応援上映会とはなんぞや？　なぁるほどね、盛り上がったもん勝ちね。

2018/05/19 - 2018/05/19

「The Gratest Showman」
今年初めから公開されているヒュー･ジャックマン主演のミュージカルだ。もうすぐ終了してしまうこの映画の応援上映会なるものを見に、池袋に行ってきた。これが、おもしろいんだ！

ついでに池袋ジャズフェスティバルも見て来たよ。久し振りの生ジャズ！

エリア 池袋(東京)

• 旅行の満足度: 3.0

所は池袋、シネマロサというビル内の小さな映画館。The Gratest Showmanはずっと観たいと思っていた映画なのだが、気が付いたら今週でほとんどの館では上映終了となる。

やべぇと思って上映館を探すと、シネマロサで「応援上映会」なる催しが。何？これがミュージカルである同作品の上映中に歌おうが手拍子足拍子しようがお気に召すまま、っていう催しらしい。面白そうだ、行ってみよう！
と出掛けたのが土曜日の池袋。

池袋の西口、その名も昭和な「ロマンス通り」にシネマロサはある。池袋西口ってどうも猥雑なイメージがあるよね。至る所、昭和だし。横断幕がいかにもだし。。。

街並みもいかにもだし。。。

飲み屋とパチンコ屋しか見つからないよ。どこだい、映画館は？

あったあった。ロサ会館。このビルの２Fのはず。ここも古いなぁ。そう言やぁ西口全体が古いよね。再開発したら？

あちこちひしゃげているビルの角に映画館の入口があった。

映画館の他にもゲーセンやらが入っている。

おっ、意外にも窓口に行列ができているぞ。応援上映会、あなどれないな。

これまたレトロな感じのチケット売り場。ここでチケットを買って、映画館は2FとB1F。今日は2Fの方だった。

で2階に上がると、これまたレトロな売店とロビー（と言うか通路）。嫌いじゃないですよ。

いいねぇ、神棚まであるよ。今の映画館で神棚なんて見られないよ。

さてThe Gratest Shoumanだが、サーカス黎明期に興行主として活躍した人物の物語をミュージカルに仕立てた映画だ。実話に基づいているらしいが、これがいい！歌とダンスはLA LA Landのスタッフが手掛けたと言うが、LA LAの１０倍いい。
主演のヒュー･ジャックマンもうまいが、脇を固めるミュージカル俳優達の上手いのなんの。特に髭の有る黒人女を演じるキアラ･セトルと、ブランコ乗りの女ゼンデイヤの歌が圧巻！

LA LAだと主演の二人が躍りながら突然空に上って行くシーンがあったが、やはり不自然。そこに行くと本作は舞台がサーカスなので、ごく自然に空中を舞う。舞台の華やかさ、登場人物の多彩さがすごく活きている。

で、肝心の応援上映会だが、上映前に係員の前説があって、ほぼ満員（ロードショー後４か月も経つのに）の会場に声を掛けると、なんと４割はリピーター、その半数は既に他で応援上映会に参加していた。他にあったんだ。。。
「リピーターの皆さんのノリ次第のイベントですからねぇ。」

さて上映が開始されると、そのリピーター君達は歌うだけじゃなく、掛け声が掛かる。
「結婚おめでとう～」「がんばれ～」「大好きだよ！」
初見のこちとらは手拍子が精一杯。でも楽しいよ！
フィナーレの後はアンコールを促すかのような拍手。なんかこの雰囲気、昔感じたよな～と考えていたら･･･、そうだよ40年も前の話だよ。今は亡き浅草東宝恒例のオールナイト企画、若大将５本立てだよ。真夜中にみんなで合唱してたっけ。懐かしいなぁ。

などと大満足して帰路に付こうとすると、池袋駅前広場が騒がしい。あれっみんな楽器を持ってるぞ。

「池袋ジャズフェスティバル」ふ～ん、そんな催しがあったんだ。プログラムを見ると基本的にはアマチュアバンドがほとんどだが、何組かプロも出る。中村誠一の名もあった。山下洋介とハチャメチャやっていたあの中村誠一である。

