2017/09/01 - 2017/09/01
789位(同エリア1887件中)
watersportscancunさん
- watersportscancunさんTOP
- 旅行記83冊
- クチコミ0件
- Q&A回答7件
- 560,314アクセス
- フォロワー37人
皆様こんにちは。ウォータースポーツカンクンの店長吉田です。忙しいお盆の時期から夏休みの激務もどうにか落ち着きを取り戻しましたが、月末には2005年の巨大ハリケーンウィルマ以来となるハービーがアメリカ中南部を遅い、フライトの混乱がありました。せっかく、カンクン旅行の滞在日程が短くなったり、キャンセルになってしまったお客様には必ず次回がありますので、気を落とさず気持ちを次につなげていただきたいなと思います。
思えば私も2005年のウィルマでは、ここカンクンで被災をしました。以前にも書きましたが、親友の死をきっかけに夢であった航海に出たはいいのですが、そもそも少なかった資金は1年を少し過ぎたころには底をつき、仕事を求めてやってきたカンクンで、新しい人生の一歩を踏み出した矢先の被災で、なんてついていないんだろうと心底落ち込んだのを覚えています。
メキシコ人の知人の多くは、1989年のヒルベルトを引き合いに出して復興まで3年はかかるからと、カンクンを去って地元に帰っていきましたが、私はとどまる事を決め、これこそがチャンスとばかり今の仕事、、、ガイド業に磨きをかけるべく、様々な遺跡をまわって力を貯めました。ちなみに、不思議な縁ですが、1989年のヒルベルト被災の年の年末に、私は初めてのカンクンに来訪しています。なんにしても、巨大ハリケーンと縁がある店長です(汗)
さて、そんなわけで、店長日記、、、久しぶりに更新いってみよっかぁ(笑)
今日はふと思い出したことがあった。
家内がネットで、W杯出場が決まった日本のサッカーの試合を見ていた時だ。
テレビでみるサッカーの試合は、実ににぎやかだなと思ったのだけど、そこには理由があった。解説者がアツいのだ(笑)
試合の展開や選手の動向、また、逐次入る戦況の報告、、、ボクはその時食事をしていて画面を見ていなかったのだけど、この解説だけで試合がどのようになっているのかが分かるほどアツかった。また、サッカーというものに正直あまり詳しくないボクでも、何だかわかったような気になって、試合が面白いと感じた。
その時、ふとボクが生業としているガイド業の事を重ねた。こうして試合を面白くするのもつまらなくするのも、また単なる見学で終わらせてしまうのも、人生に生かす探訪にするのも、ボクらガイド次第であるという事を。
面白いと感じさせるガイドと、つまらないと感じさせるガイドの違いはいろいろある。けれど、一番はっきりしていることは、つまらないガイディングとは、表面に見えている事だけを説明する単なる語り部だ。
これがマヤ文字です。これが、ジャガーでこれが雨の神様です。これが、トルテカの戦士です。。。
そんなの見れば誰だって分るだろ?! そんなこと延々と説明しなくても、ガイドブックを読めば分かることだ。
だから、ウチの会社では事前予習用にガイドブックを先に渡しているわけで、より実りある一日にしてもらいたいという気持ちがそこにはある。
ガイドの仕事は、この時に、何故そこにジャガーやワシが描かれているのかの説明であり、何をもってトルテカの戦士と同定しているのかという部分。そして、同時に、他文明との比較や当時の関係性なども掘り下げて解説を加えることで、表面的に見えているだけの事象が立体的に浮かび上がり、ただの見学から、自らの人生にも生かすことが出来る探訪へと変えることが出来るわけだ。
ここで、話をサッカーに戻す。
例えば、サッカーの試合がある。つい先日も、シティ出張の際、元プーマスのサッカー選手として活躍したFernando Espinosaと試合の観戦に行ったのだけれど、その時に感じた事があった。
例えば、観客がゴール前でゴールのチャンスだと大騒ぎをしている時に、彼はとっても静かに冷静に観戦していた。元プロだけあって、観戦も冷静だな、それとも、自分の現役時代を思い出して感傷に浸っているのかな?! なんて下世話な事を考えていたら、とあるゴールが決まった時に、大騒ぎをしていたので、何故だろうか?!とびっくりさせられた。
そこで、彼にどうしてさっきのゴール前と今のゴール前での反応が違っていたのか聞いたところ、彼の答えが非常に興味深かった。
曰く、ゴールは偶然じゃなく、決まるべくして決まるゴールというものがある。偶然のゴールもあるけれど、チームとして大事なのは、再現性のある必然のゴールの方で、運に頼るマグレのゴールには興味がないからだよ。。。と言ったのだ。
