６度目のソウルを１泊２日　2017年9月　計画通りには運ばないけど、安全を心に一人旅

2017/09/02 - 2017/09/03

ミュージカル「ベン・ハー」（2017年8月24日 ～ 10月29日まで上演中）のチケットに合わせて、飛行機とホテルを予約するも、時勢の予期せぬ様子に直前まで今回も行くのをためらったけれど、外務省の渡航情報のHPなどをチェックして可否を見、行くことを決めました。

いつもの、①海外旅行の保険に入る　②外務省の旅レジに旅行日程等を登録　③レンタルのＷＩＦＩを出発空港で受け取る　④ウォンへの両替を出発前にしておくことは今回も同じくですが、両替を少なめに心掛けました（コスメを買いすぎてしまった反省より）。

今回は、（いつもですが）安全第一という目標をより意識して、ホテルは忠武アートセンター最寄りの新堂駅から地下鉄２号線で一駅の「東大門歴史文化公園駅」９番出口近くの「KY ヘリテージ ホテル トンデムン」にしました。

１泊２日でも、地元の方が通われるようなお店で食事をしたいな、と前回の反省（お店が臨時休業）をもとに、かなり下調べしたつもりでしたが・・・。うーむ。

やっぱり、計画通りに運ばないのが私のおっちょこちょい一人旅なのだろうか？と何度も思いつつの道中ではありましたが、あちこちで街の皆さんの優しさに何度も助けていただき、また来たいという思いと、何より平和を願う旅になりました。

エリア ソウル(韓国)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 3.0
• 交通: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 徒歩
• 航空会社: ジンエアー
• 旅行の手配内容: 個別手配

今回もジンエアーで出発です。

天気は晴れの予定。台風が発生しているので、時勢とあわせて、常に注意しながらの旅になりました。

ミュージカルがなかったら、私は今の時期に旅をする勇気を持てなかっただろうな（本当に大丈夫なんだろうか）、と不安もありつつの出発でした。

雲を飛行機から見下ろしていると、とても感動するのは毎度のことですが。

人間の技術ってすごいなぁ、とテイクオフの時に、毎度涙腺がゆるむのは昔からです。

仁川国際空港が見えて来ました。

仁川国際空港 (ICN) 空港

到着ロビーへ出ると、平昌オリンピックのマスコットが、今回もお出迎え。

預けた荷物が出てくるベルトコンベアーのコーナーにも、マスコットたちがいました。

仁川国際空港 (ICN) 空港

マスコットの近くに、フィギュアスケートの像が仲間入りしていました。

時勢もあり、オリンピックという平和の祭典の成功を祈る思いで見ました。

ヨクサム駅を目指して、6020番のリムジンバスに乗ります。
仁川国際空港→ヨクサム駅（１４０００ｗ）

予定表をA4１枚でいつも作るのですが、そこにハングルで駅名とバスの番号を印刷しておけば、売り場でそれを指さして買えるので便利です。

運転手さん、今まで乗ったどのバスよりもスピードを出される方でした。

この車に最初遅れて、後に高速で追い越しました。その後、驚いたことにこの車が追い抜かして、更に驚いたのですが・・・。

早いけど、荒い運転ではなかったので、良かったけれど。

漢江が見えてくると、ソウルにまた来られたな、と毎度しみじみ。

漢江 滝・河川・湖

江南地区は、前回もでしたがとっても道路が混むようです。

前回、狎鴎亭あたりからすごく渋滞したので、そちらを通らない路線にしたつもりがやっぱり混む。

11:45位に乗って、13:15位に到着。運転手さんのがんばりで１時間半で来られたのだなぁ、とヨクサム駅の近くのお店でランチをと思ったら・・・。

候補のお店が臨時休業なのか、真っ暗でした。また！？前回に続き、土曜日にランチを取るのはオフィス街では難しいということなのか。

そして、次の候補のお店を探しても、見当たらず・・・。

迫る開演時間。

諦めて、スーツケースをひき、坂道を、強い日差しの中、劇場のあるビルを探しますが、大通りから一つ向こうの道の方に入口があるので分かりにくい（案内もまたも見当たらず）。

