真夏のレッサーパンダ紀行【６】 秋吉台自然動物公園サファリランド　はじめまして、輝君＆耀君！！ ２０１７年最初の仔パンダ紀行は秋吉台から！！

2017/08/26 - 2017/08/26

いよいよ２０１７年生まれの仔パンダの公開のシーズンが始まりました！！

今年の一番手は山口県の秋吉台自然動物公園サファリランドです。
いわゆる一般の動物園に比べるとサファリ系の動物園は他の動物種の場合も含めて総じて赤ちゃんの公開が早いのに加え、昨年に続きお母さんの風香ちゃんの育児拒否の為に人工哺育になったと言う事情が重なり、９月早々からの仔パンダの公開となったようです。

最近、日本のレッサーパンダの人工哺育の技術が等比級数的に向上しているように思います、また、その技術が向上したことにより余裕が生まれたためか、成育後のレッサー社会への適応化の試みも旺盛に行われているように感じます。
もちろん、お母さんパンダに育てられるのがベストではありますが、いざと言う時に取って替われる技術があるとやはり安心ですね。


これまでのレッサーパンダ旅行記はこちらからどうぞ→http://4travel.jp/travelogue/10652280

エリア 秋吉台(山口)

昨日まで中国地方に出張で、そのままステイ。
今朝は新山口駅でレンタカーを借り出し秋吉台自然動物公園サファリランドへ、新山口駅からは下道でも１時間掛からず到着できます。

レッサーパンダ舎は動物ふれあい広場にあります。

写真の遊園地入り口を入り、遊園地エリアをまっすぐ進むと動物ふれあい広場のチケット売り場があります。
動物ふれあい広場の入園料は１０００円、チケットを見せることにより出入り自由です。

１３時からレッサーパンダに大接近のイベントがありますよ。

そして、今日は１２時４５分からレッサーパンダの赤ちゃんのミルクタイムがあります。

７月１４日生まれの双子兄弟の名前は輝（ヒカル）君、耀（ヨウ）君に決まりました。
残念ながら今年も風香ちゃんが育児を拒否したので人工哺育になっていますがスクスク成長中です。

もうそろそろ８月も終わり幾分すごしやすい気候にはなってきていますが、まだまだレッサーには厳しい気候なのです。

今日の展示は、航航君、息子のハル君、お孫さんの優香ちゃん・・・ハル君は優香ちゃんの叔父にあたります。

午前中の屋外には航航君とハル君の父子。

航航君？

ハル君？
逆？？

現地では各パンダの動きや微妙な毛色、毛並とかの差で個体識別できるのですが、写真で識別するのは難しいですね。
特に航航君の息子たちはお父さん似なので・・・僕レベルでは写真で識別できません。

屋内展示場には優香ちゃん。

知ってはいましたが優香ちゃんの可愛らしさは絶品です。

ちなみに優香ちゃん、こちらの動画で一躍有名になりました→https://twitter.com/aki_safariland/status/882097028611715072
ほんと可愛いですね～。

屋外ではハル君が竹の葉を食べ出すと航航君も起きだしてきました。

毛繕い中の航航君。

最近では同性の子供と同居できるお父さんが徐々に増えてきていますが航航君もその一人（一匹）と言うか先駆者に近い存在？？
きっとすごく優しく穏やかな性格なんだと思います。

ハル君は東屋の上を探索

くるりん尻尾が可愛い優香ちゃん。

優香ちゃんは展示場内をお散歩する時に、この場所でごろりんこするのが好きなよう。

いや～、性格も含め本当に可愛く育ってますね。
他のレッサーとの交流もちょっと突飛なところはあるようですが上手く出来ているようですし、人工哺育の最終目標でもあるレッサー社会への適応化も順調なようです。

ライオンの赤ちゃんにも会いに行きました。

レッサー舎から坂をちょっと降りた休憩所にいます。

７月1日、６日に生まれた４匹の仔ライオンです・・・この時間１匹は写真撮影会のお仕事していました。

２月齢前ですが、うちに来る野良にゃんより全然大きいですね・・・可愛らしさは変わらないけど。

１２時前にレストラン前の放飼場へ。

こちらには野々香ちゃんといちはちゃんが暮らしています

こちら野々香ちゃん。

野々香ちゃんは徳山動物園の所属になるようですね、いずれヒコ君のお嫁さんになってくれたら嬉しいな。

いちはちゃん。

お姉ちゃんの風香ちゃんが２年連続で育児が出来なかったこともあり、次の恋のシーズンでは優希君といちはちゃんのペアリングもあり得るとか。
なお、いちはちゃんの双子の兄で韓国エバーランドに移動したとうや君は未だに秋吉台の所属で、韓国にはBLで行っているとのことで、もし、韓国で繁殖に成功した場合には子供を引き取る権利もあるようです。
ちなみに、エバーランドでは中国から女の子を呼びたいようなのですが、最近の中韓関係の悪化でなかなか交渉が上手く行っていないとのこと。

