紅葉シーズンの水上温泉1泊2日の旅 のどかな田舎宿「蛍雪の宿 尚文」で山人料理に舌鼓

2017/11/11 - 2017/11/12

露天風呂付のお部屋でゆっくりできる宿はないか探していたところ、東京から近く草津や伊香保と並ぶ温泉地である水上に「蛍雪の宿 尚文」というお宿を見つけたので行ってきました。

地元食材を使って調味料からひとつひとつ手作りされた美味しい料理をいただき、無色透明で刺激の少ない肌あたりのやわらかいお湯の貸切風呂に入ってまったりできました。

エリア 水上温泉(群馬)

• 旅行の満足度: 4.0

• 同行者: 家族旅行
• 交通手段: JR特急

群馬県の最北端に位置し、県内で最も広い面積を持つ水上町は、草津や伊香保と並ぶ温泉地です。東京から電車で2時間ちょっとという気軽に来れる距離が嬉しいです。

駅から歩いて5分程の線路沿いに、SLの転車台広場があります。
この日はSLが運行していなかったので、展示されているD51だけ見ました。

広場にある顔出しパネル。

もうひとつ、別のバージョン。

宿の送迎は15時。それまで時間があるのでランチにします。
転車台広場の近くにある隠れ家的カフェ「スミカリビング」へ。

木々の中の坂道を下りた先にお店があります。

古民家を改装したようなお家が2軒並んでいて、左側はnaheleという雑貨屋さんになっています。

カフェの入口。

暖炉が置かれ、ボサノバが流れるウッディーな店内。
竹林の見える窓辺のカウンター席に座りました。

ランチの酵素玄米のプレートは、専用の圧力鍋で２時間炊いた玄米のおにぎりに日替わりの無農薬野菜を使ったお惣菜、具沢山のお味噌汁がついていてとってもヘルシー。

岩塩とオリーブオイルでいただくベーグルのプレート。こちらはチキンが付いていたので、玄米プレートよりボリュームがありました。

食後の深入りで美味しいコーヒー♪

※現在は不定期営業となっているようです。

雄大な山々と利根川。

温泉街を抜けた山里に本日宿泊する「蛍雪の宿 尚文」があります。

離れと母屋に露天風呂付の客室が各４つ、母屋に標準の客室が３つの全11室の小さなお宿。

美しく紅葉した木々に囲まれた中庭のデッキ。

落ち葉も絵になります。

中に入るとサイズ別にスリッパが並べられていました。

お庭が見える囲炉裏処でチェックインの手続き。

ウェルカムドリンクのハーブティーと黒豆。

群馬銘菓や手作り工芸品など地元の名産品が並ぶお土産処。

ロビーには利き酒コーナーがありました。

玉こんにゃくも無料でいただけるという嬉しいサービス。

色浴衣は、一度部屋に案内された後に取りに来るようになってました。

お部屋は離れにある「りんどう」。

露天風呂付でプライベート感たっぷり。静かで落ち着く広々したお部屋です。

バリアフリーの天然温泉の露天風呂。

露天風呂付きの客室は、それぞれ異なる内装の風呂となっています。

シャワー室。

秋の風を受けながらまったり、静かな温泉に浸かります。

気兼ねなく入れるけれど、わがままを言うともう少し広くて眺望が楽しめる方がよかったです。

木のぬくもりが感じられるベッドルーム。ゆっくり眠れそうです。

ぐんまちゃんの絵のペットボトルは、無料でいただける「尾瀬のおいしいお水」。

洗面も綺麗で気持ちがいいです。

お着き菓子は、丸須製菓さんの生地に寒天の成分を使用したもちもちの仙ノ倉万太郎まんじゅうと甘酒風味の白い酒まんじゅう。

空腹で温泉に入るとエネルギーや糖分が不足し、疲労感や脱力感を感じ、ひどい時には貧血を起こしてしまうこともあるので、入浴前には甘いお菓子を食べて血糖値を上げるのがいいそうです。

ステキなお風呂籠を持って、内風呂へ。

田舎の雰囲気を味わえる民芸調の和の空間。

20時以降から貸切風呂になる「岩の湯」。それ以外の時間帯は男湯と女湯に別れています。

脱衣所はこんな感じで広々としていました。

利根川の水辺をイメージしたという勇壮な岩造りのお風呂。

岩の湯（弐）

宝珠の湯と呼ばれる「向山（むこうやま）温泉」の湯が注がれています。
無色透明で刺激の少ない肌あたりのやわらかい湯。

源泉：宝珠の湯（向山温泉）
泉質：アルカリ性単純泉（アルカリ性低張性低温泉）
効能：リウマチ性疾患、運動器障害、神経麻痺、神経症、病後回復期、疲労回復など

岩の湯（壱）

お休み処「けやき」のドリンクコーナーでは、ブレントティーや水上奥利根のおいしいお水、ティーバッグやコーヒーが無料でいただけます。

ちべてぇ～!!!あいすくりいむも売ってます。

夕飯は、宿自慢の山人料理。

苦味を抑えたフルーティーな地ビール「谷川岳」。

【野】新鮮野菜まるかじり
自家製の赤城鶏ハム、二十日大根、赤城山麓紫大根、ビタミン大根渋川市の胡瓜、ヤーコン、わさび菜、山牛蒡、バターナッツカボチャ、パプリカなど提携農家さんが丹精込めて育てた水上野菜。