辿り着いた時は、開演２０分前（いつもは、もっと早めに劇場に入り、座席でゆっくり舞台の雰囲気を感じるのが好きなのですが）。

「やっと来たぞ、LGアートセンター」

と公演のポスターを見て、またも泣きたくなりました。

ミュージカル「シラノ」

リュ・ジョンハンさんがシラノ役です。

LGアートセンター 劇場・ホール・ショー

さすが、「皇帝」と呼ばれるリュ・ジョンハン先生の圧倒的な歌声に、全身がしびれるようで、圧倒されました。とにかくすごい存在感と、情熱と、歌の力。すごすぎる。

急いで、２号線「ヨクサム駅」から「東大門歴史文化公園駅」へ向かいます。

４０分程度で着くかな、と予想していたら、途中の駅で放送があり、何度もドアが開いたり閉まったりのあと、しばらくそのままでした。

え？時勢も気がかりだったこともあり、携帯で確認するも、現在の状況は韓国語だけの放送なので分からず。

このまま停まったらどうしよう。夜公演に間に合うか以前に、ここから東大門のホテルにどうやって行けば？と冷や汗。

１０分後位に動き出した時、ものすごくホッとして、窓から夕暮れを眺める余裕が出来ました。あんなに夕日がきれいなのにも、気づかなかった。

何だったのだろう（故障の点検っぽかった気が）？旅はハプニングの連続です。

「KY ヘリテージ ホテル トンデムン」は、東大門歴史文化公園駅の９番出口を出るとすぐにありますが、２号線からだと結構歩きます。

昼間なら、となりの新堂駅近くの忠武アートセンターなら、歩いて行った方が近い位ですが、夜に公演後に移動することを考えて、ここにしました。

サービスでミネラルウォーターも２本使っていいですよ、とフロントの方が日本語で答えてくださって嬉しかったです。ホテルのスタッフさんは皆、感じが良かったです。

相鉄ホテルズ ザ スプラジール ソウル 東大門 ホテル

シャワーの水圧が若干弱い位で、他に大きいシャワーもあって備え付けのアメニティも良い香りです。快適なお部屋でした。

ソファがあったのがありがたい。多分、アップグレードしてくれたんじゃないかなと思います。

１７階からの東大門の景色

夜でも人通りが多いのも分かるけど、やっぱり夜に路地裏などを歩くのは怖いので、夜は部屋から眺めよう（小心者です）。

遅い昼ご飯より、もう１８時近くなので夜ご飯兼用です。

一応、ホテルの周辺も調べておいたのです。

「ヌティナムチッ・コミボギ」

ＤＤＰの近くを通って、漢陽中学校などの前を通ると、沢山バスが停まっていて（観光バス？）、ＮＵＺＺＯＮというビルの前の道を入るとお店が見えます。

二階への階段を上がると、お店の中のお客さんは、地元の方ばかりのようでした。

ヌティナムチッ (コミポギ) 地元の料理

「一人ですが、だいじょうぶですか？」

と言うのにも慣れて来ました。

お店のおば様「ソルロンタン？」
私「特ソルロンタン、お願いします」

１２０００ｗの少し値段が高い方にしました。待ってる間にカクテキをと思ってハサミで切っていたら、あっという間にソルロンタンが到着。

割と不愛想だけど、ご飯の場所など取りやすいように置き換えてくれて親切。

そうめん入り。

お肉が沢山。味はついていないので、各自で調節します。

キムチが美味しいけど辛いので、そのお味でいただきました。ごはんもついていて、お腹がいっぱいになります。

お醤油のようなたれが添えてあって、牛肉をつけて食べるととっても美味しい。

さぁ、今回の旅の目的。

ミュージカル「ベン・ハー」を観に、明るいので歩いて向かいます。

歩いて１０分程度で、忠武アートホールにやって来ました。

音響が素晴らしくて、設備も整っているので発見が沢山で、劇場自体にゆったりとした雰囲気を感じさせる大好きなホールです。

忠武アートホール 劇場・ホール・ショー

パク・ウンテさんのベン・ハー、ミン・ウヒョクさんのメッセラ、アン・シハさんのエスター。ほかのキャストの方々も素晴らしかった。演出・曲・装置・衣装、全て良かった。ものすごく好きな作品になりました。

