2017/07/19 - 2017/07/19
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むう2にゃんさん
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暑さなんか大っ嫌いだ~と ぼやきつつ、アドリア海の幸とエミリア・ロマーニャの山の幸を食べてきました。
今回の旅程は
1日目 7/14 伊丹→羽田→CDG→ヴェネツィア メストレ泊
2日目 7/15 ヴェネツィアさらっと見→お船でクロアチア移動 ロヴィニ泊
3日目 7/16 プーラ日帰り遠足 ロヴィニ泊
4日目 7/17 ポレチ日帰り遠足 ロヴィニ泊
5日目 7/18 バスにてイタリア移動、アクイレイア遠足 トリエステ泊
6日目 7/19 トリエステ半日観光~移動 ボローニャ泊
7日目 7/20 マントヴァ・モデナ遠足 ボローニャ泊
8日目 7/21 ボローニャ→CDG~ 機中泊
9日目 7/22 機中泊~成田→伊丹 おつかれさま~
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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7月19日(水)
今日のトリエステ観光はお昼すぎまでがタイムリミット、早起きして荷造りを済ませます。
ホテルの朝食ルームがOPENする7時を待って朝食を食べ フロントに荷物を預けてチェックアウトし ウニタ・ディタリア広場に向かいます。
トリエステ郊外にあるミラマーレ城へのアクセスは通常はバスだけど、夏のバカンスシーズン限定で ウニタ・ディタリア広場からフェリーに乗って海からアクセス出来るのです。 -
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ここでトリエステの歴史を少し・・・。
トリエステはその湾岸都市としての重要性から 紀元前2世紀に共和制ローマの版図となり、帝政ローマから東ローマ帝国、アクイレイア大司教座の支配を受け 14世紀にはヴェネツィア共和国の脅威に対抗するため、オーストリアのハプスブルグ家の庇護を受けることになり、その後 ハプスブルグ支配下に有って自由港としての権利を保障されて繁栄します。 -
マリア・テレジア女帝の時代にトリエステは栄華の時代を迎え、ウニタ・ディタリア広場を初めとしてトリエステはオーストリア・ウィーン建築様式の豪華な建物が次々と建設されていきました。
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19世紀のイタリア統一運動、そして第一次世界大戦後のハプスブルグ帝国崩壊を受けて トリエステはイタリア王国の領土となり、第二次世界大戦のイタリア敗戦時は一時ユーゴスラビアに占領され、そして東西冷戦下の政治的判断によりイタリアに返還されて現在に至ります。
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2000年以上も昔から次々と変わる支配者に翻弄され、また或る時は強かに立ち回って利益を享受し 繁栄を続けた都市、トリエステ。
ミラ・マーレ城は オーストリー・ハプスブルグ家の支配に陰りが出始めた19世紀中盤に、マクシミリアン大公(オーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の弟)によって築かれました。 -
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陽気で明るい性格でオーストリア国民から愛されたマクシミリアン大公ですが、彼の自由主義的言動が兄皇帝との間に政治的軋轢を生み、ロンバルディア・ヴェネトの副王の地位をはく奪されて 27歳の若さでミラマーレ城にて隠遁生活を送ることになります。
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2年前に結婚した19歳の若妻・シャルロット妃(ベルギー王女)と共に過ごしたミラマーレ城での生活が マクシミリアン夫妻にとって最も穏やかな日々でした。
ヨーロッパ激動の時代、31歳の大公はメキシコ皇帝となることを夢見て オーストリア皇位継承権を放棄し、アメリカ大陸に渡りフランスの後押しの元 メキシコ皇帝に即位しました。
しかし、アメリカはじめ欧米各国の思惑も加わり マクシミリアンのメキシコ皇帝としての地位はわずか3年で終わり、マクシミリアンは反乱軍の捕虜となりメキシコ帝国は消滅、35歳の皇帝は公開処刑で銃殺されます。 -
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皇妃シャルロッテは夫の苦難を救うため、反乱勃発前にヨーロッパに戻り各国の支援を求めて奔走しましたが徐々に精神状態が悪化し、夫の死を聞いてそのまま狂乱、最初はミラマーレ城に幽閉され その後は母国ベルギーの小さな城に数十年間ずっと幽閉されて、正気を取り戻すことのないまま 86歳で亡くなりました。
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ミラマーレ城は その美しい外観からは想像できないような 悲しい夫婦の物語が眠る、海に浮かぶ白亜の城です。
・・・・・と、薀蓄はこのぐらいにして、フェリーに乗って約40分 ミラマーレ城が小さく見えてくる情景はとても美しく、船でのアクセスは大正解ですわ~。 -
フェリーは高台にあるミラマーレ城の下の港に停泊し(バス停留所と同じ場所)、ここから遊歩道の上り坂をえっさほっさと登って ミラマーレ城に向かいます。
