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 2017年 高須クリニック、高須克弥先生が8/14に参拝されたとうかがい、お盆の時期を過ぎましたが、週末に殉国七士廟を初めて訪れてみました。愛知県三河湾国定公園、三ヶ根山の山頂近くにあります。<br /><br />ほとんど地元といえる場所でありながら、ネットで紹介をみるまで、存じ上げませんでした。<br /><br />蝋燭と線香を捧げ、ご冥福をお祈りいたしました。<br /><br />殉国七士墓の左側やや下斜面に、幾多の慰霊碑が合わせて建てられており、全体として「廟」を形成しています。<br /><br /><br />終戦時の国政の上層部が、「戦争責任」を問われ、いわゆる「東京裁判」により、絞首刑となった七名の遺骨灰が「殉国七士墓」の下に実際に安置されています。<br />「東京裁判」は、昭和天皇の誕生日に開廷し、平成天皇の誕生日に刑が執行されており、日本国民に対する見せしめ的な要素が意図されたものでした。<br />人生の2/3を旅してきて、ようやく物事の本質が少しずつ理解できるようになってきた感じです。<br /><br />参考<br />https://www.youtube.com/watch?v=9yxvBsC4ods<br />http://ki43.on.coocan.jp/index.html

三ヶ根山頂の殉国七士廟に参拝

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2017/08/20 - 2017/08/20

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 2017年 高須クリニック、高須克弥先生が8/14に参拝されたとうかがい、お盆の時期を過ぎましたが、週末に殉国七士廟を初めて訪れてみました。愛知県三河湾国定公園、三ヶ根山の山頂近くにあります。

ほとんど地元といえる場所でありながら、ネットで紹介をみるまで、存じ上げませんでした。

蝋燭と線香を捧げ、ご冥福をお祈りいたしました。

殉国七士墓の左側やや下斜面に、幾多の慰霊碑が合わせて建てられており、全体として「廟」を形成しています。


終戦時の国政の上層部が、「戦争責任」を問われ、いわゆる「東京裁判」により、絞首刑となった七名の遺骨灰が「殉国七士墓」の下に実際に安置されています。
「東京裁判」は、昭和天皇の誕生日に開廷し、平成天皇の誕生日に刑が執行されており、日本国民に対する見せしめ的な要素が意図されたものでした。
人生の2/3を旅してきて、ようやく物事の本質が少しずつ理解できるようになってきた感じです。

参考
https://www.youtube.com/watch?v=9yxvBsC4ods
http://ki43.on.coocan.jp/index.html

交通手段
自家用車

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  • 三ヶ根山スカイライン(420円)から、分岐して廟への道があります。

    三ヶ根山スカイライン(420円)から、分岐して廟への道があります。

  • 廟入口の石柱です。

    廟入口の石柱です。

  • 来訪者は、行事が無い日には少なく、この日曜日(8/20)でも、私が駐車場に着いた時には、1グループがいたのみです。萬世太平の鎮魂モニュメントは修復中でした。<br /><br />→ 2017.12.23時点の像に差し替えました。

    イチオシ

    来訪者は、行事が無い日には少なく、この日曜日(8/20)でも、私が駐車場に着いた時には、1グループがいたのみです。萬世太平の鎮魂モニュメントは修復中でした。

    → 2017.12.23時点の像に差し替えました。

  • モニュメント左横に、廟の解説があります。

    モニュメント左横に、廟の解説があります。

  • 控え目に、ひっそりと お墓が設置されています。<br />まわりから見えない高さとなっています。

    控え目に、ひっそりと お墓が設置されています。
    まわりから見えない高さとなっています。

  • 最近 新しい碑が 増えつつあります。

    最近 新しい碑が 増えつつあります。

  • 表立っての参拝はできず、藤岡での植樹祭に出向かれた折、墓近くの三ヶ根グリーンホテルにあえて宿泊され、お迎えが来館時には、墓に向かって黙祷を15分以上捧げられていたという話は、揺す振られる思いがいたします。

    表立っての参拝はできず、藤岡での植樹祭に出向かれた折、墓近くの三ヶ根グリーンホテルにあえて宿泊され、お迎えが来館時には、墓に向かって黙祷を15分以上捧げられていたという話は、揺す振られる思いがいたします。

