2017/10/20 - 2017/10/24
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mxegamiさん
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本当に思いつきでメキシコ・オハーカまで行って来ました。行くと決めたのが、その日の朝出出発は、その日の夜。翌午後1時過ぎに到着で、オハーカは遠かった。
このオハーカ、最初に行ったのが1972年で、女房と一緒に。その時に、モンテアルバンの遺跡のピラミッドの階段手前に観光者に踏み倒された小さな細い枯れる寸前の高さ40センチくらい直径1センチくらいの木を、二人で立て直し、つっかい棒をつけ、回りを石ころで円を描き、水筒の水をかけて、元気に育てよ、と。その木が育ったのか、枯れて何もなくなっているのかを確認するのだけが今度の旅行目的。
昨年4月に女房に先に逝かれ、アルバムを見ながら、二人で訪れたところを、もう一度、今度は一人で行こう旅行。モンテアルバンでの写真を見て、あの木を思い出し、いてもたってもおられずで、行く、と決行。
翌日の朝9時30分に45年前と同じバス停留場より出発。オハーカからモンテアルバン遺跡までの道路、45年前と同じ狭くて穴ぼこだらけの道路。遺跡手前でやっとまともな舗装道路。以前は、遺跡の球戯場横までバスは乗り入れたのが、今は、ずっと下のバス駐車場まで。そこから坂道を上り、車の駐車場、そこから長い階段を登り、やっと遺跡の入場門。いやー年寄りに厳しい。切符売り場で60歳以上は無料の入場券をもらって、いよいよ入場。そこからは緩い坂道でやっとこさで球戯場に。そこから一番奥に見える南宮殿に直行。急な段差の階段を一気に登って平たん地広場のミラミッド階段左側に大きな木を発見。この場所に間違いなし、でも、この木が二人で立て直した貧弱な木という確信はなしで、ちょうどいい日陰を作ってくれているので、そこでゴロッと。
旅の疲れで、完全に眠ってしまい、目が覚めれば土産もの売りの60手前のおっちゃんが。
「あんた、日本人か?」うなづいたら、「この木、50年くらい前に若い日本人男と白人のベッピンさんの奥さんが、植えていった木、お土産買うから、ちゃんとこの木の世話するやで。おれっら、土産売りの連中が、大事に大事に育て上げた樹。今はすっかり立派に育ち、気持ちい日陰を作ってくれている」
その言葉で、この樹こそ、二人で立派に育てよ、と願った木。急に涙がボロボロと流れ出し。おっちゃんが、「あの時の日本人や!約束、守ったでー!」と思い出し、二人でハグし合って涙をボロボロと流しあい。それで、女房に死別れで、二人で一緒に行ったところを、今一人で旅行中で、また、大の男二人が涙ボロボロの流しあい。
結局、この樹の下で3時間以上も。ガイドブックには、2時間もあれば遺跡は一通り見学はできます、と記載されていますが、その後も、女房と歩いた同じところを休憩・休憩で歩き回り、遺跡を後にしたのは、最終バスの午後5時と7時間強の滞在に。
たったどこにでもあるこの樹を見るために大金を払っての旅行。でも、これほど大満足な旅行は数少ないです。それに、この旅行中、女房が確実に私の体の中で生きているのを確認もできました。
オハーカ市内では、45年前に泊まったHOTEL SEÑORIALに泊まりたかったのですが、今は、レストランだけになっており、残念でした。オハーカ・ミナ(Mina)通りから出る唯一のモンテアルバン行きのバス、料金は往復で55ペソ、帰り便は3時間あとを記載された切符ですが、帰りは運転手に切符持ってるよで、提示することもなかったです。
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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右側は一つだけ45度回転させての遺跡で天文台とのこと。そのうしろの大きな階段が南宮殿地帯で、樹も見えます。
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モンテアルバン遺跡入ったところ。
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オハーカの金ピカ寺院のサントドミンゴ教会の前。
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サントドミンゴ教会内部。
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ホテルの部屋に戻ると、ベッドの上にタオルで作ったマスコットが。毎日違ったマスコットで、これは、犬、ウサギと猫も。一人使用なのでこれは癒されるます。ホテルの星の数が増えるほど、タオルの数が増え、質のいいタオルが。安い二つ星ホテルだと、すり切れたタオルが2枚だけ。このホテル四つ星でタオル大・中・小で6セットでした。
一番安い相部屋のドミに泊まると、タオルも石鹸もなしです。宿泊場所の星での表示は、施設や部屋の大きさや建物ではなく、タオルの質と数で決まると。
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この旅行記へのコメント (4)
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- cha-a-chaさん 2017/11/29 18:23:19
- 素敵なお話ですね
- きっと、奥様に導かれたのですね。
私も泣きそうになりました。
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- ffukuchinさん 2017/11/28 15:20:30
- ありがとうございました。
- 良いお話読ませていただきました。
- mxegamiさん からの返信 2017/11/29 03:53:26
- Re: ありがとうございました。
- この思い付き旅行で何よりもの収穫は、1年半前に逝ったしまった妻が、確実に私の体の中で生きているのを確認したことです。誰にも聞こえないけど、声だって聞こえてきます。涙ポロポロも悲しみの涙でなく、嬉し涙。一人旅でなく、二人旅ができたこと。モンテアルバンで二人で1972年に歩いたところをそのままに歩きました。周辺に1~118番のお墓も発見され、7番では、財宝も。キンピカ金のサントドミゴ教会の隣の博文館に展示されています。
45年前は、ミトラの遺跡も行ったのですが、今回は行ける時間も十分にあったんですが、少し急げ足になるので、次回にと。
これからも、二人で行った場所を、妻と一緒に再訪問していきます。70過ぎのおっさん(爺)が、所かまわず涙をポロポロ、近くのおっちゃん、おばちゃんから若い子まで涙ポロポロ出させています。一人席で食べていても、おっちゃんこっちに来て一緒に食べよう、って声をかけてくれる国が大好きです。
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- mxegamiさん 2017/11/28 02:51:25
- 字バケしていたので訂正。
- オハーカの45年前泊まったホテル「セニョリアル」でスペイン語の「Nのうえに髭付き」が字バケしていました。ダウンタウン(セントロ)の中央広場に面したホテルだったのに。オハーカって、一人飯に苦労するところです。観光者目当てのレストランはたくさんあれど、複数用ばかり。ファミレス(VIPS)みたいのは遠くにあるだけ、ファーストフード的なところもなし。ゴミゴミした市場周辺で食べるか、屋台のみ。歩き回って、やっと見つけたのが、ホテル「カミーノレアル」手前の5 de Mayo通りのPrincipalホテル前の小さな2階建てのレストラン。入口からおっさん一人で食べてるのを見て、飛込みました。定食コース料理で65ペソ(400円ほど)。安くておいしく、サービスも良かったです。
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