2017/06/19 - 2017/06/19
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watersportscancunさん
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皆様こんにちは!ウォータースポーツカンクンの店長吉田です。今週はカンクン上空に低気圧が発達してしまい、、、月曜日から金曜日まで海のアクティビティーは中止になる予報です。。。ジンベエのシーズン真っ盛りの中、皆さまには大変申し訳なく思っております。。。今年は、雨季がカレンダー通りにやってきている感じで、スコールもしっかりとあります。ここ5年ほど、サイクルがずれている状況が続いている感じでしたが、今年は昔ながらの雨期のサイクルに戻っている感じですね。
とはいえ、前向きな事を言わせてもらえば、セノーテでのダイビングなどは出来ますし、遺跡見学も雨さえなければ、涼しく見学が出来るので、ここはめげずに笑顔でスタッフと共に皆さまのアテンドを今週も頑張りたいと思います。
というわけで、以下店長日記となります。
朝から窓の外が騒がしいと思っていたら、激しい風がボクのベットに雨を吹き込ませている音だった。おかげでびしょ濡れだ(汗) こういう目覚めもまた南国風というところか。。。とはいえ、これでシャワーがいらなくなったなんて事にはならないので、そのまま窓を閉めてシャワーを浴びる。
こんな状況なのに、子供と家内はすやすや眠っている。タフな人たちだ(苦笑)
そうして、窓から空をみあげると重たい雲がうずを撒いている。低気圧が発達していることは気象予報で見ていたが、これはいよいよハリケーンに発達するのかな。。。ただ、カンクンの上空なので、これがハリケーンになるのはメキシコ湾に抜けて水温が上昇している場所に行ってからだから、カンクンには影響はしないだろう。
今週末には逆に低気圧一過の後の天気の良い雲一つない日が続くことになるかな。人生と同じで天気もそうだが、悪い事があれば、良い事もあるもの。めげずに前に進むしかない。
それにしても、今日から子供は臨海学校ということで、キャンプに出掛けるそうだ。天気が崩れて可哀想だけれど、これはこれでまた良い経験になるだろう。子供というのは、どんな状況でも楽しめるパワーをもっている。友達といればどこにいてもどんな状況でも楽しいものだ。それは僕が子供と同じくらいのころ、宇宙博に台風の中バス遠足で行った時の事を思いおこさせる。物凄い強風で物が飛んでくる中、バスに乗り込んで博物館を巡った。今なら、きっと中止になるような天気だったけれど、時代がゆるかったのかな。。。それでも、楽しい思い出しか残っていない。
それにしても、、、大人にとっての現実は、そんなに優しいものでもなく、、、
今日は、一年に3度も4度もリピートをしてくださるヘビーリピーターのお客様と個人的に会食をするため、ホテルにお迎えに上がる車を洗車に持っていったのだが、空を見るとおもーいスコールの厚い雲が近づいて来ていた。
こりゃー間違いなく降るなー少なくともお迎えに上がるまで持ってくれたらなーと空をにらみながら洗車に出したのだが、終わってものの10分もしないうちにスコールの雨にあってしまった(汗)
で、結局そのまま迎えに行くことになったわけだけれど、本当に恨めしい限りだ。。。
とはいえ、このスコールの雨はマヤの人々にとっては恵の雨であり、焼き畑(ミルパという)を専業とする先住民の人たちには、焼いた畑の火を鎮火させ、播種をし、作物を育ててくれる雨神チャークの恩恵の雨でもある。
マヤの先住民の人たちは、雨季が近づくと雨を呼ぶ儀式や祭りをやる。これは古代マヤの時代から続く伝統の文化でもある。
そして、その時にマヤの人たちが口にするお酒が「Xtabentun」(シタベントゥン)というハチミツから作った蒸留酒だ。このシタベントゥンは本当に甘いお酒だ。イタリアンで食後のカラヒージョには、普通は43というリキュールを入れるが、人によってはこのシタベントゥンをいれたりもする。
ストレートで飲むにはちょっときついくらい甘いお酒。
それをライムジュースで割って飲む。
度数は38度と非常に高いので、簡単に酔っぱらう。マヤの人たちは日本の我々に似てあまりお酒に強い人はいない。すぐに陽気に酔っぱらって、酩酊して、そのまま寝てしまう。
そうして、村のみんなで酩酊して眠りについて目が覚めるころに雨が訪れる。。。というのが、まー、おおざっぱだけれど、雨を呼ぶ村の祭りの概要。
このシタベントゥンをどうにかもっと美味しく飲めないものかと、様々なレストランやバーが精力的にいろいろなカクテルを生み出している。
