新春レッサーパンダ紀行【４】 到津の森公園＆福岡市動物園　初めまして野花ちゃん！！素晴らしい野風ママとキーパーさんの介添え哺育＠到津　マリモちゃんとノゾム君は別居でした＠福岡

2018/01/04 - 2018/01/04

２０１８年お正月の九州レッサー遠征もいよいよ最終日、４日目です。

４日目の今日は福岡市動物園と北九州市到津の森公園のハシゴ・・・実は昨日までの強行軍が祟って体調がわるく、いっそ福岡ズーは諦めて到津一本にしようかとも思ったのですが、ここまでくれば九州全レッサーに会うという隠れ目標の達成したいと気を引き締め、ハシゴを実行しました。

福岡ではマリモちゃん、ノゾム君、
到津では凌凌君、野風ちゃん、笑笑ぼっちゃん、そして、何よりも会いたかった野風ちゃんに会え、
なんとか九州全レッサーに会う事ができ、充実の九州遠征となりました。


これまでのレッサーパンダ旅行記はこちらからどうぞ→http://4travel.jp/travelogue/10652280

エリア 小倉・北九州市中心部(福岡)

２０１８年お正月休みの九州レッサー遠征最終日の今日は福岡県の２園を回ります。
まずは福岡市動物園、これまでは市内の渋滞を恐れて薬院辺りまで西鉄や地下鉄で移動しバスに乗り換えていたのですが、今回は博多駅から直通のバスでやってきました・・・少なくとも今日は渋滞はなかったですね。

福岡市動物園は現在、エントランスがリニューアル工事中でチケットはプレハブの仮事務所で販売していました。
入園料は大人６００円です。

９時の開園と共に入園しレッサー舎へ。

今日はお昼前には北九州市の到津の森公園に到着したいので、福岡ズーは１時間勝負・・・レッサー次第では他の子にも会えに行けますが、どうなることやら・・・。

福岡市動物園には、
２００８年６月２４日多摩動物公園生まれのマリモちゃん、
２０１２年７月５日長野市茶臼山動物園生まれのノゾム君、
の２匹が暮らしています。

同居を期待していたのですが、今日の朝は外にノゾム君、中にマリモちゃんのシフトでした。

ノゾム君は朝ご飯中でした。

ノゾム君はふっわふわの毛並でふくふくしてて見るからに健康そう。

食欲も旺盛で見ていてとても清々しいと言うか、とても気持ちよく感じました。

おチビちゃんの頃から”歌舞伎役者のよう”と形容されたノゾム君独特のアイシャドーは健在！！

続いては屋内のマリモちゃん。

園を代表するアイドルのマリモちゃん・・・お顔見せてよ！！

奥ゆかしい？？？マリモちゃんは竹の葉で顔を隠したお食事を終えると、あちら向きでせっせと毛繕い（苦笑）

一心不乱な毛繕いが逆に面白くなり、他の子達に会いに行くのは半ば諦め時間ぎりぎりまで観察することにしました。

捩じり！！

セクシー！！

尻尾っ！！

バランスっ！！

こちらを振り向きもしない毛繕いはなんと３０分にも及びました・・・・なかなか執拗でしたね（笑）

アイドル・マリモちゃん、やっとこちらを向いてくれましたが・・・ばっちりのカメラ目線は撮り逃しました（涙）

でも、マリモちゃんの超絶可愛らしさは伝わりますよね！！

マリモちゃんの毛繕いを見終えた頃にはもうタイムアップ寸前になっていました。

樹上でお昼寝の体勢のノゾム君にバイバイを言ってから到津の森に向かいます。

福岡ズーから到津の森公園へ。
いつもなら天神のバスセンターから高速バス「いとうづ号」に乗るところですが、今日は高速道路の渋滞が怖いので電車で移動・・・予定では在来線特急で八幡駅まで行き、路線バスに乗り換える予定だったのですが、架線トラブルの影響で在来線のダイヤが乱れ乗る予定だった特急が運休となったため、新幹線で小倉駅まで移動し路線バスに乗り換えました。

到津の森公園横の讃岐うどんの山福さんでお昼・・・ここの釜玉好きです。
ズー横グルメ（そんなジャンルないけど）では全国一の美味しさかも。

到津の森公園の入園料は大人８００円です。

まずは何はともあれレッサーパンダ舎へ。

謹賀新年な野花ちゃんがお出迎え・・・早く会いたいなぁ。

到津レッサーと言うか凌凌（リンリン）君＆野風ちゃんファミリーの家系図。

２０１４年、生後５日で天国に旅立った第１子の女の子にも名前が付いていたことに感動。
暖暖（ヌクヌク）ちゃんを救えなかった事への後悔が、様々な対策を生み、翌年の笑笑（クスクス）君の人工哺育に繋がり、そして、笑笑君を上手く野風ちゃんの許に戻せなかった事への後悔が、今年の野花ちゃんの人工＆介添え哺育に繋がるのですね。

野花ちゃんは７月３１日生まれ。

野風ママのおっぱいの出がやはりわるく、一旦は人工哺育になりましたが、野風ちゃんの子供を育てたい気持ちを理解したスタッフさんの考えで、授乳は人が行い、それ以外の育児は野風ちゃんが行う介添え哺育となりました。
レッサーパンダの介添え哺育の事例はあまり聞いたことがなく、そこに踏み切った英断に大拍手です。

