2017/11/25 - 2017/11/25
21位(同エリア292件中)
かっちんさん
多摩川の下流に位置する大田区は、日本有数の「モノづくりのまち」。区内の工場数は3500社(平成26年時点)に及び、都内で最大を誇ります。
約8割を機械金属加工分野が占めており、試作品や精密加工などを得意としている企業が多いのが特徴です。
「おおたオープンファクトリー」は大田区に集積する多くの町工場を1年に一度だけ(11/末~12/初)、一斉に公開する取り組みです。
今日は「新田丸(にったまる)」と呼ばれる武蔵新田・下丸子エリアの町工場から21ヶ所をまわり見学します。
住宅も兼ねた小さな町工場が多く、普段見ることのない工作機械や職人の高度な技能、生き残るためのニッチな分野の製品つくりなどを知ることができました。
また、量産タイプの工作機を巧みに使いこなしている工場もあります。
モノづくりの体験では、NCマシンにより切削した金属製コマとサイコロ、鋳造による文鎮、シルクプリント等を作り、楽しむことができました。
なお、旅行記は、おおたオープンファクトリー公式ガイドブック、各工場の配布資料などを参考にしました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
東急多摩川線下丸子駅で下車
東急多摩川線は多摩川駅と蒲田駅を結び、多摩川の下流沿いに走る路線です。 -
「おおたオープンファクトリー」案内所
駅前に案内所が設けられており、ガイドブックを受け取ります。 -
公式ガイドブック
今年で7年目を迎えます。
2017年11月25日(土)は新田丸エリア、12月1日は城南島、12月2日は昭和島・京浜島・工場アパート等、各エリアにて開催されます。 -
町工場のある新田丸エリア
武蔵新田と下丸子エリアでは、24ヶ所の町工場が見学できます。
では、下丸子駅周辺から見学開始です。 -
最初に赤塚刻印製作所(下丸子 3-8-19)
住宅も兼ねた作業場が工場になっています。
手彫りにこだわり、機械では出せない細かく正確な刻印ができる金属刻印(型)を作っています。 -
製作された金属刻印
切れ味鋭い自作のタガネを使い、鋼でできた最小0.4mm角の台座に、微細な文字やロゴを手彫りしていきます。 -
刻印体験
金属プレートに自分の名前をローマ字で刻印します。
英文字が1文字づつ彫刻された金属刻印を、ハンマーで叩いて打刻していきます。
時間がかかるのでこの体験はパス。 -
昭和の家屋
下丸子界隈に残っている建物です。 -
地蔵尊
江戸時代に鎌倉方面から多摩川の渡しを経てつながる平間道があり、ここに江戸の池上道と分かれる道標が立てられていました。
現在、この道標は地蔵尊の台座に使用されています。 -
紅葉した柿の木
-
たまちゃんバス
「たまちゃん」は平成14年(2002)8月に多摩川に突如現れたアゴヒゲアザラシです。
新聞やニュースで話題になり、当時のたまちゃんの顔を今でも覚えています。
2年余りの間、付近の川に出没し、その後消息不明になりました。 -
プレシジョンファクトリー(下丸子 4-19-2)
NC旋盤(コンピューターが数値制御する自動工作機)が金属を削る工場です。 -
稼動中のNC旋盤
NC旋盤を使って加工物を削る体験をさせてもらいました。
金属の丸棒をチャックで固定し、装置のカバーを閉めて緑色のボタンを押すと、自動制御されたバイト(刃物)が丸棒を削っていきます。
自動機の中は冷却用の切削油が飛び散っています。 -
出来上がったコマ
コマの持ち手と軸先端部分を各々NC旋盤で切削し完成。
自慢できるコマです。 -
ウェディア(下丸子 4-19-20)
ここはTシャツへのシルクプリントを得意としています。 -
カラフルにプリントされたTシャツ
-
シルクプリントの装置