ウンテさんの熱唱、熱演、魂が迸っていました。憎しみ、許し、生きること等、人生や運命について考えさせられるすごいミュージカルです。

時節柄、旅することがとても心配だったし、帰るまで責任を持って行動すべきで、気が抜けないけれど、「ベン・ハー」に巡り合ったことを、心から感謝しました。

劇場のカフェに行く時間がなかったので、売っていたリンゴジュースをホテルで見つけて（4000ｗ）、乾杯。

夜の東大門

ずっとにぎやかでした。

朝の東大門

６時過ぎ、もう夜が明けたから大丈夫かな、と朝食と散歩を兼ねて出発です。

９番出口

ホテルはこのすぐ傍です。

東大門歴史文化公園駅 駅

朝のＤＤＰ

ミリオレ

１２月にソウルで「ビリーエリオット」の再演があるのですね。

今夏、日本でも上演されていて、とても盛り上がっているし、両方観たいなぁ等考えながら、ポスターを見ていました。

ドゥータ前

写真スポットなんだろうなぁ。可愛いです。

服の卸しのお店でしょうか。周りにも沢山、衣類関係のお店があります。

こんなに早朝にも拘わらず、多くの方が働かれていて、東大門のパワーを感じました。

光照市場

「ユジョン食堂」に来ました。

２４時間営業ですが、一番乗り？と思ったら、おばさま方すごく忙しそうで、いっぱいチゲの鍋がコンロにかかっています。市場の方々の朝ごはんなのでしょうね。次々に、人が２階に上がっていきます。

「石焼ビビンバください」

と言うと、一見愛想がなさそうだけど、すぐに作ってくださって、他の方に「出来たよ！」とアツアツを運ぶよう促してくれて。

バンチャンも、キムチやっぱり辛いのですが、すごく美味しい。レタスのお浸しと、豆いりこみたいなのは辛くなくて、他はすごく辛い。

水キムチが美味しかったです。爽やか。８０００ｗでした。

ひたすら混ぜて、いただきます。辛いけど、美味しい。卵が嬉しいな。

おこげも余すところなくいただきました。野菜が盛りだくさん。お腹がいっぱいになりました。

腹ごなしに、市場を外から見ながら、川沿いを歩いて、またホテルに戻ります。

植物は世界中、どこでも変わらずおんなじに美しくて力強い。

興仁之門（東大門）が見えて来ました。

風格があります。

興仁之門 (東大門) 建造物

国の宝物ですから、警察の方が見守っておられます。

「おはようございます」

と挨拶したら、笑顔で返答くださり、爽やかでした。

東大門の街を見守っています。

ホテルの前から、KALリムジンバスで仁川国際空港へ

出発地だったから、時間がかかるだろうなとは思いましたが、途中運転手さんがどこかへふらっと行ってしまったり（時間調整かと思いましたが、何回も１０分以上何も告げずに行かれて不安に）、２時間もかかったので次は別の手段にしよう、と思いました。

間に合わなかったらどうしよう、と何度焦ったことか。行きの運転手さんとは逆で、あまりにものんびり走られるので、却って心配でした。

間に合って良かったから、勉強になりました。

漢江、いつもありがとうございます。またいつか来ます、と願いを込めつつ。

空港で出国手続きをすませ、いつものカフェで一息。

２回目のマンゴースムージーです。

カフェで買っておいたあんぱんは、甘味さが控えめで、少し塩味が強いのが面白い。

ごぼう茶と一緒に、列車で旅の反省をしながら、またいつか行きたいなと思いを馳せつつ。

何よりも、平和を願いながら、帰途に着きました。