小鹿野町・釜ノ沢五峰の冬山歩き

2018/01/16 - 2018/01/16

2018年最初の山行は、埼玉県西部の小鹿野町にある「釜ノ沢五峰」・・・通称 ” 小鹿野アルプス ” と呼ばれている釜ノ沢五峰は、最高峰が標高565mですが、低山とはいえ面白さが凝縮されたルートで、岩場や鎖場、展望スポットがいくつもあります。
正月の間に鈍った体を使うには手ごろのコースということで、仲間7名で歩いて来ました。
写真は、巨岩が創り出した「賽の洞窟」。

エリア 小鹿野・皆野(埼玉)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: 友人
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 自家用車 徒歩

７時半に車２台で出発しましたが、渋滞のため、小鹿野町にある民宿・長若山荘の駐車場に着いたのは10時前。

こんな秩父路の山奥に民宿が、と思いましたが、長若山荘は両神山など山登りの拠点としてだけでなく、敷地内に立派な弓道場や柔道場があり、多くの学生が利用するそうです。

当初の計画は般若山にも登る予定だったのですが、スタートが遅くなったため釜ノ沢五峰の周回コースだけにしました。

このコースは、登山口ともなっている長若山荘のご主人が個人で整備したもの・・・最初に道を作るだけじゃなくて、継続的にメンテナンスするのも大変だと思いますが、「登山者の皆様に満足いただけるコースではありませんが」という謙虚な言葉に感謝しながら登らせてもらいます。

民宿の人に断りを入れて駐車場に車を置き、釜ノ沢五峰の登山口へ。

「釜ノ沢」と名が付くだけあって、最初は沢沿いの道を進みます。
個人で整備したコースですが、ポイントになる所には標識が設置されているので、迷うことはありません。

巨岩を見上げる仲間の皆さん。

こんな岩が次々に現れます。

歩き始めて30分ほどで「一の峰」へ・・・巨岩の上に小さな石標が建てられています。

こんな岩の尾根が続きます。

足元に気をつけて・・・

「一の峰」から10分ほどで、「二ノ峰」に到着・・・誰かが悪戯して「三ノ峰」になっています。

二ノ峰からの下りには、早速、鎖場が！

下から見上げると、この程度なので、初心者でも楽に下ることができます。

ここからは礫岩の岩場が続きます。

礫岩を見ると、昨年の忘年山行で登った相模湖・石老山を思い出します。
https://4travel.jp/travelogue/11315677

「二ノ峰」から10分ほどで「三ノ峰」に到着・・・「三ノ峰」は、こんもりとした岩の上にあって、見晴らしも良好。

三ノ峰まで歩き始めて１時間ほど、11時10分です。

そして10分ほど歩くと、今度は「四ノ峰」に到着・・・ここは展望がありません。

振り返って見た「四ノ峰」。

急な坂を下って、登って、10分ほどで「五ノ峰」へ・・・これで５つの峰「釜ノ沢五峰」を、全部登りきったことになります。

５つの峰は越えましたが、実はこれからがまだまだ長い・・・文殊峠の方に進みます。

「五ノ峰」から10分ほど、鉄塔の立つ尾根からは、秩父の山々がよく見えます。
ここが小鹿野アルプスの最高地点（565ｍ）。

日本百名山の両神山（1,723m）・・・途中でも見えましたが、ここからがベストショット。

両神山に近い奇峰「二子山」の西岳と東岳・・・いつかチャレンジしたい山です。

青空にジェット機。

モミの巨木・・・他の木と比べても明らかに大きい立派な大木・・・何で１本だけこんなに大きくなったんでしょうね？

竜神山（538ｍ）・・・標識がなけれは、そのまま通過するところです。

今は使われていない芸術的（？）な送電線。
右に武甲山を見ながら、次なるスポット「兎岩」を目指します。

先ほどの「三ノ峰」が見えました・・・巨大な岩のテッペンであることが分かります。

先へ進むと、「賽ノ洞窟」がありました。
「賽とは、神佛の恩を感謝してむくいる、神佛にお礼まいりをする意」だそうです。（サイコロの意味もあります。）

頭をぶつけないように・・・

滑らないように・・・

振り返って見ると、巨大な岩の洞窟・・・無事、通過しました。

岩場は続きます。

いよいよ、クサリ場を登って「兎岩」へ。

巨大な岩の上に一筋の道がつけられ、手すりが架けられた「兎岩」を、滑らないように気をつけて下ります。
でも、何故この岩が「兎岩」なのか、よく分かりません。

もう一方の登山道入り口まで下りてきました。
ここからは、車道を歩いて駐車場へ戻ります。

途中にあった見事な植栽の屋敷。
今日は４時間余りの、山歩きならぬ岩歩きを楽しみました。