特製の岩魚ソースと自家製からし麹で野菜本来の美味しさを味わいます。

【山】秋の味覚　茸の鉄鍋蒸し
きのこがいっぱい、尚文の山人鍋。味噌などの調味料も自家製で仕込んでいるそうです。

【源】利根川の魚たち
利根川の綺麗な水で育った新鮮なイワナの塩焼きが籠に入って登場です。

【秋】赤城鶏とトウガンの餡かけ。
紅葉餡がかかったホックホクのトウガン。

【燻】尾瀬豚の燻し焼き。
新鮮な空気と美味しい水。水上の自然の中で育てられた豚さんをいただきます。

柔らかくて、やさしいお味。美味しい～。

尚文自家製の無添加梅酒。水上の食材のおいしさを知ってほしいと一から仕込んだそうです。

ひとつひとつ吟味した地元食材で、心が込められた田舎料理。

【薬】尚文の薬膳スープ
塩漬けで保存した春採れ山菜は旨味が増して良い出汁がでるのだとか。

食味値90、ランクAのご飯。新潟県に近い水上のお米、とっても美味しい♪

【甘】最後のお楽しみ
お花が添えてあって、ステキ☆

食材を大切にして手づくりされた山人料理、大満足でした。

お腹がいっぱいになってしまったので、食べきれなかったご飯をおにぎりにしていただきました。

貸切風呂は、ロビーにある予約ボードの空いている時間帯に部屋の名前が書かれた木札を置いて予約しておきます。

予約した時間になったので貸切風呂「蛍雪の湯」へ。
40分の交代制で、内鍵をかけてご利用します。

半露天風呂。湯加減がちょうど良くて気持ちがいい。

お部屋のお風呂にも、もう一度。

まったりお湯に浸かって眠くなってきたので、おやすみなさい。

おはようございます。
さっそく朝食の時間です。

月夜野地区の養鶏場で自家配合飼料により育てられた鶏から生まれた「さくらたまご」と呼ばれる卵の温泉卵。

角せいろの蓋を開けると、地元の精肉店「育風堂」さんの手作りウインナーとさくらたまごの厚焼き玉子が♪

梅肉入り生搾り豆乳の茶碗蒸し。

20年以上作り続けているという手作り胡麻豆腐や煮物、地元野菜のサラダ、自家製の味噌を使った味噌汁など体にやさしくこだわりのある朝ごはん。

奥利根のお水でじっくり焚きあげたふっくら美味しいご飯は、新潟県新発田市のこしひかり100％です。美味しいお米が食べられて幸せ。

自家製のヨーグルトとコーヒー。
心がこもった新鮮で安心なお料理に大満足でした。

貸切の蛍雪の湯にもう1度入りたかったが、いつも空いてなくて入れなかったのが残念でした。

あっという間に10時になり、チェックアウトです。

10時10分発の車で水上駅まで送っていただきます。

水上駅から出ている１日乗り放題（乗り降り自由：500円）のシャトルバスを利用して観光します。
ルートは、水上駅⇒谷川温泉⇒水紀行館⇒ふれあい交流館（水上温泉街）⇒水上駅。

道の駅の水紀行館で下車して、近くにある諏訪峡へ。

諏訪峡は、水上温泉街の南側にある笹笛橋あたりから利根川に沿って奇岩、怪石が連続する渓谷です。

紅葉した山々と整備された綺麗な公園。

遊歩道に沿って所々にある与謝野晶子歌碑を楽しめます。
昭和6～7年に水上を訪れた時に詠んだ句碑「入る方は 谷川岳か わが立ちし 三国峠か うら若き月」。

谷川岳八景の3番となってます。

与謝野晶子歌碑公園の中央広場にある帽子のレリーフとモニュメント。

笹笛橋は20mの岩壁に架かる長さ32mの吊り橋です。

吊橋から見た利根川の景色。

橋を渡った先から諏訪峡の中心となります。

色づいた木々が美しい。

利根川の流れに沿って整備された遊歩道を歩きます。

モミジに囲まれた紅葉公園をはじめ、バンジージャンプとライトアップで知られる諏訪峡大橋や、利根川の激流により岩畳が侵食された竜ヶ瀬など見どころも多いので楽しく散策できました。
紅葉の美しい時期に訪れることができてよかったです。

最後まで見ていただきありがとうございました。