八丈島旅行記(ブログ) 一覧に戻る
八丈島旅行1日目<br />5月8日<br /> 平成29年、念願だった全都道府県を自動車で走破する夢がかなったので、同年から島巡りをはじめ、去年は佐渡に行った。佐渡旅行は、自宅から車ででかけ、フェリーで佐渡に渡り、島を巡った。佐渡でカヌーに挑戦し、見事に海に放り出されたので、ワイフの腕時計が海水につかった。修理に旅行傷害保険を活用した。<br /> 今回の旅行は、今日の便の予約開始の月だった3月に予約した。使用したのは、現金ではなくマイルだ。3月末にマイルが消滅してしまうものがあったので、もったいない、どこかの島に行こうと、1万2千マイルで行ける、八丈島に行くことにした。本当は、石垣島に行きたかったのだけど、ワイフと特典旅行でそちらに行く計画があったので、八丈島にしたのだ。ただし、一人旅である。<br /> 宿は、例によってbooking.comでケンチャルマに予約した。コンドタイプの宿を確保し、気ままに自炊して滞在費を切り詰めるつもりでいる。八丈島でダイビングする場合は、お勧めの宿だ。車は、全滞在期間借りることにし、宿経由ではなく、八丈島の観光案内サイトにあったレンタカー会社を表示の順に電話し、車が空いていて、保険が当方の希望通りのフルカバーに近い条件で貸してくれる八丈島カーセンターに手配した。車種は軽だ。八丈島カーセンターに行ったら、軽の車両が沢山あった。<br />車種を軽にしたのは、地方旅行には結構行く機会があり、多くの海辺の街を回った経験からすると、車幅が小さく、小回りが利く車の方が便利という思いがあるからだ。宿経由の車には、車両保険がかかっていないということで、過去に、車をレンタルして傷つけたことはないけど、万一のとき、人の車をきれいにするのに大金を負担したくないから、費用が多少かかっても、車両保険がかかっている車を八丈島カーセンターから借りることにした。<br /> Booking.comで宿を予約すると、予約完了直後位に宿からウェルカムメールがくる。予約手配がきちんとされていることが確認できて安心だ。宿賃が安いことも必要だけど、予約した宿がちゃんと確保されていることを知ることが出来るのは、安心できてよい。ただし、海外からは、英語でくるので、英語がわからないと、何のメールか不安になるかもしれない。<br /> 11月のパラオの宿を予約したときは、宿から出発の日の宿泊が必要なのではとの指摘を受けた。確かによく確認したら、出発の宿泊が含まれていなかった。このときは、パラオからのメールが日本語で来、宿の人なのか、オーナーが日本人なのか、日本語が読み書きできる人だとわかった。パラオの宿もコンドタイプだ。<br /> 昨日は、出発前に、少し、現地で食べるものを準備しておこうかと思い、調理するつもりだったけど、調理の前に、あらかたの現地に持参する予定のものを仮パッキングしたら、とても、下調理をした素材(玉ねぎをあめいろまで炒めて、カレーの素材とか、オニオンスープに利用する。肉を下味付けて焼いておき、料理に使うとか)を携行する空間がないことがわかり、計画を断念した。おととし、十和田湖のバックパッカーの宿を利用したときは、近くの食糧品店にほとんど何もなく、大した料理が出来なかった思いがあり、多少、持っていこうかしらと思ったのだけど、まあ、なるようになるさ、ということにした。<br /> 昨晩、空港には、どのような交通手段でアクセスするか検討した。普段のとおりだと、自宅から私鉄とJRで行くのだけど、いろいろ検討した結果、勤め先から、車で袖ケ浦のバスセンターに行き、付近の駐車場に日置料金300円で車を留置き、高速バス1,030円で羽田空港に行くと、時間も費用も一番安いことがわかり、かつ、荷物を持って乗り換えもしなくて済むので、一番楽と判断し、今日は、そのとおりの方法で羽田に来た。バスの乗車時間は、約30分だった。朝一番のバスなのに、結構な人が乗っていた。<br /> 羽田空港について、バゲージのチェックインをしようとしたら、バゲージを受け付けてくれないので、ANAの人に伝えたら、搭乗予定便は視程不良のため、欠航になったと言われた。小さな空港では、多分、着陸誘導無線設備がないので、有視界飛行になり、視程が悪いと、着陸ができないことになり、欠航になる場合があるのだ。しょうがないね。安全が第一だ。世界には、全自動で着陸できるロンドン(ヒースロー)空港などもあるけどね。<br /> ANAの人にお願いして、とりあえず、席が空いていた最終便に予約を変更し、もう一つ前の便では、空席待ちをトライすることにした。前日も1日の3便全便がキャンセルになったそうだ。予約変更は、天候理由だから、航空券種に関係なく、問題なくできた。<br /> せっかく空港まで来たので、最終便までに飛べなかったら、空港で加入した旅行傷害保険を使い、近くのホテルに泊まり、明日も挑戦しようか、なんて思っているけど、まあ、明日は明日の風が吹くとして、今日、あと2便を挑戦して、その先のことはそのとき考えることにした。<br /> 多分、飛ぶ場合も、現地にいったらやっぱり視程が悪いということになったら、現地付近には、搭乗機が着陸できる代替飛行場がないので、結局、また、羽田に戻ることになり、羽田に万が一降りられない事態が発生した場合に備えて、さらに代替飛行場を考え、そこまで、飛行できる航空燃料を搭載すると思うので,羽田を出るとき、結構、航空機燃料を積み込むことになるはずだ。<br /> まあ、空いた時間で、空港のパソコンデスクで、つれづれにこの旅の記録を書いている。<br /> 今回、なんだかだと言って、旅をキャンセルすると、特典航空券のために使ったマイルの一部は、そもそも3月末に消滅するはずのマイルだったので、そのマイルは戻ってこないのだ。欠航が続いても、どんどん、変更を重ねて、マイルを有効に使いたいものだね。<br /> 11時30分になって、次の12時20分発の飛行機のための天候調査結果が出、運航できることになった。カウンターに行き、空席待ちをしたいと言ったら、調べてくれて、何席か空いていることがわかり、すぐに予約してくれ、幸いに搭乗できることになった。席はリクライニングができない席だとの説明があったが、身動き、会話を禁止された状態で航空機の席に最長88時間強制的に座らされ続けたことがあるので、数十分の飛行であれば、何ら問題ない。<br /> 飛行機が離陸して巡航高度に到達して、シートベルト着用サインが消えたので、空港で買った空弁を食べ始めたら、食べ終わる頃には、また、シートベルト着用サインが点灯し、あっという間の飛行だった。こうした短い航路の場合は、あまり高いところを飛ばないと思っている。長い期間、繰り返すと、金属疲労を招くからだ。<br /> 飛行機は、風の中、ドスンと着陸した。スムーズに着陸するのが、操縦上手と思われやすいが、多分、ときと場合によるね。横風が強いときは、早めにドスンと着陸して、風による横滑りをなくした方が良いはずだ。<br /> 空港について、預託手荷物を引き取って到着ロビーに出たのち、レンタカー会社に電話した。出迎えをお願いするためだ。飛行機の便の乱れがあり、何組ものレンタカー予約者が同時に到着したので、一人で対応しているレンタカー会社は、大忙しだった。<br /> ちょい失敗したのは、ナビを予約しなかったので、小さなスマホのナビ機能を使うことになったが、見にくいことはなはだしい。音声ガイダンスが頼りだ。結局、宿に続く道を見逃し、えぃ!っとばかりにそのまま直進し、そのまま、島の反対側の末吉まで行って、島の道の様子を見、戻って宿に入った。過去には、えいっと直進した結果がフェリーに乗る羽目になり、着いた島を一周したこともある。バンクーバーの話だ。<br />そういえば、ガラケーとタブレットをドコモのMVNOに変えた。選定したのは、ドコモの電波を使用した経済的なスマホとデータ端末のサービスだ。<br />切り替えは、もっとも、違約金が少なくなる月日を選んだ。仕事では細かな図面を見るので、スマホでは仕事ができない。仕事では、いつもPCを使う。なので、旅でもPCは必ず携行し、しかも、音楽とかゲームとかは一切しないので、高い通信料金のスマホはいらないのだ。通信料金を3000程度の月額に抑えるための変更だ。しかも、端末自体は、秋葉原に行って、中古の、型落ちの製品を買った。データ量ももっとも小さなデータ量で契約した。どのようなとき、無駄な通信が発生するかわかっているので、契約データ量は、最低でよいのだ。それでも、ナビは使える。タブレット端末は、これは便利とワイフに取られているので、料金は払っているけど、私は使えないのだ。そのMVNOのスマホを八丈島に持って行った。<br /> 島の印象は、道路はちゃんと整備されている、あちこちに温泉の案内があり、コンビニはどこにもなく、銀行(その後、みずほ銀行を見かけた)はみかけなかったし、その代わりに郵便局があちこちにあった。後に宿で聞いたら、いくつかあるスーパーも、夕刻頃には、食卓のおかずになるような品物は売り切れてしまうそうだから、早めの購入がお勧めとのことだった。パトカーをみかけたので、おお、パトカーがいる!と思った。警視庁のパトカーだ。宿の近くには100均があった。旅やキッチンの小物が必要になったときには助かるね。<br /> 八丈島で、ちょっと不思議に思ったのは、ちょっとしたところに最先端のサービスが導入されていたことだ。スーパーの支払いは、自動釣銭機で行ったし、宿のカギは、手のひらをかざして、入力画面を表示させ、暗証番号を入力して開錠する方式だった。<br /> 車の取り扱いは、セキュリティの観点でちょっと心配になったけど、宿では、緊急時のときのためにカギを車につけておいて欲しいと言われた。何もないと良いけどね。ちょっと心配だった。<br /> 宿に入ったら、宿泊客のための談話室(中央室)に先客が一人いて、夕刻、飛行機に乗って島を離れると言っていた。失礼して、夕食の準備をはじめ、カレーをつくり、持ってきたお米でご飯を炊いた。島だから地中海風の料理を作ろうかと思っていたけど、港では、旅人が水揚げされた魚介類を購入する手段はないとのことで、海の幸は、夜、飲み屋に行かないと食べられないのかな、と心配している。その後、当地の寿司屋さんで聞いたけど、港には、店もないし、市もたたないと聞いた。島の全漁港を訪問して確認した。港での市は、年に1度位はあるそうだけどね。<br /> 夕食が終わったら、7時には、眠くなった。朝4時起きだったからだ。