ロートレックゆかりの街、アルビ

2017/04/22 - 2017/04/22

フランス南西部のミディピレネー地方のアルビの旧市街を歩いています。
アルビはロートレックが生まれ育った街。
また13世紀異端とされたアルビジョア派の街でもあります。
観光スポットは旧市街に集まり、歩いて楽に回れます。

エリア アルビ(フランス)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0

アルビ旧市街の南側にあるラペルーズ広場です。

フランス大統領選挙の真っ最中でした。
日本に比べてポスターも街に１、2か所ほどで
集会、選挙カーもなく静かで
このポスターがないと忘れるほどです。

この週の週末が投票日でした。

ラペルーズ広場には
数年前に建てられたアルビのイベントホールです。
真新しく、モダンな建物です。

横から見ると覆いのようなもので
囲うような感じになっています。

ラペルーズ広場ですが、
旧市街を囲んでいた城壁を取り除いた場所が
公園となっています。

輪状の道路、公園になっています。

ラペルーズ広場から旧市街に入っていきます。

旧市街です。サント・セシル通りです。

サント・セシル通りです。
通りの向こうにはサント・セシル大聖堂の塔が見えます。

木骨組みの家も見えます。

サント・セシル大聖堂です。

１２８３年に建設が着工されています。
高さ４０ｍあり、
窓の形状や外観からは教会というよりも
要塞のようです。

アルビは１３世紀初めに
ローマカトリックから異端とされ迫害された
アルビジョア派（カタリ派）の本拠地のため、
アルビジョア派からの反撃などを恐れて
このような教会の建物を造ったようです。

セント・セシル大聖堂のすぐ横には
大司教の邸宅（司教館）であった
ベルビー宮があります。

トゥールーズ・ロートレックが没後に、
母親がこの宮殿を買い入れ、
ロートレックの作品などを展示するための美術館となっています。

入口ファサードです。

教会内です。
いかめしい外観に比べて
内部は天井から祭壇まできらびやかな装飾で覆われています。

内陣手前のジュべと呼ばれる仕切り壁は
１４世紀のフランボワイヤンゴシックの傑作です。

レースのような装飾が見られるジュべ、
天井のフレスコ画も美しいです。

天井のフレスコ画、ボールトも美しいです。

大聖堂を出て、チョコレート店に立ち寄りです。

大聖堂から１００ｍほどに
サント・セルヴイ教会があります。

ロマネスク様式とゴシック様式の混ざり合った外観です。

教会に入ると回廊がありました。

回廊です。

回廊の中央部の中庭です。

教会内に入ります。身廊部分です。

側廊です。

正面祭壇です。

天井と後部のパイプオルガンです。

先ほど見たベルビー宮であった、
トゥールズ・ロートレック美術館に入ります。

入口のすぐ横には観光案内所です。

美術館の中央部の中庭です。

ロートレック美術館です。

地下にトイレ、大きな荷物預かり所があります。
なかは撮影禁止です。

この写真はチケット売り場に掲げられていたものです。

かつての司教館を改造している建物のため、
中はわかりにくいです。

「ル・ディヴァン・ジャポネ」、
「ムーラン通りのサロンで」などの
ロートレックのお馴染みのポスターやデッサンがありました。
またけっこうな数の油彩もありました。

８割以上はロートレックの作品ですが、
一部ラ・トゥール、セザンヌなどの作品もありました。

美術館を出て裏側に回ると
幾何学模様の美しいフランス式庭園がありました。

右側の建物がベルビー宮で、
左の川がタルン川です。

タルン川の手前に見える橋は
ポン・ヴィユー（旧橋）です。
旧橋は１１世紀に架けられた橋で
フランスで最も古い橋です。

タルン川と旧橋がよく見えます。

ロートレックの生家です。

３階の壁が吹き抜けになっているのは、
１５、１６世紀にアルビなどで栄えた
青色の染料のパステルを使い染めた布などを干すための場所です。

ロートレックの生家の横の家の窓の扉の水色は
パステルの色です。

煉瓦つくりの家並があり、
パステルの水色の窓枠など雰囲気があります。

公園の名前にもなっているラペルーズです。
１７４４年にアルビ近郊で生まれ、８８年に没。
海軍将校、探検家で日本とも所縁があり、
宗谷海峡も探検し、ラペルーズ海峡とも呼ばれています。

ラペルーズ公園。

城壁のあった外輪が道路、公園になっています。

公園のすぐ前には裁判所。

煉瓦つくりの市庁舎。

市庁舎。

市庁舎。

旧市街。

細い通り、石畳の道、赤いレンガの家など
歩くのはとても雰囲気があります。

路上マーケットが開かれていました。

マーケット。

パステルの店です。

パステルはアブラナ科の植物で、
黄色い花の咲く植物で
葉を染料として用いられました。
１６世紀末にインディゴが入るまでは
ヨーロッパで唯一の青色の染料でした。

その当時の繁栄を現すような
淡い青色は今でも魅力があります。

ベルビー宮から５０ｍほどのレストランです。

鴨肉のサラダです。

ステーキとフレンチフライです。

デザートです。

ホテルに帰ってきました。
旧市街から５００ｍほどです。