そういえば、ゴールが決まる展開の時に限って、彼がケンゴ、チャンスだぞ!と言っていたのを思い出した。彼はプロの選手として見ている部分が違っていて、どの展開でチャンスがあるのかを冷静に見ながら観戦をしていたわけだ。
その日は2点のゴールが決まったのだが、実際、一つのゴールが決まった展開の際には、ボールが自チームにわたりパスが通った時点から、ケンゴ、ここがチャンスだぞと。。。見ておけと、ボクに「宣言」、見事ゴールが決まった時には、観客と一緒になって大騒ぎをしていたのだった。
チャンスのない時に決まるゴールはいはば「まぐれ」のゴール。そこに再現性はない。運が良かったという時、ただのSUERTE(幸運)だけに頼ったゴールからは、学びはない。
悪まで貴重なのは、チームとして決まるべくして決めるゴールで、その必然のゴールを再現する為の戦略と戦術にこそあるのだということ。そして、こうした必然のゴールにこそ、発展性と未来と、我々観戦する側も学ぶことが出来る教示があるという話なのだ。
遺跡の見学を、単なる表面的な解説を加えるだけのガイドと一緒にまわったところで、それは次につながる探訪とはならない。一回一回が、まるっきり独立した一発限りの見学にしかならないわけだから。
テオティワカン遺跡を見学しても、表面的な見える部分だけの理解で終わってしまえば、その後マヤ遺跡に行ったところで、そこでもまた、同じような表面的な見学として終わり、いつまでも断片的な思い出の「点の連続」でしかなくなってしまう。
逆に、テオティワカン遺跡を、例えば天文学に基づいた都市計画の姿が、マヤ遺跡、例えば、チチェンイッツア遺跡のピラミッドにもリンクしている事を知るだけでも、そこに壮大なメソアメリカ文化圏内における両文明の在り方が、点と点でしかなかった見学が、一つの線に繋がることになる。
つまり、掘り下げて解説を加えてくれるガイドと回れば、例えば、マヤ文明やテオティワカン文明を現代社会の自らの環境に照らし合わせて、比較し、そこから学ぶことが出来るという事であり、その考え方を学ぶことは、その後の自らの人生を切り開いていく上でも再現性のある学びが得られることになるわけだ。
宝くじに当たること、ギャンブルで大金にありつくこと、、、偶々、山をはった箇所が試験に出て、思いのほか良い点数が取れること。。。これらは、言ってみればマグレであり、再現性はない。
同様に、どこかの記事でも書いてあったことだけれど、例えば、圧倒的な戦力差のあった日露戦争に日本はマグレで勝ってしまったにもかかわらず、この再現性のないマグレの勝ちを、再び太平洋戦争でも再現しようとしたことが敗戦につながったという話。。。
歴史から学ぶということはこういう事。マヤ文明が何故滅んでしまったのか、ボクは、このマヤ文明のミステリーに与えられた考古学的な回答の一つを、現代の地球環境にも絡めて解説もするのだけれど、何故滅んでしまったのかという部分には、我々現代人が学ぶべき点が多数含まれている。
こういう事があった、という事実だけを説明するのではなく、何故滅んでしまったのかを考えるきっかけを与えることで、現代社会に生きる我々にも、生き残る為の知恵が得られるという事なのです。
再現性のないマグレから学ぶことはないけれど、再現性のある必然に満ちた記録と軌跡というものには意味があり、それこそが歴史探訪の醍醐味であり、そこに我々ガイド業に携わる人間の存在意義があると、、、これを信念として、これからもガイド業にまい進したいなと思っています。興味がわいたら、ウォータースポーツカンクンのページにも来てくださいね(笑)
ちと、サッカーの試合の解説から話が運や必然といった話にまで飛躍してしまったが、、、もう一つ、、、今日のテーマからは真逆のマグレの運の話もしておこっか(笑)。
このフェルナンドと、試合の後、タニマチの家に招待されて飲み会に出かけた。ずいぶんな豪邸で、びっくりさせられたのだが、スポーツや芸能というのはこういう派手なタニマチというものがバックにいるもの。そういえば、フェルナンドもカンクンを離れる時に車を売ってしまったと言っていたのに、また新しい車に乗っているので、買ったのか?!と聞いたら、いや、友人が貸してくれているんだと。。。そんなわけで、タニマチのサポートが引退後も続いて、こうして優雅な暮らしを享受しているのかと驚いたわけだけれど、そこで、アルコール度数51%のメスカルのショットを一気飲み勝負というものをしようという話になった。