知らない間に寝ていた。夢うつつに、夜通し吹いている風と雨の音を聞いた。<br />5月9日 <br /> 今日も、引き続き強風と強い雨だった。例年は、こんな天気ではない(ただし、雨と風は、年間を通じて多い)というけど、最近は、地球温暖化のせいか、異常気象が世界のあちこちで発生しているし、発生の時期を選らばなくなっている。つい、最近も、ワイフに旅の帰国の日の翌日は、万が一のときのために、休日を取っていた方が良いよ、と話したばかりだ。<br />ワイフは、私の帰国後、常連の友達と例年通りホノルルに行く。やはりキッチン付の2ベッドルームの宿だ。<br /> おとといは、全3便が欠航、昨日は、朝の1便が欠航、今日は、また、全3便が欠航になった。船も欠航になったみたいだから、島にくるべき人たちが来ないし、今日帰る予定の人たちは、帰れなくなった。私には、どうしたわけか、旅でトラブルに遭った人たちの話が入ってくる。私が知っている、現地で飛行機に乗れなくて、毎日、空席を求めて空港に日参した人での最長の例は、5日だ。一緒に旅行中の夫婦間で事態が剣呑になったとの話だ。<br />私の仕事は、現在、縮小しているけど、もともと、インターネットさえあれば場所を選ばない仕事なので、少し、滞在が伸びでも仕事には差し支えない。私の旅が私の理由ではなく、10日近くも伸びたことがあるけど、その時は、旅行傷害保険は、加入した旅行傷害保険がそのまま適用されると確認した。<br />私の場合は、のんびり仕事をしながら、伸びた滞在を楽しめばよいのだ。島のいろいろな人から、1週間も何しに来たかと聞かれたけど、私に言わせれば、ちょっと生活と仕事の場を変えて、日常の雰囲気を変え、1週間を過ごす感じだ。もちろん、ワイフの了解はとった。<br /> 今日の雨は、横なぐりの激しい雨だったので、一切の観光は、中止した。1日、のんびりと、本を読み、読み疲れしたら寝て過ごした。宿にはテレビがないので、ワンセグのTVをインターネットで観るなどの趣味はない。ニュースは、ニュースサイトで文字と写真で見ればよい。この宿の部屋にもテレビはない。ただし、テレビの放送局はあり、アンテナがあれば見られる。と言っても、若干食料が心配になったので、激しい雨の中、スーパーに買い出しに行った。傘は持ってきたけどね。<br />こちらに来るとき、浅漬けの素で漬けたキュウリなどを持ってくる予定だったけど、まあ、良いかと判断したのが間違いで、スーパーの店頭からは、早々とキュウリヤトマトなどの生鮮食料がなくなった。空だけではなく、海の定期船の運航も止まっているという。スーパーの食品棚も、何もない食品棚が増えてきている。<br /> 毎日の食料品がなくなっても、あわてない。口に入るものであれば、おおよそ、なんでも食べられるし、八丈島では、何もないという状態には、起こらないと思うし(今は、そんな状態ではない)、手に入る素材があれば、それで、好みの食べ物が作れる。<br />ハイジャックされて囚われの身となったときの機上の3日間と、滑走路が燃えてボロボロとなり滑走路を修復するまでの期間のアフリカでの地の経験と、インドのカシミールで国際会議を行ったときの食糧や生活条件他を考えると、何は食べられないとか、嫌いなものを食べると体が受け付けないなんていうことは、私には起こらない。胃や精神状態がおかしくなるということも起こらない。枕が違うから、寝られないなんて言うことも私には起こらない。緊張して寝られないときは、呼吸法で緊張を和らげる。<br />今回滞在している宿は、ダイバース・イン(inn)・ケンチャマルマだ。建物が比較的新しい宿だ。フロントの人が女性で、そのせいか、最初の日に出会ったのは、女性の2名のダイバーのグループと一人旅の女性と他にも何人かの女性のグループがいた。島には、釣り人をダイバーが来ることが多いので、宿がダイバーの宿であることは、ダイバー、特に女性のダイバーには、良いかもしれない。もちろん、宿は海に近いけど海辺にあるわけではない。<br />宿は、中央室と呼ばれる宿泊客共用のスペースと宿泊客のための各部屋とからなり、中央室は、キッチンと食卓の3つのテーブルがある。洗濯室もある。中央室は、欧州や日本のバックパッカーの宿にもみられるキッチン、ダイニング、談話室の形だ。欧州の旅でのB&amp;Bでは、談話室で袖すり合った旅人と旅の情報を交換し合った。どこかでお祭りがあるとか、大道芸人のフエスティバルがあると聞けば、旅の予定を変更して、それらを尋ねたこともあった。鉄道パスにカバーされていない都市であれば、パスで行ける最寄りの駅から往復券を追加すればよいのだ。<br />IHIのコンロ(コンドタイプの宿では、直火でない方が防火上安心)、洗い場、小型の冷蔵庫、ちょっとした棚は、各部屋にもあり(もちろん、トイレとバスタブも)、中央室にもキッチン、洗い場、食器棚、大型冷蔵庫などの共用設備があり、大型冷蔵庫には、各部屋の小さな冷蔵庫には入らないものを入れられるようになっている。ただし、各自の名前を書いておく必要がある。私は、自分の名前を書いたクリップを用意した。<br />宿には、中央室に接する外庭に予約して使うバーベキューの場所があり、バーベキューもできる。釣り人が釣ってきた魚は、バーべキュー場に接する場所で調理するように言われた。多分、つりはしないけどね。佐渡と同じように、釣り人が集まるお店があり、その一つは、宿の近くの銀八(04996-2-1405)だった。その後行った、あそこ寿司、宝寿司もそうだ。<br />中央室は、共用のコインランドリーにも接していて、お金を払うと、洗濯機や乾燥機が使え、来るときにどうするか迷った洗剤は、特別なものでない限り必要ないことがわかった。<br />コンドタイプの素泊まりができる宿ということで宿を予約したので、調味料、食材、個人用の食器セットをすべて持参するかどうか迷ったのだけど、山奥に入るわけでもなく、車をレンタルするので、食材は、持参しなかった。でも、天候が荒れ、海も空も定期便が運航しない状態でのスーパーの店頭を見て、やっぱり持ってくればよかったと後悔した。浅漬けの素(粉末タイプ)を使い漬けたキュウリ、カレー用の下ごしらえした材料、他だ。もちろん、当地のスーパーで買えるものだけどね。値段もそんなに高くないし。<br />海に囲まれているから、当地の水揚げ鮮魚が手に入るのではないかと思って、スーパーの鮮魚コーナーを見たけど、島の港で水揚げされた魚はほとんど見かけなかった。そうした魚が手にはいるのであれば、魚を使った料理をメインに作ろうと思ってきたのだけど、あてが外れた。宿の人に、釣りに行けば大きい魚も売れますよ、って言われたけど、今回は、釣りをしたとしても、漁港の岸壁から、借りた釣り道具での釣りしか予定していないので、晩食の食材に予定する気持ちはない。<br />調味料も当地で購入できるのだけど、すべての調味料を当地で購入し、その殆どを使い残して捨てて帰るのはもったいないと思ったのと、自分が使う調味料には、好みがあるので、一応、すべての調味料は、小袋に分けて持参した。魚の臭みをとるには、お酢と塩が少し多めに必要になるので、それは、必要になったら当地で購入することにしている。<br />宿からは、魚の調理をするときは、外庭で行い、はらわた、その他は、畑のコンポストに入れるように言われた。はい、そうします。家でも、調理をしたらあとかたづけを必ずきちんとするように、といわれて、躾けられているので、今では、料理が終わると、台所がきれいになっている。ワイフに言わせると、100点満点ではないけどね。食事の後、テーブルもきれいにする。生ごみなどの処置もちゃんとする。世界のどこへ行っても、コンドタイプの宿に泊まったときは、買い物から、クッキングから、ごみ処理まで、すべてちゃんとできる。家でも洗濯から、部屋の掃除、トイレ、ふろ場の掃除など、自分もする。<br />一晩寝て、調理をして、宿が気に入ったね。これなら、今回の6泊はもとより、何泊でもいられる。インターネットがあるから仕事には困らない。スーパーもすぐそばだし、関係ないけど、警察署も近くだし、何しろ、晴れていれば、歩いて行けるところに、飲み屋を含めてすべてがそろっている。スーパーもちゃんとしたお店だしね。100均もあるしね。もちろん、宿に入ったとき、付近のお店の手書きの地図をくれた。<br />5月10日 <br />宿の人にケンチャルマ(080-5000-6611宿の電話)って、どんな意味があるのですか?って聞いてみた。ケンチャルマは、インドネシア語で、ケンチャは、ヤシの木、ルマは、家という意味で、ヤシの木がある家という位の意味らしい、そういわれると、確かに本数は多くないけど、ヤシの木らしい木がある。ただし、宮崎県やホノルルのヒルトンのラグーンにあるような大きなヤシのきではない。ヤシの仲間であるようだが、同じ種類ではなさそうだ。道路を車で走ると、道の両側にヤシの木が並んでいる道路を多く見かける。東京都でありながら、東京都と違った景色だ。そういえば、車は、すべてかとうかは、わからないが、品川ナンバーだ。スーパーで買い物をすると、ラベルについている産地名は、東京都だったり、千葉県だったり、関東以外だったり、いろいろだ。これは、今の日本の流通から考えると、不思議ではないけどね。多くの食品やその他の物品を移入していることを考えると、当地の物価は、それほど高くないように思える。でも、船便の欠航があると、品物が足早に店頭からなくなるのが、八丈島らしい。9日も航空便は、全便欠航だった。船便も欠航になった。<br /> 島には、島を一周する八丈島一周道路がある。他の幹線道路を含め、すべて舗装されている。10日にようやく激しい雨と風がやんだので島の探索に出かけた。長く滞在するので、1日ですべてをまわることはしない。今日は、島の北側半分というか、八丈富士の周りを時計まわりにまわることにした。時計まわりだ。<br /> 島は、最初に八丈小島と、八丈島東の三原山の部分があり、長い火山活動があって、最後に、海底火山があって、八丈島西の八丈富士の部分が海中から生まれ、八丈島の東(三原山)と西の部分が一体化した現在の形になったようだ。火山は400年周期で活動を繰り返してきたらしく、現在は、その400年周期を超えて休止状態にあるので、日本の他の火山と同じく、活動を再開する可能性がある。南原千畳敷にいくと、まだ、溶岩が海に流れ込んだそのままの部分があり、現在も活動しているハワイ島のキャラウェア火山と同じような溶岩がみられる。