2017/06/27 - 2017/06/27
846位(同エリア1412件中)
つきじさん
三島と修善寺を結ぶ全長19.8㎞の伊豆箱根鉄道駿豆線
地元の方々の通勤・通学、買い物の足など生活路線であると同時に、JR東日本の特急踊り子号も乗り入れる観光路線でもあります。
地元では「いずっぱこ」と呼ばれる駿豆線には13の駅がありますが。土曜日の半日かけて全駅途中下車して周辺をぶらりと散策してみました。
駅名後の( )内の数字は駅番号です。
JR北海道、JR東日本を中心に「普通列車」を利用した旅のブログを開設しています。
よろしければご覧ください。
http://futsuressya.tokyo/
- 旅行の満足度
- 3.5
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駿豆線三島駅(01)の改札はJRとは別にあります。
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三島駅は駅弁が充実しています。
三島駅の駅弁といえば「桃中軒」ですが、種類も豊富でどれを選ぶか目移りしてしまいます。駿豆線駅舎に隣接するJR三島駅南口に店を構えていて、土日は観光客で賑わっています。(南口以外では、北口改札内の新幹線待合室と新幹線ホームでも販売されています。)
少し迷った挙句「桜えびめし」と「港あじ寿司」を購入することにしました。 -
桜えびめし
地元駿河湾でしか取れない桜えびを使った駅弁です。
炊き込みご飯は桜えびの香りがいい具合にだしに効いていて、おかずも充実です。桜えびのかき揚げに、キスの天ぷら、昆布の天ぷら、卵焼きにチキンの照り焼き、さらには焼き魚まで入っています。某駅弁番組でイチ押しと言ってましたが、確かに旨いし、おすすめの駅弁です。(1,000円) -
一番人気の港あじ鮨
伊豆の駅弁らしく生わさびとプラスチック製のわさびすりおろし器が付いています。 -
まずは、三島駅の改札窓口で駿豆線1日乗り放題乗車券「旅助け(たびだすけ)」を購入します。
料金は1,020円、三島-修善寺往復が1,020円なので、あまりおトク感があるとは言えませんが、三嶋大社の授与品『三嶋駒』をイメージして製作された硬券素材の切符で、記念品になると思います。 -
踊り子号で修善寺へ向かいます。
駿豆線には毎日2往復、JR東日本の特急踊り子号が乗り入れています。さらに土曜運転や特定日運転もあり、一日最大4往復の踊り子号が駿豆線を走っています。
この踊り子号は熱海で下田方面行と分離され、駿豆線には5両編成でやってきますが、うち2両が自由席で、自由席は駿豆線内特急券なし、乗車券のみで利用することができます。
今日は、三島駅から10:40発の踊り子105号で一気に修善寺駅まで向かい、修善寺駅から一駅ずつ三島駅まで戻ることにします。
駿豆線のホームは改札を入ってすぐにあるのですが、踊り子号は駿豆線のホームではなく、JRの1番線ホームから発車するのでそちらに向かい、入線を待ちます。 -
窓が開く貴重な特急列車
駿豆線に使われる踊り子号の車両は旧国鉄の185系電車です。運用開始から35年も経過しているため、くたびれ感は否めませんが、窓が開く貴重なJRの特急列車で、わずか30分弱とはいえ、昔懐かしい列車の旅の雰囲気を味わえます。
左の写真は韮山駅辺りの車窓ですが、色々な区間やホームから富士山が望めるのも駿豆線のいいところです。 -
ちなみに、色々な時間帯で駿豆線内の踊り子号に乗っていますが、自由席はいつも空いていて、座れなかったことはありません。
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修善寺駅(13)に30分弱で到着
ここから三島方面へ折り返し、順に途中下車することにします。20分ほどの待ち時間を利用して駅と駅周辺を見て回ります。 -
修善寺駅のホームには記念撮影用の制服が置いてあります。
「修善寺まきの」とは、実際の鉄道事業者の現場で活躍する制服を着たオリジナルキャラクターである鉄道むすめの一人で、彼女は駿豆線の駅務係だそうです。
踊り子号に三島駅から「修善寺まきの」に雰囲気そっくりの車掌さんが乗り込んできて、一部の乗客がざわめいていました。 -
きれいになった修善寺駅
修善寺駅は2014年に駅舎が建て替えられ、同時に周辺の整備も行われ、非常にきれいな駅に生まれ変わりました。
南口は隣接する市や町、伊豆半島各方面へのバスの発着場所になっており、北口には駐車場が整備されています。 -
構内売店「イズーラ修善寺」
