2018年ここは地の果てアルジェリア？

2017/12/31 - 2018/01/05

私の世代にとってアルジェリアといえばどうしても「カスバの女」のイメージになってしまうのですが、実際のところはどんな国なのか、取り敢えず行ってみました。

エリア アルジェ(アルジェリア)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 3.0
• 交通: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: タクシー 徒歩 飛行機
• 航空会社: ターキッシュ エアラインズ
• 旅行の手配内容: 個別手配

成田からトルコ航空のイスタンブール行きで出発。エコノミーですが、ANAのSFC（=スターアライアンスのゴールド）なのでユナイテッドのラウンジを案内されました。

日本からアルジェリアへは、パリなどヨーロッパ経由、ドバイなど中東経由がありますが、値段と所用時間の兼ね合いで、トルコ航空のイスタンブール経由を選びました。

ちなみにアルジェリア入国にはビザが必要で、東京のアルジェリア大使館で取得が必要ですが、申請翌日には交付されます。

機中で新年を迎えました。

約11時間でイスタンブールに到着。乗り継ぎ時間が4時間ほどあるので、トルコ航空のラウンジへ。SFCに感謝です。

独特のデザインです。

ここのラウンジはとても充実していて、ミニ四駆サーキットまであります。

往路は早朝だったため、空いていましたが、復路は深夜にもかかわらず大混雑でした。

ターキッシュ エアラインズ ラウンジ (アタチュルク空港) 空港ラウンジ

トイレの手洗い場。綺麗です。

往路のイスタンブール～アルジェはA318。

約3時間でアルジェのウアリブーメディアン空港に到着。

アルジェリアの首都アルジェは地中海に面した美しい街です。

ちなみにアルジェは「北アフリカのパリ」と呼ばれているそうです。

通常この時期は雨季で雨が多いらしいですが、幸い我々の滞在中は好天に恵まれ、気温も17度前後と温暖です。

翌朝、お約束のマーケットへ。さすがスパイスなどは豊富です。

午後はアルジェ市内の世界遺産カスバへ。ここから海沿いのところまで降りて行きます。

ちなみにここは16世紀にトルコの海賊が築いたとのこと。

今にも崩れ落ちそうな町並み。

朽ち果てた町並みが延々と続きます。ところどころに水のみ場があります。

ちなみに外国人のカスバ観光は警官のエスコートが義務づけられています。

手前のところは地震で崩壊したらしいです。

階段をどんどん下って行きます。警官の先導で迷うことがありません。

カスバの中にある書道美術館の美しい回廊。

こちらの書道は絵画のようです。

コーランの経典？

書道美術館の展示。先日、日本人書道家が来たそうです。

段ボールに住む猫。

給水場の跡。

海岸通りまで下りてきました。この辺りはかなりにぎやかです。

翌日はアルジェから地中海に沿って西に車で一時間....アルジェ市外に出るには届け出が必要で、警察車両の先導となります。

世界遺産のティパサのローマ遺跡へ。

ティパサは紀元前7世紀にカルタゴが築き、1世紀にローマの植民都市となったようです。

強者どもが夢の後....

遺跡面積は35ヘクタール、その30%しか発掘されていないらしいです。

美しさと虚しさが同居する不思議な風景。観光客はほとんどいません。

こちらはティパサ管轄の警察官がガイドしてくれます。

教会の跡。

アルジェ～ティパサ～シェルシェルを結んでいた
ローマ街道の跡。古代戦車の轍が....

遺跡の入り口付近にあるレストランのテラス席では遺跡を眺めながら魚介類がいただけます。野良猫に注意。

遺跡の近くに小さな博物館があり、発掘物を展示しています。

アルジェでの三日間が過ぎ、再びアルジェ空港へ。

またまたSFCのお陰でラウンジに入れてもらいました。

イスタンブール行きのA330に乗り込みます。

短い間でしたが、初めてのアルジェリアの印象は悪くありません。

特に観光地などで、そもそもアジア人が珍しいせいか、地元の人がフレンドリーに話しかけてくるのはちょっと意外でした。

しかし、まだまだ閉ざされた国なので、欧米やアジアのように自由に歩き回れない不便さはあります。

また、言語もアラビア語とフランス語で、英語はほとんど通じません。

再びイスタンブール空港のターキッシュエアラインラウンジ。

ホットミールをその場で調理しています。トルコ風ハンバーグは絶品。

【おまけ】アルジェリア大使館

この旅行記へのコメント （10）

• tabibabaさん 2018/07/19 12:35:21

  hanapapaさんいいねをありがとうございました。

  こんにちは！tabibabaと申します。
  私の旅行記にいいねを有難うございました。hanapapaさんの
  アルジェリア旅行記拝見しました。警官のガイドが義務付けられているとは
  凄いですね。それだけ治安の面でまだまだ大変なところなのでしょうか。
  私もアルジェリアと言うとカスバの女の節を思い出します。
  でもとても興味深いところで、行って見たい気もします。
  朽ちた壁の街並みに風雪を感じますし、激動の時代の歴史も
  感じられてとても良いご旅行をなさったように思いました。
  引き続き旅行記を拝見させて頂きます。
  有難うございました。

  hanapapaさん からの返信 2018/07/20 12:19:40

  こちらこそいいねをありがとうございました。

  tabibabaさん
  ご訪問、投票、そしてメッセージありがとうございます。アルジェリアなど一生行くこともないと思っていましたが、人生とはわからないものですね。
  tabibabaさんもなかなか珍しいところに行かれていますね。クラクフは私も2004年に訪れ、気に入った街の一つです。主目的はアウシュビッツではありましたが。
  今後とも宜しくお願いします。
  hanapapa

