プレミアムなフライデーを有馬温泉で過ごす

2018/04/20 - 2018/04/21

もう働きたくない！


年に数度訪れるこの負の感情を取り除き、鋭気を養うため、午後休を取り有馬温泉に行って、豪遊してきました。

昨年訪れたときは、ほとんどの時間をホテルで過ごしたため、有馬の街並みを見たり、食べ歩きをしたりすることはありませんでした。
今回は少しその時間も取りつつ、ゆっくりホテルで過ごしたいと考えていたので、早退。

これまで有馬というと神戸電鉄以外の手段は無いものと思い込んでいましたし、ゆっくりしたローカル線の旅も楽しみの一つでしたが、今回はとにかく過程より1秒でも早く現地に着きたいという思いが強かったので、高速バスを選択。

わずらわしい現実から極楽にトリップ。
上げ膳据え膳に酔っぱらいながら幸せな時間を過ごしたのでした。

つまり世間でいうプレミアムフライデーではなく、自分でフライデーをプレミアム化したというお話。

エリア 有馬温泉(兵庫)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 5.0
• ショッピング: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 高速・路線バス
• 利用旅行会社: じゃらん

大阪発有馬温泉行のバスは阪急三番街バスターミナルから出ています。

昼ごはんを食べていないので、美味しいパン屋さん「カスカード」でパンを買ってバスで食べることに決めておりました。

バス予約時は座席がガラガラだったので、金曜のお昼間にバスで有馬に行く人などあろうはずも無し！ゆっくり車内でコーヒーとパンを味わいつつ、有馬までの時間を過ごそうと思っていたのですが、いってみるとなんと満席。

そうなると車内でおかずパンを食べるのはなんとなく気が引けるので、結局出発前にコソコソ食べた。
美味しかった。

13時50分、阪急バスターミナルを出発。

ダイヤモンドはただの石
働けー
働けー

バスはショッキングなほど好天の中を、大阪平野を見下ろしつつ走ります。
江坂！豊中やな、伊丹空港！などと楽しく外を見ているうちに、あっという間にバスは西宮の山深いあたりを走り始める。

早く！早く！

一時間ほどで到着。

阪急のバスターミナルは高速バスのほかローカルの阪急バスもひっきりなしに乗り入れていて、大変慌ただしい。
新大阪、京都、三ノ宮など、いろんな方面からバスがやってきます。

きたー！
人生3回目
でも町並み散策はうまれて初めての有馬温泉！

いやー、ザ★日本の観光地って感じでいいね
温泉街はこうじゃないと。

路地裏もいい感じです。

見上げると小高い山の上に小さな山門が。

ぞくぞくと階段から人がおりてくるのが見えたので、なんか素敵なスポットかしら？と階段をのぼってみた。

善福寺というお寺でした。
枝垂桜がきれいなお寺みたいですが、あいにくとっくに散っていました。

なんとなくほぼ民家のような雰囲気で、他人の敷地に勝手に入ったような感覚になったので、さっさと退散。
千利休の供養塔がありました。

山門の屋根の瓦。
ハスかな？

少し高台に位置するお庭から、今夜私が宿泊するお宿「高山荘華野」を確認。

実は予約はしたものの、地図を見ても狭い路地ばかりで、このホテルの入口に行くにはどの道を通ったものか、よくわからなかったのです。

しかしこれだけよく見えれば、とりあえずあの方角に向かって歩けば良いのだろうとひとまず安堵。

安堵したので寄り道します。
川のほうに行ってみる。

ねね橋のたもとに、有馬温泉を愛したという豊臣秀吉公のご正室、寧々さまの像

川原におりて、ねね橋を見上げてみる。

ここ辺りはよくトラベラーさんの写真で見るので、一度来てみたかったんです。
ささやかですが、また一つ目標クリア。

あーいい季節。

この橋の上もよく見る景色ー！。
いかにも観光のために作られた人工って感じですけど、まあそれはそれで良し。

まだ桜が少し残っていて、きれいでした。

それにしても、たくさんの人が来るんですねえ…確かに関西は観光客が多いから、アクセスの良い有馬は格好の場所ですけど。
それにしても平日に昼間からこれだけ大量に人が来て、その全員がここに泊まったりお風呂に入ってるって凄い