駅構内にある売店ですが、伊豆の観光土産や地元の名産品・特産品の品揃えが充実しています。伊豆箱根鉄道オリジナル商品もあり、そば・うどん・軽食コーナーが併設されています。 -
修善寺駅には絶品!「武士のあじ寿司」を販売する舞寿しの売店があります。
これを駅弁の範疇に入れていいのかと悩むほど、駅弁でよくあるあじ寿司とは一線を画する、モノが違うという逸品です。 -
まず、見た目が豪華です。やや小振りですが蒔絵や錦絵を思わせるような鮮やかなデザインの容器を開けると、
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隙間なく並べられた肉厚のアジに、トッピングされた刻んだショウガ、山葵が目に飛び込んできます。
静岡産コシヒカリ、伊豆近海の地アジ、伊豆松崎の桜葉、伊豆修善寺のしょうゆ、そして伊豆天城の生ワサビと地元伊豆産にこれでもかとこだわった食材がぎっしり詰まっているのですが、味も絶品です。 -
主流の3000系はセミクロスシートです。
他にロングシートの1300系、オールクロスシートで一部を除き転換できる7000系が走っています。 -
修善寺駅を出てすぐ、車窓からは遠くに富士山が望めます。
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何もない無人駅 牧之郷駅(12)
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駅のすぐそばに酒屋さんというか商店がありましたが、この日は営業していない様子でした。
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次の電車まで駅の周りを少し歩いてみましたが、お寺がある程度で、お店らしきものは見当たりませんでした。もちろん周りには民家や工場もあるのですが、駿豆線の中ではもっとも閑散としている駅周辺でした。
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次は特急踊り子号も停車する大仁駅(11)で、有人駅です。
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珍しい手洗い場のあるホーム
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駅前のローターリーには足湯があります。
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大仁は、かって巨人軍の長嶋茂雄が自主トレの拠点とした場所として有名で、長嶋茂雄がトレーニングをしていた道などに「読売巨人軍長嶋茂雄ロード」と命名しています。
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ここでしか買えない伊豆牛のお店「ひらい精肉店」
大仁駅から徒歩6、7分、狩野川に架かる赤い大仁橋の手前にあるお肉屋さんです。 -
しずおか農産物認証を受けている伊豆牛を唯一生産しているひらい牧場の直営で、精肉だけでなく、伊豆牛メンチや伊豆牛コロッケなども一個からお手軽に買うことができます。
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ジューシーで甘みのある伊豆牛メンチ
普通のメンチと食べ比べてみましたが、甘みがありジューシー、ソースなしで美味しくいただけました。
買ったときにどっちが伊豆牛メンチかわかるように包んでもらいましたが、お店の方が食べたらすぐ違いがわかるよと言っていたとおり、違いははっきりわかりました。 -
大仁駅に入線する「イエローパラダイストレイン」
伊豆箱根鉄道の車両塗装は青と白を基調としたものですが、西武鉄道から譲渡された1300系1301編成に、製造当初の西武カラーである黄色とベージュ色を復刻した車両「イエローパラダイストレイン」が運転されています。 -
また、伊豆長岡駅がアニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」(どんなアニメか知りません・・・)の舞台になったそうで、同作品とコラボしたラッピング電車「HAPPY PARTY TRAIN」も駿豆線を走っています。
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小さな田京駅(10)
単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線の小さな駅で、他の駿豆線の多くの駅同様改札口は一か所のみです。改札側にはお店が数店と信用金庫があるくらいですが、反対側に回ると伊豆の国市役所大仁支所があり、その周りにはマックスバリュやホームセンター、飲食店も点在しています。 -