現在のところ一応はこのようなシフトでの展示になっていますが、今後はお父さんの凌凌君との３匹同居訓練も行うようです。

それにしても、ここ数年で日本のレッサーの人工哺育技術は格段ににアップしたように思います。
今や、ステージは、単に育てる（命を長らえる）だけではなく、レッサーパンダとしての幸せを考えた適応化も含めた哺育に入ったように思います。
各園間で情報共有が出来るようになったことも大きいようですね。

このコルクの個体紹介を見ると到津に来たと実感します。

来る度に何気なく見ていますが、これってとっても温かみがあって地味に素晴らしいと思うのです。

レッサー屋内展示場に向かって右の展示場＆放飼場には笑笑君・・・先ほども書きましたが”クスクス”と読みます。

人工哺育で育った笑笑君・・・彼の時も野風ちゃんと引き合わせる試みはなされたようですが、時期的に遅かったこともあったのか上手くは行かなかったようですね・・・その事もあって今年の野花ちゃんは早々に野風ママとの顔合わせがなされたのかもしれませんね。

レッサー界のザ・坊ちゃんの称号を持つ笑笑君（笑）

ずっとパパ似と思ってましたが目の辺りはだんだんママに似てきたようにも思います。

彼の人工哺育の成功は到津のレッサー史に残るエポックだったと思います。

今は天国にいる楠じいちゃん、同同じいちゃん・・・到津じいちゃんずの同居展示はとても素晴らしいものでしたが、やはり、レッサーの誕生、成長はそれに負けない素晴らしさですもんね。

向かって左の展示場＆放飼場には一家の大黒柱の凌凌君・・・先ほどご案内しましたが”リンリン”と読みます。

彼は遠く北海道は旭山動物園の出身。
旭山生まれの子は基本的に同じ漢字を二文字重ねて中国読みの名前となります。

赤毛が綺麗な男の子です・・・ザ・旭山パンダって感じですね。

雰囲気からも滲み出ていますが、とっても優しい気立ての子で、野花ちゃんとの同居訓練も上手にこなしてくれているようです。

他の子達にも挨拶に行きましょうね。

アムールトラのミライちゃん・・・ミライちゃんがガラス前で寝ているのは珍しいのでは？

ごろにゃん

正しいお正月の過ごし方ですね（笑）

地震で被災した熊本市動植物園から疎開しているチャチャちゃんには僕はまだ会えていませんが、特別公開の日数が増えているようです。

ライちゃんとキング君。

この擬岩にはヒーターが埋められていたような・・・あれっ？それは天王寺の話だったっけ？

トーマ君は単独展示でした。

レッサー舎に戻り、まったりしてたらいつの間にか野花ちゃんが出ていてビックリ！！
凌凌君が帰った事にも気づきませんでした（苦笑）・・・僕の意識飛んでいたのか？

先ほどもご紹介しましたが野花ちゃんは７月３１日生まれ。

もちろん野花ちゃんと一緒に野風ママも登場です。

キーパーさんが登場して母娘に給餌。

上が野風ママ、下が野花ちゃんです。

お客さんの直前でも動じない野花ちゃん。

介添え哺育なので人には慣れてますもんね。

リンゴうまうま。

リンゴを食べ終わった野風ちゃんが娘のリンゴを奪いにきました（笑）

統計取った訳ではもちろんないですが、子供のリンゴを奪うくらい食への欲求が強いお母さんは子育て上手な子が多いように思う今日この頃・・・。

野花ちゃんがリンゴやペレットを食べ終えた頃を見計らって、キーパーさんが哺乳瓶を差し出します。

凄い勢いでミルクを飲む野花ちゃん。

ミルクはパンダミルクだそうです。

あっという間に飲み干した野花ちゃん・・・お手々が可愛い。

固形物も食べれますし、そろそろ完全に離乳の時期かな？

娘のバットの食糧を食べつくした野風ちゃんは再び自分のごはんのところへ。

野風ちゃんのママ姿が見れて本当に嬉しいよ。

野風ちゃんと人ママの献身的な育児で順調に成長中の野花ちゃん。

娘先頭娘で金網コリドーを歩く母娘。

今回の到津の介添え哺育の手際は際立っていたように思います・・・きっと人工哺育を選択した段階でいずれ野風ちゃんの許に戻すと決めていたんでしょうね。

野風ちゃん、野花ちゃん双方にとって選択しうる中でのベストな結果となっており、ファンとしてもとても嬉しいのです。

毛色はパパに、小ぶりながらもパチッとしたお目々はママにかな？

親戚の旭山の友友（ヨウヨウ）ちゃんの同時期に雰囲気が似てる気もします、友友ちゃんは長じてすごく美しい娘に育ちましたので野花ちゃんも期待大・・・楽しみですね。

また、ちょくちょく会いに来るからね！！

帰り際にキリン舎に寄ると、トーマ君が収容され、放飼場にはマリアお母さんと３月２７日生まれのミモちゃんが出ていました。

仔キリンはかわいいなぁ。

路線バスで小倉駅へ出て、新幹線「みずほ号」で新神戸駅へ。

予約時は「のぞみ号」の指定席しか取れなかったのですが、駅で確認したら「みずほ号」に変更。
「みずほ号」と「のぞみ号」は料金は一緒ですが、「みずほ号」の指定席は２＋２シートで快適なのです。