2017/08/16 - 2017/08/20
10位(同エリア245件中)
はなまりんさん
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若い中国人の友人から、彼女の里帰り先へ遊びに来ませんか、と、お誘いがありました。
留学生として福岡に来ていた彼女と知り合ったのは十数年前。その後彼女は日本で就職し日本人と結婚しました。この夏休み、小さい子どもも連れて、中国山東省ウエイファンの実家に里帰りするというのです。
どうする? 迷惑じゃなかろうか? ウエイファンってだいたいどこよ。 知らんとこやねぇ…
え? 山東省? 田舎の町? でも人口800万もいるの~~!!?
どうするどうすると、弥次喜多はさんざん迷いましたが、結局お邪魔することに決めました。こんな機会でもなければ、中国の地方都市には縁がありませんもの。 チャンスは前髪しかない!です
(^_-)-☆
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 5.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 鉄道 タクシー
- 航空会社
- 中国東方航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
飛行機は中国東方航空。福岡から一日一便が青島経由北京行きとして就航しています。14:40発。福岡ー青島の往復運賃は一人36000円。
ウエイファンへは、青島から入ります。
ウエイファンは、濰坊と書きます。い は、なかなか変換できませんが、サンズイに明治維新の 維 です。福岡空港 空港
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福岡から青島へ。所要2時間半。
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チェックインカウンターは激混み! 二つの窓口で、この便も、ほぼ同時刻発のフィリピン行もさばくんですから。1時間並びました。
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お、あの飛行機だ。
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ネットでは散々な評判の東方航空ですが、機内にゴミはなく、シートも綺麗でした。トイレも普通でした。
乗客はほとんどが中国人。日本人は数えるほどしかいませんでした。 -
エコノミークラスは3列3列の配置です。
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CAさんは皆背が高く、すらりとした美人揃いでした。愛想は全然なしですが、中国の笑顔スタンダードとしてはこんなものなのでしょう。
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席にはディスプレイはありません。天井の画面で安全チェックです。
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機内食はサンドイッチ。ぬるい青島ビール。
中国の人は基本、冷たいものは好まず、ビールも常温で飲むのだそうです。 -
2時間半はぺちゃぺちゃしゃべっていたらあっという間です。青島の街が見えてきました。
うわ、大都会じゃん! -
空港ターミナルは大きくて綺麗です。
青島流亭国際空港 (TAO) 空港
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青島から濰坊までは車で2時間半。お迎えの車で、平らな大地を延々走ります。両側にはトウモロコシ畑がどこまでも!
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濰坊到着。
地元の人に人気のレストランでさっそく晩ご飯。 -
お魚料理。川魚ではなく海の魚です。
超美味! -
ザリガニ。ピリ辛味が美味しくて、思わず食べちゃいます。やめられない止まらない!
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お米の団子。美味しいんですが、とにかくどの皿も量が多い! 小食の日本人は、見ただけでお腹いっぱいになっちゃいます。
このお団子4人分。 -
3日後に新幹線に乗るので、ウエイファン駅に切符を買いに行きます。外国人はパスポートがなければ切符を購入することは出来ず、とにかく地元民と一緒に並んで買うしかないのです。数日前に並んだ人は2時間もかかったというので、既に夜でしたが、この日のうちに買っちゃおうと気合入りまくり。
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幸いなことに20分で買うことができました。中国の窓口は日本語はもちろん、英語も全然通じないので、中国人の友人が唯一の頼りです。
TTちゃん、ありがとう! -
宿は藍海ホテル。彼女が予約してくれていました。なんだか新しくて立派なホテルです。数年前、会議場の建設に伴い、その隣に作られたんだそうです。
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ロビーもゴージャス!
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お部屋も綺麗です。しかし、冷蔵庫の無いのには閉口しました。夏なのに、水も冷やせません。
中国の人は、ほんとに冷たく冷やすなんて発想をしないんでしょうねぇ… ビールだって冷やさないんだから。日本人の私達には考えられないことです。これぞカルチャーショックというものでしょうか?
翌日は、冷蔵庫のある部屋に替えてもらいました。
最初の部屋は日本円で5000円ほど。次の部屋は7000円。めっちゃ安い!
地方都市は物価が安いんでしょうね?
しかし、このホテルで最も難儀したのは、言葉が全く通じないことでした。こんなに大きなホテルだから、フロントでは当然英語でOKだろうと思いきや、昼間のわずかな時間を除いて全くダメ。本当に困りましたよ… -
翌日は、朝友人のご実家を訪問した後、ウエイファンの市内を観光です。
この方は清代の偉いお役人、鄭板橋さん。高徳の士で、今も尊敬を集めているんだとか。役所だった建物が整備されて、観光名所になっています。 -
板橋さんの格言。目先の得を追いかけてばかりでは幸せにはなれない、と書いてあるのだそうです。
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こちらもやはり清代の超お金持ちの邸宅。広いです!