ここも見たことあるー。
ゆけむり広場。

お土産屋とホテルがひしめき合ってます。

店頭ではお饅頭やら名物炭酸せんべいやら、色々食べ歩きの菓子類が売られています。
私が購入したのは焼き餅。
ヨモギのお餅にあんこが詰まっていて、まあよくある普通のお味。
でも焼いてあるのでふかふかで美味しかった。

なまの炭酸せんべいだそうです。
賞味期限5秒。
焼きあがって即食べる！って感じかな。

食べてませんが、なんとなく想像はできる。
たぶん渡されたとたんお店の人が「すぐ食べや！」とか言って来られる感じ

坂道に入ります。
古い町並みが続き、お土産屋やオシャレカッフェなどがたくさん軒を連ねています。

炭酸せんべいがワッフルになっているとか、ちょっと惹かれたのですが、結局食べず。
あまり好きじゃないのですよねー。

有馬サイダー。
これはまあ、ラベルだけ変えただけというか。
どこにでもあるやつ。

この竹中肉店は普通のお肉も売ってますし、店頭でコロッケやメンチカツを買うこともできます。

ここら辺りはお土産というより食べ歩きメインというべきか？
ビールをぱっと一杯飲めるお店、その他普通のブティック（あえてね）や、昔の資生堂の色あせたポスターが貼ってあるようなお化粧品屋など、地域の人が利用するようなお店も混在していました。

また、トイレが有料だったのがオドロキ。

なつかし丸ポストがある、このあたりはインスタ映えーなスポットです。

ほれほれー。インスタバエだよぉ

靴屋さんもあった（結構お高い）。
オシャレなウォーキングシューズやカジュアルなシューズがたくさん。

有馬温泉はロープウエーで六甲山に繋がってますから、家から履いてきた靴が痛くなったとか、足が疲れた人とかには結構需要があるのかもしれませんね。

なんじゃこりゃ！

泉源がそこかしこにあります。
ここは神社のようになってました。
泉源を祀っているいるのか、神社の中に泉源があったのかは不明。

湯気がブシブシとひっきりなしに出ています。
ただでさえ暑い日で、もう汗だくなので、近寄りませんでした。

鉄分を含む金泉の色が、パイプや周辺の側溝にとどまらず、道まで染めています。

さて、正直言って早くお宿に着きたかった！
けどお宿がどこにあるやら、人気のない場所をさまよいつつ、やーっとたどり着きました。
「高山荘華野」さん。

有馬温泉 高山荘 華野 宿・ホテル

石段の上に玄関があります。

有馬温泉 高山荘 華野 宿・ホテル

オッシャレー！なロビー。
ここでウエルカムスイーツ（胡桃もち）とお茶を頂きながら、館内の説明とかお食事の時間を決めます。
（写真は朝のものです。）

有馬温泉 高山荘 華野 宿・ホテル

部屋へ。
エレベーターをあがるとかなり結構長い廊下を通り、突き当りがpuricの部屋です。
このフロアは３室しか無いみたい。
うーんお値段だけのことはある。

有馬温泉 高山荘 華野 宿・ホテル

広い前室には冷蔵庫と水回り。

有馬温泉 高山荘 華野 宿・ホテル

１０帖の和室！
ヒエー！

有馬温泉 高山荘 華野 宿・ホテル

別の角度から。

有馬温泉 高山荘 華野 宿・ホテル

旅館のここ大好き

有馬温泉 高山荘 華野 宿・ホテル

「華野」というだけあってか、お部屋のみならず館内いたるところにお花がいけてありました。

有馬温泉 高山荘 華野 宿・ホテル

部屋はいいんですが西日がガンガンで、この日は突然暑くなった日でもあり、部屋がめちゃくちゃ暑かった。
これでは温泉から出たら汗が引かず大変なことになるのでは…と思いエアコンを見てみたら、なんとセントラル空調で、しかもまだ暖房から冷房に切り替えてないという悲劇。

でも窓をあけてもらったら結構涼しい風が入ってきて、夕刻が迫っていることもあり、思ったほど暑さは気になりませんでした。

有馬温泉 高山荘 華野 宿・ホテル

さてお風呂へ。

有馬温泉 高山荘 華野 宿・ホテル

だーれもいないので貸し切り状態。

行きのバスに詰め込まれていた人達はどこへ行ったんでしょうか？
駅からはちょっと遠いけど、こんなに素敵なお風呂があるのにー。

有馬温泉 高山荘 華野 宿・ホテル

露天は金泉です。

有馬温泉 高山荘 華野 宿・ホテル

硫黄のにおいがぷんとして、かなり濁っていた。
これならお風呂を覗かれても全く問題ない！というレベルで濁っていて、「詳しくは知らないけどたぶん何かに効いているんだろうな」感に満たされました。

