2017/07/05 - 2017/07/14
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空飛ぶドクターさん
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【7月5日(水)】
今回の旅は完全なプライベートです。私の第二の故郷、AFS高校留学先のニューヨーク州ウェストフィールドに行くのが主な目的です。何と卒業後45年目の同窓会です。私の時は senior(日本の高校3年生)に編入されるので、それなりの成績を残せば一緒に卒業できました。実際に卒業証書ももらいました。
今回は福岡発にしては珍しく午後ゆっくりの便です。欧州のように朝一便に乗らなくていいので楽です。その代わりJAL便でなく、ジェットスター便です。成田発は午後5時55分のアメリカ航空便です。エコノミークラスの食事も普通で、昨年のユナイテッド航空ほどひどくありません。
シカゴに午後4時に到着(いつもの国際線専用第5ターミナル)、アメリカン航空の第3ターミナルに移動し、午後6時半発で少し遅れて午後9時半頃到着しました。でも、今回はいつもの最寄りのバッファロー空港ではなく、ピッツバーグ空港を選びました。バッファロー空港からだと1時間、ピッツバーグ空港からでも2時間半程度です。同じニューヨーク州ですが、ニューヨーク空港からの乗り継ぎはあまりよくなく、いつも手前のシカゴ空港経由です。
いつものバジェットで Luxury Car を1週間で借ります。1日1万円程度ですみます。この点は欧州(主にイタリア)とは違い安いです。以前は私の好きなリンカーンが多かったのですが、最近はどうも今回のようにキャデラックのほうが多いです。持ち運び用GPS(カーナビ)は数年前に買ったので、毎回レンタルで1日10ドルも払わなくてすみます。空港近くのホテルを予約しています。
【7月6日(木)】
昨夜は珍しく時差ボケのせいかほとんど寝れませんでした。最近は夜中に数回目が覚めるのは普通なのであまり気にしないようにしています。睡眠時無呼吸症候群でCPAP(持続式陽圧呼吸療法)は日本製の最新の小さいのを持参しています。最新過ぎてまだ海外での正式な認可は取っていないようですが、私が構わずにモニターになっています。
二つあるようで、どっちにしようか迷っていたのでフロントで聞き、Duquesne(デュケイン)incline の方に行くことにしました。丘の上へケーブルカーで上るだけですが、眺めはいいはずなので行きます。Three rivers(3つの川)が合流するのは名前が有名で以前から知っていました。具体的には、アレゲニー、オハイオ、モノンガヘラ川のようです。3つが合流する角に突き出すようにPoint State Parkがあります。噴水が目印になります。アメリカらしく、このダウンタウンにフットボール球場(Pittsuburgh Stealers)とPNC野球場 (Pittsburgh Pirates)があります。
その向かい側に Rivers Casino があるのが見え、つい先に行ってしまいました。時間的に、16ドル食べ放題のカジノ名物 GrandView Buffet へ先に行きました。アメリカですから、それなりの味です。アジア、イタリア、アメリカ料理コーナーが並んでいます。一応、いろいろな料理が並んでいます。いつものように、ブラックジャックしかしないのですが、最初から負けパターンで100ドルがほとんどなくなりかけたところで何とか踏ん張り、上手くスプリットして2倍で儲けたところで止め、80ドルまで取り戻しました。
Strip District が一番賑やかそうなので行きましたが、大雨が降り出しあまり賑やかそうでもないので、そのまま目的地の North Eastへ行くことに予定変更しました。ピッツバーグはニューヨーク州の隣の州ですが、ノースイーストも州境で同じペンシルベニア州にあります。
前回5年前でメモっていたので、スムーズにNorth East Cemetery へ行き、少し戸惑ったものの、割合スムーズにホストペアレンツのEdwards のお墓を見つけました。但し、線香はもちろんお花も何も準備はしていません。お参りだけです。次に、少し離れたところにある4か月前に亡くなったばかりのAunt Jane(ジェーン叔母さん)と呼んでいた Post 家のお墓参りをしました。留学生としては珍しいかもしれませんが、親戚まで一部親しくさせてもらっていました。
