最後の海外一人旅？　2.ポルト　クラシックホテルで癒されて義務感にかられて観光

2017/01/02 - 2017/01/03

この旅2日目（1日目は移動だけだったので実質1日目）に事件があってリスボンで足止め、予定していたより2日遅れの1月2日ようやくポルト入りしました。
リスボンからポルトの移動もポルトガル鉄道でするつもりだったのにバス移動になり、バスターミナルからなんとなくの記憶を辿って予約していたホテルに到着した頃にはもう既に暗くなっていました。

普段使っていたデジカメも奪われてしまい、スーツケースに予備のアラームとして入れていた昔使っていたガラケー（しかも壁紙サイズ）で撮影した写真なので普段以上に画像に難ありですがご容赦くださいませ。

エリア ポルト(ポルトガル)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 高速・路線バス 徒歩
• 航空会社: ANA TAPポルトガル航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

ホテル インファンテサグレスに到着したのは17:30頃でした。

私にしてはめずらしく高級ホテルを予約してました。
パスポートが無くてチェックインできるか不安でしたが、警察署でもらった書類と、１泊目のホテルでもらった私のパスポート情報が記載された書類のコピーを見せたらチェックインできました。

クチコミ通り、ウェルカムポートワインもいただけました。
ポルトは初めて？地図要りますか？と問われYesと答えると地図を見ながらいろいろ説明してくれました。

ホテル入口にはまだクリスマスツリーが。でこぼこの天井とシャンデリアも良い感じです。

Infante Sagres Luxury Historic Hotel ホテル

部屋に荷物を置いて、せっかく旅を再開できたのだからホテルにこもっているのは勿体ない、観光しないと！というような妙な義務感にかられて観光に出ました。

まずはポルト　サン・ベント駅に行きお約束の「世界一美しい駅舎」のアズレージョを撮影しましたが、ぶれた写真しか撮れてなかったのでここに載せられません。

事件のせいで道を歩くのも怖かったけど、観光客らしき人が他にも歩いているのを確認して、ポルトガルで一番行きたかった場所、ドンルイス一世橋へ。
橋の上を歩くのはもっと怖いかと思っていたけど意外と平気だった。
予定では、ここで新年の花火を見るはずだったんだけど･･･。

ドン ルイス1世橋 現代・近代建築

ドン　ルイスⅠ世橋より西側。ここは夜景より夕暮れの方が綺麗な気がする。

この後、更に高いところにあるノッサ セニョーラ ド ピラール修道院に行って
この橋を見おろしたかったけど、人がいなさそうだったのであきらめました。
これまでの私だったら行ってたな～。

ドン ルイス1世橋 現代・近代建築

他の観光客についてポルト大聖堂周辺を見てからまたサンベント駅前を通り抜け、次に向かったのはアールヌーボー建築で有名なカフェ・マジェスティック。

老舗カフェで観光客で混んでいるとのこと、この時も行列というほどでは無いけど入口に人だかりが。

カフェ・マジェスティック カフェ

旅行の計画を練っていた時にはここでお茶して優雅な気分になる気まんまんだったのに、この時は精神的にそんな余裕も無く、入口からのぞかせてもらっただけで退散しました。

このカフェの斜め向かいぐらいに2日前に宿泊するはずだったホテル「グランドホテルポルト」があったんだけど、事件のせいで宿泊出来なかった･･･。
ポルトには泊まりたいと思えるホテルが4軒、
アンファンテ・サグレスホテル、グランドホテル・ド・ポルト、インターナショナルホテル、グランドホテル・ド・パリ、その中から厳選したホテルだったのに･･･。

サンタカタリーナ通りにショッピングセンターがあったので入ってみたらコスメショップがあったのでリップスティックを買いました。
化粧ポーチも盗られてて、もっとさっさと買えば良かったんだけどなんかもう化粧もどうでもよく思えてた。
私は知らなかったけどこのKIKO MILANOというブランド、結構人気があるのか「日本未上陸！ミラノ発プチプラコスメ"KIKO"って可愛いすぎ?」という日本語のまとめサイトまであってびっくり。
リップだけじゃ無くて他にもいろいろ買っておけば良かったかな。