VESO MAYA(キス・マヤ)や、CAFÉ MAYA(マヤン・コーヒー)などは、このシタベントゥンを使ったカクテルで非常に飲みやすく仕上がっている。ベソマヤは、シタベントゥンとカルアのカクテル。むちゃくちゃ甘いので、食後のデザート向け。
同様に、マヤンコーヒーは、これは強いシタベントゥンに火をつけてカプチーノに注ぐというパフォーマンスの利いたアートコーヒーだ。ガイドブックなどではよく紹介されていると思うけれど、この今では有名なマヤコーヒーを生み出したのが、カンクンではユカタン料理の老舗であるHABITUERAというレストラン。かれこれ40年近く前に、どうにかマヤの伝統のお酒を観光客に楽しんで喜んで飲んでもらおうかと生み出したのだそうだ。
こういう話というのは非常に面白いしタメになる。ボクたちもどうしたら、カンクンにいらしてこの素晴らしい自然と文化にあふれたマヤの世界で楽しんで沢山の思い出を作っていってもらおうかと日々考え続けているから、こうした着想というのはとても勉強になる。
そもそもシタベントゥンは飲むと分かるがかなりきつくて癖のあるお酒だ。これが伝統だと押し付けられても、おいしいと飲める人はほとんどいない。それを文化だと押し付けておしまいだとしたら、文化とは何だろうかという話になってしまう。
伝統と文化というのは同じなようで微妙に立ち位置が違うとボクは考えていて、伝統の時間軸の延長上に文化というものが生み出されていくものだから、この伝統というものをベースにその時代時代の趣向や流行、地域枠を飛び越えた交易などにより影響を受けながら更に洗練されていく結果が文化だと思っている。
だから、伝統は歴史であって、文化というのは常に進化をしていく未来のカタチだという事だ。
ボクたちが旅をして、そこでいろいろな刺激を受ける経験や体験がなぜ大切かと言えば、こうした経験を通じて、自分の持つ価値観や人生観を揺さぶられ、限られた人生を豊かにしていく手段でもあるからだ。そうして、自らの人生観が変化をするとそうした価値観は他にも伝播をし、それが文化というものに繋がっていく。大きな枠組みの中の小さな存在である自分が、影響を受けながらも影響を与えていくきっかけとなっていくところに、旅の面白さや醍醐味があるのだと思う。
そうした創造性にあふれた経験を出来る旅というのは素晴らしいと思う。だから、是非ここに来て沢山の刺激を受けて、日本の文化に新しいスパイスを盛り込んでいってくれる人が現れてくれたらと願う。
そうそう、毎年、フォーブスで億万長者番付なるランキングが発表されている。常に話題になるのは、マイクロソフトのビルゲイツと、メキシコの富豪カルロス・スリムのトップ争いだ。この二人は一位と二位を行ったり来たり抜きつ抜かれつしているのだけれど、資産の話だけをするのは不毛だといつも感じる。
ビルゲイツはイノベーションという人類の持つ英知を体現させる形で富を手にした。彼が生み出したウィンドウズによってボクの仕事もその後のインターネットの普及によって可能になった。皆を幸せにした結果として富豪になったわけだ。
方やカルロス・スリムはどうだ。1994年のメキシコの経済危機に乗じてジャンクボンドと化したメキシコの国債を私財を投げ出して買い支え、メキシコの危機を救ったみたいなことが言われたりしているが、内実は、裏取引でメキシコの国債のドル/ペソの換金率を等価とする密約を結びまんまと10000%もの利益を享受した金をベースに、当時国有企業だったテルメックス(日本の電電公社みたいなもの)を、混乱に乗じて私企業として乗っ取り、政治力を利用して他の電話事業に制約をかけ続け、利益をむさぼり続けて肥大化した男だ。
おかげで、未だにメキシコの電話料金は、携帯電話も含めて世界一高いと言われ、その実、質が悪く速度も遅いまま世界に取り残されてしまっている。
貧しい人間も含めた一般の人を苦しめて搾取した金で長者になっているような人間をボクは尊敬もしないし、立派だと思ったりもしない。しかし、メキシコはそういう金持ちがとても多い。先日、捕まった前市長のボルヘもそう。政治家になった途端に収賄を繰り返し、生活が派手になる。
収賄の結果、不利益をこうむるのは一般の人々だ。人の為に政治家になったはずなのに、私利私欲に走る政治家がメキシコは非常に多いのは悲しい事だといつも感じる。
メキシコ革命という世界に誇れる市民革命により成立した独立国家メキシコ合衆国が、戦前の日本の財閥よろしく一部の資産家に専有されてしまっているのは悲しい現実だと思う。