広瀬神社
田京駅の改札を出て大仁方面へ6、7分歩くと大きなクスの木が目立つ神社があります。創建が天平年間(730年頃)とのことですからかなり歴史のある神社です。
101回目のプロポーズで武田鉄矢扮する星野達郎が、お百度参りをした神社だそうです。 -
安くて人気のステーキハウス「シーダー・マウンテン」
田京駅から徒歩5、6分、隣接のお肉屋さんが経営する地元では結構人気のステーキハウスのようです。 -
特にランチがおトクのようで、日替わりランチは1,180円、ステーキも一番安い赤身ステーキは150gで1,200円、いずれもライス、スープ、サラダ、デザート、紅茶・コーヒーが付いていて、これらはバイキング形式でおかわり自由です。
お代わりのライスは牛肉の炊き込みご飯で(白いご飯も注文できます。)、値段を考えるとなかなか中身の濃い内容だと思います。 -
伊豆長岡駅(09)
伊豆長岡温泉の最寄駅で、特急踊り子号も停車します。駅舎の中にコンビニがあり、駅前には伊豆の国市観光案内所も設けられています。 -
シャトルバス「歴バスのる~ら」
また、世界遺産「韮山反射炉」の最寄駅でもあり、駅前から韮山反射炉や江川邸など最寄観光地を巡回するシャトルバス「歴バスのる~ら」(1乗車100円)が運行されています。乗ってみることにしました。 -
韮山反射炉
シャトルバスに乗り10分ほどで到着。歩けない距離ではありません。
実は、世界遺産に認定される前にも何度か来たことがあります。当時と比べて周りがきれいに整備されているとはいえ、反射炉自体はそう大きなものでもなく、世界の名だたる世界遺産と比べると、正直物足りなさを感じます。 -
茶畑
反射炉の東側の小高い場所に茶畑があります。ここから反射炉とその向こうに富士山という、二つの世界遺産が望めます。5分も歩けば上がれるので、行ってみることをおすすめします。 -
世界遺産の共演です。
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茶畑から帰る途中、茶摘み娘の一団に遭遇
春と秋のシーズン、茶畑で茶摘み体験を行うことができ、反射炉側のお土産を売っている物産館で申し込むのですが、かすりの着物に着替え、可愛い茶摘み娘に変身することができます。 -
シャトルバスは、蛭ケ小島公園も通ります。
ここは、源頼朝が流されたと伝わる地で、平家討伐に挙兵するまでの20年近くをこの地で過ごしたと言われています。この間北条政子と出会っています。
流刑地といっても、気候は温暖だし、この辺りは水も食べ物も美味しいじゃないかと思うのですが、当時は地名のとおり蛭がうようよいるような湿地帯だったのかもしれません。 -
江川邸
江戸時代のお代官様の住宅です。反射炉からシャトルバスでやってきました。歩くにはちょっと距離があります。反射炉とセットになった入場券も販売されています。
主屋のほか、米蔵や武器庫なんかも残っていて、立派な表門からも当時の代官の権力の大きさを垣間見ることができます。また、江川家36代の江川英龍は、ペリー来航後の江戸幕府において西洋砲術の普及・台場築造・反射炉建設・農兵の採用などで重要な役割を果たしており、そういったあまり知らなかった事実も豊富な展示物から知ることができました。 -
韮山駅(08)
江川邸から道に迷いながら30分以上かかって韮山駅に到着です。(迷わずに行けば徒歩20分程度とのことです。) -
駅のすぐそばに伊豆の国市韮山文化センターや韮山図書館の立派な建物が建っています。江川邸から歩きで疲れていたため、周りの散策はしていません。
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韮山駅前の飲食店のメニューに「反射炉の大砲うどん」なるものを発見
調べたところ、食材は韮山地場産のトマト・シメジ・ネギ・ちくわ・ワカメ。うどんは腰めん。薬味は伊豆名産ワサビ・一味・七味。大砲はちくわを天ぷらにした後、寿司のりで巻く。砲弾はトマトを湯煎し味付けする。とのことです。 -
原木駅(07)
韮山駅から再び電車に乗って次の原木駅で下車。無人駅です。駅の東側は一面畑が広がり、西側は住宅地になっているものの、駅前に商店は見当たらず、喫茶店が1軒あるだけです。
改札からほんの100mも歩けば国道136号線に出るのですが、国道に原木駅入口のような案内板は見当たりませんでした。 -
原木はバラキと読み、東京メトロ東西線の原木中山と同じ読み方です。なぜかこの駅だけ古い木製の駅名標がありました。