400年の時間を経過しているので、溶けている溶岩は、もちろん、ないけどね。<br /> 10日の日は、宿から八重根港に行き、付近を歩いた。八重根港は、宿から車で10分ほどか。埠頭で釣りをしている人たちを遠くから見(その後、あちこちの埠頭を見るたびに釣り人を見かけた)、釣り道具を借りてツリをするかどうか考えた。まだ、決めていない。海水浴場の方にも歩いて行った。海水は、とても、とてもきれいだね。千葉や神奈川の海とは段違だね。透き通っているよ。泳いでみたかったけど、まだ、その時期ではない。<br /> 港には猫が何匹もいた。丁度、久しぶりに温かい太陽が昇ったので、日差しを浴びに隠れ家から出てきたのか、最初に1匹を見かけ、1匹だけかなと思っていたら、のちに全員で?同じ場所に集まり、日向ぼっこを始めた。私が言う「猫の距離」がこの島の猫はどの位かと思い、少しずつ近づいて行ったら、3mから5mだった。一番、距離が長かったのは、ボス猫みたいな猫で、単独行動をしており、7m以上は近づけなかった。まあ、皆かわいらしい顔をしていたけど、ボス猫だけは、目がするどかった。<br /> 駐車場がある立ち寄点では、すべて車を止めて、歩いた。大潟浦園地、宇喜田秀家と豪姫の碑、南原千畳敷、夕日の観測スポット、大越鼻灯台、などに立ち寄った。夕日の観測スポットには、太陽が沈む時刻にも再度行った。さすがに、日没の時刻には、数えたら7人の人・家族が来ていた。当然、写真とったよ。<br /> 八重根港とは、島の反対側に位置する低土港には、立ち寄らずに、まっすぐに戻り、宿を通り越して、島の南、中之郷地区に行き、東電の地熱発電所を見学した。発電所の類を見学したのは、初めてだった。そののち、エコ・あぐりマートに立ち寄り、パンの木などを見、アシタバの粉末をまぶした氷を食べ、いったん、宿に戻った。<br /> 午後は、3時頃宿をで、末吉地区の名古の展望台で海を見、その足で見晴らしの湯に行った。名古の展望台は、見晴らしがとてもよかった。見晴らし湯の展望も素晴らしかった。<br />普通露天風呂というと、外からの視線を遮るために、あまり見晴らしの良い露天風呂はないのだけど、見晴らしの湯は、崖の上にあり、崖側は、多分、水平視野30度から45度くらいの角度で海に臨んでいるので、遮るものが一切ない、展望が楽しめる。湯温が多分、40度前後と思うので、長湯ができる。私も、あちこちの露天風呂に行ったけど、これだけ視野の広い、高所から水平線が見られる露天風呂は初めてだ。入浴客が、地球が丸いのがわかるとか、いや、それは、難しいよとか議論していた。帆船のマストの先から現れる姿が見られたら地球が丸いと分かるけどね。それも難しいか。<br /> 見晴らしの湯は、奇数日と偶数日で露店風呂の男女が入れ替わるというので、11日も行く予定だ。今日からは、日帰り温泉は、2つずつ回る予定だ。九州の黒川温泉みたいに日帰り温泉を何件もめぐる券もある。バス券付もある。まあ、せっかく車を借りているので、気ままに回るけどね。温泉の窓口のひとに言われた。バスは、乗らなくてもお得だよとね。<br />八丈島の日帰り温泉は、無料の温泉と有料の温泉があり、滞在中に、有料の温泉は、すべて回る予定だ。何しろ五十肩で肩や首周りが痛いので、できたら滞在中になおしたい。<br />1か所、混浴のお風呂があり、水着の着用が求められているけど、もちろん、水着ももってきている。海外で温泉に入ると水着着用が原則だから、珍しくもない。普段は、プールに通っているので、水着を着た温泉でも違和感はない。<br /> 夕刻、これまでが信じられない位、雲一つない晴れ空になり、夕日がちゃんと撮れた。<br />星空の観察が素晴らしいと勧められている見晴らしの湯には、夜更けにはいかなかった。<br /> 夜は近くの藍ケ江水産(04996-2-2745)でづけ寿司を食べた。づけ寿司は、当地の寿司だ。<br />一品料理では、くさやが当地のお勧めかもしれない。<br />5月11日<br /> 昨日、朝一番で洗濯した。一人分の洗濯などで、3日分といってもたいしたことはない。<br />生かわきのまま乾燥機は使わないでください、との表示もあったことだし、脱水後は、室内に干した。<br /> 今日は、空港道をとおり、宿とは反対側にある低土港に行った。もちろん、海は、ここも、すばらしくきれいな透き通った海だ。遊歩道がある道を少し歩いた。<br />ここは、連絡船が出る港だ。東京の竹芝桟橋から三宅島、御蔵島、八丈島の航路で片道11時間の旅だ。もちろん、東京は、夜に出港する。船の旅も悪くはないけど、時間がかかるね。のんびり過ごせてよいのかも知れないけど。今回はマイルを使った旅なので、飛行機の費用は、かかっていない。<br />低土港のあと、いったん、宿に戻り、昼食を作り、しばらく午睡をした。<br />3時頃に宿を出て、末吉にある洞輪沢温泉と見晴らしの湯に行った。洞輪沢温泉もれっきとした源泉かけ流しの温泉だけど、入浴料は、無料だ。漁港の一角にあり、サーファーや地元の人が使うようだ。今回は、無料の温泉には入らないことにしているので、一応、確認しただけだ。温泉のすぐ横の崖は、ほぼ垂直で、何十メートルあるか知らないけど、すごいね。まあ、岩盤の壁みたいなので、そう簡単には崩れて行いと思うけどね。<br />この港から波打ち際に沿って、車が走れる舗装道路があった。落石に注意って書いてあるけど、この場合の注意ってどういう意味だろうね、マウイ島で落石にあったときは、走行中に何か音がしたので、車をとめて確認したら右のヘッドライトが破損していた。注意しようもなかったね、突然だから。宿に入ってから地元の警察に連絡したら、予想に反して、しばらくしたら警察が来てくれた。落石の注意ってどのような注意をしたらよいのかね。<br />港から急な坂を1分ほど戻り、今日も見晴らしの湯に行った。今日の男湯は昨日とは反対側の入り口から見て右側だ。つくりと見晴らしは、ほぼ、同じだけど、露店風呂の大きさは、長さで半分ほどだね。それでも、他で目にする露店風呂の何倍かはあったけどね。<br />湯と素晴らしい景観を堪能した。湯につかったり出たりして約90分過ごした。海の風が本当に心地よかった。ただし、露天風呂では日焼けするね。<br /> 宿にまっすぐに戻る予定だったけど、途中で気が変わり、末吉から底土港の方向に島の西側の道を行ってみることにした。末吉から低土あるいはその逆を行くときは、島の東側の道を使うようにレンタカー会社から言われた。西側の道は、峠越えの道で、いろは坂ほどではないけど、急カーブが多く、スピードが出せないので、時間がかかるからだ。道交法でいうクラクションを鳴らしても良い標識が多くのカーブ区間であった。でも、道は舗装道路だし、カーブミラーはあるし、30~40キロの速度で走行は可能だ。本当は、ポットホールに行きたかったのだけど、オフロードの車がお勧めと出ていたので、断念し、ポットホールに行く道への分岐点の標識(底土方向に向かって、進行方向右側の分岐点入り口にある)を確かめ、そのまま、底土港に向かった。途中、登龍峠で展望を楽しんだ。峠を降り始めたとき、また、パトカーに出会った。普通の車にも殆ど出会わないのに、パトカーによく出会う島だ。<br /> 夜は、近くの銀八(04996-2-1405)に行った。ここでもメニューを見て、地元の寿司―づけ寿司(もともとの漬けは、日持ちをさせるための工夫だったようだ)を食べた。カウンターの両隣のお客さんが釣り人だった。千葉に寿司屋さんの弟子の店があると聞いたので、今度行ってみるか、と思っている。店の名前は違うけどね。<br /> お寿司を食べた後、星空を見に南原千畳敷に行った。島の星空マップには、お勧めのポイントとして9か所がリストされていた。南原千畳敷は、9つのうちの一つだ。途中から街路灯がなくなり、漆黒の闇となった。東京では、経験できない暗さだね。小さいころ、田舎にいたことがあるので、キツネにだまされていると思ったら、足を開いて出会った人をまた下から見ろ、と言われたことを思いだした。キツネは出なかったけど、八重根港では、黒い猫が徘徊しているのに出会った。<br />残念ながら、空に薄雲があり、素敵な星空は見えなかった。<br />5月12日<br /> 今日は、朝は植物公園に行くことにした。エコ・あぐりマートも、地熱館も、植物公園も入場無料だ。植物園には、欧州の博物館のように寄付のボックスがあったので、気持ちの額を入れたけどね。<br /> 小笠原諸島のように、島固有の動植物は、あまりないそうだけど。ガイドツアー(これも無料)があったので参加した。千葉県で嫌われている小型の鹿にも出会った。1時間半くらいかな。島の動植物が一通りわかるので、時間がある場合は、訪ねることをお勧めする。<br /> 宿に戻って、昼食をし、午後は、中野郷地区に行った。この地区には、安らぎの湯、ザ・Boon, 裏見が滝温泉(水着を着ての混浴)と足湯きらめきがある。すべての湯場を見て後、やすらぎの湯に行った。裏見が滝温泉にも入ろうかと思ったけど、駐車スペースがほとんどなく、車をとめることが出来なかったのでパスした。今、付近で崖の強化工事をしているので、多分、その作業員の車が止めてあり、温泉の客の駐車スペースがなくなっているようだ。いつ行っても、同じ車がとまっていたから。<br />裏見が滝温泉は、朝9時から入れるので、13日に9時に来ることにした。ちなみに、他の温泉を利用した時間は、おおよそ午後1時から5時の間で、その時間帯では、数人の入浴客しか見かけなかった。地元の人によると、夕刻は、いっぱいになるそうだ。<br /> やすらぎの湯温泉は浴槽がヒノキで、浴室が非常に明るかった。ここには、露天風呂がなく、浴室には窓があるので、景色の見栄えはよくない。お湯の温度は、42度だった。非常に透明なお湯だった。長湯をするわたしには、温度が高すぎる。<br /> 有料のどこの温泉でも共通している施設は、結構、広いくつろぐ場所があることかな。安らぎの湯温泉では、しばらく、その場所で備え付けの観光案内を見、夜の食事の場所をスマホにリストした。他の温泉では、横になって休んでいる人がいた。ただし、千葉県多古町の道の駅、福岡県八女市のべんがら村のような温泉に入った後、食事もできるような大きな施設はない。<br /> いったん宿に戻り、夕方5時を過ぎたころ、大潟浦園地で行われているも催し物を少し覗いてから、低土にある寿司屋に行こうと思って宿を出た。