ちなみに、我々外国人には参政権はない。ボクはメキシコの永住権をもっているので、事業等についてはほとんど制約がないのだけれど、どれだけ長くこのメキシコに生活をし、納税をし、貢献をしても、選挙での投票権は一生得られることはない。
こんなバカな話があるかと時々おもうけれど、それが今のメキシコだ。
こうした現実を変えられるのも、人の創造力。この創造力を生むのが、自らの体験や経験だ。創造力の欠落した人間ばかりでは人類の未来はない。文化は未来だと先に書いたけれど、沢山の人がたくさんの刺激を受けて、新しい世界を生み出していく原動力に、ここカンクンで小さくてもツアー会社という仕事を通じて貢献出来たらと、思いだけは壮大な店長吉田なのでした(笑)
さて、また長くなってしまった。。。仕事にもどるとしようか。
皆様、どうか素敵な一日を!!
店長吉田拝
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6月17日のジンベエ。18日からは天候不良の為、本日19日も中止となりました。金曜日6/23に再開予定?!
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6/17のジンベエもう一枚。それでも、現在100%遭遇率更新中。出航すれば遭遇出来るので、是非楽しみにいらしてください。
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ジンベエの船上でのセビッチェ調理中。広くもない船上で器用に毎回作ってくれます。
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シアンカーン&グランセノーテご利用頂きましたK様ご夫妻が、ツアーの後、パナマ帽をお買い求めいただきました。
先日、グレード4番という奇跡に近い型番が2本だけ入ったと書きましたが、すぐに一本売れてしまい、そして、K様にもお買い求めいただいたため、もう4番の在庫はありません。。。
次、、、こういう素晴らしい工芸品レベルのパナマ帽が入るの、、、いつになる事だろうか(汗)
末永く大切にお使いくださいね。ありがとうございました。 -
JOYAのVIPご利用のN様
弊社のVIPの場合は、ショーの後、バックステージのツアーが入ります。団員の方と一緒に写真を撮ったりできる特別タイムがございます(^^) -
表題の写真と同じてずが、ごれがカラヒージョのシタベントゥン割り。
通常は43というリキュールでエスプレッソを割るわけですが、シタベントゥンで割る方がマイルドになります。
これがユカタンではおすすめです。ぜひトライしてみてください。
注文時に、Calahijo con Xtabentunといえば OKです。 -
これが出来上がり近景(笑)
食後のデザートの必要がない男性諸氏は、このくらいで粋を収めるのがスマートでしょうか?!
お店側にも、こういう特殊な注文をすると一目置かれて、メキシコでは重要なハッタリがききます(笑) -
ちなみに、このお店は、店長、最近お気に入りのPETER'S RESTAURANTというセントロにあるカジュアルなレストラン。
シェフのピーターさんは気さくなメキシカンですが、料理の腕は一級で、ここのブイヤベースはマジでおすすめ!!
仕込みを丁寧にしていることがはっきりと分かる風味です。
ちなみに、この写真は、白身魚のTresure of Caribean (カリブの宝石)という料理です。 -
そんでもって、今回の番外編(笑)
お客様の美容師さんに、髪をカットしてもらいました。
わが社の岡君は、40代に入って体の劣化が激しいからと、気持ちが若くなるように、お願いします。。。と注文したのですが。。。 -
眉毛にまでブリーチを入れられて。。。
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おいおい!!!!(汗)
これでお客さんの前に出るのか!!(滝汗)
というわけで、ちゃんと黒く色を染めてもらいましたが、遊びすぎだろ(汗) -
というわけで、カットの後はお礼も兼ねて一緒に食事をしていると、、、
何やら携帯が。。。 -
JOYAの皆さんから、、、飲んでるよーコールが(笑)
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で、結局、皆でその後、カジノ大会になりましたとサ。。。
ちなみに、今回は全員勝ちました!!)ヨカッタ(汗)
それにしても、最近JOYAの皆さんと会う機会が妙に多い気が。。。(笑)
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