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駅前にある喫茶店
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伊豆仁田駅(06)
仁田はにったと読みます。最初地名かなと思っていたのですが、この駅の開業に尽力した仁田大八郎という人物から取ったようです。 -
駿豆線はどの駅も再開発されていなく、昔のままの姿が残っているのですが、この駅も同じで駅前には小さなお店はあるものの、スーパーはなく、コンビニも見当たりません。(5分ほど歩けばセブンがあるようです。)
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とってもおしゃれなカフェ「irodori」
そんな駅前ですが、駅のすぐそばに古い日本家屋を改装したカフェ「irodori」があります。
この「irodori」オーナーは山中湖の有名なカフェ「ペーパームーン」で店長をしていて、独立して地元のこちらで店を開いて10年近く経つと、お店の前で掃除をされていた年配の方に伺いましたが、この方オーナーのお父さんとのことでした。
入口の黒い門からしてオシャレですね。 -
ちょっと中に入ってみると庭があり、庭から覗く店内は満席状態。こういう場所でゆっくりお茶とケーキを楽しみたくなる気持ちは良くわかりますね。
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ショーウインドウにはホールケーキが並んでいて、カットしてくれます。テイクアウトもOKです。
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大場駅(05)
商店や小さいながらも地元スーパーが駅前に並びます。駿豆線の中で一番生活感が溢れ賑やかな駅です。伊豆箱根鉄道の本社と車両基地があり、車両基地にはED31系機関車の姿も見ることができます。 -
昔ながらの肉屋さん。
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三島二日町駅(04)
駅近くに横浜ゴムの三島工場や森永製菓の三島工場があるので、もっと大きな駅で、駅前も賑わっていると思っていたのですが、駅舎も小さく、駅からは小さな居酒屋が一軒見えるだけです。 -
三島二日町の駅から。
沿線至る所で富士山を望めます -
三島田町駅(03)
三島大社の最寄り駅で、駅前にはスーパーや飲食店もあります。また三島で唯一のショッピングセンターである日清プラザの最寄り駅でもあります。
バスの発着もある比較的大きな駅ですが、都内の駅とは違い、やはりローカル線の駅の佇まいです。 -
駅の真ん前にある地元で人気のスリランカ料理のお店「セイロンパラダイス」
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薬膳風味のスパイスがくせになるカレーはボリュームも満点
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こちらも駅前にあるその店名通りいなり寿司が評判の「いなりや」
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持ち帰り用の折詰がずらり並んでいます。店内でも普通にお寿司がいただけます。
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三島広小路駅(02)
駿豆線の中では周辺が一番栄えている駅ですが、ホームは1面1線で、大きさ・長さで言えば、一番小さく、短いような気がします。 -
三島広小路駅越しにこんなに大きく富士山が望めます。
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駅を降りると香ばしい匂いが漂ってくるのは、うなぎどころ三島でも一番の人気を誇る「桜家」さんのうなぎを焼いている匂いです。
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川辺の散策に絶好な、清流がせせらぐ源兵衛川もすぐ近くです。
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今三島で人気のメロンパンのお店「メロンドゥメロン」
ここからぶらぶら散策しながら三島駅へ帰ることにします。
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