2018/01/31 - 2018/01/31
511位(同エリア1890件中)
ころたさん
1月最後の木曜日、東京には今年2度目の雪が降った。先週の大雪もまだ残る日本橋の三井記念美術館では、円山応挙作「雪松図屏風」を展示していると言う。
オツだねぇ、粋だねぇ。応挙の最高傑作である国宝を拝むには絶好の日じゃねぇか。しかも展示は2月4日まで。
それ行け、オヤジ!
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.5
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きっかけはテレビ東京で放送中の「美の巨人」。そこで円山応挙の「雪松図屏風」が取り上げられていたのだ。応挙の雪松図はもちろん知ってはいたが、その作品や画法を深く掘り下げた番組を見て居ても立ってもいられなくなった。
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場所は日本橋の三井記念美術館。そして会期は2月4日まで。なにぃ、あと2週間じゃないか!なんでもっと早く放送してくれないかな。
早く行かねば!三越前ならウチから乗り換えなしの1本で行ける。 -
ほうら、あっという間だ。もうじき消えてなくなるうざったい首都高の下の日本橋に出た。
日本橋 名所・史跡
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三井記念美術館は三越の並び。中央通りに面している。
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三越をのぞくと・・・、なんだこのライオン像は?
えっ、バレンタイン仕様?三越日本橋本店 百貨店・デパート
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あ~あ、百獣の王も形無しだね。薔薇の花を咥えて、頭にはシルクハットかいな。しかも足元には「I LOVE YOU」なんてプラカードも準備してある。ご一緒に記念撮影してインスタにどうぞってか?
やれやれ。。。三越日本橋本店 百貨店・デパート
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そんな三越を横目で見ながら通り過ぎれば、三井本館。その先のガラス張のビルが三井タワーだ。
三井本館 名所・史跡
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三越側から三井本館を見る。威厳のある本館に現代的なタワーが重なる。
三井本館 名所・史跡
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美術館の入口はタワー側。美術展の題名は「国宝雪松図と花鳥 美術館でバードウォッチング」。ポスターは雪松図の前に竹鶏図、いずれも円山応挙作。
www.mitsui-museum.jp/exhibition/index.html -
三井タワーの上階はマンダリンオリエンタル東京。
マンダリン オリエンタル 東京 宿・ホテル
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今日はホテルに用はない。右端の入口からそそくさと入る。美術館入口は三井タワー1Fだが、展示室は三井本館7Fになる。その建物にも注目だ。
三井記念美術館 美術館・博物館
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チケットは大人1000円。安い!と思ったけどね。なんだよ12月からやってたんじゃん。もっと早く言ってよ!
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さて例によって館内は撮影禁止なので、写真とは関係なく勝手に絵の感想を書いていく。展示室は全部で7室。展示品はいずれも三井家に伝わるお宝だ。よくぞ集めた。よくぞ保管していた。
(写真は三井本館7階に上がるエレベータのドア。レトロだよねぇ) -
展示室1~3には陶磁器や漆器等の工芸品が展示される。その中には重文や国宝も含まれる。三井家にあった茶室「如庵」のレプリカに置かれた桃山時代の「志野茶碗 銘卯花壇」は国宝だ。
(エレベータを降り左に進むと美術館のフロント)三井記念美術館 美術館・博物館
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そして展示室4に花鳥を題材にした日本画の名品が並ぶ。清代の沈南嶺による動物画の掛け軸は、遠近法を無視したいかにもの中国画。
(三井家の明治初期の8代目当主による衝立。これは美術館に入る前に展示してあるので撮影可) -
そして展示室の最奥に「雪松図屏風」が展示されている。右に堂々たる雄松、左に2本の雌松。六曲の屏風が少し屈曲されて立つ姿は圧巻!
