2018/04/18 - 2018/04/19
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マーさん
その②は、今回のメインである「崎津教会」そして、切り離すことの出来ない「崎津諏訪神社」です。
ワタシが興味を持つ、キッカケとなったのは 昔 学生時代に 読んだ 遠藤周作著「沈黙」と云う小説でした。
宣教師が 拷問に耐えかねて 棄教してしまうと 云う処から 話が始まるの で この地域とは
直接的な関係性は無いのですが・・・・・
この地域は、昔 陸の孤島とも云われ 道も整備されておらず 主な交通手段は海路のみで天草・島原の乱の
一報も届いておらず、この崎津から国道389号線を北上した 苓北町富岡城での戦いにも一揆軍として
参加していなかった為、迫害処刑をのがれ「潜伏切支丹」の集落として今日に至っています。
徳川幕府時代の 1805年 内通者の密告により 「天草崩れ」と云われる 5205人にのぼる 切支丹信者摘発(周辺4集落)が
行われましたが・・・仏教及び神道に偽装改宗することで 心得違いの者として、穏便な扱いで済んだようです。
長崎の外海地区や平戸 五島列島の 信者達が徹底した弾圧そして拷問によって殉教していったのとは
対照的で 興味を持った次第です。
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長崎や天草諸島の切支丹迫害の歴史 !と、云えば まずこの小説が浮かんで
きます。実在したフェレイラ神父(1633年10/18 長崎にて拷問に耐え切れず
棄教) と、その真偽を確かめるべく日本に密入国した キアラ神父(沈黙の中では
ロドリゴ神父)も1643年捕縛され、その後の取調べ拷問に耐え切れず やはり
棄教してしまいます。フェレイラ神父棄教の4年後に天草・島原の乱が勃発
乱後の切支丹弾圧は熾烈を極めたと云われてます。
この天草下島の 崎津地区や今富地区は概要にも書いてますが 苓北町富岡の
一揆にも参加せず他の地域とは、違った経緯を経ています。
こういった、切支丹史を少しでも予習しておくと、また違う角度から
観れるのではないかと思います。 -
イチオシ
さて、路地を歩いて行くと 両隣 日本家屋の先に「崎津教会」の
全貌が見えてきます ! -
画像では、よく目にしてましたが いざ 実物を 目の当たりにしてみると
なんとも 異質な感じがしたのが・・・正直な感想でした。 -
イチオシ
近づいて、ファインダー越しにみる 天主堂は 威圧感さえ 感じました。
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イチオシ
この、現教会は3代目になるらしくフランス人オーグスチン・ハルブ神父
によって建立され 設計施工は長崎出身 鉄川与助氏
教会内は、畳敷きとなっており現祭壇の場所は、この地区の庄屋屋敷跡で
絵踏みが行われていた場所だそうです。 -
この教会 ! 他には無い特徴として、教会全体の3/1はコンクリート造りで
後半部分は、資金不足の為 木造になってます。 -
この日は、幸い好天に恵まれて よい 写真が撮れました(^^♪
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この教会前から、続く道が「崎津諏訪神社」と続いてます。
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イチオシ
このショット ! が、この「崎津集落」を表してると思います。
天草・島原の乱の翌年1638年「禁教令」が敷かれ密かに信仰を守って
きたこの地域にも、1805年「天草崩れ」と云われる切支丹摘発が行われ
その舞台となったのがこの神社です。摘発された信者に、信仰の対象物
をすべて提出、改宗するように迫られた場所です。
ただここからが、他の地域の信者と違うんですね ! 神道や仏教に改宗したのは
あくまでも偽装改宗であり、絵踏みの際も足裏に紙を張り付けて
直接踏まないようにしたり、そして踏んだ足を洗い その水を懺悔として
飲んでたとの事・・・・こうして1873年明治9年禁教令が解かれるまで
潜伏切支丹として歩んだ歴史がある集落です。 -
見慣れない この風景 !? 不思議な感覚でした。
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明治になって「禁教令」が解かれた、3年後「崎津諏訪神社」手前の土地に
小さな教会(初代崎津教会)が建立され、そののち 建て替えられ2代目の教会前に立つ ハルブ神父です。 -
現崎津教会を建立した、ハルブ神父は亡くなるまで この地 崎津で過ごし
上記画像の隣に 眠っておられます。 -
2代目の教会が取り壊された後、現在は使われていないみたいですが
修道院が建てられてます。 -
元修道院跡です。
他の地域でしたら、神社の隣に カトリック系の修道院があるなんて
まず、考えられませんよね !? -
まったく、関係のないかも !? 的な画像ですが(笑)
世界文化遺産登録を目指してるから、その周辺整備の一環だろうと
思いますが、まぁトイレ施設自体が新しいのもありますが とにかく
綺麗に清掃がされてました。境内前のトイレですが、ここ以外にも
「きんつ市場」や「ガイダンスセンター」のトイレもしかり
登録を目指してる意気込みが伝わりましたね ! -
観光地のトイレで、こんなウォシュレット ! 初めてみました。
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「崎津諏訪神社」の本殿横から、「チャペルの鐘展望公園」を目指します !