ここポルトでは泊まりたいホテルもたくさんあったけど、食べたい物もたくさんありました。
この日はその中でポルトガルの国民食のファストフードで、ピリ辛に似た薄切りの豚肉がパンに挟んである「ビファナ」を食べることにしました。
今から考えるとビファナはポルト以外の他の街でも有ったので、ここではトリパスなどポルトでしか食べられないものにすれば良かったのですが、ちょうどビファナの有名店「コンガ」がホテルの側だったのでテイクアウトにして、スーパーでビールも買って、ライトアップされたリベルダーデ広場を横切ってホテルに戻りました。

リベルダーデ広場 広場・公園

さてホテルに戻ってポルトで食べたかった物の一つ、コンガのビファナとビールの夕食。
ポルトではトリパス（もつ煮込み）やフランセジーニャ（クロックムッシュのような物）も食べたかったのだけど、ポルト滞在が短くなったことや食欲もなかったので食べることが出来ませんでした。

写真はホテルの部屋の、タンスに入ってた長傘とスリッパ。
各部屋に傘まで置いてあるんだ。

Infante Sagres Luxury Historic Hotel ホテル

食後はもう外に出る気力は無かったので、ホテル内散策。
部屋は結構モダンな感じですが、廊下にはアンティークな家具も置いてありました。
日本で言う2階にはこんな吹き抜け？
床に穴が空いていて下の階のロビーが見下ろせました。

階段にはステンドグラス。
この階段の柵のアイアンもすごく良い！

地上階のロビー
肖像画なんかも掛けてあって良い雰囲気。
左上のライトが光っているところが2枚上の写真のところです。

エレベーターの扉のアイアンワークも素敵。
このホテル、くるくるしたアイアンワーク好きにはたまりません。

いろんな人がクチコミに書いていた「エレベータに椅子がついている」。
エレベーター内。

これで一通りホテル内散策はできたかな、と満足して部屋に戻り、大理石のお風呂に入ってくつろぎました。

今回の旅はヨーロッパにしては珍しくバスタブ有りの宿泊施設ばかり予約できて安心していたのですが、事件のせいで急遽リスボンで2泊したところはシャワーのみで、久しぶりにお湯に浸かってくつろげました。

バスルームのアメニティもフル完備。バスローブもあったのが嬉しかった。

寝て、起きて、さあ楽しみにしていた朝食です。
このレストラン入口もアイアンワークが効いて良い感じ。

天井もシャンデリアも壁の絵も、全てが美しい。
このホテルに随分、癒されました。旅の再開が、このホテルに間に合って良かった。

朝からシャンパンもありました。
もちろん食事メニューも豊富。ホットミールも種類豊富でした。

大好きなシャンパンと、スクランブルエッグ、トマト、それにスモークサーモンも。
この後にエッグタルトなどのスイーツ類、ヨーグルトやフルーツもたっぷりいただきました。

朝食を終え、部屋に戻って荷物をまとめチェックアウト。
スーツケースを預けてポルトの街を観光しました。が、あいにくの雨。

まずはホテルから南に少し歩いたところにあるクレリゴス教会。
この階段のところから

クレリゴス教会 寺院・教会

撮った写真がこちら。教会の正面から坂が下っていって、また上ってる。

教会の中に入らせてもらいました。
この教会の塔に登ろうと思っていましたが雨だったのでやめました。

たしかこの教会の側にハリーポッターの世界のモデルになった書店があったはずなんだけど、場所が良くわかってなかったので教会の出入り口に立っていたスタッフさんに「ハリーポッターで有名な本屋はどこですか」と聞くと