なんとも、子供みたいな飲み方が好きなメキシコ人がよくやるのだけれど、じゃんけんで負けたらショットだという条件で5回勝負という事になった。
ボクはじゃんけんに自信があって、いろいろと戦略を持っている。とはいえ、じゃんけんというのは、基本的には偶然に左右される将に再現性の薄いギャンブルだ。それでも、例えば、最初にグーが出る確率が高いという統計が出ていたり、そこにもそれなりの理由や解説が加えられている。
その偶然に左右されるじゃんけんに、ボクは5回全敗を喫した。
一回目に負けたら、次はその負けをベースに次の手を考える。そして、二度目ならなおさらで、彼が何故その手を出したのかという部分とからめて三度目の手を考える、三度目には、彼の手の癖というものが分かってくるので、そこを勘案して四手目、最後は、これまでの4回の結果を総合して絶対の手というものを出す。
これで全部負けてしまった。正直、ボクはじゃんけんに自信がある。飲み屋のじゃんけん勝負で負けたら全額負担という、命のかかるような勝負でも勝ってきた実績もある(笑) それでも、じゃんけんは悪まで再現性のないマグレの繰り返しであることを、今回彼との勝負で学んだわけだ(苦笑)
あまりに強いので、彼に、フェル、、、お前のじゃんけんの秘訣はなんだと聞いた。
その彼の答えが面白かったので書く。
「ケンゴ、、、じゃんけんなんて偶然だ。そこに戦略や戦術なんてものはない。お前は、そんな偶然の勝負に意味のない思考を巡らし過ぎただけだ。俺は、何も考えずに手を出した。それだけだ(笑)」と
サッカーの試合で冷静に必然のゴールだけを見ていた彼らしい、プロとしての生き様をみた思いだったが、それだとしても、偶然とはいえ、すべてに負けてしまったボクの立場はまるっきりなかったことは付け加えておこう(汗)
運も実力のうちだという。そうした運を、やはりメキシコの一部リーグで10年もスタメンを張り、在籍中に3度のリーグ優勝をなしどけたこのメキシカンスーパースターは、必然の運だけでなく、偶然の運もしっかりともっていることを知らされた瞬間だった。
凡人と非凡の間には、埋めることの出来ない深い深い溝が存在している。しかし、その事を悲観するのではなく、だからこそ、ボクらのような凡人は単なるマグレではない、必然の勝ちを少しずつ積み重ねながら、小さな幸せの持続を、それこそ細く長く続けることを肝に銘じることにしようではないか、諸君!
というわけで、仕事に戻ります!
皆様の素敵な一日を心より祈って
店長吉田
PS.表題の写真は、フェルナンドが2004年に入団した際に初優勝を飾った時の写真。左上に、伝説のウーゴサンチェスが写っているのが分かるかな?! 当時はプーマスの監督をしていたのです。
-
プーマスは、正式名称をClub de Futbol Universidad Nacional ACといいます。メキシコの一流大学であるUNAMのアマチュアチームとして始まり、現在では、アメリカス、チバスと並んで三大有力チームとして君臨しています。
この関係で、チームの拠点であるオリンピック球場がある場所はUNAM大学に隣接しており、遠くに有名なシケイロスの壁画のある図書館が眺められます。 -
ホームでの試合とあって、試合前から物凄い人。。。カンクンの球場しかしらない店長吉田は、ちょっとこのあまりの熱気と球場の大きさに度肝を抜かれました。。。
-
アウェイのプエブラFCの応援団。。。
この写真みると分かりますが、物々しい警護ががっちりと周りを固めています。
因みに、この周りには観客が全然いませんが、これ、このスタンドのエリアを完全に隔離する為に、二重の警護がされているのです。。。
つまり、この警官の外側にもう一枠警護がいます。
あまりに物々しいので、フーリガンか?!と聞いたところが、いや、メキシコにはフーリガンはいないから。。。あれは、万が一の対策だと。。。
でも、この物々しさは尋常じゃない(汗)ある意味、フーリガンより怖いという事なのかもと思ってしまった(^^;;なんたって、メキシコだからね(笑) -
試合はホームという事と、やはりプーマスは一級チームという実力差もあり、試合はプーマスの展開で進みます。
-
このコーナーは決まらなかったのですが、この次に一点決めます。
-
もうこういうアツい親父は必ずいます。周りも巻き込んで大応援になります(^^)
因みに、メキシコのサッカーでは、必ずチームを応援する際に決まった掛け声というのがあります。プーマスの場合は、
GOYA! GOYA! CA CHUN CACHUN RA YA! GOYA UNIVERSIDAD!!
