2016年11月：中国明代の伝統建築と西洋の建築様式が融合したという望楼群［広東省 開平-赤坎,錦江里

2016/11/05 - 2016/11/06

以前から気になっていた広東省の開平へ｡

華僑の人々の莫大な送金によって作り出された楼閣｡
少し調べただけでも「西洋要塞風の建築群」，「華僑洋館と呼ばれる高層建築」，「盗賊、馬賊の対策」など気になるワードでいっぱい｡

水害と馬賊や匪賊からの略奪を避けるため造られたという物騒な時代の産物｡
壁の穴は銃の射出口の名残も｡

歴史自体は100年ほどと，それほど長いものではないものの好奇心を掻き立てられる建造物｡

エリア 中国

• 交通手段: 高速・路線バス 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

開平汽車総站に到着｡
ここが今回の旅の起点｡

荷物を宿に置き，路線バスに乗って赤坎へ｡
すでに?樓（望楼）が点在しているので，観光用に整備されている場所に行くべきなのか迷い始める｡

30分ほどバスに揺られ，赤坎鎮の街の入り口に到着｡
19世紀末から20世紀初まで華僑が出資して建設された街｡
街の入り口に降り立っただけで，ワクワク感が｡

夕日に照らされた親子｡

西洋風の3、4階建て建築街｡
映画のセットのような場所｡

司徒氏図書館｡
司徒氏が東部の有力氏族だったとか｡

中華東路｡
騎楼と夕暮れ時の寂しい感じがいい｡

街の人の生活自体は質素な感じ｡
家具や道具は昔ながらのものを使い続けている｡
若い人はある程度の年齢になったら都市部へ出て行ってしまうような感じ｡

更に西へ｡
街が冷たい感じになる時間帯｡

人通りの比較的多い場所に｡
子供の送り迎えの時間帯｡

川沿いの土産物屋通り｡
ピーナッツ飴やゴマ飴などを作っている｡

宿泊施設も｡
看板がいい感じに錆びている｡

江門地方なので，至る所で陳皮を干している｡

もう一つの図書館
関族図書館｡
関氏は西部の有力氏族だったとか｡

図書館脇には映画の撮影にも使われたという通り｡
中には入れず｡

観光エリアから一つ外れた通りに入ると生活エリア｡
中華西路で地元名物の?仔飯を｡
薪を使って炊いているのが特徴的｡

臘肉?仔飯｡
香ばしい香りと共に，小汚いお店でいただく｡

食後は更に街歩き｡
映画のセットのような店｡
裸電球がいい感じ｡

日もすっかり暮れたので，バスで市内へ。

翌朝，市内から13路のバスに乗って蜆岡へ｡

目的地は錦江里?楼。

道路半分を使って米が天日干しに｡

幹線道路からのんびり歩いて20分くらい｡
目的地の錦江里｡

整備された集落｡
ここでも米の天日干し。

土手に上って，村の全体像を｡

昇峰楼を下から見上げる。
見学できる望楼と，封鎖されているのがある｡
持ち主や管理している人がいるいないで，上まで行けるかが決まる｡

昇峰楼に上って，横の瑞石楼を。

瑞石楼は下から見上げるだけ｡
入り口は施錠されていた｡
瑞石楼の前はちょっとした広場になっているので，ここで休憩｡

村の自体は，高齢化している田舎そのもの｡
週末には若い人が街から戻ってきて，出店を手伝ったりするそう｡

村の外にも?楼が点在｡
錦江里から蜆岡鎮のバス停まで｡
田んぼの中を30分以上かけて歩いて行く｡
望楼は各集落にある様子｡
一つ一つ見学していきたいが村まで入って行くのが大変｡
観光客は望楼群のように密集していて，交通が整備されているところを見学するのが楽｡
整備されてないところは住民といちいち見学交渉もしなければならないし｡

蜆岡鎮の中心部｡
寂れたかつての繁華街｡
村が植物に侵食されている｡
?楼もいいけど、こんな廃墟感も良かったりして｡

この旅行記へのコメント （9）

• Yokoさん 2019/10/06 13:32:24

  Re: 台山と開平

  ご親切にありがとうございます！
  貴重な経験をシェアしていただき感謝します。
  やはり時間的にはかなり駆け足になりますね。開平は今のところ、変わる様子もなさそうですから、急がずに台山に絞るのも一つの選択肢かもしれません。
  台山もどんどん変わるかも知れません。
  なかなか迷います。
  エッグタルトさんのも開平より感動した、という感想を見て迷います。
  エッグタルトさんならて

