2017/11/20 - 2017/11/27
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いしいやすなりさん
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僕はアメリカのニューイングランド北部に住んでいますが、毎年11月にはバージニア州にいる親戚のところでサンクスギビングをお祝いしています。犬と一緒に片道1,300キロ以上の距離を走る車の旅も、普段できない犬とのスキンシップの貴重な時間となり、楽しいものがあります。また、アメリカ発祥の地として古い歴史が豊かなバージニア州でのサンクスギビングは、独特な雰囲気がありますので、ご紹介してみたいと思います。
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ボクの名前ばバーニー。8歳のウェスティです。これから車に乗ってどこかへ行きます。後ろで荷物を積んでる間、ボクはちゃんと助手席に座ってスタンバイしています。
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いよいよ出発~!思わず体を乗り出して、どっちへ行くのか確認しま~す。
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車はスイスイと高速道路を走ります。
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途中、もちろん止まって、お散歩によさそうな公園を探し当てて、トイレ休憩です。アメリカの町はどこでも、たいてい公園があって、お散歩やお遊びの場所に困ることはないです。
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たっぷりお散歩したら、後ろの席でお昼寝です。ちゃんとお友達のぬいぐるみも一緒ですよ。
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今日のホテルに着きました。お散歩に止まりながらだし、一日じゃ1,300キロは無理なので、途中で1泊するんです。アメリカにはこの頃犬も一緒に泊まれるホテルが増えているけど、犬の宿泊費は凄い勢いで値上がりしてて困るの。でも今日泊った La Quinta っていうホテルは犬はタダで泊まれるんですよ。ラッキー!
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お部屋もこんなに立派。
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2部屋あるスイート!ボールで遊ぶにもスペースは十分ですね。
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朝ごはんもちゃんとついてます。けど、人間のはこんな感じ。あんまりおいしそうじゃないですね。
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ボクの朝ごはんは、ちゃんと持ってきてあるから大丈夫です。簡単なキッチンがあって、ちゃんと作ってくれてるから、ボクはできるまでおとなしく待ちます。
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支度ができるまで、ボクはボールで遊んだりして、ちゃんとお行儀よく待ってるんです。
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出発しまーす!
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田舎の道をどんどん南に向かいます。
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ちょっとお昼休憩にサンドイッチを食べに行っちゃった。
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ボクはその間、車でお留守番です。
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あ、おかえりなさーい!早く出発しましょうよお!
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今度は後ろの席で午後のお昼寝にします。
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チェサピーク湾にかかる長ーい橋を渡ってノーフォークへ。
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この橋は、Bridge Tunnelと言って、水の上にかかる橋が1か所と、
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水中のトンネルが2か所あります。向こうの方に、道路が消えてる部分がありますね。あそこがトンネルなんです。通行料は15ドルもかかるけど、全長32キロもあって、楽しいですよ。
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田舎のドライブって、とっても楽しいですねえ~。
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ボクだって、時には真面目に真剣な顔で、道を間違えないように、運転の助手もちゃんと努めますよ。
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でも、またちょっと疲れてきました。
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2日間かけて、やっと親戚のお宅に着きました。この広々とした敷地は、19世紀にプランテーションが営まれていたところで、今でも綿花とか大豆とかを栽培している広ーい畑が残っています。ここの人は、この土地で生まれ育って、大人になってから、敷地内に自分の家を建てて今でも住んでいるんです。家の裏には、クネクネくねった小川が流れていて、船が行き交ったりするし、夕方になると、野生の鹿が走りまわったりしてるし、遊ぶにはもってこいの場所です。
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あそこの建物は、プランテーション時代に台所として使われていました。台所が母屋と離れたところで別の建物になっているのは、一旦火を絶やしてしまうと、今のように簡単にマッチでっていうわけにはいかないから、つけるのが大変で、24時間火をつけっぱなしにしていて、中がものすごく暑い状態なので、その熱気が母屋に入ってこないようにするためと、そんなところで火事を出しても、母屋に火が移って燃えてしまわないようにするためだったんです。
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道路からこの敷地までは、私有の未舗装道路が800メートルくらい伸びていて、ここに用がある人以外は誰も来ません。
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夕飯に、典型的南部料理と言える、「Shrimp & Grits」というのを作ってくれました。グリッツというのは、トウモロコシの粗びきにしたもので、イタリアのポレンタにちょっと似ていますが、ドロッとした感じに作り、チーズやバターを加えて味をつけてあります。それに海老を乗せたものです。
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おいしそうなごはん食べてますねえ・・・。ボクは窮屈な車に長く乗って、疲れちゃった~。早くお休みなさいしましょうよお・・・。
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さて、ちょっと番外として、バージニア滞在中に食べた南部料理を紹介してみます。
お昼に食べた、スイートポテト・ビスケットのサンドイッチ。左は、中にフライドチキン、紫キャベツ、ブルーチーズソースなどが挟まっています。
右側は、分厚い豚バラ肉とキュウリ、マスタードソースが挟まっています。
ビスケットは確かに南部のものですが、これは南部風の創作サンドイッチで、伝統的なものでは決してありませんが、アイデアが面白いし、値段が安くてボリュームがあるので、人気がある店のようでした。
「ハンサム・ビスケット」という名前のちっちゃな店です。 -
バージニア州の州都、リッチモンドにある「Southern Kitchen」という店で食べたもの。これはコーン・ブレッド。向こうにある飲み物は、甘いアイスティー。どちらも、南部の典型的なものです。
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これは、フライド・オクラ。オクラを小さく切って、軽く衣をつけて揚げたもの。オクラって、元々アフリカのものだったんですね。奴隷がそれを持ってきて料理にしたことから、南部に定着したようです。
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フライドチキン、カラードグリーンズ(Collard Greens: 濃い緑色の分厚くでっかい葉っぱを死ぬまで煮て柔らかくしたもので、苦みがあるので豚の油や砂糖、酢などを入れています。安い野菜で庶民の食べ物だったようです。生のモノを見たら、こんなものとても食べられないんじゃないかと思うようなスゴイ葉っぱです。)、サツマイモの甘煮(超激アマでかつ脂っこいです)。
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Catfish(なまず)に色んなスパイスを振りかけて焼いたもの(通常はコーンミールの衣をつけて油で揚げたものが定番です);
Black Eyed Peas(黒い点があることから、そういう名前になていますが、普通の豆です);
Collard Greens(上記と同じ)。
南部料理って、普通に想像されているいわゆる「アメリカ料理」とはだいぶ違うことがちょっとでもお分かりいただけたら幸いです。
この次は、サンクスギビングの一日を紹介します。
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