  • 殉国七士墓の左手前、やや下の斜面に様々な団体(隊)の慰霊碑が並んでいます。<br /><br />全体として、廟を形成しています。

    殉国七士墓の左手前、やや下の斜面に様々な団体(隊)の慰霊碑が並んでいます。

    全体として、廟を形成しています。

  • Here we mark the pride of freedom.<br /><br /> ワシントンにあるアメリカの戦争殉職者銘板には、<br />Here we mark the &quot;price&quot; of freedom. と記されていますが、この表現に個人的に違和感があり、あえて &quot;pride&quot; of freedom を当ててみました。 日本人としてはこちらの方がしっくりくるのではないでしょうか?

    Here we mark the pride of freedom.

    ワシントンにあるアメリカの戦争殉職者銘板には、
    Here we mark the "price" of freedom. と記されていますが、この表現に個人的に違和感があり、あえて "pride" of freedom を当ててみました。 日本人としてはこちらの方がしっくりくるのではないでしょうか?

  • 世界平和を祈願して。

    世界平和を祈願して。

  • 海中から引き揚げられた爆撃機のひとつのエンジン。

    海中から引き揚げられた爆撃機のひとつのエンジン。

  • これは新しい碑のようです。

    これは新しい碑のようです。

  • 平成29年の天皇誕生日も、十数名の方々が参拝されていらっしゃいました。<br />殉職者の冥福を祈るとともに、世界の平和を祈願する施設となっています。<br />*******<br />東条英機 【遺言】<br /><br /> 開戦当時の責任者として敗戦のあとをみると、実に断腸の思いがする。<br />今回の刑死は、個人的には慰められておるが、国内的の自らの責任は、死をもって贖(あがな)えるものではない。<br /> しかし国際的の犯罪としては、無罪を主張した。いまも同感である。<br />ただ力の前に屈服した。<br /> 自分としては国民に対する責任を負って、満足して刑場に行く。<br />ただこれにつき、同僚に責任を及ぼしたこと、また下級者にまでも刑が及んだことは実に残念である。天皇陛下に対し、また国民に対しても申し訳ないことで、深く謝罪する。<br /> 元来、日本の軍隊は、陛下の仁慈の御志により行動すべきものであったが、一部過ち犯し、世界の誤解を受けたのは遺憾であった。<br /> このたびの戦争に従軍して斃れた人、およびこれらの人々の遺家族に対しては、実に相済まぬと思っている。心から陳謝する。<br /> 今回の裁判の是非に関しては、もとより歴史の批判に待つ。もしこれが永久平和のためということであったら、もう少し大きな態度で事に臨まなければならぬのではないか。<br /> この裁判は、結局は政治裁判に終わった。勝者の裁判たる性質を脱却せぬ。<br />天皇陛下の御地位および陛下の御存在は、動かすべからざるものである。<br />天皇存在の形式については、あえて言わぬ。存在そのものが絶対に必要なのである。それは私だけでなく多くの者は同感と思う。空間や地面のごとき大きな恩は、忘れられぬものである。<br /> 東亜の諸民族は今回のことを忘れて、将来相協力すべきものである。東亜民族もまた他の民族と同様、この天地に生きる権利を有つべきものであって、その有色たることを、むしろ神の恵みとしている。<br /> インドの判事には、尊敬の念を禁じ得ない。これをもって東亜民族の誇りと感じた。今回の戦争によりて東亜民族の生存の権利が了解せられ始めたのであったら、幸である。列国も排他的の感情を忘れて、共栄の心持をもって進むべきである。<br /> 現在の日本の事実上の統治者である米国人に対して一言するが、どうか日本の米人に対する心持ちを離れしめざるように願いたい。また、日本人が赤化しないように頼む。<br /> 東亜民族の誠意を認識して、これと協力して行くようにされなければならぬ。<br />実は東亜の多民族の協力を得ることができなかったことが、今回の敗戦の原因であると考えている。今後、日本は米国の保護の下に生活していくのであらうが、極東の大勢はどうであらうか。終戦後わずか3年にして、亜細亜大陸赤化の形勢は斯くの如くである。今後のことを考えれば、実に憂慮にたえぬ。もし日本が赤化の温床ともならば、危険この上ないではないか。<br /> 今、日本は米国よりの食糧の供給その他の援助につき感謝している。しかし一般が、もし自己に直接なる生活の困難やインフレや、食糧の不足等が、米軍が日本に在るがためなりというような感想をもつようになったならば、それは危険である。<br />実際は、かかる宣伝をなしつつある者があるのである。