ここでまた失敗をしました。泊まる所は、明日近くのゴーディの家に行くので、ノースイーストかエリーにしようと決めていました。ある程度、値段等を調べていたのでそのまま行けばいいものを、わざわざExpedia で選んで行きました。それはいいのですが、到着すると何と予約の日付を間違い翌日になっていました。色々画策しましたが、結局どうにもならず1泊分余分にかかりました。しかも、田舎のモーテルなのに120ドルもし、部屋も普通のアメリカのぼろモーテル程度です。大損しました。
時間も遅くなったし気持ちが萎えてしまい、珍しく近くで唯一開いていた Arby’s で我慢しました。やはり、不味いです。
【7月7日(金)】
今晩が目的の卒後45年の同窓会です。でも、ここからは近いし昼間は暇です。それにしても、このモーテルは最悪で120ドル(実際はミスでこの2倍も払った!)もするのに、朝食もあまりにしょぼいのです。涙がでそうです。
気持ちを切り替えて、10時過ぎにいとこの Gordi の家へ遊びに行きました。叔母さんの家の横に畑があるので、何回か会っていましたが、直接会いに行くのは初めてです。何と農家の家とはいえ、4階建てです。ペントハウス風の4階からは丸窓を通して周辺の畑が見えます。何か珍しい景色でした。
まず家の周辺の畑を詳しく案内してもらいました。かなり広いので、色々な野菜を植えています。車で案内してもらって、割と近くのジェーン叔母さんの家まで来ました。ちょうどいいタイミングで、一緒に会いたいと約束していた叔母さんの娘の Amy が来ていました。以前にも会った娘の Emily も一緒でした。ちょうど家は売却して他人に手渡す前のようで、私としては懐かしい家の中へ入れました。ただ、家具がないと閑散としています。結局、エミリーとは言えの中でだけ話をして別れました。
昼食はゴーディと二人で近くの Freeport Restaurant へ。1976年からの営業と書いてある。私はReuben sandwich(corned beef, Swiss cheese, sauerkraut)を注文しました。まぁまぁの味ですが、やはり店によって味が違うようです。そこでバッタリ後日会う予定の Doug に会いました。私のホストブラザーで、住んでいるアトランタでも二度訪問しました。
家に戻ってから温室栽培も見せてもらいました。部屋で色々な話をすると、失礼ながら農民のイメージと違い、ものすごく博識だし、アメリカ人にしては海外へも行っているようです。生化学の修士を持っているようだし、個人的な興味らしく医学や病気にも詳しく医師の私がビックリするくらいです。TIA(一過性脳虚血)、脳卒中、最新の抗体を利用した抗がん剤などかなり詳しいので驚きました。海外も中近東に3回、キューバに何度も行っているし、中国にも2回も行ったようです。教会の関係の旅行もあるようです。
私の留学時にはなく、あまり使ったことがない I-86 を利用し40分程度で2泊予定のFalconer(Jamestown)Red Roof Inn へ着きました。どうせ夜は遅くなるので前もってチェックインしておきたかったからです。バッファローへ行くI-90 は何度も使っていますが、ニューヨーク州の部分は有料です。でも、金額的にはしれていますが。そのまま、西へ行きペンシルベニア州に入ると無料です。これがアメリカの制度です。ところが、今回再認識したのが後からできたI-86 はニューヨーク州でも無料でした。ジェームズタウンは何度も行ってよく知っていましたが、ファルコナーの地名は留学校のスポーツの試合でよく知っていたもののジェームズタウンの東側郊外ということは今まで知りませんでした。
私は孫さんのファンで、ずっと携帯電話(ガラ携)はソフトバンクです。ボーダフォン(イギリスのNTTドコモのような会社)を買い取ったように、ヨーロッパではかなり田舎でも電波状態良好です。ところが、今回この辺の田舎では電波状態がかなり悪いのです。以前はそんなことはありませんでした。たぶん、ソフトバンクが米スプリントを買収したので、アメリカの電波事情が悪くなったのでしょう。ちょっと不便になりました。このモーテルの辺りもほとんど電波が入りません。