1色ごとに版を作り、インクを使い生地に印刷していきます。 -
シルクプリントの体験
赤い生地に黒インクを使い、「I love(ハート)OTA」を印刷しました。
この後、乾燥機に通し乾かします。 -
S(職人)カード
スゴイ技を持ったヒーロー職人がカードになっており、町工場をまわって集めることができます。
ウェディアは、右側のカードです。
カード集めは子供に人気です。 -
下丸子商店会
今日は青空でやや暖かく、散策が気持ちいいです。 -
共栄溶接(下丸子 4-10-3)
TIG溶接(ティグようせつ)にて、アルミやステンレス製の真空容器を製作しています。
TIGは、"Tungsten insert Gas"の略で、タングステンと不活性ガスのことです。 -
イチオシ
TIG溶接の作業
電気を用いたアーク溶接です。
電極棒に消耗しない材料のタングステンを使い、アルゴンガスを吹き付けて酸素を遮断しながら、溶接棒をアーク熱で溶融して金属同士を溶接します。
溶接用保護面を顔にかぶり、溶接風景を間近で観察することができました。 -
ワンちゃん(共栄溶接)
ボルトにビス、針金などを溶接して作ったワンちゃん。 -
昔ながらの銭湯(下丸子 4-3-11)
都会の中にまだあります。 -
しもにゃんの「下丸子商栄会」
下丸子にある2つ目の商店会です。 -
けやき並木
下丸子から多摩川のガス橋につながる道路です。 -
北嶋絞製作所(下丸子 1-5-9)
ヘラを使って金属を絞る加工により、パラボナアンテナ、航空宇宙機部品などを製造しています。 -
へら絞り
金属棒状の工具(へら)を丸い平たい金属の板に押し付け、少しづつ変形させながら、ステンレスのお皿を作っています。 -
安久工機(下丸子 2-25-4)
ニッチな分野の付加価値製品を作っています。 -
血液循環シミュレーター(安久工機)
大学との医工連携など様々な分野のモノづくりに挑戦しています。 -
旋盤(安久工機)
作業場に手作業の工作機械が残っています。 -
ボール盤(安久工機)
-
伊藤精機(下丸子2-25-3)
ご夫婦2人だけで頑張っている会社です。
インコネル・モリブデン・スズ・チタン・レアメタル等といった難削材加工がメインです。 -
レアメタルを使ったフライス加工
材料の硬度、もろさが各々異なり、職人の技が必要です。 -
工場長屋の「ホワイトハウス新田」(矢口 1-21-6)
小さな作業場が長屋に集まっています。 -
小野製作所(矢口 1-21-6)
職人歴60年、手仕事の匠が、0.001mmの精度で加工します。
精密部品加工や測定治具部品加工等で、半導体設備の部品を製造しています。 -
円筒研磨機(小野製作所)
砥石を使った円筒研磨機により切削したシャフトを研磨し、高精度の要求仕様を作り出していきます。 -
イチオシ
平行度測定(小野製作所)
研磨したシャフトを3ヶ所測定し、0.001mmの世界を確認します。 -
新妻精機(下丸子 2-29-8)
金属や樹脂のブロックや丸棒を削り、μmの高精度な部品を作り出します。 -
カメラのレンズ筒や複雑な部品(新妻精機)
マシニング加工により、試作部品から小ロット部品、量産品まで対応しています。 -
イチオシ
鉛筆型の文鎮(新妻精機)
毎年、おおたオープンファクトリーにあわせ、記念品を製作しています。
昨年は金属、今年は樹脂の材料を使い作っています。 -
「イワサキ・ビーアイ」の食品サンプル製作体験(矢口 2-21-14)
矢口特別出張所で開催。
13:00過ぎの体験コーナーに訪れたのですが、すでに整理券が午前中に配布済。
来年はまずここから訪れよう。 -
リアルな天ぷらと具材(食品サンプル)
ロウでできていると思いきや、最近は樹脂製なんです。 -
天ぷらの衣作り(食品サンプル)
湯に浮かぶ具材に液状の衣を付けていきます。 -