有馬温泉 高山荘 華野 宿・ホテル

お風呂を出た所には冷たいお水が用意されていた。

有馬温泉 高山荘 華野 宿・ホテル

お風呂は階上にあります。

山の中腹という立地や、玄関が石段の上に作られている事からして、もうバリアフリー意識はあえてばっさりと切り捨てて、ターゲットを絞ってる感じでしょうか。
それはそれで悪くないと思った。

有馬温泉 高山荘 華野 宿・ホテル

エントランスを見下ろす。

有馬温泉 高山荘 華野 宿・ホテル

花がいっぱいのお宿です。

有馬温泉 高山荘 華野 宿・ホテル

有馬温泉 高山荘 華野 宿・ホテル

有馬温泉 高山荘 華野 宿・ホテル

さてさて、お食事は部屋出しなのですー。
ありがたい。

前菜は色とりどりで、見た目からしてかわいらしく、そして美味しい。
手前のヨモギのお豆腐が特にうまし。

有馬温泉 高山荘 華野 宿・ホテル

おつくり。
シマアジとタイ。
歯ごたえあってひたすらうまい。
一人で食べてると話相手がテレビと携帯だけなので、普通以上に食べるスピードが上がっていきます。

有馬温泉 高山荘 華野 宿・ホテル

大根はよく見る細いやつじゃなく、ちっちゃいのがそのままどーん！とおいてあるので、つまみあげてばりばりと食べた。

お上品に食べなくていいの、誰も見てないから。

有馬温泉 高山荘 華野 宿・ホテル

アナゴの押し寿司。
ふわっふわ。

有馬温泉 高山荘 華野 宿・ホテル

卵豆腐のお椀。

有馬温泉 高山荘 華野 宿・ホテル

山菜万寿（たぶんお饅頭）
山菜をお豆腐で寄せて揚げて餡かけになってる。

有馬温泉 高山荘 華野 宿・ホテル

ビールをがぶがぶ飲んでいる。

そしてテレビで野球中継を見つつ、（我が阪神が劣勢なので）携帯でも中継を見て、ご馳走を食べる。

こんな幸せ他にあります？無いよねー

有馬温泉 高山荘 華野 宿・ホテル

どどどどどーーーーん
神戸牛のしゃぶしゃぶじゃー！
撮って出しの写真でこの色ツヤ、ああ美味しそう（カメラの性能もすごい）

有馬温泉 高山荘 華野 宿・ホテル

このツヤ、霜降りっぷりを見て見てー

有馬温泉 高山荘 華野 宿・ホテル

しゃぶしゃぶするから見てー

有馬温泉 高山荘 華野 宿・ホテル

色が変わってきたから見て見て

有馬温泉 高山荘 華野 宿・ホテル

ポン酢につけて食べたらもー天国（震えすぎてブレた

有馬温泉 高山荘 華野 宿・ホテル

お肉タイム終了。
酢の物（テンション下がり気味）

有馬温泉 高山荘 華野 宿・ホテル

最後にご飯と赤だしとお漬物。
赤だしの中はお豆腐かと思いきや生麩だった。

引き続きビールをがぶがぶ飲みたいので、ごはんは後回しにして漬物と赤だしをちびちびつまみつつ、劣勢の阪神に震えつつよその試合をぼんやり見るのであった。

有馬温泉 高山荘 華野 宿・ホテル

デザートもあり

有馬温泉 高山荘 華野 宿・ホテル

さらに、羊羹かと思いきや黒糖のわらびもち。

有馬温泉 高山荘 華野 宿・ホテル

満足でした…美味しいモン食べて、好きなもの（野球）を見て、今年一番美味しい時間だったかもしれない。

有馬温泉 高山荘 華野 宿・ホテル

さて、寝る前にもう一度お風呂へ。

誰もいなくなったロビーを見ていると、一角にアート的にレモンが置いてあった。

有馬温泉 高山荘 華野 宿・ホテル

お土産コーナー。

有馬温泉 高山荘 華野 宿・ホテル

炭酸せんべいもずいぶんオシャレになって売られています。

私は風月堂のゴーフルが大好きなのですが、見た目が似ている炭酸せんべいを「ゴーフルや！」と信じてかぶりついたところ、味がイメージと全然違っていてショックを受けた事により、今でも苦手なお菓子のひとつ。
食べたら美味しいのですが…