それにしても暑いーーー。湿度が低いので汗はそれほど出ないのですが、直射日光が半端なくキツくて 目がチカチカして痛い~(+_+) -
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ミラマーレ城の内部は何と言いますか、まぁ普通の田舎っぽい装飾でして、大公夫妻のベッド(結婚の贈り物らしい) 妃の私室の小さなベッドや使い勝手の悪そうなバスルームを見て「現代ニッポンに生まれてよかった~」と思いつつ、お城を見て回ります。
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9時から11時までミラマーレ城を見てまわり、到着時にチェックしていたバス停からトリエステ市内に戻ります。
昨日買ったFGVカードはトリエステ⇔ミラマーレ間のバスにも使え、ミラマーレ城の入場料も無料になるので このカードは利用価値大です。
ちなみに、往路のフェリーでも使えるかな?と期待したけど、この乗船区間には適用されず 5ユーロ弱の料金を支払いました。 -
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11時過ぎにバスでトリエステ中央駅に戻り、ここからは市内バス(24番系統)で丘の上のサン・ジュスト大聖堂に向かいます。
大聖堂行きのバスは 20~40分に1本、待ち時間を利用して目についた教会で休憩です(だって日差しが半端なく強いのよ~) -
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サン・ジュスト大聖堂でバスを降りるつもりが間違って1つ手前のバス停で降りてしまい、ここから坂道を上る羽目に。ふぅぅ~暑い!
途中の教会でまた休憩、私は休憩するのが好きなのよーーーん。 -
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サン・ジュスト大聖堂は古代ローマの遺構の上に建てられた教会で、9世紀~11世紀の間に建設された2つの教会を繋げて1つの聖堂にリニューアル(といっても14世紀の増改築)された建築物です。
外観は典型的なロマネスク様式、内部には12~13世紀の祭壇画が有り、黄金のモザイクが輝きを放っています。 -
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バスで丘を下り、ウニタ・ディタリア広場でバスを降りて広場のカフェで軽いランチ。
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プロセッコを注文すると 一口サイズのアミューズとポテチが付いてきて ちょっとお得な気分になります。暑さに少しバテていたので、ランチはこのおつまみとラビオリのみ。
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ランチの後はよっこらしょ、と少し歩いて10分程度のローマ劇場に向かいます。
古代ローマ時代の円形劇場が市内の真ん中にそのまま残されていて、隣のスーパーマーケットとの対比が少し面白いです。 -
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時間は14時半前、ホテルに戻って荷物を受け取りトリエステ中央駅構内のスーパーでジュースと果物を買って、15:15発のヴェネツィア行き各駅列車に乗り込みます。
今日はこれから最終目的地・ボローニャに移動。 -
トリエステからボローニャへの直通列車は殆ど無くて Venezia Mestre駅での乗換えになるため、マトモに運行すればもう1時間遅いR列車(各停)でも乗り継げる筈ですが、ここはイタリア 30分の乗継ぎでは少し心許なかったので
Trieste 15:15発→ Venezia Mestre 17:08着、Mestre 18:37発→Bologna 19:50着の列車移動にしたのです。
メストレ駅には約10分遅れで到着、ここは5日前の出発地点なので駅前周辺の地理は ほぼバッチリ(^^)v
キャリーケースを引っ張って駅前ホテルのカフェに陣取り、ここでオレンジジュースとベリータルトの軽食、およびトイレ休憩です。 -
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1時間ほどカフェで休憩してメストレ駅に戻り、乗り継ぎ列車のFrecciarossa(赤い矢)に乗車、この鉄道チケットは前もってTrenitaliaのHPから早割でBUSINESS AREA SILENZIOの1人掛け座席を購入しました。
この席だと(イタリアにしては)比較的静かな車両だし、1人掛けなので隣に見知らぬ親父が座る心配もない♪ お気楽でお手ごろなチケットなのです。 -
乗車時間は1時間ちょいですが、イタロとの競合でサービス向上を図っているのか 列車内でおやつセット(お菓子とミネラルウォーターの小瓶)にドリンクのグラスサービスがあり、プロセッコを注文して車内でひとり酒盛りです。
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高速列車は予定より少し遅れて(5分の遅れは充分許容範囲)ボローニャ中央駅に到着、駅の目の前にあるメルキュール・ホテルに2泊します。
はぁぁ、昨日から遅寝早起きで疲れたーーー、一日中歩き回って足も痛いしーーー。
そんな訳で、今夜のお出かけ夕食はパス!
プリビレッジルームには湯沸しポットとネスプレッソ、冷蔵庫内がフリードリンクになっているので、非常食のカップ麺を作って果物とで淋しい夕食を済ませ、早めの就寝です。 -
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