「あ～、アリーポッター！」と言いながら笑いながら方向を指さし教えてくれました。
ポルトガル語はHを発音しないのかな？

この時はまだ開店前。既に閉まった扉から覗き込んでる観光客がいました。
私も覗き込んでみた。後でまた来よう、と思って一旦ここを後にしてそのまま忘れてました。
まあ覗き込めただけでもよしとしよう。

レロ・イ・イルマオン 専門店

カルモ教会。
もっと近づいて壁のアズレージョを見たり中に入ってみたりすれば良かったのだけど、
結構な雨が降っていたのとポートワインに気が向いていたのとで
この広場を横切る気にならず遠目に見ただけで終わってしまいました。

カルモ教会 寺院・教会

ポルトの街並み。
雨が降るとパーカーのフードをかぶって歩く人がたくさん。
でも、犯人がフードかぶってたから私にとってはすごく恐怖心を感じる。
トラウマになってしまった。

平日午前中、しかも雨とあって人通りもあまりありませんでした。
今までだったら観光客でごった返す街並みよりも、かえって人通りが少ない街並みの写真が撮れる方が好きだけど、
事件のせいで「助けを求めた時に周囲に人がいる」状況でないと怖くてしかたなかった。
　
写真はボルサ宮。
アラブの間がとても綺麗なようだけど、今回は時間が無くなってしまったせいで外観のみ。　

ボルサ宮 城・宮殿

ボルサ宮からは坂を下ってすぐ、「ポルトといえばこの景色」、ドウロ川に出てきました。

昨晩行きたかったけど人がいなさそうで行かなかったノッサ セニョーラ ド ピラール修道院もドンルイスⅠ世橋の右側に写ってます。

ドン ルイス1世橋 現代・近代建築

昨晩はドンルイス一世橋の上の階を歩いたので、今度は下の道路を歩いてみました。
歩道は人1人分ぐらいの狭さで、ビール腹のおっちゃんとすれ違うときは結構大変でした。

橋を渡りきって、ヴィラ・ノヴァ・デ・ガイア地区へ。
ポートワイン醸造所の看板がずらずら並んでました。

この船はラベーロといって、昔ポートワインの輸送に使われていたものらしい。
雰囲気良いわ～。

この通りの上をロープウェイが通ってます。
空中からの景色を見たいので乗ることに決めていました。
チケット（5ユーロ）を買って、ゴンドラに乗り込む前に

ロープウェイのチケットについている、「ポートワインの試飲」に行きました。
Quededo Port Wine
http://quevedoportwine.com/

入った所にはスタッフも誰もいませんでしたがワイン樽なんかも置いてあって雰囲気ありました。

ポートワインについて、醸造についての説明パネルもあって、それをちらちら見ながらも矢印の上の階に上がると

ポートワインの試飲コーナーがありました。
他の人のクチコミによると赤、白、ロゼ、トワニーの４種類から選べるようですが、知らなかったので何も指定せずにチケットを出したらルビーを入れてくれました。

「無料試飲」だけあって、量は少ない。
有料で、追加ワインも飲めるしつまみも有るようでした。

ポートワイン飲んでワイン倉の雰囲気も楽しんだことだし、さあロープウェイに乗ろうか。
ちょうど、雨もやんで喜んだのもつかの間、ゴンドラに乗ってみると、
雨はやんでも窓ガラスにはさっきまでの雨粒がきっちり残ってました。

テレフェリコ デ ガイア (ロープウェイ) その他の交通機関

あ゛～。せっかくの空中からの景色が！

ゴンドラの中であがいてたら上の方が少しだけ窓が開くことに気付いたので

その隙間から撮影。
右側の高いところが大聖堂で、中央より少し左側にある高い塔がクレリゴス教会の塔かな？

ドンルイス1世橋とノッサ セニョーラ ド ピラール修道院。
ラベーロ（船）が並んでいる様子も上から

ずっとポルトガルで一番見たかった景色が、グレーな背景なのが残念。

ドンルイスⅠ世橋を、ちょうどトラムが走っていました。
ロープウェイ降り場に到着。
ゴンドラに乗る時に撮られた写真が出来上がっていて勧められました。

昨晩は行けなかったノッサ セニョーラ ド ピラール修道院に行ってみました。
やっぱり橋のたもとから撮る写真より、橋も上から一緒に収まっている写真が私は一番好きです。

