2018/05/26 - 2018/05/29
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Ayaのパパさん
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タマンネガラ国立公園に行ってきました。ジャングル・トレッキングが目的。目的達成のために大豪遊。問題はカネで解決。しかしながら、ジャングル・トレッキングは想像以上にタフ。高低差はほとんどないにもかかわらず、6時間でバテバテ。なめてはいけない。ガイドなしで単独で行っていたらやばかったかも。もう若くないので、自重しようと悟った今日この頃。
【概要】
初日: KLからKuala Tahan のMutiara Taman Negara(ホテル)にシャトルバスで移動(約4時間半)。13時チェックイン。昼飯後、15時からRapidShooting + オラン・アスリー村散策ツアー参加(RM100)。
2日目: ガイドを雇い、プライベート・ツアーで約9kmのジャングル・トレッキング(約6時間。ガイド代は300rm)。最終地点Kuala Trenggan Lodgeからは貸切ボートでホテル戻り(約20分で220RM)。
3日目: キャノピー・ウオークとジャングル・トレッキング・ツアーに参加。午前中約3時間半で50RM)。
4日目: シャトルバスでKL戻り(約4時間)。
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初日 2018年5月26日(土)
7:30amにKLのPavillion モールの近所にあるローカル系高級ホテル Hotel Istana KLのLower Lobyにてシャトルバスの受付開始。小生は徒歩圏に住んでいるので、ぴったりに到着すると、受付の女性が小生の名前を呼んできた。今日は日本人2名とのこと。もう一人の男性は、システムエンジニアで日系自動車工場のシステム立ち上げにために長期出張にきているとのこと。二人でミニバン貸切だが、車種が悪い。中国の金杯自動車のハイエースもどき。エンジンパワーなくガラガラ音を立てるし、ショックアブソーバーはショックを吸収しないので乗り心地は最悪。爺さんにはきついが、77RMには変えられない。休憩込みで4時間半の我慢。
同乗の日本人さんにアクシデント発生。彼はクアラテンベリでボートに乗り換えて3時間の船旅でMutiara Taman Negara Resortまでくる予約をしていたが、船着場に着く直前に運転手に電話がかかってきて、運転手いわく、ボートがキャンセルされたとのこと。多分、他に客がいなくて間引いたのだろう。色々問い詰めてあげたが、運転手はお茶を濁ごすばかり。まあ、マレーシアではよくあることだ。ということで、結局二人してホテルまでドライヴ。 -
クアラタハンの船着場をホテル側から見た風景。ボート代は1回1リンギット。
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船着場の真正面にあるホテルの看板。
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シャレー(バンガロー)は大小100棟あまり建っている。エアコン、上下水道完備、バスはないがシャワーはある。一応お湯もでるが38度程度で温い。水圧も弱い方。WiFiはレセプション近辺のみ可能。速度は遅い。携帯はどこでも繋がる。ジャングルに来たのだから文句は言えない。小形のシャレーで1万円/一泊なので上出来であろう。
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レセプションの隣にあるレストラン。去年の7月に来た人のブログには、夕食はbuffetのみと書いてあったが、ハイシーズンとオフシーズンとでは違うのか、buffetはなく、アラカルトのみ。buffetは朝食のみ。価格は、船着場のレストランの倍程度。ナシゴレンでRM28。洋食を頼むとこの倍くらい。ただし、酒が飲める。ビール1本20-22RN。ワイングラス35RM。船着場にたどりつくためには、50-60段の急な階段を昇り降りしないといけないので、爺さんは初日で節約旅行を放棄して、2日目からは欧米人観光客に倣って、このレストランでビール付きランチ&ディナーで豪遊することとなった。高いだけあって、川向こうのローカルレストランよりはおいしいと思う。
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チェックイン後、レセプションに併設されているツーリストセンターでアクティヴィティの予約。川向こうまで戻れば、安い代理店のツアーがあるとはわかっていたが、疲れていてその気力が湧いてこなかったのと、そもそもオフシーズンなのか、川向こうの旅行代理店に活気がなく人もまばらだったので、多少のコスト高には目をつぶり、全てホテル内で済ませることにした。
予約したアクティビティは見出しに記したのでここでは省略するが、ポイントは、2日目のジャングルトレッキングにガイドを雇ったこと、6時間行程コースで終点からホテルまでの移動にボートをハイヤーしたことである。締めて、RM520の豪遊となった。