目的は、頂上から 「崎津教会」を撮ること
石段を登り始めて まず この立て札が・・げっ(笑) -
まだ 登り始め 余裕が あります・・・・
-
次第に 息切れが・・・・(笑)
まだ、若いを 自認してる カミさんは ヒョィヒョイ登って行きます -
少しずつ 回りが 明るく なってきてる から ゴールかぁ~と
思ったら 金毘羅さんの鳥居が 有り まだ その先がありました(汗)
後から 調べたら 505段 ありました・・・・ -
イチオシ
汗だくで 登った ご褒美が この 景色 でした(^^♪
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レンズを望遠に替えて、1ショット(^^♪
「海の天主堂」 って 云われてるのが わかります ! -
「崎津教会」側とは 反対側の 羊角湾 です。
とにかく、眺望は 良い場所ですので これから 行かれる方へは
お薦めの場所です。
翌日から 筋肉痛のオマケ付きですが(笑) -
この展望台がオープンしたころは、太い木製のやぐらが組んであり
その上に このチャペルが吊るしてあった みたいですが
風雨にさらされ朽ち果ててしまい、撤去され この鐘のみが 置いてありました。 -
冬場の夕やけが、絶景との案内がありました。
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このショットで「崎津教会」とも お別れです !
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クルマを停めてた、ガイダンスセンターまで戻り
走る事 20分弱 見えてきたのが 「大江天主堂」です -
イチオシ
第一印象は、画像で見てた 感じより 小さく こじんまりした印象でした。
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ガルニエ神父像です。
1933年昭和8年 崎津教会より1年早く ガルニエ神父が私財を投じて
大江天主堂は建立されました。 -
1885年12月 来日して以来 一度も帰国する事無く 1941年1月
ここ 大江の地で「パアテルさん」と慕われながら 永眠・・・
天主堂のすぐ横に お墓があります。 -
大江地区の小高い丘に建立されてます。
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白亜の天主堂ですので、晴天だと目に眩しいくらいです。
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崎津教会とは、また違った 印象を受けますね。
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大江天主堂のすぐ近くに、天草の切支丹関係を展示してある資料館
天草ロザリオ館 があります。 -
残念ながら、館内は撮影禁止でしたので
外観のみです。 -
本日の目的は、これにて終了 !
国道389号線(サンセット・ライン)を北上、下田温泉を目指します。 -
泊まる宿は、こちらにしました
「群芳閣 ガラシャ」
ガラシャとは・・ラテン語で 恩寵 と云う 意味だそうです。 -
客室数 5部屋の 小さな 宿 です。
大規模なホテルや旅館はどうも苦手なもので・・・ -
玄関入ると、すぐ2階の客室に あがる 階段が・・
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玄関から見上げた 2階部分
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この宿は、各部屋に 「五足の靴」にちなんだ 5人の詩人の名称が
付けて あり 私達の部屋は 「吉井勇」でした。 -
ピカピカに磨き上げてある 客室前 廊下 です。
電球色の照明が、良い雰囲気を醸し出してます(^^♪ -
2階から、見た ダイニングと、ガラス戸向こう側は 食事処になってます。
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客室内部です、けっして広くはありませんが 掃除も行き届いており
何よりも静かな点が、気に入りましたね ! -
こじんまりとした、洗面台
ただ鏡の位置が、低すぎる気が・・・(笑) -
この「下田温泉」は、九州各地の火山性温泉では無く 活断層の摩擦熱で
温められた地下水が湧き出ている温泉で、霧島の硫黄の匂いに
慣れてる 私達からすると 珍しい温泉です。
こちらは、女湯の浴槽になります。 -
浴室窓は、天草らしく ステンドグラスになってます(^^♪
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女性客のみの 小さな露天風呂です
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こちらは、男湯の浴槽 です。
茶褐色の内装で、女湯からすると 渋めですね(笑) -
部屋のベランダに出ると、眼下には 下津深江川が流れています。
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川の水はとても綺麗で、30cmオーバーの鯉が泳いでました !
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小さな温泉街ですが、余り 極端に 観光地化されてない処が
気に入りました。 -
洗面台の壁に掛けてあった、パネルです。
カミさんが気に入り 写メしてましたので(笑)
この宿は、和風ペンションに近い感じで 料理は勿論 海鮮中心で 量的にも
多くも無く少なくも無く 丁度いい感じで満足出来ました。
飲み物等の自販機はありませんので、近くのスーパーで買い出しされた
方が良いかもしれません。
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この旅行記へのコメント (2)
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- mistralさん 2023/07/01 19:20:39
- 撮影スポット
- マーさん
崎津教会の上空?からのショット
どこから?と思いましたら
撮影スポットがあったんですね。
翌日の筋肉痛のおまけつきだったとは!
知っていたら(拝見していたのに)
チャレンジしてみたかったです。
mistral
- マーさん からの返信 2023/07/01 21:42:52
- ありがとうございます
- 崎津集落 ! 事前に調べて、知ってはいたのですが・・・マジ
キツイ登りでした(笑) でも、しんどい思いした分の
御褒美はありました。 でも、今更ながら思うのですが
世界遺産に登録されたからと云って、極端に観光化しては
欲しく無い地域だなぁ って思ってます。
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