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 藤井聡太四段が14歳と二カ月で将棋の最年少プロの記録を40年ぶりに破った。藤井四段はその後デビュー以来負け知らず、なんと29連勝という前人未到の大記録を達成したのであった。これまでは神谷八段の28連勝が最高。なんと中学生にしてこんな大記録を達成したのである。僕はたちまち藤井四段のファンになってしまった。<br /> ヘボ将棋を指す僕であるが、そんな僕でも藤井四段の新記録には胸が躍るものがあった。<br /> 名人や王将、竜王になると扇子を作り、将棋ファンにはたまらないグッズとなるものであるが、将棋がそれほど強くない僕にはあまり興味がない扇子であった。しかし、藤井四段の『大志』と揮毫された扇子はぜひとも欲しいと思った。しかし、藤井四段の人気はすさまじく、発売されるやいなやすぐに売り切れてしまった。僕は買いそびれ。<br /><br /> 将棋の本部・将棋会館は、東京と大阪にあるのであるが、扇子を買おうと思うとそこまで行かなければならない。僕は以前よりプロ棋士が対戦する将棋会館なるものを一度訪れてみたいと思っていた。昨日、ミュージカル『レ・ミゼラブル』を観に行ったつでに関西将棋会館に行ってみようと思ったのである。<br /><br /> JR福島駅から徒歩五分の場所にその関西将棋会館はあった。ミュージカルは午後12時開場、それまで時間があったので訪れたのである。到着時間は9時半ごろであった。<br /> <br /> 将棋会館の中に入ってみるとガードマンの叔父さん以外誰もいない。売店も閉まっている。しかし、ショーウィンドウには藤井四段の扇子が飾っているではないか。これは是非買わなければいけないと即座に思った。相撲取りじゃああるまいし藤井君の手形まで販売されている。手形はいらないと思ったが扇子はなんとしても欲しいと思った。売店が何時に開くのかガードマンの叔父さんに尋ねてみると12時に売店は開くという。それではミュージカルとぶつかるではないか。仕方なく夕方に訪れることにしてミュージカル会場のフェスティバルホールへ向かった。<br /><br /> 中之島・肥後橋のフェスティバルホールに着くと、コンサート専門ホールらしい雰囲気が入口から伝わってくる。ビルの中は赤じゅうたんが敷かれ目の前に大階段が広がっていたのである。<br /> 大階段の上部には『レ・ミゼラブル』の横断幕が張られ、いやがうえにもドラマが始まるという雰囲気が醸し出されていた。<br /> 大階段を上がりチケットを渡す入り口にくると、そこは薄暗く、しかも高貴な味わいさえ漂う。世紀のドラマが繰り広げられるのだという胸の高まりが激しさを増す。<br /><br /> ホールに入り席に着くと、会場内は撮影禁止。しかし14000円の席はやはり座り心地がいい。しかも会場全体を見渡せる。幕の向こうからはオーケストラの調音が早くもはじまっている。これが生演奏だという興奮が否が応でも湧きあがるのである。<br /><br /> 『レ・ミゼラブル』は18世紀のフランス・パリが舞台。<br /> ナポレオン三世の第二帝政の時代にパリに革命の狼煙をあげたパリ・コミューンの学生たちと、砦に逃げ込んだ主人公のジャン・バルジャンの物語。<br /> ビクトル・ユゴーの原作はこんな時代の鬱屈を貧困をテーマに見事に描いた傑作。そんな時代に若い二人のコゼットとマリウスの恋愛がからみ、ジャン・バルジャンを追う警察官のジャベールの執念が物語全体を貫いている。そんな物語をミュージカルは音楽を通して壮大なドラマとして見せている。<br /> 最後に、パンフレットの写真で舞台の様子を伝えようとおもうが、見終わったとき、僕の目から涙が幾筋も流れていたいたことを記す。カーテンコールは繰り返され、止むこともない拍手とブラボーの声は帰りの時間を忘れさせていた。<br /> <br /> 学生たちは血の一週間といわれる惨劇の中、全員が戦い死んでしまう。ジャン・バルジャンはコゼットのため負傷したマリウスを担いで砦を脱出する。<br /> コゼットとマリウスは再会したが、追っ手が二人を取り囲んだ。ジャン・バルジャンはエポニーヌと二人で戦い二人は逃れることが出来た。しかし、エポニーヌは追っ手の銃に撃たれ死んでしまう。<br /> その後コゼットとマリウスは結婚するが、しかしそのとき年老いたジャン・バルジャンには死が迫っていたのである。死の床で、ジャン・バルジャンは既に亡くなったコゼットの母ファンテーヌ、砦で死んだ多くの学生たち、学生と一緒に死んだ十歳のガブローシュが迎えにきていることを知るのであった。<br /> ジャン・バルジャンが息を引き取ったとき、僕の目から涙がこぼれたのであった。<br /> 劇場に激烈なる哀悼の念をのこしながら、帰りの大階段を僕は降りて行ったのである。<br /><br /><br /> 