時間があるので、少し部屋でゆっくりしてから40分程度で我が第2の故郷・Westfield の Rick Matthews の家(同窓会会場)へ6時半頃行きましたが、早過ぎるのかまだ3人しかいません。街の中心に行って、マクドナルドの隣のガソリンスタンド併設のセブンイレブンへ行き、自分のノンアルコール飲み物を買って戻りました。私の留学当時は田舎過ぎてマクドナルドもセブンイレブンもありませんでした。
7時過ぎになってようやく少しずつ人が増えてきました。クラスメートの中でも親しく会いたかったメンバーもかなりやって来ます。今回は45年目ですが、あまり準備していなかったので、食事もほとんどありません。私は日本のお菓子を2種類ほど持ってきました。前回(5年前)家に泊めてもらったスティーブ(クリスティーン)も最初のホストブラザーで私と微妙な関係のブラッド(コニー)も来ています。それぞれ奥さん連れです。何回か会ったことがあります。サンフランシスコでも数回会った親しいクリス(ゲール)もいます。お母さんが亡くなったテリー(ジェフ)もいます。( )内は各々配偶者の名前で、アメリカでは社交場きっちり覚えておかないと失礼にあたります。
黒髪で小柄と分かり易いので、留学時代からイタリア系と知っていたローズマリーとキャレン・トリッピは二人ともイタリア系男性と結婚しています。24回イタリアに行った私がいろいろアドバイスしました。是非、イタリアに行くように。私より1年前に留学して、私の同級生のテリーの家にホームステイしたアルゼンチン女性パティーは5年前同様今回も旦那さんと来ています。地元にいるディック(スーザン)夫妻も来ています。もちろん、集合写真も撮って真夜中近くまでありました。途中から帰っている人もたくさんいますが。( )内は各々の配偶者の名前ですが、同窓会でも夫婦同伴で来ることも多いアメリカですから、配偶者の名前もしっかり覚えておかないと失礼になります。最後にパーティーを後にした時には予想通り真夜中でした。
【7月8日(土)】
今日は午前11時からFirst Presbyterian Church(数ある教会の中でも中心地にあり街のシンボル)で半年前に亡くなったテリーのお母さんのお別れの会があります。もらったパンフレットには Memeorial Service Celebrating the Life of Kathryn“Dee”Jensen (Feb 20, 1929 ? January 16, 2017)と書かれています。87歳で亡くなった計算になります。5年前の同窓会で来た時には、近くのアパートのプールで一緒だった記憶が鮮明にあります。AFSのホストファミリーをした人格者の女性でした。
会が終ると、地下で軽い打ち上げの食事が準備されていました。45年前には毎週末にこの教会の地下でゴーゴーダンスを楽しんだものでした。当時はまだディスコもない時代でした。合間の静かなチークダンスも楽しみでした。たぶん、教会の関係者の手作りの料理ですが、今の私が食べても結構美味しいのです。豆料理などもあります。私が若かったせいかもと思っていましたが、どうも一般的には必ずしも美味しくないアメリカ料理ですが、この地区では意外とレベルが高いのです。アメリカは広いので、食事に関しても住んでいる人々の元々のルーツにもよるのでしょう。
教会の2階にできたLake Shore Center for the Arts という劇場も見学しました。同級生のリックから昨日話は聞いていました。最近できたようです。田舎も変わります。スティーブの実家でもある、現在は弟のハワード(奥さんはタミー)の招待もありロス家を訪問しました。入り口には Grapes of Ross(ロス家のぶどう)と書いていますが、もちろん Grapes of Wrath(有名な小説「怒りのぶどう」)のダジャレでもあります。父親から引き継いでぶどう農家をしていますが、どうもかなり農地を処分して少しだけ残すようです。前回は成り行きで私も泊めてもらいましたが、今回も兄であるスティーブはもちろん親友のブラッドも夫婦で滞在しているようです。4時過ぎからスティーブと二人でドライブしました。懐かしい近辺を運転しました。
5時半からみんなで出かけ、招待されたテリーとジェフ夫婦の借りている家でのパーティーに行く前に街のレストランで食事をしました。私はアメリカでは無難な Angus Strip Steak 12oz with wild rice を注文しました。42ドルとチップ(約15%)でした。12オンスは約360gのアンガス牛(アメリカではブランド牛)のステーキで、付け合わせの米も割合好きな雑穀米のような色とりどりの焼き飯のようなご飯です。
