2018/02/10 - 2018/02/12
2674位(同エリア4060件中)
なめこじさん
台湾の台北市南港駅より台湾高速鉄道に乗って高雄(左営駅)に行き、MRTを乗り継いで哈瑪星(はません)駅から籬仔内(りしない)駅まで高雄捷運環状軽軌(たかおメトロ)の運営するLRT(路面電車)に乗ってきました。この路面電車は従来のものとは違い、架線が無く、駅に停車中にだけパンダグラフから急速充電し走行する非常に珍しい路面電車です。架線が無いので周辺の景観がとてもすっきりしています。そんな環境に配慮した次世代型交通システムにどうしても乗りたくて、高雄まで行ってみました!※むしろそのためだけに台湾に行った感じです!
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 鉄道
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
今回の台湾旅行ではこちらのコートヤードバイマリオット台北を利用しました。
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台湾鉄道・高鉄(新幹線)・MRT(板南線)の3種の鉄道が乗り入れており交通便利なことと、その駅のターミナルの真上にホテルがあったのでここ一択でした!
でも新しい駅なので、周りの街並みは整然とした感じで、多摩ニュータウンやさいたま新都心・お台場を彷彿とさせます。なので台湾なのに台湾に来た感じがしません。フードコートあり・ファッションフロアあり・そして地下が電車乗り場。
情報が少ないのですが、駅舎の構造がなんか好きです。誰が設計したのだろう。
気になるばかりですが、とりあえず高鉄に乗りましょう! -
高鉄(新幹線)の表記を追ってエスカレーターを降りればすぐに駅コンコースです。
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まずは、こちらの窓口(JRで言うみどりの窓口)で台湾高速鉄道の3日間パスを受け取ります。
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当日購入は出来ません。事前にインターネットで予約してNT$2200(約8050円)で購入しました。KKDayというサイトを使ったのですが、そこでeチケット控えをプリントアウトし先ほどの窓口にパスポートと一緒に渡すだけです。
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氏名やパスポート番号が入ったシールを貼ってもらいます。
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そのまま、乗りたい列車と行先を告げて座席指定をしてもらいます。
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磁気でもICでもないので有人改札から駅員に見せて入ります。
ちなみに自由席もあるので急ぎの時は改札でこのパスを見せて、『ノンリザベーションシート』みたいなことを言えばすぐに入れてくれます。
南港駅は始発駅なので基本的には台北や板橋に行くくらいならわざわざ窓口に並んで指定を取らなくても自由席でもいいかもしれません。 -
日曜朝の南港駅は、全然人がいません。
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台北まで車内は貸し切り状態。
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日本の新幹線と同じで車内誌(トランヴェール・西ナビ的な)と車内販売のメニューが入っていました。
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速達タイプの新幹線(板橋から台中しか停まらない)だったせいか直前で窓際の席が取れず、台北から車窓は撮影できませんでした。
最高時速は300km/hです。東海道新幹線より早いですね! -
1時間50分ほどで台湾の南側の都市、高雄市新幹線駅(左英駅)に到着。
ちなみに南港駅から左営駅まで(営業キロで)約345kmです。東京~名古屋・東京~仙台間(約350km)に近いと思いますがJRだと通常期指定席利用で約11000円なのですが台湾新幹線は3日間パス(約8050円)で乗り放題なので、物価の違いもありますが、かなり安く移動できるので、日本の新幹線が高く感じます。 -
新左営駅の駅前。南港駅同様に比較的新しい駅(台鉄が2006年開業)なので整然とした街並みです。
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駅中のコンビニでは、台湾おでん(関東煮)と不思議な匂いを放つ謎の卵、茶葉蛋(チヤーイェータン)がありました。
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間髪入れずにそのまま、高雄MRT紅線の小港方面に乗り込みます。
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美麗島駅到着。中国語・英語の車内アナウンスの他、日本語アナウンスもありびっくりしました。
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橘線(きつせん)に乗り換える前に一旦ラッチ内から”あえて出ます”
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改札を出るとすぐ目の前には、、、
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「光之穹頂(The Dome of Light)」と題した世界最大級のステンドグラスのパブリックアートが広がります。