藤井聡太四段と「レ・ミゼラブル」

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2017/09/13 - 2017/09/13

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     藤井聡太四段が14歳と二カ月で将棋の最年少プロの記録を40年ぶりに破った。藤井四段はその後デビュー以来負け知らず、なんと29連勝という前人未到の大記録を達成したのであった。これまでは神谷八段の28連勝が最高。なんと中学生にしてこんな大記録を達成したのである。僕はたちまち藤井四段のファンになってしまった。
     ヘボ将棋を指す僕であるが、そんな僕でも藤井四段の新記録には胸が躍るものがあった。
     名人や王将、竜王になると扇子を作り、将棋ファンにはたまらないグッズとなるものであるが、将棋がそれほど強くない僕にはあまり興味がない扇子であった。しかし、藤井四段の『大志』と揮毫された扇子はぜひとも欲しいと思った。しかし、藤井四段の人気はすさまじく、発売されるやいなやすぐに売り切れてしまった。僕は買いそびれ。

     将棋の本部・将棋会館は、東京と大阪にあるのであるが、扇子を買おうと思うとそこまで行かなければならない。僕は以前よりプロ棋士が対戦する将棋会館なるものを一度訪れてみたいと思っていた。昨日、ミュージカル『レ・ミゼラブル』を観に行ったつでに関西将棋会館に行ってみようと思ったのである。

     JR福島駅から徒歩五分の場所にその関西将棋会館はあった。ミュージカルは午後12時開場、それまで時間があったので訪れたのである。到着時間は9時半ごろであった。
     
     将棋会館の中に入ってみるとガードマンの叔父さん以外誰もいない。売店も閉まっている。しかし、ショーウィンドウには藤井四段の扇子が飾っているではないか。これは是非買わなければいけないと即座に思った。相撲取りじゃああるまいし藤井君の手形まで販売されている。手形はいらないと思ったが扇子はなんとしても欲しいと思った。売店が何時に開くのかガードマンの叔父さんに尋ねてみると12時に売店は開くという。それではミュージカルとぶつかるではないか。仕方なく夕方に訪れることにしてミュージカル会場のフェスティバルホールへ向かった。

     中之島・肥後橋のフェスティバルホールに着くと、コンサート専門ホールらしい雰囲気が入口から伝わってくる。ビルの中は赤じゅうたんが敷かれ目の前に大階段が広がっていたのである。
     大階段の上部には『レ・ミゼラブル』の横断幕が張られ、いやがうえにもドラマが始まるという雰囲気が醸し出されていた。
     大階段を上がりチケットを渡す入り口にくると、そこは薄暗く、しかも高貴な味わいさえ漂う。世紀のドラマが繰り広げられるのだという胸の高まりが激しさを増す。

     ホールに入り席に着くと、会場内は撮影禁止。しかし14000円の席はやはり座り心地がいい。しかも会場全体を見渡せる。幕の向こうからはオーケストラの調音が早くもはじまっている。これが生演奏だという興奮が否が応でも湧きあがるのである。

     『レ・ミゼラブル』は18世紀のフランス・パリが舞台。
     ナポレオン三世の第二帝政の時代にパリに革命の狼煙をあげたパリ・コミューンの学生たちと、砦に逃げ込んだ主人公のジャン・バルジャンの物語。
     ビクトル・ユゴーの原作はこんな時代の鬱屈を貧困をテーマに見事に描いた傑作。そんな時代に若い二人のコゼットとマリウスの恋愛がからみ、ジャン・バルジャンを追う警察官のジャベールの執念が物語全体を貫いている。そんな物語をミュージカルは音楽を通して壮大なドラマとして見せている。
     最後に、パンフレットの写真で舞台の様子を伝えようとおもうが、見終わったとき、僕の目から涙が幾筋も流れていたいたことを記す。カーテンコールは繰り返され、止むこともない拍手とブラボーの声は帰りの時間を忘れさせていた。
     
     学生たちは血の一週間といわれる惨劇の中、全員が戦い死んでしまう。ジャン・バルジャンはコゼットのため負傷したマリウスを担いで砦を脱出する。
     コゼットとマリウスは再会したが、追っ手が二人を取り囲んだ。ジャン・バルジャンはエポニーヌと二人で戦い二人は逃れることが出来た。しかし、エポニーヌは追っ手の銃に撃たれ死んでしまう。
     その後コゼットとマリウスは結婚するが、しかしそのとき年老いたジャン・バルジャンには死が迫っていたのである。死の床で、ジャン・バルジャンは既に亡くなったコゼットの母ファンテーヌ、砦で死んだ多くの学生たち、学生と一緒に死んだ十歳のガブローシュが迎えにきていることを知るのであった。
     ジャン・バルジャンが息を引き取ったとき、僕の目から涙がこぼれたのであった。
     劇場に激烈なる哀悼の念をのこしながら、帰りの大階段を僕は降りて行ったのである。


     

    同行者
    カップル・夫婦
    一人あたり費用
    1万円 - 3万円
    交通手段
    JR特急 徒歩
    旅行の満足度
    4.5

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