でも、人は、それほど多くはなかったのだけど、小さな駐車場がすでに車でいっぱいになっていて、空きスペースが見つからないので、音楽の催し物はパスし、そのまま、寿司屋に向かった。ここから先は、車は不可、駐車場に置いてとか、景勝のポイントで車を止めて楽しむところなど、駐車場が狭い。車を途中において、その先を歩くなどの場合は、頭に入れておいた方が良い。<br /> 今夜の寿司屋は、あそこ寿司(八丈町三根361)だ。ここも釣り人が集まるレストランで、店に入ったら、壁に大きなひらまさの魚拓がかざってあった。ここでも注文は、寿司だ。ただし、魚の地の味を味わいたので、づけ寿司ではない、当地水揚げの魚の寿司だ。<br /> 寿司が準備できると、板前さんがそれぞれの握りが何の魚か説明してくれた。すぐわかんなくなったけどね。おいしかったよ。まあ、滞在中に明日葉の料理も少しは食べようかと思っている。今日のお昼かな。アシタバのパスタとか、明日葉のうどんとかね。明日のお昼に挑戦してみよう。血液をさらさらにするとかの効用があるのだそうだ。私は、玉ねぎを普通の人より多く料理に使っているけどね。血圧がちょっと高い私の兄は、医者から処方されて血圧降下剤とバッファリンを服用しているけど、私の血圧は、80~130ほどだから医薬を飲むほどではない。日常の塩分の低い調理と、週3日の水泳を健康の課題としている。<br /> あそこ寿司では、板前さんがいろいろ土地のことを話してくれた。漁業組合の話、漁港での魚のセリがないこと、魚の仕入れのこと、漁船が帰港する時間は、夜が多く、漁港での朝市はこの点で難しいこと、温泉がいつ頃できたのかとか、日帰り温泉が東の地区に多く、西の地区に少ないことの理由、などなどね。植物園では、島を取り巻く動植物の環境なども聞いたので、少し、島のことが分かったね。地熱館では、島を取り巻く火山帯の話を聞いた。まあ、温泉もそれほど深く掘らなくても、湧いてくるという。足湯も含めて、源泉かけ流しの温泉の島なのだ。<br />5月13日<br /> いよいよ、明日は島を離れる日だ。今日の予定は、まだ、行っていないふれあいの湯と駐車場に車をとめられなくて、見ていない裏見が滝温泉に行く。今日は、午前中に温泉に行く。<br />例の裏見が滝温泉の駐車場が朝早くであれば空いているかもしれないと思ったからだ。<br /> 実際には、朝の10時でも(朝10時から温泉が使える)、すでに車がいっぱい駐車しており、車を駐車場において、狭い階段を下りて川沿いにある裏見が滝温泉に行くことが、朝の10時でも不可能だった。<br /> 仕方がないので、少し、道を宿の方向に戻り、午前中は、ふれあいの湯に行った。おおきな駐車場がある温泉だ。<br /> 浴槽は檜で、露天風呂もあった。温泉に入ったころは、44度位あって、入浴客が、温度が高すぎるとクレームしたらしく、水を足してくれて、温度を下げてくれた。<br /> ふれあいの湯は、森の中の温泉で、露天風呂の周りは、木の塀で囲まれているので、外は見えない。温泉に入る時、温泉2軒まわって600円だから、それにしなさいと勧められ、試しに買った。4件の温泉の内、好きな2軒に入れる券だ。ただし、券を購入した日に2軒回る必要がある。みはらしの湯、ザ・ブーン、安らぎの湯、そして、ふれあいの湯に入れるのだ。裏見が滝温泉とか、足湯とかの無料の温泉は、もちろん、対象外だ。<br /> 温泉に入った後、例によって宿にいったん戻り、宿で食事を作って昼食とした。<br />午後は、1時過ぎに出かけ、2軒に入れる入浴券の2軒目として、ザ・Boonに行くことにした。<br /> ザ・Boonは、コンクリート造りの円錐形の屋根を持つ建物だ。外見は、すこしくたびれて見えるけど、中に入ると広々とした、こぎれいな温泉だった。ここの浴槽は、タイル張りで、そのタイルがあちこち剥がれていた。ここには、露天風呂がなく、結構な高さにある温泉だけど、窓は、外を見るようになっていないし、海側は、草木で覆われていて、海が見られる環境になかった。<br /> ザ・Boonの帰りに裏見が滝温泉の駐車場を見たら、崖の補強工事当日作業が、すでに終了しており、やはり、駐車場ががらすきになっていたので、車を降り、狭い石段を下りて裏見が滝温泉を除いてみた。非常に小さな温泉で、男女混浴であり、小さな鍵付きの脱衣場があるだけだった。誰もいなかったので、無料の温泉にははいらないという宗旨?を変え、水着に着替えて入ってみた。岩だらけの浴槽の周りに屋根を載せただけのひなびた温泉だった。<br /> 着替えは、車を置いてきた駐車場にあるトイレでもできるとの案内があった。脱衣場には、コインロッカーとかの設備がないので、貴重品は、車にカギをかけて置いた方が安全かなと感じた。<br /> 宿に戻った後、夕方、宝寿司に行った。個室がいくつもある、これまで行った寿司屋より大きな寿司屋だった。ここでも、づけ寿司を頼んだ。しゃりが大きな寿司だった。値段は、これまでの3店より、安いように感じた。ただし、握りの数とか、つきだしの内容が違うので、比較は難しい。<br /> ここでも、魚の種類を説明してくれたけど、すぐに忘れた。漬けにしてまうと、皆、同じように見える。<br /> 明日は午後5時20分のフライトだ。今日の夕刻から、また、雨で前線が近づいているから、欠航にならないよう祈りたい。家には今日猫が来る。猫の里親を見つけてお世話をしているところから来るのだ。いろいろな、里親になるときのチェックがあるけど、多分、パスできる。ワイフと娘が対応している。猫がくると、家族そろっての旅行は、難しくなる。誰かが当番で家に残ることになる。多分、ペットホテルは使わない。今までの猫はペットホテルに預けたことがあるけど、家に戻ったときの荒れようが半端でなかったのだ。<br />5月14日<br /> 本日、ホームタウンに戻る。飛行機は夕方の5時20分だから、14日もほぼフルフルに使える。<br /> 朝、6時に起きた。まあ、中央室のキッチンの取り合いになるかもしれないと思ったからだ。朝は購入した素材の残りの整理で、メニューはラーメンだ。朝からラーメンだって?ぜ~んぜん問題ない。なんでも食べられる。肉は買い置きの豚肉、野菜は、これも買い置きの白菜だ。<br />一杯のラーメンには、白菜が残りすぎていたので、葉の部分だけ食べることにし、あとはばっさり生ごみボックスに放り込んだ。他の人が起きてこないうちに朝食の準備ができた。<br />自分の部屋で、持ってきた本を読みながら、朝食を済ませた。<br /> 部屋の中のごみを、八丈島の区分方法で分け、宿指定のごみ箱に入れた。布団は、洗うもの(シーツ、枕カバー、布団カバーなど)と本体とを別にし、使用したベッドの上においた。部屋の床は昨日、ダイソンの掃除機で掃除しておいたので、今日の掃除はなし。お菓子などのたべかすは落ちていないはずだ。台所の洗い物は全部洗い、自分のものと、宿のものとに分け、宿のものは、食器やお鍋をかわかすバスケットに入れた。<br /> 自分の荷物をパッキングすれば、準備完了。宿の人に挨拶して、昨日行きそびれた黒の砂丘に向かった。歩くルートの一番高い箇所で海に落ち込む崩落があり、通行止めになっているので、行くのは、その崩落のちょと手前までだ。<br /> 歩行ルートに入る直前にわずか1,2台の車を止める駐車場があり、案内通りそこに車を置いて歩きを始めた。数百メートルで崩落の場所にたどりついて、確かに、それ以上進むのは危険と思われたので、その地点で車に戻った。溶岩の砂利は、足を踏むと、ずるずると滑って、歩きづらい。行き帰りの道で誰にもあわなかった。<br /> その後は、今回の旅で一番良かったみはらし温泉に行き、1時間ほど、湯を楽しんだ。温泉のくつろぎの場で、観光案内を見、今日のお昼は、明日葉の料理がでるお店―一休にしようと思ったら月曜日は、休みとあったので、厨に行くことにした。温泉から宿を通り越し、昨日行った宝寿司の方向だ。<br /> そういえば、八丈島のお土産は、きれいな花を咲かせるフリージアの球根にした。3球買った。鉢に植えて、ワイフにプレゼントする。<br /> 厨でお昼を食べたら、急に眠くなったので、空港に向かい、3時間早かったけど車を返した。ANAの人に聞いたらパソコンデスクはないという。仕方がないから空港のロビーにある椅子に座り、今日の分の記録をしている。コンセントは、適当に使わせてもらった。フリーのWiFiもある。<br /> そういえば、八丈島の山を見て、人工的に植林した森が少ないように思えたので、島でも花粉症がありますかって聞いたら、あるような話だったけど、島に来ると、花粉症の人も症状が軽減されるとか。旅行中くらい、花粉症から解放されたいよね。<br /> 八丈島は、道路も整備されているし、iの案内立て看板も随所にあるし、トイレはそれこそ立ち寄り地点の殆どにあるし、きれいに掃除されているし、旅人には優しいね。ただ、宿、レストラン、観光スポットなどの表示に緯度経度が使われていないので、外人さんには不便かもしれない。温泉も源泉かけ流しの温泉が沢山あるし、海がきれいで、釣りもできるし、ダイビングに向いているし、のんびりと過ごせるので、旅を楽しむには良いね。東京から近いしね。<br />私の五十肩も少しは、症状が軽減されたような気がする。何しろ、毎日、1時間以上、温泉に入っていたからね。もちろん、1時間以上、お風呂の中にじっとしていたわけではないけどね。<br /> 朝と昼は、宿のキッチンで自炊、夜は、島の食べ物で外食、1回の費用は3千円程度。町営の温泉は、毎日行った。ときに1日2回入浴した。すべて源泉かけ流しの温泉だ。<br />主な浜辺と漁港は、ほぼ、すべて訪ねた。夕日と星空のスポットに行った。蛍のせせらぎには、時期がはやかったのでいかなかった。<br /> 温泉は、見晴らしが素晴らしいので,みはらしの湯がおすすめ。レストランは、土地のさかなと野菜、料理が食べられる点で、厨かな。厨は女性のお客が多いんじゃないかな。厨は外観はぱっとしないけどね。展望台は、大坂トンネルの展望台、多古の展望台、八丈小島展望台(八丈小島の目の間にあるという展望台),登龍峠の展望台のすべてをお勧めする。心がすっきりする。海の水は、どこもすきとおっているね。家ネコか、野良猫かわかんないけど、猫は、結構いるね。特に八重根公にはたくさんいる。<br /> 島巡りの2島目だ。日本の島ではないけど、11月にはパラオにいく。グアムの1泊を含めて7泊の旅だ。<br />