と叫びます。意味を聞いたんですが、一言。。。
ない。。。
でした(笑)掛け声なので意味はないそうです(笑) -
ビール売りの親父さんは、フェルを見つけると、帽子に書かれたサインを指さしながら、これは彼に書いてもらったんだ。俺の宝物だと嬉しそうにビールを持ってきました。
これは俺のおごりだ!今日は楽しんでいってくれ!!
と、キップの良さもメキシコ流で最高です。。。
本田がパチューカに来たので、今年はパチューカの応援だと思っていた店長吉田は、簡単にこのビール一杯で心がプーマスに買収されてしまったのでした(笑) -
試合は2対0でプーマスの快勝!
写真では伝わりませんが、地を鳴らすような怒涛の轟音のような歓声が気スタジアムを揺らすほどでした。。
メキシコの国民的スポーツだけあって、この熱気は凄い!! -
試合にも勝ったので、彼のタニマチにつれられて、何故か日本食へ。。。
写っている人たち、、、ただのメキシコ人かと思っていたのですが、皆さん、とてつもないお金持ちばかりでした(汗)
この後、地獄の飲み会へと突入します(汗) -
因みに、この店はデイゴというシティにあるお店。
メニューを開くとバッテラやら治部煮なんて、メキシコでは初めて見るメニューが並んでいて度肝を抜かれたのですが、シェフは全員メキシコ人。
ただ、周りを見ても誰も治部煮はもちろん、バッテラなんて注文していませんでした。。。ラーメンと焼き飯、串揚げ、巻きずし、、、と定番がおおおかったですね。 -
誰も注文していない治部煮を注文してみました。。。
皆に、それはなんだ?!と聞かれ説明に閉口しました。さらに、バッテラを注文したわけですが、皆が気持ち悪そうな目で眺めて、、、誰も手をつけませんでした(苦笑)
メキシコ人は青魚はだめたいです(笑) -
さて、飲み会の前に、彼の家に立ち寄ります。
2004年から2014年までの在籍中3度も優勝をしたプーマス黄金時代に在籍していた彼は、WIKIにも出ている選手です。。。
ただの髭親父かと思っていたのですが、ここシティではかなりの有名人です。。 -
絶頂期の2008年のフェルナンド。初めてのゴールを決めた時の写真だそうです。
ミッドフィルダーなので、普通はゴールには絡まないので、入団4年目に初ゴールという事になったみたいです。 -
今とは、全然面影が違うので、ちょっとびつくりします。。。
メキシコ人は老けるのが早いな。。。 -
数々のメダルや優勝した時のコインなどが彼の実力を物語っています。
ただ、この適当な持ち方、、、大丈夫なのかよ(汗)
もっと、大切に飾っておくものじゃないのかなと。。。 -
で、これが今回飲んだメスカル。メスカルの細かな話はもうブログで何度もしているので、そっちに任せよう。。。
でも、51度のメスカルは初体験。。。
口当たりが甘いのはアルコールの純度が高いせい。だからこそ、非常に危険です。。。
おかげでくらくらになりました。。。 -
最近はメキシコシティも不動産バブルで、郊外のこのエリアもうなぎのぼりなんだとか。。。
バルコニーからの夜景はとてもきれいでした。。。それよか、この家、、、ペントハウスだったのだけど、とんでもない広さでした。。。380平米と言っていたかな。。。なのに2LDKだし。。(汗) -
どうでもいいことだけど、タニマチの豪邸の冷蔵庫はやっぱりというか、サブゼロ(^^;;
-
しこたま酔っ払ってしまったので、これから軽くケータリングでというのを辞退して、街のタコス屋へ出かけます。
やっぱこっちの方が落ち着くな(笑) -
このパストールどうよ!
激ウマ!!
シティのタコス屋台は、衛生的に不安があるので、あまり観光のお客様にはおすすめ出来ませんが、どこの街よりシティのタコスが一番美味いです。。。
ここでまたビールを飲む。。。 -
別れ際、、、
彼が着用していたオフィシャルのチームシャツをプレゼントしてくれました。
が!!
店長、この写真の時点でほぼ記憶が飛んでいて、もらった事を覚えていないという(汗) この後、UBERの中で寝てしまい、、、どうにか無事宿に転がり込んだ次第。。。
もちろん、次の日は大変な二日酔いだったことはいわずもがなであります。。。シャツは何故か起きた時に着ていた。。。失くさないようにきっと帰りに着たんだろうな(汗)
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
カンクン(メキシコ) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
21