よって米軍が、日本人の心を失わぬよう希望する。<br /> 今次戦争の指導者たる米英側の指導者は、大きな失敗を犯した。<br />第一は、日本といふ赤化の防壁を破壊し去ったことである。<br />第二は、満州を赤化の根拠地たらしめた。<br />第三は、朝鮮を二分して東亜紛糾の因たらしめた。<br />米英の指導者は、これを救済する責任を負うて居る。従ってトルーマン大統領が再選せられたことは、この点に関して有り難いと思ふ。<br /> 日本は米国の指導に基づき、武力を全面的に抛棄(ほうき)した。これは賢明であったと思う。しかし、世界全国家が、全面的に武装を排除するならばよい。然(しか)らざれば、盗人がばっこする形となる。泥棒がまだいるのに警察をやめるやうなものである。 <br /> 私は、戦争を根絶するには欲心を取り払わねばならぬと思う。現に世界各国は、いずれも自国の存在や自衛権の確保を主としている。これはお互いに欲心を抛棄(ほうき)して居らぬ証拠である。<br /> 国家から欲心を除くということは、不可能のことである。されば世界より今後も戦争を除くということは不可能のことである。<br /> これでは結局は人類の自滅に陥るのであるかも判らぬが、事実はこの通りである。それゆえ第3次世界大戦は避けることができない。<br /> 第3次世界大戦に於いて主なる立場に立つものは、米国およびソ連である。<br />日本とドイツというものが取り去られてしまった。<br /> それがため米国とソ連というものが直接に接触することとなった。米・ソ2国の思想上の相違はやむを得ぬ。この見地からみても、第3次世界大戦は避けることはできぬ。第3次世界大戦において極東、日本と支那と朝鮮が、その戦場となる。<br />この時にあって、米国は武力なき日本を守の策を立てなければならぬ。これは当然米国の責任である。日本を属領と考えるのであったならば、また何をかいわんや。<br />そうでなしとすれば、米国は何等かの考えがなければならぬ。<br /> 米国は、日本人8千万国民の生きて行ける道を考えてくれねばならない。<br />およそ生物として、自ら生きる生命は、神の恵みである。産児制限の如きは神意に反するもので、行うべきでない。<br /> なお言いたきことは、公・教職追放や戦犯容疑者の逮捕の件である。いまは既に、戦後3年を経過しているのではないか。従ってこれは速やかに止めてほしい。<br />日本国民が正業に安心して就くよう、米国は寛容な気持ちをもってもらいたい。<br /> 我々の処刑をもって一段落として、戦死病者、戦災死者、ソ連抑留者の遺家族を慰安すること。戦死者、戦災死者の霊は、遺族の申出あらば、これを靖国神社に合祀せられたし。出征地に在る戦死者の墓には保護を与えられたし。従って遺族の希望申出あらば、これを内地へ返還されたし。戦犯者の家族には保護を与えられたし。<br /> 青少年男女の教育は注意を要する。将来大事なことである。近時、いかがわしき風潮あるは、占領軍の影響からきているものが少なくない。この点については、我国の古来の美風を保つことが大切である。<br /> 今回の処刑を機として、敵・味方・中立国の国民罹災者の一大追悼慰安会を行われたし。世界平和の精神的礎石としたいのである。<br /> もちろん、日本軍人の一部の間に間違いを犯した者はあらう。これらについては衷心謝罪する。<br /> これと同時に無差別爆撃の投下による悲惨な結果については、米軍側も大いに同情し憐憫して悔悟あるべきである。<br /> 最後に、最後に軍事的問題について一言する。<br />我国従来の統帥権独立の思想は確かに間違っている。あれでは陸海軍一本の行動は採れない。兵役制については徴兵制によるか、傭兵制によるかは考えなければならない。我が国民性に鑑みて、再建軍の際に考慮すべし。<br /> 再建軍隊の教育は、精神教育を採らなければならぬ。忠君愛国を基礎としなければならぬが、責任観念のないことは淋しさを感じた。この点については、大いに米国に学ぶべきである。<br /> 学校教育は従前の質朴剛健のみでは足らぬ。人として完成を図る教育が大切だ。<br />いいかえれば宗教教育である。欧米の風俗を知らすことも必要である。<br /> 俘虜のことについては、研究して、国際間の俘虜の観念を徹底せしめる必要がある。<br /><br /> 辞 世<br /><br />我ゆくも<br />またこの土地に かへり来ん<br />国に酬ゆることの足らねば<br /><br />さらばなり<br />苔の下にて われ待たん<br />大和島根に 花薫るとき<br /><br />散る花も<br />落つる木の実も 心なき<br />さそうはただに 嵐のみかは<br /><br />今ははや<br />心にかかる 雲もなし<br />心豊かに 西へぞ急ぐ<br />*******