有馬温泉 高山荘 華野 宿・ホテル

昼は暑かった部屋も日が落ちて、寝るころにはちょうどよい室温になりました。

最初はお料理が部屋出しだったりすると心付けがいるのかな？とハラハラしましたが、お部屋ご案内係り、お食事出し係り、お布団敷き係りなど対象が分散されていたので、不要という意思表示かと思い、何もしなかった。

有馬温泉 高山荘 華野 宿・ホテル

もう家に帰って寝られる気がしないほどの熟睡からさめた、爽やかな朝

有馬温泉 高山荘 華野 宿・ホテル

朝風呂。

長く入れる温度なのに、入浴後も体にずっと心地よい熱が残ります。
しかもこの旅以降、自宅風呂でも汗がでやすくなり、あらためて温泉パワーを実感しました。

有馬温泉 高山荘 華野 宿・ホテル

朝ごはん！
焼き魚につけもの、卵焼き、汲み上げ湯葉などなど

有馬温泉 高山荘 華野 宿・ホテル

シャケ
ほくほくおいしい

有馬温泉 高山荘 華野 宿・ホテル

たまごやき

有馬温泉 高山荘 華野 宿・ホテル

お漬物など

有馬温泉 高山荘 華野 宿・ホテル

これまで乾燥した湯葉は知ってたけど、汲み上げ湯葉って初めて食べた気がする…
食べても食べても生まれてくる永久機関のようであった。
いつまで食べたらいいのか終わり時がわからんというか…

湯葉の下にはお豆腐が入ってて、ポン酢でいただく。

夜のしゃぶしゃぶもそうですが、ポン酢がとても美味しかったです。
それをつける食材もぐんと美味しくなって、大満足。

有馬温泉 高山荘 華野 宿・ホテル

朝ごはんが終わるともうすることは無いので、時間までのんびり旅サラダなど見ながら過ごし、チェックアウト。

有馬は大きめの旅館が多く、おひとりさまで泊まれるプランを用意してくださっているお宿は少ないのですが、そんな中で、部屋といいお食事といい、余りある程のサービスと満足を得ることができました。

ここを選んで良かったです。

有馬温泉 高山荘 華野 宿・ホテル

バス乗り場付近に戻ってきました。

昨日ここに着いたのが15時くらい、20時間もたたないうちに去るのはなんとも勿体無い話ですが、次の予定があるので朝早いバスで大阪に帰ります。

このあとは高速バスの時間までプラプラ

また出た

なんやこのしっぽりした熟女は

最後に「金泉ソフトクリーム」をいただきます。キャラメル味。

そして、バスターミナルへ向かう。
また来るよ有馬！

バスは順調にすすみ、時間通り無事梅田に到着。

早々に大阪に戻ったのは、梅田芸術劇場でミュージカル「ラ・カージュ・オ・フォール」を見るためでした。

晴天、美味しいごはん、温泉にはいって久しぶりの熟睡。
そして素敵なミュージカル。
素晴らしい週末でした。

やっぱり働きたくない！けどまあ、もう少し頑張ろう。

再見。

この旅行記へのコメント （2）

• Hｕｕｍａさん 2018/04/30 20:35:29

  puricさんは、真のダイヤモンド！

  愚かな人は、己の都合、損得の尺度で身近なダイヤモンドを判っていながら石にしようとします。そんな人に操られてはいけません。
  
  持前のお力で、大きく羽ばたいてください！
  
  　引き続き、puricさんの楽しい旅行記と、素晴らしいお写真を拝見させて頂きます。
  有馬の良い体験をされました、私もまた行ってみたいと思います！機会があれば一献いきたいものです！　　　Huuma
  
  
  

  puricさん からの返信 2018/05/03 22:50:58

  Re: puricさんは、真のダイヤモンド！

  こんにちは。
  有り難いお言葉ありがとうございます。
  
  最近はなかなか昔のように、自分が思い通りにならない事が多く、ダイヤどころか軽石のようなもので、反省の多い日々を過ごしています。
  
  慌ただしかった時期が過ぎ去り、やっとすこし落ち着いてきました。
  最近は野球観戦ざんまいですが、連休の前半は久しぶりに阪九フェリーで九州に行ってきましたよ。
  
  またHuuma様の日記ときれいなお写真楽しみにしてますね。
  ありがとうございました！
  
  puric