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以前に、世界で最も美しい駅アジア1位に輝いたこともある駅で、直径30m、4500枚ものステンドグラスが使われたそうです。駅が丸ごと美術館のようで良い時間を過ごせました。
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駅の地上部分は日本人の設計だそうです。
なんでもここは、1979年に起きた台湾の民主化運動”美麗島事件(デモ隊と警官が衝突)”にちなんでつけられた地名であるようです。もともと、台湾はポルトガル語では美しい島を意味する(フォルモサ)とも呼ばれていたためだと言われています。
祈りの形を表現する地上駅舎がなんだか深いです。 -
駅前にはローカルフード店。こんな店入りたいけど、最終目的地に急ぎます。
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MRT西子湾駅を目指します。
車両は3両編成のシーメンス製です。
あんまり人いませんが、、、『まもなく、終点シーヅーワン駅です。本日も高雄メトロをご利用いただきありがとうございました。』と、日本語アナウンス。 -
西子湾駅に到着。構内には高雄環状軽軌(高雄ライトレール)の案内がアキバ風で登場。一瞬、可愛い感じに見えますが、ライトレールに無札や不正乗車で乗ると50倍の罰金を取るぞ!と怖いことが書いてあります。
ちなみにこのためにeazyCard(悠遊卡)ではなく、iPass(一卡通)を”台北で”買ってます。でも後で調べたら今年の2月13日から悠遊卡でも乗れたらしい。乗車したのは11日。(高雄MRTは以前より悠遊卡でも乗車可能だったが、環状軽軌道だけ利用不可だった。なんかややこしいので一卡通買ってます。) -
ライトレール(LRT)の駅は出てすぐです。
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ライトレールの線路です。
あれ!?台鉄や以前の高雄港貨物線は狭軌(1067mm)なのにライトレールは、標準軌(1435mm)だ。ヨーロッパ製車両導入にあたり改軌したのかな。
そして、路面電車なのに無架線な不思議な光景。 -
ヒャッホウ!スペインのCAF社製の4両編成直流750Vキャパシタ充電式併用の車両が停まっていました!
路面電車と言えば蜘蛛の巣のように空に張り巡らされた架線が普通なのですがこちらは環境と景観に配慮した車両です。架線無しならディーゼルでは?と思って持ってる方もいらっしゃいますが、もともと貨物線でディーゼル機関車が走っていました。しかしながら、軽油を燃やし排気ガスを出すのでディーゼルではなく、電化コストもかけず、景観にも配慮した鉄道を叶えたのがこちらの、駅で充電し駅間は充電池で走る環境配慮型の鉄道です。 -
先ほど申したよう、iPassが必須です。車内の機械に乗車時のみタッチします。
2018月2月中までは30NT$かかるところをiPass利用なら無料で乗車できます。 -
昼間は約15分で走っています。発車してすぐ、元車両基地であったであろう、たくさんの配線線路が公園に調和して見えます。こちらは、狭軌ですね!
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走行時速は50km/hなのでゆっくりとした感じです。
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高雄の85階のスカイタワーが見えます。
架線が無く景観に調和した無架線の電車。
ヨーロッパのトランジェットモール(車両進入禁止で路面電車のみ走行可能な街中の道路)を彷彿とさせ、周囲は芸術特区と称され近代美術のパブリックアートが至る所にあります。 -
環境にやさしい、景観に配慮した車両が芸術特区を走り抜けます。周囲には美術館や雑貨屋が立ち並びます。
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25分ほどかけて雛仔内駅(りしないえき)に到着しました。
環状鉄道と言いながら、まだ建設途中であり半月型の環状鉄道でしたが、世界でも珍しい充電型の路面電車。 -
低床車で駅のプラットホーム(台湾では”月台”っていうロマンチックな名前)で段差もなく環境や景観にも配慮型の鉄道に乗れて、日本から来た甲斐がありました。
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いつか、世界のいろんなところに、この架線無しのトランジェットモールが広がってもらうことを願います。今まさに、世界は車社会にどんどん向かっています。ドアtoドアで確かに便利ですが、課題はたくさんあります。
でも、このような交通機関が世界中に広がることにより都市の抱える様々な課題を解決してれるはずです。若者から高齢者、体の一部が不自由になっている方までが、都市で差を無く生活できるようになるのが私の思いです。
それは、外国人も初めて来た人も同様で、高雄はそういった面では非常に整備されていると感じました。
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この旅行記へのコメント (1)
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- すばるさん 2018/05/01 22:06:29
- 昨日乗りました!
- はじめまして!
私も一目見て乗りたくなり、高雄旅行を企画した口です!
明日は高雄から南部へ行って、ゆったり車窓を楽しむつもりです!
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