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この建物は孫悟空のドラマのロケにも使われたんだとか。
ウエイファンはかなり古い歴史を持っているそうなのですが、遺跡などはせいぜい清代のものが残っているだけのようです。中国では、王朝が変わる度にすべてをリセットしてしまうと言いますから、そのせいかもしれません。 -
ウエイファンはタコで有名です。こちらは凧博物館。
おみやげに、ショップで小さい金魚の凧を買いました。 -
町中の老舗のお菓子屋さんでお土産のお菓子を探します。
丁度中秋の名月に向けて、この季節限定の月餅が販売されていたので、まとまった個数買うことが出来ました。 -
どちらも月餅です。
あんは、色々な木の実やゴマなどが使ってあるらしく、微妙な味が絶妙なハーモニーに仕上がっています。これは、日本では手に入らないんじゃないでしょうか?良いものが買えました。 -
濰坊の街並み。
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伝統的な中国らしい街。
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高いビルもたくさん。
主要な道路は中央に柵が立ててあり、どこででも左折、という訳にはいきません。 -
中心地。
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もう一つ、ウエイファンは大根が有名なんだそうです。
煙台(エンタイ)の林檎より、菜陽(ライアン)の梨より、濰坊(ウエイファン)の大根の皮が美味しい!
というくらいですから! -
3日目は車で1時間の景勝の地、青洲を訪ねました。
雲門山を目指します。ここが入口。 -
おっと、石段の連続です。
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うわ、どこまで続くんだろ!? 次第に傾斜がきつくなります。
うわ~ん、こんなの聞いてないよ~ (>_<)
でも、TTちゃんの2歳のボクちゃんもかなりの石段を自力で登りましたから、負けてはいられません。根性で登りましたとも! -
やっと9合目までたどり着きました。
岩肌に 「寿」の文字が! なんと、一番大きい寿なんですよ!という説明でした。
え~っと、それってどういう…? -
頂上に近い所にこんな東屋のような建物が。
なんだか、千葉の館山に似ているような気がするのは私だけでしょうか? -
頂上にあったのは道教のお寺だということでした。
しかしここ、もしかしたらその昔は狼煙を上げる所だったのでは?
この360度の見晴らしの良さは信号所として最適に思えるのですが。
おや、この山の傾斜にへばりつくように建っているお寺の風情、どこか山形の立石寺に似ているような気がするのは私だけでしょうか… -
山を下りて昼食です。美味しいんですが、やっぱりこのボリューム!
もっとも、これ9人分ですが。
この日は総勢9人だったんです!
TTちゃんとご主人と2歳のRちゃん、お姉さんたち二人、二番目のお姉さんのご主人、お姉さんのお友達、それに私たち二人です。
実は、濰坊滞在中は、いつもご家族の誰かが一緒に行動してくれました。公共交通機関がほとんど使えないので、車を出してもらう必要があったという理由もありましたが、それ以上に、家族の誰かのお客さんが来たのなら家族みんなでおもてなしが当然、という雰囲気でした。
初めは面喰いましたが、さらっとふんわり寄り添って下さるのがなんだか心地よくて、すっかりお世話になってしまいました。
日本とはだいぶ違うなぁ… カルチャーショック!
((+_+)) -
4日目。ウエイファンを離れて青島に向かいます。
駅は相変わらずの混雑ぶり。改札では、駅員さんが一枚一枚切符にはさみを入れます。
TTちゃんとご家族には大変お世話になりました。
物静かで細やかな思いやりにあふれている。TTちゃんのご家族はそんな方達でした。私達が漠然と抱いている中国人のイメージとはずいぶん違っていました。ステレオタイプな思い込みが崩れるのを感じました。このことだけでも、この地を訪ねてよかったとしみじみ思います。
初めての中国地方都市訪問は、温かい思い出を残してくれました。 -
連結新幹線です。
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1時間半で青島駅に到着。レトロな駅舎です。
青島駅 駅
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ドイツ租界時代のものでしょうか。
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駅の周りは渋滞です。慢性的なんだそうです。
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青島では半日時間があったので、「青島案内人」という現地の日本語専門ツアーガイドさんをお願いしました。
最初に小魚山公園という高台から町を俯瞰します。
手前の赤い屋根の一群はドイツ租界時代の建物です。まるでヨーロッパの街並みのよう! とても綺麗です。向こうに林立しているビル群は新市街。コントラストが素敵。
他の中国の都市に比べて、どことなく垢ぬけて見えるのは気のせいばかりでもないようです。ヨーロッパ文化が浸透しているのでしょう。 -
海水浴場が見えます。たくさんの人人人。
中国は大半の国民が奥地に住んでいて、80%が海を見たことがないんだそうです。それで、夏休みともなると青島の海には内地から家族連れが押し寄せるのですって。 -
小魚山公園を降りて、市内巡り。
こちらが、ドイツ租界時代の総督の邸宅。贅を尽くした建物です。
毛沢東も訪れたことがあり、林彪等と共に会議を開いたりしていたそうです。 -
カトリック教会は結婚するカップルの写真撮影の定番地。
この日も、雨にもかかわらず10組以上がポーズを取って写真に納まっていました。中国のカップルは恥ずかしそうな様子など全く見せず、楽しそうです。聖ミカエル大聖堂 (青島) 寺院・教会
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京劇を見ながら食事もできる庶民の台所。
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青島の街並みを堪能した後は、お待ちかね晩ご飯。ガイドさんが地元で一番人気というレストランへ案内してくれました。
その名も「開海」海鮮のお店です。5時からの開店ですが、4時半には入ってテーブルを確保しました。 -
メニューは漢字ですが、分かるような分からないような… やっぱりわかりません。
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店内には水槽がたくさん。魚がゴチャゴチャ入っています。
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こんな風に材料を取り出します。 これはシャコかな?
