奈良俣（ならまた）ダム放水見学

2017/05/14 - 2017/05/14

どこにも行かないゴールデンウィークが終わり、それならと職場人から勧められたダム見学に出かけることとなりましたが・・・・
どんな具合になりますか～

エリア 群馬

関越道をぶっ飛ばし（ウソウソ時速８０キロのノロノロ運転）で、当初の目的地である「矢木沢ダム」に向かったのですが、下の須田貝発電所前で見学用バスに乗り換える人たちでごった返し、係の人から「既に矢木沢放水は終わっていて、奈良俣がおすすめですよ～」と云われて来ました。（うまいこと追い返された感ありですね。ええ　ありなのです。）

ダムってコンクリートのアーチ状をしたものだと思ってたら、大量の石で固められた構造で、近くで観れば「圧巻」です。

ちなみに「矢木沢ダム」はアーチ状、こちらの「奈良俣ダム」はロックフィル構造っていうんだって。

見学用の遊歩道には、薫風の５月にして桜が咲いていました。

その傍らには雪が残り、季節がごちゃ混ぜなのでございます。

ダムを近くで見ると、ごっつい石を上手く並べているのが分かります。

こんな具合の階段をテクテクというか、ヨロヨロ歩くこととなります。

もう、ヘロヘロでございます。

などと泣き言は通用しません！　さらに勾配がキツクなります。

途中、２ヶ所こういった休憩所があります。

休んでいたら、降りてくる方から「帰りも、ココを通るしかない。」と教えられ、心が折れました。

凄いよね！　石石石、人間の強い意志を感じます！

勾配がさらにキツクなり息も切れて、やっとゴールの水資源機構の看板が見えてきました！

おや？

あと５００メートル歩かねばなりません。凹ませてくれます

上越国境の山々ですね。

貯水率１００％で更に雪解け水が流れ込んでいるそうです。

よって、この時期に点検放水が行われるのです。

ダムを学ぶための「ヒルトップ奈良俣」でございます。

大型のタイヤですね。ブリヂストン製と書いてあります。
聞くところによるとこのサイズになると作れるのは世界でBSとミシュランくらいだとか、そのため１本５００万円と強気です。また同社の連結営業利益の２割を稼ぎ出しているんだって。

ちなみにうちのクルマは４本で数万円、タイヤなんて国際規格であるISOを通っていれば、どこのメーカーだって同じだよね。（といいつつ、見たらBSロゴが付いてました）

積載量７８トンのダンプに使われているんですね。
こういうのはオーストラリアやアメリカのビンガムピットのような鉱山で使われているのは知ってましたが、日本でも大活躍なのです。

売店で「ダムカード下さい」というと無料で貰えます。
ただし、来た人一人につき１枚です。
前の人が一人で「お土産に５枚下さい」て云ったら、注意されてました。

奈良俣ダムはこの８種類の石から出来ていて、これまでの写真に写っているのは表層のリップラップ。７８㌧ダンプ６０００台分だそうです。

一番多いのはロックⅢという石で１０万４千台ですよ。

土地の買収、補償交渉、建造に数十年と億兆の費用が掛かるのも分かります。

さてサポーターも持ってこなかったので、帰りはヒザにタオルを巻いての下山です。
ちなみに高低差は１５８メートル？１８５メートル？のようです。

おっ！　発電所が開いている！
放水に合わせて、見学会をやってました。

訪問時は最大発電量１２８００キロワットのフル回転でした。

上部のプラスチック内で小さな風車？がクルクル回ってました

くるくるくるくる～るんるんるん♪
のような長閑さはありません。どちらかというとゴーゴーゴーと工場のような音です。

さて帰る途中でもう１か所、ダム発見。
藤原ダムです。ここは上部をクルマで通過することが出来ます。

ダム見学日に合わせて、付近に生息する動物写真があり、ヘビや齧歯類にカモシカもいるみたいです。

カモシカ見たいよ～と思っていたら

分かりますか？

左のコンクリの入り口部分に！

カモシカ発見！

大興奮です！

それにしても、コンクリで囲まれたこの場所にどうやって入って来たのか分かりません。