    平成29年の天皇誕生日も、十数名の方々が参拝されていらっしゃいました。
    殉職者の冥福を祈るとともに、世界の平和を祈願する施設となっています。
    *******
    東条英機 【遺言】

     開戦当時の責任者として敗戦のあとをみると、実に断腸の思いがする。
    今回の刑死は、個人的には慰められておるが、国内的の自らの責任は、死をもって贖(あがな)えるものではない。
     しかし国際的の犯罪としては、無罪を主張した。いまも同感である。
    ただ力の前に屈服した。
     自分としては国民に対する責任を負って、満足して刑場に行く。
    ただこれにつき、同僚に責任を及ぼしたこと、また下級者にまでも刑が及んだことは実に残念である。天皇陛下に対し、また国民に対しても申し訳ないことで、深く謝罪する。
     元来、日本の軍隊は、陛下の仁慈の御志により行動すべきものであったが、一部過ち犯し、世界の誤解を受けたのは遺憾であった。
     このたびの戦争に従軍して斃れた人、およびこれらの人々の遺家族に対しては、実に相済まぬと思っている。心から陳謝する。
     今回の裁判の是非に関しては、もとより歴史の批判に待つ。もしこれが永久平和のためということであったら、もう少し大きな態度で事に臨まなければならぬのではないか。
     この裁判は、結局は政治裁判に終わった。勝者の裁判たる性質を脱却せぬ。
    天皇陛下の御地位および陛下の御存在は、動かすべからざるものである。
    天皇存在の形式については、あえて言わぬ。存在そのものが絶対に必要なのである。それは私だけでなく多くの者は同感と思う。空間や地面のごとき大きな恩は、忘れられぬものである。
     東亜の諸民族は今回のことを忘れて、将来相協力すべきものである。東亜民族もまた他の民族と同様、この天地に生きる権利を有つべきものであって、その有色たることを、むしろ神の恵みとしている。
     インドの判事には、尊敬の念を禁じ得ない。これをもって東亜民族の誇りと感じた。今回の戦争によりて東亜民族の生存の権利が了解せられ始めたのであったら、幸である。列国も排他的の感情を忘れて、共栄の心持をもって進むべきである。
     現在の日本の事実上の統治者である米国人に対して一言するが、どうか日本の米人に対する心持ちを離れしめざるように願いたい。また、日本人が赤化しないように頼む。
     東亜民族の誠意を認識して、これと協力して行くようにされなければならぬ。
    実は東亜の多民族の協力を得ることができなかったことが、今回の敗戦の原因であると考えている。今後、日本は米国の保護の下に生活していくのであらうが、極東の大勢はどうであらうか。終戦後わずか3年にして、亜細亜大陸赤化の形勢は斯くの如くである。今後のことを考えれば、実に憂慮にたえぬ。もし日本が赤化の温床ともならば、危険この上ないではないか。
     今、日本は米国よりの食糧の供給その他の援助につき感謝している。しかし一般が、もし自己に直接なる生活の困難やインフレや、食糧の不足等が、米軍が日本に在るがためなりというような感想をもつようになったならば、それは危険である。
    実際は、かかる宣伝をなしつつある者があるのである。よって米軍が、日本人の心を失わぬよう希望する。
     今次戦争の指導者たる米英側の指導者は、大きな失敗を犯した。
    第一は、日本といふ赤化の防壁を破壊し去ったことである。
    第二は、満州を赤化の根拠地たらしめた。
    第三は、朝鮮を二分して東亜紛糾の因たらしめた。
    米英の指導者は、これを救済する責任を負うて居る。従ってトルーマン大統領が再選せられたことは、この点に関して有り難いと思ふ。
     日本は米国の指導に基づき、武力を全面的に抛棄(ほうき)した。これは賢明であったと思う。しかし、世界全国家が、全面的に武装を排除するならばよい。然(しか)らざれば、盗人がばっこする形となる。泥棒がまだいるのに警察をやめるやうなものである。