気晴らしに八丈島に来ました

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2018/05/08 - 2018/05/14

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アーサーさん

八丈島旅行1日目
5月8日
 平成29年、念願だった全都道府県を自動車で走破する夢がかなったので、同年から島巡りをはじめ、去年は佐渡に行った。佐渡旅行は、自宅から車ででかけ、フェリーで佐渡に渡り、島を巡った。佐渡でカヌーに挑戦し、見事に海に放り出されたので、ワイフの腕時計が海水につかった。修理に旅行傷害保険を活用した。
 今回の旅行は、今日の便の予約開始の月だった3月に予約した。使用したのは、現金ではなくマイルだ。3月末にマイルが消滅してしまうものがあったので、もったいない、どこかの島に行こうと、1万2千マイルで行ける、八丈島に行くことにした。本当は、石垣島に行きたかったのだけど、ワイフと特典旅行でそちらに行く計画があったので、八丈島にしたのだ。ただし、一人旅である。
 宿は、例によってbooking.comでケンチャルマに予約した。コンドタイプの宿を確保し、気ままに自炊して滞在費を切り詰めるつもりでいる。八丈島でダイビングする場合は、お勧めの宿だ。車は、全滞在期間借りることにし、宿経由ではなく、八丈島の観光案内サイトにあったレンタカー会社を表示の順に電話し、車が空いていて、保険が当方の希望通りのフルカバーに近い条件で貸してくれる八丈島カーセンターに手配した。車種は軽だ。八丈島カーセンターに行ったら、軽の車両が沢山あった。
車種を軽にしたのは、地方旅行には結構行く機会があり、多くの海辺の街を回った経験からすると、車幅が小さく、小回りが利く車の方が便利という思いがあるからだ。宿経由の車には、車両保険がかかっていないということで、過去に、車をレンタルして傷つけたことはないけど、万一のとき、人の車をきれいにするのに大金を負担したくないから、費用が多少かかっても、車両保険がかかっている車を八丈島カーセンターから借りることにした。
 Booking.comで宿を予約すると、予約完了直後位に宿からウェルカムメールがくる。予約手配がきちんとされていることが確認できて安心だ。宿賃が安いことも必要だけど、予約した宿がちゃんと確保されていることを知ることが出来るのは、安心できてよい。ただし、海外からは、英語でくるので、英語がわからないと、何のメールか不安になるかもしれない。
 11月のパラオの宿を予約したときは、宿から出発の日の宿泊が必要なのではとの指摘を受けた。確かによく確認したら、出発の宿泊が含まれていなかった。このときは、パラオからのメールが日本語で来、宿の人なのか、オーナーが日本人なのか、日本語が読み書きできる人だとわかった。パラオの宿もコンドタイプだ。
 昨日は、出発前に、少し、現地で食べるものを準備しておこうかと思い、調理するつもりだったけど、調理の前に、あらかたの現地に持参する予定のものを仮パッキングしたら、とても、下調理をした素材(玉ねぎをあめいろまで炒めて、カレーの素材とか、オニオンスープに利用する。肉を下味付けて焼いておき、料理に使うとか)を携行する空間がないことがわかり、計画を断念した。おととし、十和田湖のバックパッカーの宿を利用したときは、近くの食糧品店にほとんど何もなく、大した料理が出来なかった思いがあり、多少、持っていこうかしらと思ったのだけど、まあ、なるようになるさ、ということにした。
 昨晩、空港には、どのような交通手段でアクセスするか検討した。普段のとおりだと、自宅から私鉄とJRで行くのだけど、いろいろ検討した結果、勤め先から、車で袖ケ浦のバスセンターに行き、付近の駐車場に日置料金300円で車を留置き、高速バス1,030円で羽田空港に行くと、時間も費用も一番安いことがわかり、かつ、荷物を持って乗り換えもしなくて済むので、一番楽と判断し、今日は、そのとおりの方法で羽田に来た。バスの乗車時間は、約30分だった。朝一番のバスなのに、結構な人が乗っていた。
 羽田空港について、バゲージのチェックインをしようとしたら、バゲージを受け付けてくれないので、ANAの人に伝えたら、搭乗予定便は視程不良のため、欠航になったと言われた。小さな空港では、多分、着陸誘導無線設備がないので、有視界飛行になり、視程が悪いと、着陸ができないことになり、欠航になる場合があるのだ。しょうがないね。安全が第一だ。世界には、全自動で着陸できるロンドン(ヒースロー)空港などもあるけどね。
 ANAの人にお願いして、とりあえず、席が空いていた最終便に予約を変更し、もう一つ前の便では、空席待ちをトライすることにした。前日も1日の3便全便がキャンセルになったそうだ。予約変更は、天候理由だから、航空券種に関係なく、問題なくできた。
 せっかく空港まで来たので、最終便までに飛べなかったら、空港で加入した旅行傷害保険を使い、近くのホテルに泊まり、明日も挑戦しようか、なんて思っているけど、まあ、明日は明日の風が吹くとして、今日、あと2便を挑戦して、その先のことはそのとき考えることにした。
 多分、飛ぶ場合も、現地にいったらやっぱり視程が悪いということになったら、現地付近には、搭乗機が着陸できる代替飛行場がないので、結局、また、羽田に戻ることになり、羽田に万が一降りられない事態が発生した場合に備えて、さらに代替飛行場を考え、そこまで、飛行できる航空燃料を搭載すると思うので,羽田を出るとき、結構、航空機燃料を積み込むことになるはずだ。
 まあ、空いた時間で、空港のパソコンデスクで、つれづれにこの旅の記録を書いている。
 今回、なんだかだと言って、旅をキャンセルすると、特典航空券のために使ったマイルの一部は、そもそも3月末に消滅するはずのマイルだったので、そのマイルは戻ってこないのだ。欠航が続いても、どんどん、変更を重ねて、マイルを有効に使いたいものだね。
 11時30分になって、次の12時20分発の飛行機のための天候調査結果が出、運航できることになった。カウンターに行き、空席待ちをしたいと言ったら、調べてくれて、何席か空いていることがわかり、すぐに予約してくれ、幸いに搭乗できることになった。席はリクライニングができない席だとの説明があったが、身動き、会話を禁止された状態で航空機の席に最長88時間強制的に座らされ続けたことがあるので、数十分の飛行であれば、何ら問題ない。
 飛行機が離陸して巡航高度に到達して、シートベルト着用サインが消えたので、空港で買った空弁を食べ始めたら、食べ終わる頃には、また、シートベルト着用サインが点灯し、あっという間の飛行だった。こうした短い航路の場合は、あまり高いところを飛ばないと思っている。長い期間、繰り返すと、金属疲労を招くからだ。
 飛行機は、風の中、ドスンと着陸した。スムーズに着陸するのが、操縦上手と思われやすいが、多分、ときと場合によるね。横風が強いときは、早めにドスンと着陸して、風による横滑りをなくした方が良いはずだ。
 空港について、預託手荷物を引き取って到着ロビーに出たのち、レンタカー会社に電話した。出迎えをお願いするためだ。飛行機の便の乱れがあり、何組ものレンタカー予約者が同時に到着したので、一人で対応しているレンタカー会社は、大忙しだった。
 ちょい失敗したのは、ナビを予約しなかったので、小さなスマホのナビ機能を使うことになったが、見にくいことはなはだしい。音声ガイダンスが頼りだ。結局、宿に続く道を見逃し、えぃ!っとばかりにそのまま直進し、そのまま、島の反対側の末吉まで行って、島の道の様子を見、戻って宿に入った。過去には、えいっと直進した結果がフェリーに乗る羽目になり、着いた島を一周したこともある。バンクーバーの話だ。
そういえば、ガラケーとタブレットをドコモのMVNOに変えた。選定したのは、ドコモの電波を使用した経済的なスマホとデータ端末のサービスだ。
切り替えは、もっとも、違約金が少なくなる月日を選んだ。仕事では細かな図面を見るので、スマホでは仕事ができない。仕事では、いつもPCを使う。なので、旅でもPCは必ず携行し、しかも、音楽とかゲームとかは一切しないので、高い通信料金のスマホはいらないのだ。通信料金を3000程度の月額に抑えるための変更だ。しかも、端末自体は、秋葉原に行って、中古の、型落ちの製品を買った。データ量ももっとも小さなデータ量で契約した。どのようなとき、無駄な通信が発生するかわかっているので、契約データ量は、最低でよいのだ。それでも、ナビは使える。タブレット端末は、これは便利とワイフに取られているので、料金は払っているけど、私は使えないのだ。そのMVNOのスマホを八丈島に持って行った。
 島の印象は、道路はちゃんと整備されている、あちこちに温泉の案内があり、コンビニはどこにもなく、銀行(その後、みずほ銀行を見かけた)はみかけなかったし、その代わりに郵便局があちこちにあった。後に宿で聞いたら、いくつかあるスーパーも、夕刻頃には、食卓のおかずになるような品物は売り切れてしまうそうだから、早めの購入がお勧めとのことだった。パトカーをみかけたので、おお、パトカーがいる!と思った。警視庁のパトカーだ。宿の近くには100均があった。旅やキッチンの小物が必要になったときには助かるね。
 八丈島で、ちょっと不思議に思ったのは、ちょっとしたところに最先端のサービスが導入されていたことだ。スーパーの支払いは、自動釣銭機で行ったし、宿のカギは、手のひらをかざして、入力画面を表示させ、暗証番号を入力して開錠する方式だった。
 車の取り扱いは、セキュリティの観点でちょっと心配になったけど、宿では、緊急時のときのためにカギを車につけておいて欲しいと言われた。何もないと良いけどね。ちょっと心配だった。
 宿に入ったら、宿泊客のための談話室(中央室)に先客が一人いて、夕刻、飛行機に乗って島を離れると言っていた。失礼して、夕食の準備をはじめ、カレーをつくり、持ってきたお米でご飯を炊いた。島だから地中海風の料理を作ろうかと思っていたけど、港では、旅人が水揚げされた魚介類を購入する手段はないとのことで、海の幸は、夜、飲み屋に行かないと食べられないのかな、と心配している。その後、当地の寿司屋さんで聞いたけど、港には、店もないし、市もたたないと聞いた。島の全漁港を訪問して確認した。港での市は、年に1度位はあるそうだけどね。
 夕食が終わったら、7時には、眠くなった。朝4時起きだったからだ。知らない間に寝ていた。夢うつつに、夜通し吹いている風と雨の音を聞いた。
5月9日 
 今日も、引き続き強風と強い雨だった。例年は、こんな天気ではない(ただし、雨と風は、年間を通じて多い)というけど、最近は、地球温暖化のせいか、異常気象が世界のあちこちで発生しているし、発生の時期を選らばなくなっている。つい、最近も、ワイフに旅の帰国の日の翌日は、万が一のときのために、休日を取っていた方が良いよ、と話したばかりだ。
ワイフは、私の帰国後、常連の友達と例年通りホノルルに行く。やはりキッチン付の2ベッドルームの宿だ。
 おとといは、全3便が欠航、昨日は、朝の1便が欠航、今日は、また、全3便が欠航になった。船も欠航になったみたいだから、島にくるべき人たちが来ないし、今日帰る予定の人たちは、帰れなくなった。私には、どうしたわけか、旅でトラブルに遭った人たちの話が入ってくる。私が知っている、現地で飛行機に乗れなくて、毎日、空席を求めて空港に日参した人での最長の例は、5日だ。一緒に旅行中の夫婦間で事態が剣呑になったとの話だ。
私の仕事は、現在、縮小しているけど、もともと、インターネットさえあれば場所を選ばない仕事なので、少し、滞在が伸びでも仕事には差し支えない。私の旅が私の理由ではなく、10日近くも伸びたことがあるけど、その時は、旅行傷害保険は、加入した旅行傷害保険がそのまま適用されると確認した。
私の場合は、のんびり仕事をしながら、伸びた滞在を楽しめばよいのだ。島のいろいろな人から、1週間も何しに来たかと聞かれたけど、私に言わせれば、ちょっと生活と仕事の場を変えて、日常の雰囲気を変え、1週間を過ごす感じだ。もちろん、ワイフの了解はとった。
 今日の雨は、横なぐりの激しい雨だったので、一切の観光は、中止した。1日、のんびりと、本を読み、読み疲れしたら寝て過ごした。宿にはテレビがないので、ワンセグのTVをインターネットで観るなどの趣味はない。ニュースは、ニュースサイトで文字と写真で見ればよい。この宿の部屋にもテレビはない。ただし、テレビの放送局はあり、アンテナがあれば見られる。と言っても、若干食料が心配になったので、激しい雨の中、スーパーに買い出しに行った。傘は持ってきたけどね。
こちらに来るとき、浅漬けの素で漬けたキュウリなどを持ってくる予定だったけど、まあ、良いかと判断したのが間違いで、スーパーの店頭からは、早々とキュウリヤトマトなどの生鮮食料がなくなった。空だけではなく、海の定期船の運航も止まっているという。スーパーの食品棚も、何もない食品棚が増えてきている。
 毎日の食料品がなくなっても、あわてない。口に入るものであれば、おおよそ、なんでも食べられるし、八丈島では、何もないという状態には、起こらないと思うし(今は、そんな状態ではない)、手に入る素材があれば、それで、好みの食べ物が作れる。