テリーの家へ行くと大勢の人がいます。初めて会ったのが、パティーと同様テリーの家にホームステイしていたらしいチリのアルフレード夫妻です。私の1年後にやはりAFSで来ていたらしいのです。今回はホストマザーのお別れの会もあるので来たようでした。テリーの弟ラスティにも再会しました。彼は5年前にも会いましたが、コスタリカ人の奥さんと結婚しコスタリカに住んでいます。しかも息子がAFSで日本に留学し、しかも私の出身地・大分県に行ったので、私の友人が支部長でした。世界は狭い! 国際的と言えば、私とすれ違いでアルゼンチンに留学しブラジル人の奥さんをもらったミッチも地元に住んでいて来ていました。この国際的なメンバーでエリー湖に面したバルセロナ(たぶんウェストフィールドの一部)へ夕陽を見に行きました。この日もモーテルに戻ったのは真夜中過ぎでした。
【7月9日(日)】
今晩は1泊だけ地元のウェストフィールドの安モーテル(Westfield Holiday Motel)を予約しています。10時近くに毎年やっている日本のお盆行事のようなこの街で開催される Ox Roast へ行きました。名前の由来のローストビーフなどの料理や飲み物でみんなが集まる恒例行事です。エリー湖近くの公園(Otawapark)であります。でも、早過ぎたようで午後から始まるのを忘れていました。仕方がないので、少し早いけどI-90近くのモーテルへ行き Wi-Fi を使わせてもらってインターネットをしていると12時過ぎに早めにチェックインさせてもらえました。
12時半過ぎに再度会場へ行きましたが、まだ早い時間はあまり知り合いもいませんでした。キャンディやリックやディック夫妻などの友だちが少しずつ来ました。昨日道を尋ねた人がディックの弟と初めて知らされました。テリーの妹のバーバラもいます。作業療法士が仕事です。
あまり今回は盛り上がらないし、約束があるので2時半には出ました。高速道路I-90 が近いので便利です。Westfield から Ripley まで有料(ニューヨーク州のみ)ですが、たったの55セントです。North East までもそのままの高速ですが、ペンシルベニア州に入ると無料です。カーナビの誘導で進みますが、アメリカにしては珍しく鉄道の踏切があり、運よく(?)遮断機が降り列車が通過するのを見送ります。滅多にないことなので、むしろ喜んで写真を撮ったりしました。ところが、6分たっても踏切が上がりません。滅多に列車の通らないアメリカのこときっと故障だろうと思い、少し引き返し別の道を探しました。
3時半頃目的地の Findley Lake の別荘というか小屋へ着きました。ホストファーザーの小屋でしたが、今は長男のダッグが相続しています。ダッグと奥さんのベティがいます。2回ほどアメリカ泌尿器科学会が開催された彼らの住むジョージア州アトランタで会ったこともあります。ベティの出身地で、彼女は南部なまりがあります。今回は45年ぶりに水上スキーをさせてもらいたかったのですが、時代が変わって道具のスキー板がないそうです。もう一人の兄弟グレッグの子供たちは水上ボードをするそうです。私は時代遅れのようです。代わりに、ダッグがボートでフィンリー湖を走ってくれました。夏には風を切って走るのは爽快そのものです。5時過ぎには弟のグレッグが奥さんのデビーとやって来ました。
アメリカらしくバーベキューでチキンを焼くのは男のダッグの仕事で、ベティが準備した生サラダとcorn on the cob(丸ごとのトウモロコシ)と豆料理の夕食が始まりました。ここでも結構すべて美味しいのです。まだ明るい8時20分頃近くのアイスクリーム店で食べてグレッグ夫妻とはお別れしました。但し、アイスクリームはアメリカらしくチョコチップがついたりしてくどく、あまり美味しいとは思いませんでした。私はダッグ夫妻と小屋に戻り11時近くまで談話を楽しみウェストフィールドのモーテルへ戻りました。
【7月10日(月)】
テリーの好意で、予約していなかった今日から2泊はテリーが手配していたパティー夫妻とアルベルト夫妻とラスティ夫妻が滞在している大きな家の1部屋を使わせてもらえます。今朝、アルゼンチンのパティー夫妻が先に帰国したから1部屋空きができたからです。アルフレード夫妻はチリ、ラスティ夫妻はコスタリカとまるでスペイン語のオンパレードです。