当初、一人でぐるっと回るつもりでいたが、ガイド曰く、道が結構荒れているし、遭難する可能性もないわけではないので、ガイドをつけたほうが良いと説得され、まあ必要ないかとは思いつつ、こんなところで遭難したら会社クビになるなあと想像し、保険のつもりで豪遊を決断したが、結果的には正解だったと思う。
その理由としては、
1) このトレッキングコースは、高低差はほとんどないので一見楽そうに見えるが、熱帯雨林に遮られ直射日光さえないものの、平均気温25度湿度80%の環境で5時間歩き続けるのは結構きつい。体力には自信があったが、完全に打ちのめされた。最後の2時間は軽い熱射病なのか集中力が切れてしまい危なかった。
2) ガイドが丁寧にいろんなことを教えてくれるので結構楽しめたが、一人で行ったらその辺りのウンチクが分からず、全て素通りで、多分何も面白くなかったと思われる。
以下、ウンチクのご紹介。
なんとこのジャングルにはまだ200頭の野生のマレーシアンタイガーや250頭のインド象が生息しているとのこと。ガイド曰く、ガイドになって8年、まだ虎は見たことがないが、象は見たとのこと。実際、トレッキングコース上には何箇所も象の足跡やフンが残されており、中にはほんの数日前の痕跡のものもあった。バクの足跡もあった。イノシシの痕跡はあちらこちらにあったが、そういうのも教えてもらわないと全くわからない。こういうことを教えてもらえるだけで意味があると思う。非定住のアボリジニが住んでいた時に残した吹き矢の毒を採取する木の幹の痕跡もあった。
ウンチクではないが、ガイドからは、3年前アメリカ人女性が単独ハイク中に行方不明になっていまだに見つかっていないので、ジャングルの単独ハイクは危険だ、コブラもいるし、野生動物もいる、云々のセールストークもあった。
アメリカ人女性はどこで行方不明になったのか? 余程の山奥だったのか? と質問したところ、ガイドセンターから100mの場所だと言う。生態学的には考えられない謎だという。オイオイ、ちょっと待て、それは虎に食われたのではなく、もっと怖い変態さんに食われちゃったんだろう、観光のためにスキャンダルを隠匿したんじゃねえの?、と指摘したら言葉を濁した。キャメロンアイランドと言い、ここといい、決して女性の単独行動が安全とは限らない、と言うことなのだと思います。確率から言えば飛行機事故程度かもしれませんが、くれぐれも油断なさらないように!
話が脱線してしまった。
ジャングルトレッキングの話は、この後、明日の行程のところでもう少々書きますが、ヒル対策もお忘れなく!とだけここでは指摘しておきます。 -
初日の15時から、Speed Shooting + オラン?アスリー村体験ツアーに参加。
SpwedShootingとは、ボートに乗って急流を昇り降りする事で、結構水しぶきでベチョベチョに濡れます。このボートに乗って15分ほど遡行すると、定住したオラン?アスリー(アボリジニ)の村があり、そこでアボリジニの生活様式をレクチャーしてくれます。未だにほとんどのアボリジニは定住生活をしていない、小学校にも7年ぶりに今年から通い始めた、等々、結構びっくりなウンチクが学べます。文明に侵され、貨幣経済に巻き込まれていく姿を目の当たりにするのは結構複雑な気持ちではありますが。
今は全員洋服を着ています。この村の人々は定住した人々で、昔ながらの狩猟プラス採取活動に加えて、観光収入も得ています。
吹き矢をやらせてくれたり、火起こしの実践をしてくれたり、民芸品を売ったりしています。5年後には完全に文明に飲み込まれているでしょう。ちょっと悲しい気分になります。
ちなみに外見はブラックアフリカそのものです。アフリカからジャワにたどり着いた一部の部族が、ジャワ島の大噴火の時にマレー半島に逃げてきた、ということらしいです。 -
オラン アスリーの観光村の前の船着場。
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村の観光に後は、白人たちは川で水遊び。
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2時間ほどで観光終了。ホテルに戻って、桟橋から川を渡ってクアラタハン側の水上レストランへ。フレッシュジュース込みでRM20程度。まあまあ安い方だろうと思う。
この日は移動で疲れたので、早飯食べて早々に就寝。 -
第二日: 2018年5月27日(日)
9時にガイドと待ち合わせ。ルートは地図に示した。左下がホテル。ホテルから北上し、右上のクアラトレンガン・ロッジまで約9km。ロッジ前の船着場にボートをチャーターしてホテルまで貸切ボートで帰る。ボートで帰る途中、前日観光したオランアスリーの観光村を通過する。ということは、前日の観光は行かなくても、今日のプライベートツアーに全部詰め込むことはできたのだが、知らないものはしょうがない。あと知恵である。Speed Shootingといっても、ボートに乗るだけだし。
熱帯トレッキングは、小生はKL近郊の軽登山は何度も経験しているので若干なめていたが、このジャングルは相当山深く、自然が残されているので、結構レベルが高いと思う。
ルートに関しては、踏み跡もしっかりしているので、中級者クラスの経験者であればまず道を外すことはないと思う。