     私は、戦争を根絶するには欲心を取り払わねばならぬと思う。現に世界各国は、いずれも自国の存在や自衛権の確保を主としている。これはお互いに欲心を抛棄(ほうき)して居らぬ証拠である。
     国家から欲心を除くということは、不可能のことである。されば世界より今後も戦争を除くということは不可能のことである。
     これでは結局は人類の自滅に陥るのであるかも判らぬが、事実はこの通りである。それゆえ第3次世界大戦は避けることができない。
     第3次世界大戦に於いて主なる立場に立つものは、米国およびソ連である。
    日本とドイツというものが取り去られてしまった。
     それがため米国とソ連というものが直接に接触することとなった。米・ソ2国の思想上の相違はやむを得ぬ。この見地からみても、第3次世界大戦は避けることはできぬ。第3次世界大戦において極東、日本と支那と朝鮮が、その戦場となる。
    この時にあって、米国は武力なき日本を守の策を立てなければならぬ。これは当然米国の責任である。日本を属領と考えるのであったならば、また何をかいわんや。
    そうでなしとすれば、米国は何等かの考えがなければならぬ。
     米国は、日本人8千万国民の生きて行ける道を考えてくれねばならない。
    およそ生物として、自ら生きる生命は、神の恵みである。産児制限の如きは神意に反するもので、行うべきでない。
     なお言いたきことは、公・教職追放や戦犯容疑者の逮捕の件である。いまは既に、戦後3年を経過しているのではないか。従ってこれは速やかに止めてほしい。
    日本国民が正業に安心して就くよう、米国は寛容な気持ちをもってもらいたい。
     我々の処刑をもって一段落として、戦死病者、戦災死者、ソ連抑留者の遺家族を慰安すること。戦死者、戦災死者の霊は、遺族の申出あらば、これを靖国神社に合祀せられたし。出征地に在る戦死者の墓には保護を与えられたし。従って遺族の希望申出あらば、これを内地へ返還されたし。戦犯者の家族には保護を与えられたし。
     青少年男女の教育は注意を要する。将来大事なことである。近時、いかがわしき風潮あるは、占領軍の影響からきているものが少なくない。この点については、我国の古来の美風を保つことが大切である。
     今回の処刑を機として、敵・味方・中立国の国民罹災者の一大追悼慰安会を行われたし。世界平和の精神的礎石としたいのである。
     もちろん、日本軍人の一部の間に間違いを犯した者はあらう。これらについては衷心謝罪する。
     これと同時に無差別爆撃の投下による悲惨な結果については、米軍側も大いに同情し憐憫して悔悟あるべきである。
     最後に、最後に軍事的問題について一言する。
    我国従来の統帥権独立の思想は確かに間違っている。あれでは陸海軍一本の行動は採れない。兵役制については徴兵制によるか、傭兵制によるかは考えなければならない。我が国民性に鑑みて、再建軍の際に考慮すべし。
     再建軍隊の教育は、精神教育を採らなければならぬ。忠君愛国を基礎としなければならぬが、責任観念のないことは淋しさを感じた。この点については、大いに米国に学ぶべきである。
     学校教育は従前の質朴剛健のみでは足らぬ。人として完成を図る教育が大切だ。
    いいかえれば宗教教育である。欧米の風俗を知らすことも必要である。
     俘虜のことについては、研究して、国際間の俘虜の観念を徹底せしめる必要がある。

     辞 世

    我ゆくも
    またこの土地に かへり来ん
    国に酬ゆることの足らねば

    さらばなり
    苔の下にて われ待たん
    大和島根に 花薫るとき

    散る花も
    落つる木の実も 心なき
    さそうはただに 嵐のみかは

    今ははや
    心にかかる 雲もなし
    心豊かに 西へぞ急ぐ
    *******

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