携帯電話の電波が微妙ですが、街中にあるマクドナルドでは何とか Wi-Fi も入るので、朝食を兼ねてやって来ました。マッフィン・ステーキという朝食を食べました。値段も味もそれなりですが。同級生のナンシーが母親を連れて、またそんなに親しくなかった2メートル近い身長のジェフにも会いました。
モーテルをチェックアウトしてテリーの借りている家へ行くと、息子夫婦2組がいるだけで午後3時頃戻るそうです。
午前11時頃、ポンカ先生の家へ行きました。私のフランス語のクラスの先生でお気に入りでした。また、ブロンド美人の奥さんも英語(国語)のクラスを取っていました。私は先生に対して敬意を払って Mr.& Mrs.Ponka と呼びますが、アメリカ人の友だちは意外とアンディとキャシィなどと呼んだりします。よく覚えているのが、ポンカ先生はポーランド出身ということです。今回色々話をしていると奥さんも姑からポーランド料理を学んで作れるそうで、次回はちゃんと連絡してから来てくれれば食事をご馳走してくれると言ってくれました。私がまだ行ってないポーランドの情報を聞き出し、フレドニアの共通の知人の話をしたり、サラマンカのインディアン保護地区にカジノができたことを教えてくれました。
午後1時過ぎに前から聞いたことがあったイタリア料理の店へ行き食べました。予想通り、本物にはほど遠いそれなりの料理でした。3時45分頃同級生ダンの以前住んでいた家だったらしい家の鍵(暗証番号は聞いていました)を開け荷物を降ろしました。インターネットも繋がるので快適で少し休憩しました。5時過ぎから壮大なパーティーです。テリー夫妻とその子供2人の家族とアルフレード・カイム夫妻とラスティ夫妻と娘と、とにかくラテンらしい雰囲気になり楽しいパーティーになりました。テリーのおかげで、アメリカなのにラテン色いっぱいの国際的な集まりで、テリーも言っていたように亡くなったお母さんの教育方針(AFSのホストファミリーとして留学生を受け入れる)のおかげです。
【7月11日(火)】
今朝は一つ歳下の親友ジェリーの家(シャーマンという隣村)へ行きました。本当は泊めてくれるはずだったのですが、実の母親の介護などで忙しいようで訪問するだけになりました。何回も遊びに来た家です。相変わらず色々な話題がつきませんが、可愛がっている孫娘の一人に障害があることを初めて知りました。この点からも弱者を切り捨てるトランプ大統領を嫌っていました。二人とも元学校の先生で、奥さんのパムから今のニューヨーク州の学校の問題点を聞きました。彼女によると新しい教育委員長がかなりメチャクチャなようです。
昼前にI-86(高速道路)を使ってカジノのできたらしい Salamanca へ行きました。スピード制限は65マイル(104km)ですが、キャデラックで加速もいいし、前の飛ばしている車に追いついて、ついて行けば捕まりにくいだろうとアクセルを踏んだとたんに左側に警察の車が横のこっちを向いているのが見えました。すぐに急ブレーキを踏みましたが時すでに遅し。数秒後に追いかけてきました。82マイルくらい出ていたようです。でも、切符を切ってくれるのは仕方がないのですが、罰金の金額もわからないそうです。後日談ですが、急いで書類をニューヨーク州の最寄りの裁判所へ郵送すると日本に返事が来て、250ドルの罰金を送れとのことです。それも、お願いしていたクレジットカードは扱っていないそうで、日本の郵便局で小切手をつくってもらい郵送しました。後で聞くと、州によってはクレジットカード払いもできるようです。
午後1時頃サラマンカへ着きました。名前は聞いたことがあったのですが、思ったよりジェームズタウンより遠かったです。ここでもカジノ名物のビュッフェ(17ドル)で食べました。スペイン風ブラックジャックとやらで普通のかけ方の他に賭けるやり方があり、ディーラーと同じ数字が出たら4倍もらえるようです。50ドルで始め、勝ったり負けたりで50ドルに戻したところで止めました。私の賭け方は可愛いもので、1回に最低金額の5ドルだけを賭けることがほとんどです。1回だけブラックジャック(エースと絵札)が出て 1.5 倍もらえるので、その時もらった端数 2.5 ドルチップをいつものように自分のお土産にしました。我が家には世界中のカジノのチップがあります。