セーラ ド ピラール修道院 寺院・教会

橋の上を歩いて大聖堂へ

ここにもアズレージョ

ポルト大聖堂 寺院・教会

大聖堂入り口前の広場に、ペロリｰニョ。
日本人からしたら「ペロリーニョ」ってなんかふざけたようなかわいらしいような響きだけど、「罪人のさらし柱」なんだって。

Pelourinho da Se モニュメント・記念碑

ポルト大聖堂。
中にも入ってみたけど、昔使ってたガラケーのカメラだと暗いところで上手く写真が撮れなかった。

ポルト大聖堂 寺院・教会

大聖堂の側からポルトの街を眺めて、ポルト観光終了。
今から振り返ると
トリパス（もつ煮込み）食べてない、フランセジーニャ食べてない、
ゴージャスなマクドに行くの忘れてた、結局本屋も中に入ってない、
などなど予定してたのに出来なかったこと満載ですが、
この時はこれで時間的にも精神的にも精一杯でした。

この旅行記へのコメント （4）

• 尚美さん 2017/03/17 21:52:53

  ホテル インファンテ サグレス凄く素敵です

  Marketa様
  
  泊まられたホテルの階段のステンドグラスと手摺、美しいですね。
  朝食会場の折り上げ天井も綺麗です！朝シャンもあるのね〜。
  癒されますよね。私もゆっくり滞在してみたいです。
  ポルトは本当に素敵なホテルが沢山ありますね。私はインターナショナルを推していたんですよね。
  その中で迷って予約されたのに、グランドホテル・ド・ポルトには泊まれなくて残念でした。
  
  カフェ マジェスティックは知りませんでした。行かねば！と思っています。
  
  では。
  
  尚美

  marketaさん からの返信 2017/03/18 00:45:45

  RE: ホテル インファンテ サグレス凄く素敵です

  尚美様
  
  いつもご訪問、ご投票ありがとうございます。
  
  カフェ　マジェスティックは正に尚美様好みだと思います。
  私は外から眺めただけでしたが
  是非行ってゆっくりお茶でもしてみてください。
  いつ行っても観光客でいっぱいのようですけどね。
  
  インターナショナルホテルも館内に
  ポルトガルらしいアズレージョがたくさんあって、魅力的でした。
  
  一番最初はポルトで3泊、
  しかも泊まってみたいホテルがたくさんあるから1泊ずつを計画していて、
  それがヴィアナドカステロのポサーダに予約が取れたので1泊削って、
  結局事件のせいでポルト1泊ヴィアナドカステロ1泊がおじゃんになってしまい、
  ポルトガル北部で宿泊出来たのはインファンテサグレスだけになってしまいました。
  
  朝からシャンパン＝「朝シャン」っていうんですね。
  この後リスボンでも登場予定です。その時にはこの言葉使わせていただきます。
  
  marketa

  尚美さん からの返信 2017/03/18 04:55:33

  リスボン編楽しみにしています！

  「朝シャン」一般的にはシャンプーですが、朝からシャンパンでも使われるようです。
  私は確かテレビ番組で見ました。
  「羨ましい生活」「贅沢な時間」という意味がおおいにこめられているような気がします。
  
  尚美

  marketaさん からの返信 2017/03/19 10:46:01

  RE: リスボン編楽しみにしています！

  尚美さん
  
  確かに「贅沢な時間」です！
  早くリスボン編まで辿り着かなければ･･･。頑張ります。
  
  marketa