• sanaboさん 2018/03/21 16:55:02

  はじめまして

  hanapapaさん、はじめまして
  
  ご訪問、ご投票をいただきまして、ありがとうございました^^
  
  アルジェリアをはじめアフリカ諸国は未踏の地で
  モロッコやチュニジアなどにも興味があるのですが
  治安面での不安もあり個人旅行ではちょっとハードルが
  高いかなぁと思案中です。
  ですのでhanapapaさんのアルジェリア旅行記を興味深く
  拝見させていただきました。
  
  「北アフリカのパリ」と呼ばれているだけに、
  地中海に面した風光明媚な地ですね。
  カスバ観光は警察官のエスコートが義務付けられていたり
  市街に出るには警察車両の先導…など、やはり
  hanapapaさんのように旅慣れた危機管理能力のある方でないと
  難しそうですね。
  
  また伺わせていただきます。
  これからもどうぞよろしくお願いいたします。
  
  sanabo
  

  hanapapaさん からの返信 2018/03/24 15:14:49

  Re: はじめまして

  こちらこそありがとうございます。私の場合たまたま現地在住の家族の助けを借りただけで、そうでなければなかなか難しいかもしれません。ただ、年末アルジェリア大使館にビザ申請に行った時、何人かの旅行代理店の方もビザ申請に見えてましたので、結構行かれる方もいるようです。
  今後ともよろしくお願いします。
  
  hanapapa

• ドロミティさん 2018/03/19 10:33:22

  はじめまして。

  hanapapaさんへ
  
  アルジェリア♪
  どんな国なのか気になっていたので、興味深く拝見いたしました。
  遥か昔、友人と初めてパリに訪れたときシャンゼリゼのカフェで
  アルジェリア人と知り合いになりパリを案内してもらいました。
  お礼にと「大阪」というラーメン屋でラーメンンをご馳走したのですが、
  スープはきっと豚や鳥ガラで出汁をとっていたはずです、、、(-_-;)
  さすがにチャーシューは残していたと記憶しています。
  当時はイスラム教の戒律も何も知らず今思うと冷や汗がでます。
  
  お陰様でしばし懐かしい思い出に浸りました。
  どうもありがとうございました。　
  　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾄﾞﾛﾐﾃｨ
  
  

  hanapapaさん からの返信 2018/03/21 13:39:28

  Re: はじめまして。

  ドロミティさん
  　
  コメントありがとうございます。いい思い出ですね。フランスとアルジェリア、いろいろ複雑な関係がありそうです。かつて日本人が数千人いたアルジェリアも今や百人以下とか。日本にとって近かった国もすっかり遠くなってしまいました。
  今後ともよろしくお願いします。
  
  hanapapa

• arfaさん 2018/01/25 08:19:25

  おはようございます。

  arfaと申します。
  アルジェリアいいですねぇ、観光については半鎖国状態でまだ観光客が少ないのがまた魅力の１つでもありますね。
  質問があるのですが警察官のエスコートということですがお礼は必要なのでしょうか？それとも観光については現地代理店に依頼して料金に含まれるのでしょうか。

  hanapapaさん からの返信 2018/01/25 09:32:39

  Re: おはようございます。

  arfaさん
  ご投票、ご質問ありがとうございます。エスコート警官にお礼は必要ありません。警備、ガイドの他にこちらの行動の監視という意味合いもあるからだと思います。マクドナルドもスターバックスもないアルジェリアは現代の奇跡かもしれません。レベル1の地域に限定すれば治安も問題ありません。
  hanapapa

• キムチさん 2018/01/13 19:17:24

  はじめまして

  こんばんは。
  訪問ありがとうございます。年末にアルジェリアに行かれたんですね。
  アルジェリアは自分も今まで行った国の中で一番気に入って翌年も訪問してしまいました。
  ガルダイア、ティミムーンなど南部のサハラ地域も非常に素晴らしかったです。
  3回目はコンスタンティーヌ方面に行きたいと思っていたのですが、今は厳しくなって現地旅行代理店を通さないとビザが下りなくなったようですが、ビザは現地旅行代理店を通して個人で取られたのですか？

  hanapapaさん からの返信 2018/01/13 19:25:04

  Re: はじめまして

  私達の場合は現地に家族がいたので、招聘状を書いてもらい家族ビザで取りました。観光ビザの場合は現地旅行代理店を通さないと駄目なようです。