ハイジャックされて囚われの身となったときの機上の3日間と、滑走路が燃えてボロボロとなり滑走路を修復するまでの期間のアフリカでの地の経験と、インドのカシミールで国際会議を行ったときの食糧や生活条件他を考えると、何は食べられないとか、嫌いなものを食べると体が受け付けないなんていうことは、私には起こらない。胃や精神状態がおかしくなるということも起こらない。枕が違うから、寝られないなんて言うことも私には起こらない。緊張して寝られないときは、呼吸法で緊張を和らげる。
今回滞在している宿は、ダイバース・イン(inn)・ケンチャマルマだ。建物が比較的新しい宿だ。フロントの人が女性で、そのせいか、最初の日に出会ったのは、女性の2名のダイバーのグループと一人旅の女性と他にも何人かの女性のグループがいた。島には、釣り人をダイバーが来ることが多いので、宿がダイバーの宿であることは、ダイバー、特に女性のダイバーには、良いかもしれない。もちろん、宿は海に近いけど海辺にあるわけではない。
宿は、中央室と呼ばれる宿泊客共用のスペースと宿泊客のための各部屋とからなり、中央室は、キッチンと食卓の3つのテーブルがある。洗濯室もある。中央室は、欧州や日本のバックパッカーの宿にもみられるキッチン、ダイニング、談話室の形だ。欧州の旅でのB&Bでは、談話室で袖すり合った旅人と旅の情報を交換し合った。どこかでお祭りがあるとか、大道芸人のフエスティバルがあると聞けば、旅の予定を変更して、それらを尋ねたこともあった。鉄道パスにカバーされていない都市であれば、パスで行ける最寄りの駅から往復券を追加すればよいのだ。
IHIのコンロ(コンドタイプの宿では、直火でない方が防火上安心)、洗い場、小型の冷蔵庫、ちょっとした棚は、各部屋にもあり(もちろん、トイレとバスタブも)、中央室にもキッチン、洗い場、食器棚、大型冷蔵庫などの共用設備があり、大型冷蔵庫には、各部屋の小さな冷蔵庫には入らないものを入れられるようになっている。ただし、各自の名前を書いておく必要がある。私は、自分の名前を書いたクリップを用意した。
宿には、中央室に接する外庭に予約して使うバーベキューの場所があり、バーベキューもできる。釣り人が釣ってきた魚は、バーべキュー場に接する場所で調理するように言われた。多分、つりはしないけどね。佐渡と同じように、釣り人が集まるお店があり、その一つは、宿の近くの銀八(04996-2-1405)だった。その後行った、あそこ寿司、宝寿司もそうだ。
中央室は、共用のコインランドリーにも接していて、お金を払うと、洗濯機や乾燥機が使え、来るときにどうするか迷った洗剤は、特別なものでない限り必要ないことがわかった。
コンドタイプの素泊まりができる宿ということで宿を予約したので、調味料、食材、個人用の食器セットをすべて持参するかどうか迷ったのだけど、山奥に入るわけでもなく、車をレンタルするので、食材は、持参しなかった。でも、天候が荒れ、海も空も定期便が運航しない状態でのスーパーの店頭を見て、やっぱり持ってくればよかったと後悔した。浅漬けの素(粉末タイプ)を使い漬けたキュウリ、カレー用の下ごしらえした材料、他だ。もちろん、当地のスーパーで買えるものだけどね。値段もそんなに高くないし。
海に囲まれているから、当地の水揚げ鮮魚が手に入るのではないかと思って、スーパーの鮮魚コーナーを見たけど、島の港で水揚げされた魚はほとんど見かけなかった。そうした魚が手にはいるのであれば、魚を使った料理をメインに作ろうと思ってきたのだけど、あてが外れた。宿の人に、釣りに行けば大きい魚も売れますよ、って言われたけど、今回は、釣りをしたとしても、漁港の岸壁から、借りた釣り道具での釣りしか予定していないので、晩食の食材に予定する気持ちはない。
調味料も当地で購入できるのだけど、すべての調味料を当地で購入し、その殆どを使い残して捨てて帰るのはもったいないと思ったのと、自分が使う調味料には、好みがあるので、一応、すべての調味料は、小袋に分けて持参した。魚の臭みをとるには、お酢と塩が少し多めに必要になるので、それは、必要になったら当地で購入することにしている。
宿からは、魚の調理をするときは、外庭で行い、はらわた、その他は、畑のコンポストに入れるように言われた。はい、そうします。家でも、調理をしたらあとかたづけを必ずきちんとするように、といわれて、躾けられているので、今では、料理が終わると、台所がきれいになっている。ワイフに言わせると、100点満点ではないけどね。食事の後、テーブルもきれいにする。生ごみなどの処置もちゃんとする。世界のどこへ行っても、コンドタイプの宿に泊まったときは、買い物から、クッキングから、ごみ処理まで、すべてちゃんとできる。家でも洗濯から、部屋の掃除、トイレ、ふろ場の掃除など、自分もする。
一晩寝て、調理をして、宿が気に入ったね。これなら、今回の6泊はもとより、何泊でもいられる。インターネットがあるから仕事には困らない。スーパーもすぐそばだし、関係ないけど、警察署も近くだし、何しろ、晴れていれば、歩いて行けるところに、飲み屋を含めてすべてがそろっている。スーパーもちゃんとしたお店だしね。100均もあるしね。もちろん、宿に入ったとき、付近のお店の手書きの地図をくれた。
5月10日 
宿の人にケンチャルマ(080-5000-6611宿の電話)って、どんな意味があるのですか?って聞いてみた。ケンチャルマは、インドネシア語で、ケンチャは、ヤシの木、ルマは、家という意味で、ヤシの木がある家という位の意味らしい、そういわれると、確かに本数は多くないけど、ヤシの木らしい木がある。ただし、宮崎県やホノルルのヒルトンのラグーンにあるような大きなヤシのきではない。ヤシの仲間であるようだが、同じ種類ではなさそうだ。道路を車で走ると、道の両側にヤシの木が並んでいる道路を多く見かける。東京都でありながら、東京都と違った景色だ。そういえば、車は、すべてかとうかは、わからないが、品川ナンバーだ。スーパーで買い物をすると、ラベルについている産地名は、東京都だったり、千葉県だったり、関東以外だったり、いろいろだ。これは、今の日本の流通から考えると、不思議ではないけどね。多くの食品やその他の物品を移入していることを考えると、当地の物価は、それほど高くないように思える。でも、船便の欠航があると、品物が足早に店頭からなくなるのが、八丈島らしい。9日も航空便は、全便欠航だった。船便も欠航になった。
 島には、島を一周する八丈島一周道路がある。他の幹線道路を含め、すべて舗装されている。10日にようやく激しい雨と風がやんだので島の探索に出かけた。長く滞在するので、1日ですべてをまわることはしない。今日は、島の北側半分というか、八丈富士の周りを時計まわりにまわることにした。時計まわりだ。
 島は、最初に八丈小島と、八丈島東の三原山の部分があり、長い火山活動があって、最後に、海底火山があって、八丈島西の八丈富士の部分が海中から生まれ、八丈島の東(三原山)と西の部分が一体化した現在の形になったようだ。火山は400年周期で活動を繰り返してきたらしく、現在は、その400年周期を超えて休止状態にあるので、日本の他の火山と同じく、活動を再開する可能性がある。南原千畳敷にいくと、まだ、溶岩が海に流れ込んだそのままの部分があり、現在も活動しているハワイ島のキャラウェア火山と同じような溶岩がみられる。400年の時間を経過しているので、溶けている溶岩は、もちろん、ないけどね。
 10日の日は、宿から八重根港に行き、付近を歩いた。八重根港は、宿から車で10分ほどか。埠頭で釣りをしている人たちを遠くから見(その後、あちこちの埠頭を見るたびに釣り人を見かけた)、釣り道具を借りてツリをするかどうか考えた。まだ、決めていない。海水浴場の方にも歩いて行った。海水は、とても、とてもきれいだね。千葉や神奈川の海とは段違だね。透き通っているよ。泳いでみたかったけど、まだ、その時期ではない。
 港には猫が何匹もいた。丁度、久しぶりに温かい太陽が昇ったので、日差しを浴びに隠れ家から出てきたのか、最初に1匹を見かけ、1匹だけかなと思っていたら、のちに全員で?同じ場所に集まり、日向ぼっこを始めた。私が言う「猫の距離」がこの島の猫はどの位かと思い、少しずつ近づいて行ったら、3mから5mだった。一番、距離が長かったのは、ボス猫みたいな猫で、単独行動をしており、7m以上は近づけなかった。まあ、皆かわいらしい顔をしていたけど、ボス猫だけは、目がするどかった。
 駐車場がある立ち寄点では、すべて車を止めて、歩いた。大潟浦園地、宇喜田秀家と豪姫の碑、南原千畳敷、夕日の観測スポット、大越鼻灯台、などに立ち寄った。夕日の観測スポットには、太陽が沈む時刻にも再度行った。さすがに、日没の時刻には、数えたら7人の人・家族が来ていた。当然、写真とったよ。
 八重根港とは、島の反対側に位置する低土港には、立ち寄らずに、まっすぐに戻り、宿を通り越して、島の南、中之郷地区に行き、東電の地熱発電所を見学した。発電所の類を見学したのは、初めてだった。そののち、エコ・あぐりマートに立ち寄り、パンの木などを見、アシタバの粉末をまぶした氷を食べ、いったん、宿に戻った。
 午後は、3時頃宿をで、末吉地区の名古の展望台で海を見、その足で見晴らしの湯に行った。名古の展望台は、見晴らしがとてもよかった。見晴らし湯の展望も素晴らしかった。
普通露天風呂というと、外からの視線を遮るために、あまり見晴らしの良い露天風呂はないのだけど、見晴らしの湯は、崖の上にあり、崖側は、多分、水平視野30度から45度くらいの角度で海に臨んでいるので、遮るものが一切ない、展望が楽しめる。湯温が多分、40度前後と思うので、長湯ができる。私も、あちこちの露天風呂に行ったけど、これだけ視野の広い、高所から水平線が見られる露天風呂は初めてだ。入浴客が、地球が丸いのがわかるとか、いや、それは、難しいよとか議論していた。帆船のマストの先から現れる姿が見られたら地球が丸いと分かるけどね。それも難しいか。
 見晴らしの湯は、奇数日と偶数日で露店風呂の男女が入れ替わるというので、11日も行く予定だ。今日からは、日帰り温泉は、2つずつ回る予定だ。九州の黒川温泉みたいに日帰り温泉を何件もめぐる券もある。バス券付もある。まあ、せっかく車を借りているので、気ままに回るけどね。温泉の窓口のひとに言われた。バスは、乗らなくてもお得だよとね。
八丈島の日帰り温泉は、無料の温泉と有料の温泉があり、滞在中に、有料の温泉は、すべて回る予定だ。何しろ五十肩で肩や首周りが痛いので、できたら滞在中になおしたい。
1か所、混浴のお風呂があり、水着の着用が求められているけど、もちろん、水着ももってきている。海外で温泉に入ると水着着用が原則だから、珍しくもない。普段は、プールに通っているので、水着を着た温泉でも違和感はない。
 夕刻、これまでが信じられない位、雲一つない晴れ空になり、夕日がちゃんと撮れた。
星空の観察が素晴らしいと勧められている見晴らしの湯には、夜更けにはいかなかった。
 夜は近くの藍ケ江水産(04996-2-2745)でづけ寿司を食べた。づけ寿司は、当地の寿司だ。
一品料理では、くさやが当地のお勧めかもしれない。
5月11日
 昨日、朝一番で洗濯した。一人分の洗濯などで、3日分といってもたいしたことはない。
生かわきのまま乾燥機は使わないでください、との表示もあったことだし、脱水後は、室内に干した。
 今日は、空港道をとおり、宿とは反対側にある低土港に行った。もちろん、海は、ここも、すばらしくきれいな透き通った海だ。遊歩道がある道を少し歩いた。
ここは、連絡船が出る港だ。東京の竹芝桟橋から三宅島、御蔵島、八丈島の航路で片道11時間の旅だ。もちろん、東京は、夜に出港する。船の旅も悪くはないけど、時間がかかるね。のんびり過ごせてよいのかも知れないけど。今回はマイルを使った旅なので、飛行機の費用は、かかっていない。
低土港のあと、いったん、宿に戻り、昼食を作り、しばらく午睡をした。
3時頃に宿を出て、末吉にある洞輪沢温泉と見晴らしの湯に行った。洞輪沢温泉もれっきとした源泉かけ流しの温泉だけど、入浴料は、無料だ。漁港の一角にあり、サーファーや地元の人が使うようだ。今回は、無料の温泉には入らないことにしているので、一応、確認しただけだ。温泉のすぐ横の崖は、ほぼ垂直で、何十メートルあるか知らないけど、すごいね。まあ、岩盤の壁みたいなので、そう簡単には崩れて行いと思うけどね。
この港から波打ち際に沿って、車が走れる舗装道路があった。落石に注意って書いてあるけど、この場合の注意ってどういう意味だろうね、マウイ島で落石にあったときは、走行中に何か音がしたので、車をとめて確認したら右のヘッドライトが破損していた。注意しようもなかったね、突然だから。宿に入ってから地元の警察に連絡したら、予想に反して、しばらくしたら警察が来てくれた。落石の注意ってどのような注意をしたらよいのかね。
港から急な坂を1分ほど戻り、今日も見晴らしの湯に行った。今日の男湯は昨日とは反対側の入り口から見て右側だ。つくりと見晴らしは、ほぼ、同じだけど、露店風呂の大きさは、長さで半分ほどだね。それでも、他で目にする露店風呂の何倍かはあったけどね。
湯と素晴らしい景観を堪能した。湯につかったり出たりして約90分過ごした。海の風が本当に心地よかった。ただし、露天風呂では日焼けするね。
 宿にまっすぐに戻る予定だったけど、途中で気が変わり、末吉から底土港の方向に島の西側の道を行ってみることにした。末吉から低土あるいはその逆を行くときは、島の東側の道を使うようにレンタカー会社から言われた。西側の道は、峠越えの道で、いろは坂ほどではないけど、急カーブが多く、スピードが出せないので、時間がかかるからだ。道交法でいうクラクションを鳴らしても良い標識が多くのカーブ区間であった。でも、道は舗装道路だし、カーブミラーはあるし、30~40キロの速度で走行は可能だ。本当は、ポットホールに行きたかったのだけど、オフロードの車がお勧めと出ていたので、断念し、ポットホールに行く道への分岐点の標識(底土方向に向かって、進行方向右側の分岐点入り口にある)を確かめ、そのまま、底土港に向かった。途中、登龍峠で展望を楽しんだ。峠を降り始めたとき、また、パトカーに出会った。普通の車にも殆ど出会わないのに、パトカーによく出会う島だ。
