2017/04/22 - 2017/04/22
181位(同エリア484件中)
唐辛子婆さん
西武池袋線入間市駅徒歩20分のところにジョンソンタウンという町があります。
ここは米軍基地(今の自衛隊駐屯地?)の兵士たちの宿舎が並んでいた所です。白いペンキ塗りの平屋建ての木造家屋がとてもレトロな雰囲気です。
もっと小さいですが立川の昭和記念公園の近くにもこういったエリアがあります。
いっときマイク真木が住んでいたとか。
入間市のジョンソンタウンはその後もとの地主さんへと返還されました。
地主さんのご実家は日本橋の明治屋ストアーだとか。
米軍がいた頃の雰囲気を忠実に残したレトロなアメリカの町並みが
人気となっているやうです。
全て賃貸として貸し出されおり素敵なインテリア雑貨屋さんやカフェなどがいっぱい。
- 旅行の満足度
- 5.0
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海外子供の教育支援ボランティアをやっていた頃
ボランティアの会の長老の叔母さまにあたる方がバザーの時に
かならずケーキを焼いて寄付してくださってました。
私たちはいつも「ケーキのおばさま」とお呼びして
優しいお人柄に感謝していました。 -
そのおばさまが90過ぎて亡くなられたと聞いてお通夜の前日に伺った時のこと。
「お棺に入れてあげようと思ってね。」
と見せてくださったものの一つがこの本でした。
叔母様は昔、米軍基地のメードさんをしていました。
ジョンソンタウンのやうなこぶりな家ではなくて基地内の将校とかの
大きな家のメイドさんです。
雇われて働く前に渡されたのがこの本でした。
THE AMERICN WAY of HOUSEKEEPING
アメリカ式家政法 -
色あせてボロボロでページがとれてたりして
いかに何度も何度も読み返したかが想像できます。 -
これは掃除道具の説明ですが
「デール夫人のクッキーの作り方」とかさまざまな料理法も載っていました。
パーティーの時はそれはそれは忙しくて大変だったそうです。
驚くべきことにこと細かく書かれた家事の方法全部が
英文と旧仮名遣いの邦文で綿密に訳されていました。
日系二世の方が訳されたんでせうか?
だとしたら翻訳にあたりいかに万感の思いをお持ちになったことでせう。
敗戦直後の日本駐留の米兵はふんぞりかえっていましたしね。
唐辛子婆の小さなころの家のそばに米兵の家族の宿舎があり
子供たちがとおりがかりの私たちにむかって石を投げるのです。
Spring has come.しかしらない母がノーノーと言って怒ってくれました。
鬼畜米英の時代に教育を受けて英語は何も知らない母が
This is a pen. ぢゃなくて Spring has come.だけ知っていたというのも
不思議っちゃ不思議ですが。
ああ、これって過去分詞だの完了形だの文法ばっか習った人の感想ですね。
もちろん文法は習うと便利なものには違いありません。
特にオフィシャルに英文書く時には。
でも「春が来た!」の嬉しい気持ちをそのままSpring has come!
と覚えるのって素敵なことですよね。
あ、話題がどんどんそれてしもたがな・・・。
こんな貴重な本を焼いてしまうの?
もしかして基地内で発行されたのなら国会図書館にないかもしれないし。
「そうだねえ、とっておこうかねえ。」
ところがさすが国会図書館!
調べてみたらあったのです、マイクロフィルムにとってありました! -
でも現存する本はもしかしたらこの1冊かもしれません。
ケーキのおばさまはつましい生活(多分)の中からバザーには
かならずケーキを寄付してくださった上
長老の家のそばの介護ホームに移って以降あとはこれだけあれば十分
だからと余りそうなお金をぽんと入間市に寄付なさったそうです。
びっくりするやうな額ですよ~!
「入間市から感謝状が届いたわよ。」
断捨離の達人、いえ、人生の達人がこんな身近にいらしただなんて!
おばさまにであえたことに瞠目して感謝するしかありませぬ。 -
入間市の米軍基地ゆかりの町がおしゃれな街として再生されていると聞いて
ボランティアグループの仲間だったお友達とでかけてみました。
ジョンソンタウン -
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アメリカの旗まである。
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お店も沢山ありますが
住んでいらっしゃる方のお宅もあるので撮影は慎重に。
お店の方に伺ってOKだったら撮るやうにしました。 -
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カレー屋さん
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レストラン
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レトロなキャンピングカー
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ツルニチニチソウが咲きはじめ。
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八重桜も。
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かわいいドアのオーナメント
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隣接する公園は緑がいっぱいで気持ちいい。
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サッカーしてました。
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お友達のひとりがこのトコ・アタで買い物したことがあり。
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オーナーの方はバリまで買い付けにいらっしゃるそうです。
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アタという草を干して編んだ素敵なバスケットの数々
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トゥナガン村ってどのあたりかなあ?
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ランチョンマットとかもあって素敵
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インテリア雑貨や
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アクセサリーも楽しくて
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唐辛子婆はここでコットンパールのピアスを買いました。
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銀細工の髪飾りやブローチもすてき。
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また来たい。
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そのお隣も
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素敵なお店でした。ANSNSE TONTAN
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バンクーバー在住の猫好きなELLiEさんに
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これをプレゼントしたいなあ。
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二階にも
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面白そうな
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ものがいっぱい。
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壁のイラストも面白い。
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そのお向かいのお店も
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素敵そう。
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二階への階段の前にかわいらしい草花が
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置いてあって。
でも開店は午後からでした。 -
これは何かな?
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入居者募集中。
中を除いたらキッチンの様子が戦後の当時そのままのレトロさでした。
こんなカンジ(もちろんこれより相当大きなキッチンだったでしょうけど)のキッチンでケーキの叔母様はせっせと働いてらしたんだろうなあ。
当時の日本にはないやうな最新式のきっちんだったにせよ
電子レンジがあるわけでもなく、ミキサーもジューサーも今となっては旧式で
重労働なこともあったでせう。
もちろん新しく借りる人はリフォームしてから住むんでしょうけど。 -
なんていう名前のカフェか忘れてしまいましたが
カフェの外側のテーブルでいただいたピタパンのサンド。
オリーブたっぷりで美味しかったです。
さて、あの本はどうしたものでせう。
ここには博物館や記念館みたいなものはないそうですし。
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