4時過ぎにはウェストフィールドへ戻り、レスリングのライバルであったテリー(こちらは男性!)に会いに行きました。修理中の家で会いました。そこには趣味のレーシングカーや仕事で使うトラクターやブルドーザーが置いてあります。彼は、私の友だちの中ではむしろ珍しい劣等生で、自分でもレスリング(日本と同じ学校のクラブ活動)がなければたぶん高校も中退していたと言っていました。かなり強かったのですが、今はビール腹です。
夕方になって、昨日留守だったヤング先生の家へ行きました。元々体育の先生だったのですが、1ヶ月だけとはいえメジャーリーグ(野球)のフィラデルフィア・フィリーズにいたことを初めて知りました。3Aでキャッチャーとしてプレイしたことは知っていましたが。元の奥さんは私が授業でコーラスを取った時の金髪美人でしたが、離婚して別の金髪美人と再婚しています。美人娘のダイアンも一つ下でチアリーダーだったのでよく知っていますが、私の同級生のジムと結婚しています。ジムはフットボールの地元のスターでした。ジムは最近腎移植に成功したそうです。そう言えば、ヤング先生も娘のダイアンからもらった腎臓の移植で助かったようです。共通の学校の先生の話を色々しました。
時間がないので、美味しくもないマクドナルドでビッグマックを食べ夜9時頃約束していたクルーチー先生の家へ行きました。私の体育の先生かつ陸上部(クラブ活動)の先生でした。私のことを高く評価してくれている先生で、私がバッファローでの西ニューヨーク州大会に留学組織AFSの行事を優先して参加できなかったことをいまだに残念がってくれています。私は三段跳びが得意種目でした。若い頃空軍で千歳空港にいて、雪まつりなどのことも良く知っていて懐かしそうに話してくれました。午後10時40分頃、家に戻ると何も言わずにあちこち出かけていた私のことをラテンのみんなが心配してくれていました。
【7月12日(水)】
いよいよウェストフィールドお別れの日です。朝はテリー夫妻も一緒になってみんなで最後に朝食を食べました。みんなとお別れです。ラスティとアルフレードたちはナイアガラの滝見物に行くようです。レスリングのコーチだったリン先生の家に行きましたがずっと不在のようで、今回は会えませんでした。
約束もせず、クリスの両親ミード夫妻の夏の家(昔から夏休みを過ごしていた)へ Chautauqua Institution へ行きました。ここは全米でも有名な避暑地らしく、中に住むには相当なお金が要るようです。Chautauqua湖に面した場所です(あまり知られていませんが、五大湖周辺には小さな湖も多いのです)。それどころか、知人に会いに行く場合も入場料が必要です。私も外の駐車場料金1日9ドルと入場料午後17ドルを払いました。でも、ミード夫妻は家には不在でした。最初からそれは覚悟のうえで、ゆっくりこの有名な場所を散策するつもりでした。野外劇場はリニューアルされたばかりで、クラシックの演奏をしていました。ここに有名な歌手なども来るので高いのです。仕切りがないので、中の住人は自動的にコンサートなどを見れるからです。もちろん、コンサートなどのためにお金を払って来る人も多いのです。私の思い出として、悪友とここの壁をよじ登って無料で夜のコンサートへ来たことがあります。
ここは、発音が難しいので日本語表記がはっきりしませんが、Chautauqua と書いて「シャトークア」、「ショト―カ」などとグーグル地図には書かれています。私の頭(昔から発音していた)では「シ・タークヮ」ですが。変な綴りですが、サラマンカと同じでこの辺はニューヨーク州ですが、意外とインディアン(語)が多いのです。インディアン(インド人のことも指す)はおかしいということで、今は英語でも native American(アメリカ先住民)と言いますが。
湖の目の前の高級そうなホテル(Antheium Hotel)のレストランでまたも Reuben sandwich を注文しましたが、値段の割にはイマイチでした。ここでくつろいでから、いよいよ空港のあるピッツバーグへ戻ります。I-86 から I-79と無料の高速で連続して行けます。3時間弱かかりました。Plaza Square で Nola というクレオール料理レストランへ入りました。ニューオーリンズなどで有名なアメリカ料理です。ジャンバラヤを頼みましたが、料理が雑で冷たい所と熱い所があり、たぶんチーンして温めただけの料理なのでしょう。いわゆる不味いアメリカ料理でした。値段はそれなりです。