この絵を応挙は黒墨と金泥だけで描いた。凄い!もう凄いとしか言いようがない。雪松図の技法を確かめたいという気持ちは分かるが、ガラスに張り付くほど近づいては、この絵の本質は伝わらない。最低でも5m、そしてできればゆっくり横に移動しながら見てほしい。どうだこの立体感!たった2色の色で描き出した松と雪のなんとリアルなことか。現代の3DCGなど何とも薄っぺらな技術だと思い知らされる。
www.mitsui-museum.jp/collection/collection.html
(これも三井家11代目の奥方による剪さい衝立)三井記念美術館 美術館・博物館
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右隻の雄松は下から見上げる程に雄々しく、左隻の雌松は上から俯瞰している。しかしその両揃えになんの違和感もない。
まさに国の宝。よくぞ三井家が所持していた。雪の白さも金泥の風合いも、保存状態がよければこそのもの。チンケな家や寺でなくて良かったと思うよ。
(三井の奥方の仕事もなかなかでしょ) -
その他にも花鳥を描いた屏風、掛け軸、置物等が多数展示されていて、見ごたえ十分。ポスターになっていた「竹鶏図」も応挙作で、展示室の最後を飾っている。
「雪松図」は残念ながら年に1か月だけの公開が通例になっており、次回の公開まで1年間待たねばならない。
(展示室をでたところにあるミュージアムショップは地味だったな。)三井記念美術館 美術館・博物館
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その並びのミュージアムカフェは、日本画中心の美術館のくせにやけにモダン。
三井記念美術館 ミュージアム・カフェ グルメ・レストラン
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そこは素通りして出口に向かうと、なんとも重厚な金庫の扉。なんとこれ、三井家の書庫の扉なのだ(今は記念の品ね)。扉の厚さ25cm、重さ8tだそうな。そんなもんで驚いてはいけない。ここ三井本館の1Fにある三井住友銀行の大金庫のドアは厚さ53cm、重さは50tあると言う。
三井記念美術館 美術館・博物館
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書庫ったってマンガが並んでいる我が家とは大違い、お宝の山なのである。よって金庫並みのセキュリティが必要なのだ。
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美術館ではお馴染、全国の美術館のポスターコーナーを抜ければ、昇って来たエレベーターに出る。
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ついでなので三井本館地下の三井住友信託銀行による。火急な用ではない、単なる野次馬。正面玄関から入ろうとすると、ガードマン(?)のおねえさんがドアを開けてくれる。高級ホテル並だ。
ATM地下なので例のレトロなエレベーターで地下に降りた。三井本館 名所・史跡
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これまたついでにトイレに行った。ここのトイレは下が大きく空いている西洋風。こんな所もレトロだねぇ。
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もう一つついでに三越に寄った。お目当ては催事場で開催されているチョコレートフェア。違った、「草間彌生展」だ。展覧会と言うより版画の即売会だ。
三越日本橋本店 百貨店・デパート
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これがとてつもない値段の付いた絵ばかり。お馴染のカボチャだぁ水玉だぁが3,4百万する。さっすが三越だね。誰か買うのかね?
正直、草間の絵やオブジェはあまり好きではない。若い頃は尖がっていたんだろうけどね。今となってはその頃の遺産で生きている感じ。それが300枚刷るリトグラフが1枚300万円かい?なんか反感を覚えるなぁ。 -
むしろ同時に展示してあったウォホールやリキテンシュタインの版画の方が見ごたえあったね。草間より安いし(でも買えない)。売り場にいた担当者と話し込んだが、彼女(永作博美似の美人だったよ)も、草間の値段は異常と言っていた。
1階に下りて天井を見上げれば、豪華なシャンデリア。こんなデパートはもうここくらいだよね。三越日本橋本店 百貨店・デパート
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そして1階の吹き抜けにそびえる天女像。いつ見ても威厳というか威圧感のある巨大な彫刻だ。これもかつて「美の巨人」で紹介されていた。
www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/backnumber/110723/index.html三越日本橋本店 百貨店・デパート
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今日の雪はたいして積もらなくてよかったね。「雪松図屏風」できれいな雪も見えたし、暗くならない内に帰るとするか。
日本橋 名所・史跡
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