 夜は、近くの銀八(04996-2-1405)に行った。ここでもメニューを見て、地元の寿司―づけ寿司(もともとの漬けは、日持ちをさせるための工夫だったようだ)を食べた。カウンターの両隣のお客さんが釣り人だった。千葉に寿司屋さんの弟子の店があると聞いたので、今度行ってみるか、と思っている。店の名前は違うけどね。
 お寿司を食べた後、星空を見に南原千畳敷に行った。島の星空マップには、お勧めのポイントとして9か所がリストされていた。南原千畳敷は、9つのうちの一つだ。途中から街路灯がなくなり、漆黒の闇となった。東京では、経験できない暗さだね。小さいころ、田舎にいたことがあるので、キツネにだまされていると思ったら、足を開いて出会った人をまた下から見ろ、と言われたことを思いだした。キツネは出なかったけど、八重根港では、黒い猫が徘徊しているのに出会った。
残念ながら、空に薄雲があり、素敵な星空は見えなかった。
5月12日
 今日は、朝は植物公園に行くことにした。エコ・あぐりマートも、地熱館も、植物公園も入場無料だ。植物園には、欧州の博物館のように寄付のボックスがあったので、気持ちの額を入れたけどね。
 小笠原諸島のように、島固有の動植物は、あまりないそうだけど。ガイドツアー(これも無料)があったので参加した。千葉県で嫌われている小型の鹿にも出会った。1時間半くらいかな。島の動植物が一通りわかるので、時間がある場合は、訪ねることをお勧めする。
 宿に戻って、昼食をし、午後は、中野郷地区に行った。この地区には、安らぎの湯、ザ・Boon, 裏見が滝温泉(水着を着ての混浴)と足湯きらめきがある。すべての湯場を見て後、やすらぎの湯に行った。裏見が滝温泉にも入ろうかと思ったけど、駐車スペースがほとんどなく、車をとめることが出来なかったのでパスした。今、付近で崖の強化工事をしているので、多分、その作業員の車が止めてあり、温泉の客の駐車スペースがなくなっているようだ。いつ行っても、同じ車がとまっていたから。
裏見が滝温泉は、朝9時から入れるので、13日に9時に来ることにした。ちなみに、他の温泉を利用した時間は、おおよそ午後1時から5時の間で、その時間帯では、数人の入浴客しか見かけなかった。地元の人によると、夕刻は、いっぱいになるそうだ。
 やすらぎの湯温泉は浴槽がヒノキで、浴室が非常に明るかった。ここには、露天風呂がなく、浴室には窓があるので、景色の見栄えはよくない。お湯の温度は、42度だった。非常に透明なお湯だった。長湯をするわたしには、温度が高すぎる。
 有料のどこの温泉でも共通している施設は、結構、広いくつろぐ場所があることかな。安らぎの湯温泉では、しばらく、その場所で備え付けの観光案内を見、夜の食事の場所をスマホにリストした。他の温泉では、横になって休んでいる人がいた。ただし、千葉県多古町の道の駅、福岡県八女市のべんがら村のような温泉に入った後、食事もできるような大きな施設はない。
 いったん宿に戻り、夕方5時を過ぎたころ、大潟浦園地で行われているも催し物を少し覗いてから、低土にある寿司屋に行こうと思って宿を出た。でも、人は、それほど多くはなかったのだけど、小さな駐車場がすでに車でいっぱいになっていて、空きスペースが見つからないので、音楽の催し物はパスし、そのまま、寿司屋に向かった。ここから先は、車は不可、駐車場に置いてとか、景勝のポイントで車を止めて楽しむところなど、駐車場が狭い。車を途中において、その先を歩くなどの場合は、頭に入れておいた方が良い。
 今夜の寿司屋は、あそこ寿司(八丈町三根361)だ。ここも釣り人が集まるレストランで、店に入ったら、壁に大きなひらまさの魚拓がかざってあった。ここでも注文は、寿司だ。ただし、魚の地の味を味わいたので、づけ寿司ではない、当地水揚げの魚の寿司だ。
 寿司が準備できると、板前さんがそれぞれの握りが何の魚か説明してくれた。すぐわかんなくなったけどね。おいしかったよ。まあ、滞在中に明日葉の料理も少しは食べようかと思っている。今日のお昼かな。アシタバのパスタとか、明日葉のうどんとかね。明日のお昼に挑戦してみよう。血液をさらさらにするとかの効用があるのだそうだ。私は、玉ねぎを普通の人より多く料理に使っているけどね。血圧がちょっと高い私の兄は、医者から処方されて血圧降下剤とバッファリンを服用しているけど、私の血圧は、80~130ほどだから医薬を飲むほどではない。日常の塩分の低い調理と、週3日の水泳を健康の課題としている。
 あそこ寿司では、板前さんがいろいろ土地のことを話してくれた。漁業組合の話、漁港での魚のセリがないこと、魚の仕入れのこと、漁船が帰港する時間は、夜が多く、漁港での朝市はこの点で難しいこと、温泉がいつ頃できたのかとか、日帰り温泉が東の地区に多く、西の地区に少ないことの理由、などなどね。植物園では、島を取り巻く動植物の環境なども聞いたので、少し、島のことが分かったね。地熱館では、島を取り巻く火山帯の話を聞いた。まあ、温泉もそれほど深く掘らなくても、湧いてくるという。足湯も含めて、源泉かけ流しの温泉の島なのだ。
5月13日
 いよいよ、明日は島を離れる日だ。今日の予定は、まだ、行っていないふれあいの湯と駐車場に車をとめられなくて、見ていない裏見が滝温泉に行く。今日は、午前中に温泉に行く。
例の裏見が滝温泉の駐車場が朝早くであれば空いているかもしれないと思ったからだ。
 実際には、朝の10時でも(朝10時から温泉が使える)、すでに車がいっぱい駐車しており、車を駐車場において、狭い階段を下りて川沿いにある裏見が滝温泉に行くことが、朝の10時でも不可能だった。
 仕方がないので、少し、道を宿の方向に戻り、午前中は、ふれあいの湯に行った。おおきな駐車場がある温泉だ。
 浴槽は檜で、露天風呂もあった。温泉に入ったころは、44度位あって、入浴客が、温度が高すぎるとクレームしたらしく、水を足してくれて、温度を下げてくれた。
 ふれあいの湯は、森の中の温泉で、露天風呂の周りは、木の塀で囲まれているので、外は見えない。温泉に入る時、温泉2軒まわって600円だから、それにしなさいと勧められ、試しに買った。4件の温泉の内、好きな2軒に入れる券だ。ただし、券を購入した日に2軒回る必要がある。みはらしの湯、ザ・ブーン、安らぎの湯、そして、ふれあいの湯に入れるのだ。裏見が滝温泉とか、足湯とかの無料の温泉は、もちろん、対象外だ。
 温泉に入った後、例によって宿にいったん戻り、宿で食事を作って昼食とした。
午後は、1時過ぎに出かけ、2軒に入れる入浴券の2軒目として、ザ・Boonに行くことにした。
 ザ・Boonは、コンクリート造りの円錐形の屋根を持つ建物だ。外見は、すこしくたびれて見えるけど、中に入ると広々とした、こぎれいな温泉だった。ここの浴槽は、タイル張りで、そのタイルがあちこち剥がれていた。ここには、露天風呂がなく、結構な高さにある温泉だけど、窓は、外を見るようになっていないし、海側は、草木で覆われていて、海が見られる環境になかった。
 ザ・Boonの帰りに裏見が滝温泉の駐車場を見たら、崖の補強工事当日作業が、すでに終了しており、やはり、駐車場ががらすきになっていたので、車を降り、狭い石段を下りて裏見が滝温泉を除いてみた。非常に小さな温泉で、男女混浴であり、小さな鍵付きの脱衣場があるだけだった。誰もいなかったので、無料の温泉にははいらないという宗旨?を変え、水着に着替えて入ってみた。岩だらけの浴槽の周りに屋根を載せただけのひなびた温泉だった。
 着替えは、車を置いてきた駐車場にあるトイレでもできるとの案内があった。脱衣場には、コインロッカーとかの設備がないので、貴重品は、車にカギをかけて置いた方が安全かなと感じた。
 宿に戻った後、夕方、宝寿司に行った。個室がいくつもある、これまで行った寿司屋より大きな寿司屋だった。ここでも、づけ寿司を頼んだ。しゃりが大きな寿司だった。値段は、これまでの3店より、安いように感じた。ただし、握りの数とか、つきだしの内容が違うので、比較は難しい。
 ここでも、魚の種類を説明してくれたけど、すぐに忘れた。漬けにしてまうと、皆、同じように見える。
 明日は午後5時20分のフライトだ。今日の夕刻から、また、雨で前線が近づいているから、欠航にならないよう祈りたい。家には今日猫が来る。猫の里親を見つけてお世話をしているところから来るのだ。いろいろな、里親になるときのチェックがあるけど、多分、パスできる。ワイフと娘が対応している。猫がくると、家族そろっての旅行は、難しくなる。誰かが当番で家に残ることになる。多分、ペットホテルは使わない。今までの猫はペットホテルに預けたことがあるけど、家に戻ったときの荒れようが半端でなかったのだ。
5月14日
 本日、ホームタウンに戻る。飛行機は夕方の5時20分だから、14日もほぼフルフルに使える。
 朝、6時に起きた。まあ、中央室のキッチンの取り合いになるかもしれないと思ったからだ。朝は購入した素材の残りの整理で、メニューはラーメンだ。朝からラーメンだって?ぜ~んぜん問題ない。なんでも食べられる。肉は買い置きの豚肉、野菜は、これも買い置きの白菜だ。
一杯のラーメンには、白菜が残りすぎていたので、葉の部分だけ食べることにし、あとはばっさり生ごみボックスに放り込んだ。他の人が起きてこないうちに朝食の準備ができた。
自分の部屋で、持ってきた本を読みながら、朝食を済ませた。
 部屋の中のごみを、八丈島の区分方法で分け、宿指定のごみ箱に入れた。布団は、洗うもの(シーツ、枕カバー、布団カバーなど)と本体とを別にし、使用したベッドの上においた。部屋の床は昨日、ダイソンの掃除機で掃除しておいたので、今日の掃除はなし。お菓子などのたべかすは落ちていないはずだ。台所の洗い物は全部洗い、自分のものと、宿のものとに分け、宿のものは、食器やお鍋をかわかすバスケットに入れた。
 自分の荷物をパッキングすれば、準備完了。宿の人に挨拶して、昨日行きそびれた黒の砂丘に向かった。歩くルートの一番高い箇所で海に落ち込む崩落があり、通行止めになっているので、行くのは、その崩落のちょと手前までだ。
 歩行ルートに入る直前にわずか1,2台の車を止める駐車場があり、案内通りそこに車を置いて歩きを始めた。数百メートルで崩落の場所にたどりついて、確かに、それ以上進むのは危険と思われたので、その地点で車に戻った。溶岩の砂利は、足を踏むと、ずるずると滑って、歩きづらい。行き帰りの道で誰にもあわなかった。
 その後は、今回の旅で一番良かったみはらし温泉に行き、1時間ほど、湯を楽しんだ。温泉のくつろぎの場で、観光案内を見、今日のお昼は、明日葉の料理がでるお店―一休にしようと思ったら月曜日は、休みとあったので、厨に行くことにした。温泉から宿を通り越し、昨日行った宝寿司の方向だ。
 そういえば、八丈島のお土産は、きれいな花を咲かせるフリージアの球根にした。3球買った。鉢に植えて、ワイフにプレゼントする。
 厨でお昼を食べたら、急に眠くなったので、空港に向かい、3時間早かったけど車を返した。ANAの人に聞いたらパソコンデスクはないという。仕方がないから空港のロビーにある椅子に座り、今日の分の記録をしている。コンセントは、適当に使わせてもらった。フリーのWiFiもある。
 そういえば、八丈島の山を見て、人工的に植林した森が少ないように思えたので、島でも花粉症がありますかって聞いたら、あるような話だったけど、島に来ると、花粉症の人も症状が軽減されるとか。旅行中くらい、花粉症から解放されたいよね。
 八丈島は、道路も整備されているし、iの案内立て看板も随所にあるし、トイレはそれこそ立ち寄り地点の殆どにあるし、きれいに掃除されているし、旅人には優しいね。ただ、宿、レストラン、観光スポットなどの表示に緯度経度が使われていないので、外人さんには不便かもしれない。温泉も源泉かけ流しの温泉が沢山あるし、海がきれいで、釣りもできるし、ダイビングに向いているし、のんびりと過ごせるので、旅を楽しむには良いね。東京から近いしね。
私の五十肩も少しは、症状が軽減されたような気がする。何しろ、毎日、1時間以上、温泉に入っていたからね。もちろん、1時間以上、お風呂の中にじっとしていたわけではないけどね。
 朝と昼は、宿のキッチンで自炊、夜は、島の食べ物で外食、1回の費用は3千円程度。町営の温泉は、毎日行った。ときに1日2回入浴した。すべて源泉かけ流しの温泉だ。
主な浜辺と漁港は、ほぼ、すべて訪ねた。夕日と星空のスポットに行った。蛍のせせらぎには、時期がはやかったのでいかなかった。
 温泉は、見晴らしが素晴らしいので,みはらしの湯がおすすめ。レストランは、土地のさかなと野菜、料理が食べられる点で、厨かな。厨は女性のお客が多いんじゃないかな。厨は外観はぱっとしないけどね。展望台は、大坂トンネルの展望台、多古の展望台、八丈小島展望台(八丈小島の目の間にあるという展望台),登龍峠の展望台のすべてをお勧めする。心がすっきりする。海の水は、どこもすきとおっているね。家ネコか、野良猫かわかんないけど、猫は、結構いるね。特に八重根公にはたくさんいる。
 島巡りの2島目だ。日本の島ではないけど、11月にはパラオにいく。グアムの1泊を含めて7泊の旅だ。