タコの八ちゃんとタコヤキ(食品サンプル)
-
卵かけご飯とナポリタン(食品サンプル)
卵のとろけ具合はお見事。 -
日東交通の本社事務所(矢口 2-18-5)
昭和27年創業のタクシー会社です。
昭和の建物ですね。 -
多摩川鈑金工業所(矢口 2-22-6)
精密鈑金を専門に手掛け、ロボット部品や観測装置部品などを製造しています。
ジャンケンマシンとジャンケンで勝負したところ、勝ったので「ばんきんペン立て」をいただきました。
このペン立て(写真の左)は、切る(レーザー加工)・曲げる(ベンダ加工)・くっつける(スポット溶接)の3つの鈑金加工技術を組み合わせて作られています。 -
イチオシ
体験とジャンケンでいただいたもの
赤い生地に印刷したシルクプリントに、ジャンケンで勝ったペン立て、NCマシンによって作った金属製コマとサイコロなど。 -
室賀シボリ(矢口 2-22-11)
大きな巻貝がいる~・・・
照明器具や鍋等の身近な物から、宇宙関係等の特殊な物まで絞り加工にて製作しています。 -
イチオシ
へら絞り
2本のヘラを使い、熟練の職人技が形状を変えていきます。 -
東京高圧工業(矢口 3-33-8)
アルミニウムを熱溶解し、金型に注入するダイカストにより、自動車のポンプ、ギヤケース、光学機器部品などを製作しています。 -
イチオシ
ペーパーウェイトの鋳造体験
錫を溶かして金型に注入して、ペーパーウェイト(文鎮)を作りました。
かっちんは鍵、家内はミッキー、意外と綺麗にできました。 -
新田丸エリアに多い五叉路
-
武蔵新田駅
駅を越えて東側エリアに向かいます。 -
最後は千蔵工業(千鳥 2-37-17)
自動ドア駆動装置を開発・製造しています。
写真撮影はできませんが、45分間の工場見学に参加しました。 -
自動ドア製品案内(パンフレット)
見学により、自動ドアの構造、ドアの安全装置、新しい分野の機能等を知ることができました。
毎年11月末に新田丸エリアで公開される町工場を訪れ、日本のモノづくりの原点を再認識しました。
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この旅行記へのコメント (2)
-
- momoneneさん 2017/11/29 17:11:04
- 「オオタノカケラ」と「おおたオープンファクトリー」
- かっちんさん、こんにちは。
こちらを見て、さよなら「オオタノカケラ」を思い出しました。
そして、大田区の町工場の様子を詳しく知ることができました。
パラボラアンテナの「ヘラ絞り」テレビで観たことがあります。~凄い職人ワザでした~
NCマシンの作品「コマ」が輝いています。奥さまの「ミッキー」形の丸みがきれいな仕上がりなのですね。勝負に勝った「ペン立て」とあわせて、お二人であたたかい作品を持ち帰られたのだなぁ~。
いつまでも続いて欲しい「日本のもの作りの原点」。
かっちんさん達に見守られてこれからも大切なことがそこに存在していて欲しいなぁ~と思いました。
momonene
- かっちんさん からの返信 2017/11/29 17:39:01
- RE: 「オオタノカケラ」と「おおたオープンファクトリー」
- momoneneさん こんにちは。
いつもコメントをありがとうございます。
大田区の町工場から「日本のもの作りの原点」を考えさせられました。
昔からの職人による手作業の工作機械は、NCマシンに太刀打ちできず、町工場が徐々に閉鎖されています。
そんな中で、ニッチな仕事や「ヘラ絞」などを続けているごく一部の町工場がありました。
体験型の町工場めぐりで作った作品は、いつまでも忘れない記念になりました。
かっちん
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