時間があるので、もう一つのケーブルカー、モノンガヘラ・インクラインへも行きました。期待通り、同じような絶景でもデュケイン・インクラインとはアングルも違い楽しめましたし、近くに立派な教会もありました。今回はケーブルカーにお金を払って乗る必要もないので、地図でみて頂上側に直接車で行きました。空港に行き午後9時頃レンタカーを返しました。キャデラック1週間で800マイル(1380km)くらい走っていました。空港に近いホテルを予約していますから、迎えの車が来ます。
【7月13日(木)】
今日は帰るだけの日ですが、午前8時30分発予定の便ですから、朝5時半に起きて6時の送迎バスで空港へ。ビックリしたのはうるさいアメリカの保安検査場でパソコンなどを外に出して荷物を調べられる代わりに、むしろ全部カバンに入れてレントゲン検査をしていました。こんなのは初めてです。しかも、アメリカで多かった靴を脱いだりもありません。
アメリカン航空便でピッツバーグ空港を予定より遅い9時10分に出発して9時30分にはシカゴ・オヘア空港へ到着しました。もちろん、1時間時差があるからです。しかも、同じアメリカン航空便乗り換えとは言え、外国の日本行きなのに国内線と同じアメリカン航空専用の第3ターミナルからそのまま出発です。アメリカの場合、もともと出国は自由ですからパスポートをチェックする税関もありません。つまり、出国審査がないのです。あまりに国内旅行と同じで唖然とします。たぶん入国審査の関係で到着は必ず第5ターミナルです。日本への便は13時05分発なのでずいぶん時間がありますが、何故かここオヘア空港の無料 Wi-Fi サービスはたったの30分のみでした。
【7月14日(金)】
到着は当然翌日ですが、最近は10時間以上の間ひたすら映画を見ます。最低4本見て、合間に少し休憩を兼ねて無料ドリンクやおやつの場所へ行き、ストレッチなどをして気分転換します。15時半頃成田に到着し、19時発の福岡便まで時間があるのでマッサージを受けます。そして、福岡までの1時間半は疲れもあり機内で爆睡します。こうすると意外とうまく時差調整できます。
空飛ぶドクター(登録商標)
坂本泰樹
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- レンタカー
- 航空会社
- アメリカン航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
ピッツバーグスカイライン
-
ピッツバーグ
ダウンタウン -
デュケイン・インクラインからのダウンタウン
-
デュケイン・インクライン
ケーブルカー -
スティーラーズ
フットボール球場 -
お墓
ホストペアレンツ -
墓地
-
4階の部屋からの回りの農場の景色
-
木造4階建ての家
-
巨大な農場
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売りに出した叔母さんの家の前で
いとこ(エイミー)と娘
いとこ(ゴーディ) -
叔母さんの家の中で
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Freeport Restaurant
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リューベン(ロイベン)サンドイッチ
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同級生
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アルゼンチンからの特別参加
パティー夫妻 -
同級生の2人と
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集合写真の準備
バックはもちろんブドウ畑 -
懐かしいメンバー
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会場の同級生の家の主屋
偶然、クリス・ミードのお父さんがこの家で生まれたと判明 -
私の好きなドライブコース
道路の向こうにエリー湖が少し見える -
懐かしい母校(留学先)のグランド
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母校グランド
フットボール用の掲示板
ニックネームは架空の動物?