今はビッグバンドが演奏中だが、なかなかのクオリティだったよ。何より楽しそうだし。5/19,20開催で全部無料。明日も来ようかな。
最近は海外の有名ミュージシャンによるジャズフェスは壊滅したが、こういうお気軽なフェスが増えたね。ある意味嬉しいけど、やっぱり本物を聞きたいな。Mt. FUJI、斑尾、横浜O-lex、Live under the sky。みんな無くなっちゃった。

Mt. FujiのGeorge Adams、斑尾のTexsTenners（知らないよね）、そしてLive under the skyのVSOPやSonny Rorins。どれもすごかったな。特に雨のライブは奇跡を起こすんだよね。VSOPといいRorinsといい。聞き終わったら、隣にいた全然知らない兄ちゃんと雨の中、泣きながら抱き合ってたよ。もうあんな事は起きないだろうな。夢よ再びだなぁ。

などと郷愁に浸りながらいつまでも聞いていたかったけど、ビッグバンドが終了した処で帰る事にした。
あれっ、映画を見に来たんだったよな？

この旅行記へのコメント （2）

• olive kenjiさん 2018/05/20 07:35:08

  ここ絶対に行く

  ころたさん 　ご無沙汰しております。
  
  また珍しい所へ行かれましたね。
  相変わらず西池袋はどーしようもない街ですね。
  ロマンス通りはぼられるのですね。絶対呑まない。
  
  それにしても、こんな映画館があるのですね。
  レトロなカビ臭い感がありますが、中は綺麗そうですね。
  神棚がある映画館なんて私も見たことなかったな。
  そこで、ワイワイガヤガヤ応援、掛け声ありなんでしょう。
  楽しそうだな。こんど上京した際は絶対行きます。
  
  ジャズフェステもいいですね。
  私も大のジャズフアンで先週神戸へも聴きに行きましたが、ころたさんは本当に好きなんだ。無くなったバンド名なんか全然知りません。
  神戸もそうでしたが、お写真の観客は殆ど、爺かおばんばっかりですね。
  いつからジャズは年配の音楽になったんだ。歳関係ない不朽の音楽と思うんだが。一人で憤慨しています。
  
  また東京の珍しい所探しておいて下さい。
  香川の変わったことといえば、しろとり動物園でホワイトタイガーの赤ちゃんが生まれ抱っこ会が開かれました。
  　　　　　　　olive　kenji
  
  

  ころたさん からの返信 2018/05/20 10:32:30

  RE: ここ絶対に行く

  olive　kenjiさん、お久しぶり！
  
  　ブクロの西口の夜はクセモノでっせ。普通の居酒屋に交じって客引きのうるさいキャバや怪しげな風俗店、ホテルにスト劇場にピンク映画館。東口が腐女子の楽園なら、西口はオヤジの聖地です。東京人としてはお勧めしたいような、したくないよな。。。
  そんな中にある神棚の有る映画館シネマロサ。知る人ぞ知る名画座なんですが、ロードショーも掛かるという小屋です。「応援上映会」はその日だけだったので、次はいつになるやら、です。
  
  　Jazzの方は、テキサス・テナーズに引っ掛かっちゃいましたね。バンドと言うか、斑尾バドワイザーフェスのJam Sessionだったのですが、アーネット・コブ、イリノイ・ジャケー＆エディ・ロックジョー・ディビス（みんな死んじゃった）のsetで南部ノリのjazzをゴリゴリとやっていた。野っ原に寝転んで聞いていた観衆が大盛り上がりでしたよ。毎年出かけた大好きなフェスだったんだがなぁ。
  
  　しらとりのホワイトタイガー、娘らに話したら「行きたい！」の大合唱。香川までそんなに簡単に行けないっつの。。。