ただし、自然が結構難敵で、とにかく倒木が多い。これを乗り越えるのに結構体力を消耗する。トゲのある植物もあり、ガイドが指摘してくれなかったら相当数掴んでいたと思う。あと、なんといっても強烈だったのが強烈な生命力のヒルとの戦い。1日で50匹以上は引っ剥がしたが、10箇所以上は血を吸われた。今でも痒い。普通に休まずに歩いているだけなのに、靴底にへばりついて足を這い上がってくるのだ。キャラバン製の軽登山靴を履いているが、その布地を貫通してくる。気がつくと靴下の中に侵入されている。休憩のたびごとに靴下脱いでヒルチェックしていた。
途中から、虫除けローションを大量に靴下に擦り込んだところ、ヒルが登ってこなくなった。最初からやればよかった。
ガイド曰く、過去数日間、雨が降らず乾燥していたため、ヒルは木の根に下に隠れていたが、昨晩大量に雨が降ったため、一気に餌を求めて出てきたので、今日は異常に多い、とのこと。8時から11時ごろまではおちおち休憩もできなかったが、11時過ぎになるとある程度乾燥してきてヒルも木の根に戻ったようで、遭遇確率が激減して歩きやすくなった。まあ恐怖映画の登山から、普通の登山に戻っただけだが。しかし、こうしたヒルとの闘いも、結構精神的なスタミナを消耗するのである。靴と靴下に防虫ローションやスプレーを多めにかけるだけで結構対策になることがわかったので、是非ともお試しください。
小生は、KLで愛用しているフマキラーのNo Bite Lotion (駅前のコンビニには置いてあるが、普通の街中のコンビニには置いていない。ドラッグストアでの遭遇率は30%以下。1本13RMとお買い得)を利用した。多分日本製の防虫スプレーは効きません。弱すぎます。 -
ガイドのジャックさん後ろ姿。1本目の休憩地点。川遊びするところの分岐。
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ホテルから2-3kmの地点までは比較的道も整備されているが、離れるにつれて徐々に荒れてくる。
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ジンジャーの花。
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ジンジャーの実。水が採取できるらしい。
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写真にするとよくわからないが、比較てく新しい象の足跡。雄は3歳ごろに群を出て単独行動になるらしい。さぞかし孤独だろうな。
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これがバクの足跡。写真じゃわからないね。
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標題に記したが、25度の気温+湿度70%の場所を6時間歩くのは結構きつい。高低差は多分100mもないと思う。蒸し風呂6時間なので、脱水症状にならないようにこまめな水分補給が必要。小生も結構気にしながら多めに水分補給していたが、4時間くらいで集中力を失い始めた。終点のロッジ手前約3kmのところに、地図にはないが、10m程度の川幅の支流があり膝まで浸かって川向こうに渡渉するポイントがある。終点まで1時間の地点である。小生はここで全身川に浸かり、5分間水浴びして体温低下に努めた。おかげで元気回復し、最後まで歩き通せたが、あのポイントがなかったら、結構危な買ったかもしれない。軽い頭痛がしていたので、軽い熱射病になりかけていたのだと思う。
ガイド曰く、3日前に全く同じコースをガイドしたドイツ人夫婦の場合、奥さんがバテてしまい動けなくなってしまったと。最後の2時間を勇気付けて歩かせるのが大変だったとのこと。こんな深い山で単独山行でバテると結構怖いので、単独山行を計画されている方はくれぐれも気をつけましょう。小生は推奨しません。
ちなみに、赤いのがヒルとの死闘の跡です。痒い。 -
終点のクアラトレンガン・ロッジには川の上流から引いてきたホースのシャワーがある。ここで再び水浴びして汗を流して行程終了。でもこのシャワーにもヒルがいて、知らないうちに何匹も吸い付かれていたので、ガイドにとってもらった。恐怖映画だ。油断も隙もありゃしない。
ボートはロッジの下の船着場に待機していた。ホテルまで約20分。途中、前日に観光したオランアスリー村の前を通過し、ホテルに戻る。
夕食は、疲れていたので、ボートで対面の安いレストランまで行く気がせず、リゾート内のレストランで豪遊。チキンカレー(RM28)とビール一本(RM22)。まさに豪遊だ。 -
3日目: 2018年5月28日(月)
9時半集合で、キャノピーウオーク+軽登山ツアー3時間コースに参加。小生以外の5名は全員オランダ人でした。
最初にリゾートの裏山のTeresek 山に登り、そのあとキャノピーウオーク。ガイドが丁寧に山の生態について教えてくれますが、小生は昨日のプライベートツアーでほとんど聞いていたので、良い復習になりました。 -
イグアナに遭遇。
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Terisek山のピークの看板。証拠写真。