お客は、選んだ食材をどう料理してほしいのか伝えます。蒸すとか焼くとか茹でるとか。 -
で、私達の食卓に上ったのは、まずはこれ。小さいカニの爪。むちゃくちゃ辛くて、唇の周りがピリピリ痺れたようになってしまいました。
これ、日本人には大人気なんだそうです。 -
イチオシはこの水餃子!
見た目は日本で食べられるものと変わりないんですが、その味たるや、うっそーほんとぉー?! と叫んでしまうくらい違ってて美味しいんです。なんでかな~?
この水餃子の為だけに青島にもう一度来てもいいかも!と思ってしまえるほど美味しかった!
ほんとですってば! -
ガイドの張さん。
中国語のまったくわからない私達には、強い味方でした。おかげで効率よく青島を楽しむことが出来ました。ありがとう!!
彼女の話では、青島の人達はドイツと日本にとても親しみを持っているのだそうです。それは、ドイツ租界時代と8年間の日本統治時代に二つの国の文化に触れたから。統治されたことへの反発とは別に、文化はしっかりとこの地に根を下ろしたのでしょう。青島の街のどこか垢抜けた表情にそれは表われ、日本語を学ぶ若者の多いことにも、それを見て取れます。
張さん自身も日本が好きで、日本語学校で言葉を勉強したのだと語ってくれました。
なんだか嬉しい話ですね…
専用ドライバーと専用ガイドで半日千元(日本円で約17000円)という値段が高いか妥当かは判断の分かれるところでしょうが、私達はお願いしてよかったと思っています。
(写真は了解を得て掲載しています) -
青島の宿はシャングリラ。
Shangri-La Qingdao ホテル
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五つ星ホテル。フロントではもちろん英語でOK.
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エグゼクティブルーム。広くて快適。宿泊代はそれなり。もとより外国人値段です。
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清掃も行き届いています。
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タブがおしゃれ。
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お土産を買い足すために隣のショッピングセンターに。そこでスタバ発見!
中国のスタバには、この季節、オリジナルの月餅が出ると聞いていたので、早速購入することに。 -
ところがこの箱入り月餅、なんと5000円もするんです! 箱無しとかバラ売りとかは無し。
そりゃーあんまりだ~ (゜Д゜)
でも…買っちゃいました… お土産が足りなかったから… 話の種にはなるかな~… -
最終日。
早朝6時。ホテルの窓から前の道を眺めました。西鉄バス一色の福岡と違って、いろんな色のバスが行きかいます。 日曜日だからか、交通量は少なめ。 -
再び青島空港。
東方航空のチェックインカウンターはやっぱり激混みでした。青島流亭国際空港 (TAO) 空港
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10:40発 福岡行に搭乗。
帰りの便の機内食です。往きよりはよかった…かな?
これで中国の地方都市を訪ねる旅も無事終わりました。
言葉の通じないのが悲しかったな~ もうちょっと中国語を勉強しておけばよかったな~
あと、WI-FIをレンタルして持っていったのに、ラインが全然使えませんでした。朝晩、一瞬だけ繋がったりするので、すわ、政府の監視のせい??などと疑心暗鬼になったものでしたが、中国ではラインではなく、ラインチャットでないとダメだというのが理由でした。 な~んだ。1万円もかけたのに…
帰国後機器を戻す時にふと見たら、レンタル店の頭上に「中国に行く方は中国用のアプリを事前にインストールして行く必要があります」という張り紙が!!
トホホ… -
お土産に;
パッと見ただけでは何か分かりませんが、これ、実はハルサメなんです。ジャガイモの澱粉で作ってあるそうです。
ゴマの和え物やスープに入っていてとても美味しかったので、買って帰りた~いと言ってたら、TTちゃんのお父様がスーパーでどっさり買ってきて下さいました。
抑えるとパリンと割れちゃうので、扱いは慎重に、です。
水でもどしてから各種料理に使います。日本の皆さんに大変喜ばれた珍しお土産の一品でした!
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