野々香ちゃんはべろ～んと舌を出すのが癖の様です・・・意外と舌が長くってびっくり。

１２時にキーパーさんがリンゴをセットしてくれました。

リンゴよりも何故かこちらを凝視したまま動かない野々香ちゃん。

以前から思ってたのですが・・・やはり野々香ちゃんは不思議少女？？

ふれあい広場のレッサー舎に戻りました。

優香ちゃんがおじいちゃんと伯父さんのいる屋外に出ていて、１２時４５分にスタッフさんが段ボール箱を抱えて登場しました。

後でいろいろお話を聞いたのですが、この方は担当キーパーさんではなく獣医さんでした。

段ボール箱の中から仔レッサー！！

７月１４日生まれで人工哺育となった双子の兄弟です。

向かって左が輝君、右が耀君。

毛色にすごく差がありますが、子供の頃の毛色は概して大人になると逆になるような傾向もありますね。

後にお聞きした話によると、

昨年は産まれた子供にビックリして攻撃してしまった双子のお母さんの風香ちゃんですが、今年は産んだ後に子供に無関心だったそうです。
「今年はいっそお母さんの風香ちゃんに任せてしまおうか」とも考えたそうですが、やはり子供達の命を優先して人工哺育を決断したそうです。

こちら輝君。

こちら耀君。

はじめまして！！生まれてきてくれてありがとう！！

レッサー舎前はこんな感じ。

ミルクは１匹ずつとなりますので、輝君はまずはお留守番です。

耀君のミルクタイム。

すごい勢いでミルクを飲んでいきます。

満足っ！！

続いて輝君のミルクタイム。

今はだいたい1回に１００ｍｌほどのネコ用ミルクを飲んでいるそうです→（9/1追記）ネコ用ミルクではなくワンコ用ミルクだったような気もします。

後にこの獣医さんに「最近日本のレッサーの人工哺育の技術があがったように思います」と感想を述べたところ、各園から様々な情報を貰えるのがいい方向に影響しているとのお話でした。
秋吉台の２年連続の人工哺育のデータも今後他園での人工哺育の貴重なデータになるんだと思います。
特に優香ちゃんの適応化段階の取り組みは貴重な経験だったと思います、特に女の子はお母さんの子育てを身をもって学んで自分の子育てに活かす訳ですから。

１３時からは屋外でリンゴイベント。

いち早くお立ち台に到着したのはハル君、放飼場奥で遊んでいた優香ちゃんは出遅れ、航航君はお昼寝続行で参加せずでした。

優香ちゃん参戦。

人工哺育で育った優香ちゃんですが、物怖じしない性格でハル叔父さんとリンゴの奪い合いを展開します。

もちろん、いくら相手が可愛い姪っ子相手でもハル君もリンゴは譲りません。

キーパーさん側の場所をキープし有利に事を進めます。

そして、そのハル君を上回るリンゴへのガッツを見せる優香ちゃん。

先ほども書きましたが、人工哺育で育った優香ちゃんですが人ともレッサーとも上手く距離感が掴めるようになってきている様に思います。

ちなみに、将来的にはお姉ちゃんの優香ちゃんが輝君＆耀君の遊び相手となるのが理想とのことで、短時間ながら既にお見合いもしているそうです。

屋内展示場ではＷＥＢでの命名の案内の為のフォトセッションが行われていました。

ファン的には撮影時間が増えてラッキーでした。

竹の葉と仔パンダ・・・まだ葉っぱはたべれないけどね。

愛らしい兄弟！！

すくすく育ってね！！

可愛らしさでは赤ちゃんに負けない優香ちゃん・・・と言うか１～２歳の女の子パンダっておしゃまさんで本当に可愛いのです。

昨年の今頃はほんとうに心配したものですが・・・こんなに立派で可愛らしい娘パンダに育ちました。

いずれは屋外で弟2匹と遊ぶ優香ちゃんを見たいですね。

現在、日本最高齢の宝宝じいちゃんも含め今日会えなかったみんな元気だそうですが、多産の影響かルナちゃんの衰えがちょっと顕著に感じるとの事。

１４時からはレッサー以外で僕が推しに推すダイナミックフライトのイベントがあります。

なんとダイナミックフライトにヘビクイワシも仲間入りしていました・・・まあ、飛ばずに歩きでの入退場ですけどね。

ゴム製のヘビのおもちゃの頭に正確に蹴りを入れるクイーンちゃん。

クイーンちゃんが蹴りを入れる度に「ポコン」と大きな音・・・一蹴りに体重の5倍の約１５ｋｇほどの荷重が載るそうで、ヘビは一撃で失神するそうです。
ちなみに、この蹴りはトレーニングで教えた”技”ではなく、ヘビクイワシの本能的な行動との事。

そして、アフリカハゲコウの飛行展示、自分たちの飼育舎から丘を越えて登場です。

金君と銀ちゃん。

ヘビクイワシは世界一美しい鳥と形容され、このアフリカハゲコウは世界一醜い鳥と形容されているそうですが、大きく翼を広げ飛ぶ姿は醜いなんてとんでもない、とっても美しいです。

秋吉台サファリには様々なイベントがありますが、このダイナミックフライトは一番のお勧めです。

日本中で、ひょっとしたら世界中でここでしか見れない素晴らしい展示ですよ。