Wolverine(s) -
学校の表玄関
-
First Presbyterian Church
-
First Presbyterian Church
祭壇(パイプオルガン)
Mrs. Jensen のお別れの会 -
近くのアーミッシュの家
ドイツ系移民の宗教団体
カーテンの飾り方が独特 -
お別れの会の後のパーティー
日本でも会ったミード夫妻と
コスタリカに住むラスティ -
スティーブの家の裏庭
もちろん所有のブドウ畑
かすかにエリー湖も見える -
5人で食事
-
アンガス牛ステーキ
Wild Rice 添え -
左からアルゼンチン(パティ―夫妻)
右側チリ(アルフレード夫妻) -
エリー湖に沈む夕陽
-
この田舎町への留学生勢揃い
右から
71年 パティ― (アルゼンチン)
72年 泰樹 (日本)
73年 アルフレード (チリ) -
悪ガキ同級生勢揃い
-
海の港のような
エリー湖バルセロナの港
珍しく水の色が種々できれい -
歴史のあるバルセロナ港の灯台
-
Ox Roast 会場
エリー湖岸 -
Ox Roast 会場
-
Ox Roast 会場
-
フィンリー湖の小屋
-
小屋の裏の湖
-
ボートの中で
-
グレッグとベティ
-
結構美味しい料理
-
手前が
ダッグとベティ
弟のグレッグとデビィ -
巨大なスモールアイスクリーム??
-
私が習った頃は新卒に近かったらしい
ポンカ先生夫妻 -
みんなで食事の準備
-
孫とくつろぐジェフ
-
みんなで楽しく
-
結構バラエティに富む食事
-
今回特にお世話になった
テリーとジェフ夫妻 -
チリからのアルフレード夫妻
ほとんど忘れていたが、フェイスブックで
テリーに頼まれアルフレードの連絡先を
探し出すのを手伝った!
高校留学AFSの組織を通じて -
親友のジェリー
奥さんのパム(ノルウェーからの留学生のホストファミリー) -
ジェリー
アメリカ人にしては私と同じくらいで小柄
でも、万能のアスリート
フットボール、陸上、野球、レスリング -
田舎に突然カジノが
-
セネカ族インディアン
サラマンカの街 -
最強のレスラー・テリー
今はビール腹 -
自慢のレーシングカー
-
今はホテルとして使われている一軒家
私のホームステイ先の家 -
Grapes of Ross
"Grapes of Wrath"のダジャレ -
元大リーガー
ヤング先生
再婚した奥さんと -
体育の先生兼陸上のコーチ
クルーチー先生 -
ウェストフィールドの中心に向かって
いつも First Presbyterian Church が見える -
有名なリンカーンのエピソード
この街の少女がリンカーンの髭をアドバイス
お礼にリンカーンはこの田舎町に立ち寄った -
街の中心地にあった
今は使われていない
Welch's (Grape juice) の本社 -
Welchfield
明らかにウェルチの寄付によるプールやテニスコートなどの運動施設 -
village of Westfield の看板
「町」と「村」の区別が不明 -
Chautauqua Institution の入り口
-
目玉の野外劇場
-
ホテルのレストランからの湖の眺め
Chautauqua Lake -
再びピッツバーグ
UPMC
Univerity of Pittsburgh Medical Center -
ピッツバーグ
「お願い」 -
モノンガヘラ・インクラインからの
ピッツバーグ・ダウンタウン -
モノンガヘラ・インクラインからの
ピッツバーグ・ダウンタウン -
結構立派な教会
-
空からシカゴの高層ビル群
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