南京国家慰霊祭（80周年）への参列の旅

2017/12/12 - 2017/12/17

アジア・太平洋地域の戦跡訪問、慰霊の旅を、続けています。
今回は、中国・南京での国家慰霊祭に、参列いたしました。
上海空港で、訪問団に合流して、南京で離団、以後、南京、上海と歩き、帰国しました。
生存者の方のお話を伺ったりと、
非常に実りのある冬の南京・上海旅行でした。

写真は、南京城の城壁の上から玄武湖越しに紫金山を望みます。
この紫金山などで、80年前に日中間で激戦が行われました。

エリア 南京(中国)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.5
• ショッピング: 3.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 社員・団体旅行
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: 鉄道 観光バス 徒歩
• 航空会社: 中国東方航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

羽田空港から上海へ中国東方航空で向かいます。
ＬＣＣと値段があまり変わりませんでした。
機内食も美味しく、ビールも出ました。

上海でのランチです。
十皿の料理のうちの一つです。

前から行きたかった上海淞滬抗戦記念館に行きました。
上海市内から離れているので、ツアーバスだと助かります。
記念碑前で、献花・慰霊を行いました。
この記念館周辺に、80年前の1937年、日本の上海派遣軍の第3と第11師団が上陸し、激しい戦闘が行われました。当時はドイツが中国軍を支援していて、日本軍も多くの損害が出ました。

記念館の塔に登ると、広い揚子江を望めます。

上海から南京へ高鉄（中国新幹線）で向かいます。
夕食は駅弁です。
飲み物が無かったので、からい駅弁は辛かったです。
ビールが欲しかった！

南京の宿泊ホテル、南京古南都名基酒店の入口から玄武門を望みます。

「歴史を胸に刻み、過去を忘れない、平和を大事にする、未来を切り開く」

揚子江沿いの魚雷営で、献花・慰霊を行います。

中山埠頭記念碑前でも、慰霊をしました。
慰霊していると、多くの地元の人から声を掛けられました。
ベテラン通訳さんや、中国語の堪能な関西外国語大学の学生さんがいるので、私の出る幕はありませんでした。

ユウ江門記念碑でも、慰霊を行います。

ユウ江門は南京城西北の門で揚子江に一番近いです。

国家慰霊祭の当日は、習近平主席も参列するので、会場の周辺も交通規制されます。
「国の恥を忘れるなかれ」の文字が多く見られました。

会場である南京大虐殺紀念館では、半旗が掲げられています。
カメラ、スマフォ持込禁止なので、慰霊祭後の様子です。
慰霊祭では習近平主席以下の首脳陣、生存者の方々、海軍兵士や学生、一般の人々、外国人など1万人近くの人々が参列していました。
我々には、控え室が用意され、お茶の接待を受けた後に、参列しました。

記念館は当日は閉館のため、貸切での見学でした。
記念館内のジョンラーベの像です。
南京では、ドイツ人のジョンラーベなどが、中国国民を守って、世界に発信していきました。
このため、その後日本は世界の中で孤立していくことになります。

国家慰霊祭当日夜の燭光祭です。
こちらはカメラＯｋでしたが、寒かった！

金陵女子大学でのヴォートリン女史の記念碑です。
米国人の彼女は、多くの若い中国女性たちを大学に収容し、日本兵から守りました。
彼女は、その後、精神治療の為に米国に帰国、日米開戦前に自殺しています。

18名の団体なので、昼食、夕食ともに多くの料理が出ました。
体調不良で、なかなか食べれないのが辛いです。

南京民間抗日戦争博物館へは、初めて行きました。
民間ですが、掲示物は充実しています。

台湾の連戦元国民党主席の書もありました。
「定遠を思い出せ」
日清戦争時の中国の戦艦「定遠」のことでしょうか。
艦長とともに、自決・自沈しています。

離団後、南京に一人で、ウエスティンホテルに宿泊しました。

The Westin Nanjing Xuanwu Lake ホテル

このホテルの部屋からは、玄武湖越しに、激戦地の紫金山を望めます。

玄武門から南京城壁に登れます。

後方は紫金山です。

城壁の上は広く、結構な距離を歩きます。
太平門まで1時間ほど歩き、太平門で迷子になってしまいました。
7人の現地の人に道を聞きながら、なんとか上海行の新幹線に間に合いました。

高鉄（新幹線）には何回か乗車しているので、今回は初めて1等席（3800円）にトライしました。
1等でも2等でも、購入にはパスポートが必要です。

南京駅から上海駅まで、1時間40分です。

一等席は横4列ですが、かなり空いています。

上海駅に寝台車が止まっていました。

上海駅に到着です。

こちらは上海浦東空港行のリニアモーターカーです。

横6列でした。
こちらも空いています。

朝食代わりに、浦東空港のプライオリティラウンジで、ビールと軽食を取りました。

羽田空港への東方航空の機内食です。