旅行の満足度
4.5
観光
4.0
ホテル
4.0
グルメ
3.5
同行者
一人旅
一人あたり費用
5万円 - 10万円
交通手段
レンタカー JALグループ
旅行の手配内容
その他

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  • 乙千代ケ浜、漁港ではなく、泳ぐ場所です。プールがあります。

    乙千代ケ浜、漁港ではなく、泳ぐ場所です。プールがあります。

  • 新港漁港

    新港漁港

  • 新港漁港

    新港漁港

  • 底土漁港、客船の埠頭があります。

    底土漁港、客船の埠頭があります。

  • 藍ケ江魚港、突堤があると、そこには、必ず釣り人がいます。

    藍ケ江魚港、突堤があると、そこには、必ず釣り人がいます。

  • 藍ケ江水産の漬け丼

    藍ケ江水産の漬け丼

  • あそこ寿司のおすし

    あそこ寿司のおすし

  • 銀八寿司のづけ寿司、ただし、大きな漬け寿司

    銀八寿司のづけ寿司、ただし、大きな漬け寿司

  • 厨のお店ー右側奥、中は広い

    厨のお店ー右側奥、中は広い

  • 厨店の御膳、2ケのづけ寿司は、追加分

    厨店の御膳、2ケのづけ寿司は、追加分

  • 宝寿司の漬け寿司

    宝寿司の漬け寿司

  • 多古からの眺望

    多古からの眺望

  • 大坂トンネル望見

    大坂トンネル望見

  • 登龍園地からの眺望

    登龍園地からの眺望

  • ザ・Boon

    ザ・Boon

  • みはらしの湯の正面入り口

    みはらしの湯の正面入り口

  • やすらぎの湯

    やすらぎの湯

  • みはらしの湯のくつろぎの部屋からの眺望、露店風呂からの眺望と同じ、左手に海が続いています。

    みはらしの湯のくつろぎの部屋からの眺望、露店風呂からの眺望と同じ、左手に海が続いています。

  • 足湯

    足湯

  • 洞輪沢温泉

    洞輪沢温泉

  • 大超鼻灯台

    大超鼻灯台

  • 八丈島灯台

    八丈島灯台

  • 入浴券

    入浴券

  • 八重根港の猫たち

    八重根港の猫たち

  • 八重根港の猫

    八重根港の猫

  • ボス猫

    ボス猫

  • 八重根港の猫

    八重根港の猫

  • ボス猫

    ボス猫

  • 八丈島の夕日

    八丈島の夕日

  • 船便の欠航があると、商品がなくなります。

    船便の欠航があると、商品がなくなります。

  • 八丈島の花

    八丈島の花

  • 八丈島の花

    八丈島の花

  • 八丈島の花

    八丈島の花

  • 八丈島の花

    八丈島の花

  • 八丈島の花

    八丈島の花

  • 八丈島の花

    八丈島の花

  • 八丈島の花

    八丈島の花

  • 八丈島の花

    八丈島の花

  • 八丈島の花

    八丈島の花

  • 八丈島の花

    八丈島の花

  • 八丈島の花

    八丈島の花

  • 八丈島の花

    八丈島の花

  • 八丈島の花

    八丈島の花

  • 八丈島の花

    八丈島の花

  • 八丈島の花

    八丈島の花

  • 黒砂から

    黒砂から

  • 大坂トンネルを遠くから見る

    大坂トンネルを遠くから見る

  • 多古からの眺望

    多古からの眺望

  • 宿のBBQコーナー

    宿のBBQコーナー

  • 宿の中央室、きれいな部屋、左手奥にランドリー室があります。左手手前ハ、IHIコンロ

    宿の中央室、きれいな部屋、左手奥にランドリー室があります。左手手前ハ、IHIコンロ

  • 黒砂の場所、左手が崩落の箇所

    黒砂の場所、左手が崩落の箇所

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