2017/05/14 - 2017/05/14
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kyosakuさん
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行き先を決めずに会社の同僚と行くことにした台湾旅行。
同行者が「ここに行きたいんだけれど」と見せたスマートフォンの画面には、麻豆代天府の様子が。写真だけ見ると、以前行ったシンガポールのハウパーヴィラの様な、テーマパークに見えますが、立派なお寺の様です。
どこにあるのかと場所を調べてみると、台南の近くです。Google mapsで周囲を見ていると、映画「KANO1931」で出てきた、八田與一氏の建設した鳥山頭水庫があります。台湾好きの方ならこの映画を知らない人はいないでしょう。私もハマって台北、香港、日本と映画館で8回観賞した程です。映画の舞台になった学校のある、嘉義市は比較的行きやすいですが、鳥山頭水庫はなかなかハードルが高い。せっかくの機会ですので、麻豆代天府とセットで訪ねてみることにしました。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- タクシー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
- 利用旅行会社
- エクスペディア
-
前日に台南入りして宿泊。ホテルをチェックアウトして、台南駅へと向かいます。
台南駅 駅
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目的地の隆田駅は、区間車(普通列車)と一部の莒光号(急行列車)しか停車しません。ちょうどプユマ自強号が到着しましたが、乗りたいけど指をくわえて見送ります。
台南駅 駅
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台南駅から区間車で30分ほどで、隆田駅に到着します。
駅前に出ると、ロータリーのベンチに腰掛けていたおばちゃんが話しかけてきます。タクシーの呼び込みの様です。
「ウーサントウ?800円」と言ってくるので、メモ帳に「鳥山頭+麻豆代天府 1000円?」と書いて値段交渉します。
おばちゃんは「麻豆代天府は片道200円で往復400円プラス」とメモに書き込みます。ネットで事前に調べていた値段と同じですので、200NT$をケチっても仕方ないので、1200NT$でタクシーをチャーターすることにしました。隆田駅 駅
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おばちゃんはタクシーに乗り込みます。てっきり客引きだけかと思っていたら、運転手でした。
おばちゃんの運転で、畑の中のまっすぐな道を進みます。八田路です。
やがて遊園地の入り口のような、大きなゲートにさしかかります。ここで入場料を払わなければなりません。おばちゃんは心得たもので、後ろの窓を開けて窓口の横に車を停めます。車内から大人一人200NT$を支払います。 -
最初に見たのが、八田與一記念館。
八田與一記念館 博物館・美術館・ギャラリー
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学校の教室ぐらいの広さのこじんまりした資料館です。八田與一氏については、金沢勤務時代に、金沢市のふるさと偉人館で調べていたことがありますが、同じような資料が展示してあります。八田與一氏の一生と、嘉南大圳の工事概要について知ることができます。
資料を眺めていると、タクシーがもう一台停まって、50歳代くらいの女性が一人入ってきました。日本人の様ですが、一人でタクシーをチャーターして、八田氏ゆかりの地を訪ねている様です。八田與一記念館 博物館・美術館・ギャラリー
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記念館の外に出ると、映画KANO1931で何度も見た場所が。大沢たかお演じる八田與一が、嘉南大圳の完成式典を迎えるシーンが目の前に蘇ります。
烏山頭水庫風景区 建造物
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運転手のおばちゃんが、八田氏の妻が身を投じた場所であることを、パネルを指さしながら説明してくれます。
烏山頭水庫風景区 建造物
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再びタクシーに乗り、ダム湖のほとりへ。周辺がレクレーション施設になっているようで、バーベキューやキャンプをしている人がたくさんいます。
北京の天壇公園にあるような塔があり、おばちゃんが「見ないの?」と言ってきますが、面倒だったのでパスします。烏山頭水庫風景区 建造物
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おばちゃんが地図で「これまでここを通って、これからここへ行くからね」といった趣旨の説明をしてくれますが、いかんせん言葉がわかりません。熱意だけ受け取っておきます。
湖をしばし眺めますが、5月とは言え真夏のような暑さ、冷房の効いたタクシーに逃げ込みます。烏山頭水庫風景区 建造物
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次に向かうは、八田與一氏の銅像です。
残念なことに、銅像の首が切り取られる事件があったばかり。5月8日の命日に合わせて、急ごしらえで銅像は修理されていましたが、周囲は立ち入り禁止になっています。
テント小屋にいた警備員らしき人に尋ねても、「入っちゃダメ」ということでした。遠巻きに眺めます。八田與一像 モニュメント・記念碑
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おばちゃんは「ここからもう少し歩くと、工事に使われていた蒸気機関車があるよ」と言いますが、あまり興味がないのでパス。蒸気機関車を見学してきたと思われる日本人男性とすれ違います。やはりタクシーをチャーターしている様です。
同行者は「すごいですね、わざわざタクシーチャーターして訪れる日本人がこんなに居るとは。八田與一のことは全然知りませんでした」と感心しています。八田與一像 モニュメント・記念碑
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タクシーはいったん入場料を払ったゲートを抜け、再び八田路を走ります。
しばらく走ると、八田與一記念公園です。八田與一氏の住んでいた住宅を含め、数棟が復元されています。
放水口横の記念館は、我々日本人だけで閑散としていましたが、こちらは団体客など大勢の見学者で賑わっています。
資料館らしきものがあったので、入ってみます。八田與一紀念公園 広場・公園
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写真パネルやアニメーションが豊富で、日本語の解説もあり、理解が進みます。
八田與一紀念公園 広場・公園
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八田與一氏だけでなく、妻の外代樹さんについても詳しい説明があり、なかなか充実しています。ぜひ立ち寄ってほしいです。
八田與一紀念公園 広場・公園
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さて、住宅を見学します。週替わりで公開される家が変わる様ですが、私たちが訪れたときは、八田邸が公開になっていました。
八田與一居住家屋 現代・近代建築
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靴を脱いで室内にも上がれます。ひな人形と五月人形が飾られています。
団体客の案内者の説明では、「畳」という言葉が頻繁に出ていました。現代の台湾には畳の部屋は無いのでしょうか。無いのかも。八田與一居住家屋 現代・近代建築
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純和風の建築家と思いきや、八田氏の執務室らしき洋風の部屋もありました。
八田與一居住家屋 現代・近代建築
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庭には子供を抱えた外代樹さんの銅像も。
八田與一居住家屋 現代・近代建築
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お土産は烏龍茶焼酎「八田與一」をどうぞ(笑)
八田與一紀念公園 広場・公園
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映画「KANO」もそうですが、こうした形で、多くの人に八田氏の功績が受け継がれていることに、日本人として嬉しく感銘を受けました。
思い切って訪れてよかったです。
おばちゃんのタクシーに乗って、次の目的地、麻豆代天府を目指します。八田與一居住家屋 現代・近代建築
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