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Teresek山にはピークが二つあって、奥のピークは最初のピークから約10分の場所にある。どちらも眺望はあまりひらけておらずイマイチ。写真は手前のピーク。一つ前の証拠写真は二つ目のピーク。登山は30分程度。350m程度の小ピークだが、暑いので汗だくになります。
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Teresek 山のピクから整備された木道ならぬ樹脂道を下山して20分でキャノピーウオークの受付に到着です。
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15m程度の高度のある吊橋を渡るのだが、揺れるので結構怖い。高所恐怖症の人はダメだと思います。
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第2期工事も20年前に終わって別のルートも出来ているのだが、安全上の問題があり、クローズされたままとのこと。マレーシアらしい。事故でもあったのだろう、きっと。
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午後14時にはホテルに戻り、うたた寝してしまった。まだ疲れているようだ。結局このままうだうだ過ごし、午後9時すぎにリゾートのレストランへ。フィッシュカレーとビールで締めてRM50。
日本からの観光客はこのレストランをイマイチという。小生はまあまあと思う。1年の駐在で、味のスタンダードが現地化してしまったのか? 恐怖を感じた。グルメで有名だったのに。
ちなみに、ビールを飲んだ瞬間に口内炎のひどいのになり、口内の粘膜が一枚剥がれ落ちて、両腕に蕁麻疹が出てきた。ビールが古かったのだ。といっても、賞味期限2け月遅れなので、保存状態が良くなかったのだろう。マレーシアあるあるだ。クレームする気にもならない。ビールを飲まないムスリムにクレームしてもしょうがない。しかも、今はラマダンの真っ最中だし。アルコールなど飲む方が悪いのだ。口内炎も明日には治るだろう。 -
4日目 最終日 2018年5月29日(火)
今回ナイトサファリには行かなかった。3年前シンガポールの動物園でナイトサファリに参加したが、老人性鳥目のため、何も見えないことがわかっていたからだ。
でも、当地でナイトサファリで有名なポイント、ブンブンタハンというところがあるので、話のネタに散歩して来た。英語ではタハンハイドというので、タハンの隠れ小屋とでもいう意味なんだろう。
これがその小屋。 -
キャノピーに行く道から分かれて5分ほどのところにある、3階建の観察小屋。そこからの景色が不思議で、熱帯雨林の中に突如現れる草原広場。どうしてこんな広場が出来上がるのか全く不思議。パワースポットなのか、地場の関係か、地縛霊か?
観光終了。 -
ブンブンタハンからは反時計回りにホテルに帰る散歩道を選択。熱帯雨林の下は昼なお暗き鬱蒼とした道が続く。ホテルの周囲は本当によく整備されている。
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イノシシが餌を探して地面をほじくり返した痕跡。ミミズが好物らしい。
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10分も歩くとホテルレセプション裏にあるタマンネガラインフォメーションセンターの裏に到着。
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その裏には巨大な水槽があり、この川に生息する巨大な魚が飼育されている。ケラーと言うらしい。魚釣りライセンスは10リンギット。どでかいのが釣れるらしい。趣味の人はどうぞ。
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こんなにいっぱいいた。
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ここがインフォメーションセンター。
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入園許可証1リンギット、写真許可証5リンギットを初日に買うところ。観光総合案内ガイド25リンギット、5km以内の地図5リンギットで売っています。初日に買えばよかった。ガイドブックはお土産に買いました。
この後、13時にチェックアウト。13時半のシャトルバスでKLのイスタナホテルに戻ります。ヒルに噛まれたところは相当痒いけど、2-3週間もすれば治るでしょう。
悪いことばかり書いてしまったが、大自然の奥深さを感じさせてくれるなかなか無いスケールのいい感じのトレッキングコースです。ガイド雇っても300リンギット、1万円弱なので、良い経験だと思います。ヒル対策を万全にして、挑戦してして見てください。小生はこれでここは卒業かな?^_^
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