  Yokoさん からの返信 2019/10/06 13:33:21

  Re: Re: 台山と開平

  すみません。
  途中で送信してしまいました。
  エッグタルトさんならどう思われますか？

  エッグタルトさん からの返信 2019/10/07 14:01:22

  Re: Re: 台山と開平

  交通手段がうまく確保できれば、台山観光は楽しいと思います。私は斗山から台山市内へ北上しながら観光しました。
  （斗山-浮月-梅家大院-上澤圩-翁家楼-廟邊村）
  時間の関係で台山市内を見れませんでしたが、それでも1日かかってしまいました。
  
  市内にも見所はありそうです。（http://www.sohu.com/a/193454815_687405）
  公共の交通機関は時間が全く読めないので、時間に余裕が必要だと思います。
  まず梅家大院へ行って、市内に戻りながらいくつか碉樓のある村を見て、市内の見所を周るなら、時間に追われないで観光できるのではないかと思います。
  
  普通の観光客は白タクに乗って村巡りをするようです。運転手と交渉して値段を決めるのですが、私は相場が分かりません。台山に一泊するとのことなので、ホテルの従業員に相場を聞いてみるのはいかがでしょうか？
  
  楽しい旅行になりますように。

  Yokoさん からの返信 2019/10/10 06:27:42

  Re: Re: 台山と開平

  アドバイスありがとうございます。
  また行く事を目標にしてあまり欲張らない方が良さそうです。
  梅家→開平
  又は 台山のみ
  これで検討します。
  しかし、魅力的な場所が多すぎます笑
  色々とありがとうございました。
  

• Yokoさん 2019/10/04 12:20:17

  台山と開平

  台山に行かれた方の記録は極端に少ないので大変参考になっています。
  今月末行くのですが、夜台山着で宿泊、朝から行動できます。 梅家大院や市内を散策してからバスかタクシーで開平、少し碉樓を見て夕方広州に出る予定です。
  時間的に間に合にあうか心配です。
  ご意見頂けたら有り難く存じます。
  
  開平の赤坎が残念なことに修復で閉鎖中ですで修復が終わったら単なる残念な観光地になってしまうと思います。
  前に行けなかったことを悔やみます。
  そこで台山に寄ることにしました。

  エッグタルトさん からの返信 2019/10/05 00:52:22

  Re: 台山と開平

  台山汽車総站から梅家大院方面に行くバスが15-25分おき（乗客が少ない時間帯は30分から1時間間隔）に出ています。バスの種類は「農村客運班線（农村客运班线）」です。そのうちの一つ、「台城-広海线」で「大同市」というバス停で降りれば梅家大院に行けます。
  「台城-広海线」のバス路線；https://m.8684.cn/jiangmen_x_700e66ae
  「大同市」を通る他の路線；https://m.8684.cn/jiangmen_z_f336eec2
  
  30キロほどの距離なので、1時間弱で着くのではないかと思います。
  ただ、私が行った時にはバス停らしいバス停がなかったのとアナウンスがありませんでした。地図を確認しながら、北冊橋を渡る手前でまで行ったら運転手に告げる必要があります。
  帰りは道（S274 台海路）の脇もしくはバスを降りた場所で「台城」という表示があるバスを拾ってください。
  （https://m.8684.cn/jiangmen_z_f336eec2）
  
  梅家大院と開平は真逆の方向なので、台山汽車総站まで戻って、開平行きのバスに乗ればいいのではないかと思います。
  バスの時刻表；http://www.piaojia.cn/qiche/台山-开平.html
  
  昼過ぎまでに開平の市内に着ければ、市内に近い碉楼を見学し、夕方までには広州行きのバスに乗れると思います。
  
  楽しんで来てください！
  

  Yokoさん からの返信 2019/10/21 10:26:03

  Re: 台山と開平

  詳しい解説をありがとうございます。
  時間節約の為にタクシーも視野に入れています。
  印象で構わないのですが、台山の治安はいかがお感じになられましたか？

  エッグタルトさん からの返信 2019/10/23 14:37:14

  Re: 台山と開平

  開平のように観光地化されていないので、梅家大院以外の場所ではよそ者扱いされます。地元の人から話しかけられるというより、遠くからじっと観察される感じです。
  私はタクシーを使わなかったので詳しいことは分かりませんが、全てが口約束の世界なので...。途中でトラブルに遭った時のために、別の交通手段（バス、バイタク）を使えるよう気持ちの準備をしていればいいのではないかと。
  最低限の注意を払っていれば、引ったくりに遭ったりすることは無いかと思います。
  ではでは。
  

  Yokoさん からの返信 2019/10/24 06:04:19

  Re: 台山と開平

  じっと観察される、というのも何だか怖いですね笑
  大変参考になりました。
  どうもありがとうございました！