2016/05/21 - 2016/05/21
92位(同エリア594件中)
frau.himmelさん
- frau.himmelさんTOP
- 旅行記599冊
- クチコミ0件
- Q&A回答19件
- 1,093,832アクセス
- フォロワー154人
チロルで一番美しい村「ムッタース」で癒されたあと、次に訪れたところはベルクイーゼル。ここはチロルの英雄アンドレアス・ホーファーが、農民軍を率いて、ナポレオンとバイエルンの軍隊に勇敢に立ち向かい勝利した地です。
シーアバスでこの地に降り立った途端、突然銃声が聞こえました。
冗談ではなく、本気で一瞬「テロ」かと思いました。
今のヨーロッパはどこで何が起きても不思議ではない世界情勢です。
出発前にもブリュッセル空港がISに襲撃され、多くの犠牲者を出しました。
一時は今回の旅行は取りやめようかと思ったほどでした。
しかし、シニアたちはあと何回海外旅行ができるのか?
若い方に比べてそのチャンスは少ないのです。
世界が早く平和になり、安心して旅行ができる世の中になってほしいと思います。
トランプさん、お願いしますよ!。
-
ムッタースからシュトゥーバイタール鉄道で中央駅に戻ってきました。
次は昨年も利用したサイトシーアバスに乗ります。
インスブルックカードで無料の、観光地を定期的に巡回しているバスで何度でも自由に乗り降りができる便利なバスです。 -
パンフレットではこのようなコースで回ってくれるはずです。
ところが・・・。 -
ところが中央駅に張り出してあるコースはかなり違いますね。
パンフレットと逆回りの矢印になっていますし、アンブラス城への道路には⇒がついていませんので、行かないようです。 -
サイトシーアバスの停留所。
レーヴェンハウスで待っている女性を乗せて・・・。 -
オーストリア国旗の紅白の鎧戸で統一された集合住宅。
同じ色合いの日本の国旗と比較して、
こちらは横じまだからいいけど、あの窓がすべて日の丸だったらちょっと異様よね。
シニア達の批評は厳しい。 -
雪を被ったノルトケッテの山並みを眺めながらバスは進みます。
-
清らかなせせらぎのSILL川を通って・・・。
空には二筋三筋、飛行機雲が見えます。 -
バスに触れそうなくらい近くに咲いているマロニエを眺めながら。
のんびりとバスに揺られているのもいいもんだ。 -
オリンピック・アイススタジアム。
インスブルックは1964年と1976年の2回冬季オリンピックを開催しています。そのために造られた施設です。
現在はコンサートや様々なイベントなども開催され、多目的会場として利用されているそう。 -
雄大なアルプスの山々を間近に眺めるのって気持ちいい。
つい何枚もカメラを向けてしまいます。 -
ヴィルテン巡礼教会。昨年訪れましたが、豪華な教会でした。
http://4travel.jp/travelogue/11078699 -
チロルパノラマ/ベルクイーゼルに到着。
シーアバスはここで10分間の休憩。
私はここで見たいものがあり1時間後のバスに乗ることにします。
バス停の近くにある「チロル義勇軍博物館/アンドレアスホーファーギャラリー」。
アンドレアス・ホーファーに興味を持ち、ちょっと勉強したいと思ったのです。
昨年、夫とインスブルックを訪れて初めて彼の名前を知りました。
さらにその後、『ラジオでドイツ語』の中で歴史上の人物を取り上げるコーナーがあり、なんと彼のことを詳しく紹介していたのです。 -
博物館の入り口は、あちらの巨大なガラスの建物「チロル・パノラマ館」にあるらしい。
そちらに向かいかけたら突然パンパンパンパーン!!と銃声の音。
何が起きたの?顔を見合わせる3人。
今はどこで何が起きてもおかしくない世界情勢です。
一瞬テロかと思いました。
出発前にもブリュッセルの空港でテロが起きていますから、私たちがテロに遭遇しても不思議ではないのです。 -
しばらくしてまたパンパンパーーン!
やっぱりおかしい、私見てくる!
K氏I女史が制止するのも聞かないで走り出しました。
物陰からそーーっと見るだけのつもりでした。 -
あちらに軍人の姿も見えるし、立ち入り禁止柵も設けられている。
なにやら物々しい雰囲気は遠くに離れている私にも伝わってきます。 -
建物の陰からそっとカメラを向ける私。
みんなの向いている方向に何があるのだろう?
あっ、また銃声が聞こえてきました。
まずい!
こっちを向いている兵士(矢印)、カメラを向けている私に気が付いたようです。 -
その時私の肩をトントンと叩く人。
振り返ると一人の兵士が立っています。
あ~~、やっぱり見つかった。
私のカメラは没収されるに違いない。
カメラは買えばいいけど、16GのSDカードにいっぱい入っている写真データはどうなるの?!
そんな私の心の悲鳴を知ってか知らでか、その兵士は言葉を続けます。 -
「どうぞ中に入ってください」
私の心の悲鳴。
中に入ったら取り調べるつもりでしょう!。
時折まだ銃声も聞こえるから、最悪銃殺ってことに・・・。
ISって凶暴だから何をやるかわからないし。
みんなが遠巻きにしているあの先では信じられないことが起こっているのに違いない。
なんて私の頭の中は悲愴感でグルグル回っています。
ちょっとオーバーに書いていますが、銃の音を聞くなんて私にとっては生まれて初めての経験ですから、無理もないとお許しください。 -
その兵士、私の恐怖心など意に介さず、私に差し出したものがあります。
「その代わり、耳栓をしてください。」
K氏I女史、何事かと私にかけよってきます。
その兵士はお二人にも耳栓を渡して去って行きました。
右が兵士に渡された耳栓。左はサイトシーアバスのイヤホンです。 -
まだ恐怖心冷めやらぬ私。
中を見ると兵士だけでなく民間人もいるようです。
ただ皆が見ている方向ではまだ銃声が聞こえます。
でも悲鳴も聞こえないし殺伐とした雰囲気ではなさそうです。
恐怖半分に興味半分、3人だもの中に入ってみましょう。 -
この雰囲気、一体何なのでしょうね。
-
やっぱり銃を構えた兵士がいる!
銃口の先には何があるのか? -
今度は女性兵士の射撃です。
それを写真に撮っている男性兵士。
軍事演習なのでしょうか?
それにしては民間人もこんなに近くに集まっていますし、危機感が全く感じられません。 -
ここにも銃を構えている人。
そして銃声がして硝煙があがりました。
はるか向こうに標的があります。
あれっこの人、迷彩服じゃないし、軍人さんではなさそうです。 -
標的
-
ここにきてやっと理由が判りました。
この張り紙は、1発で4ユーロ、3発11ユーロ、5発16ユーロってことですね。
お金を払えば射撃ができるってことなのですね。 -
こちらでは伏せて射撃をしている勇敢な民間の女性。
-
あたり一面硝煙が立ち込めています。
-
射撃を見物しているチロル民族衣装を着けた男性。
-
俺にも1発撃たせてくれよ。
恐いなんて思ったのが恥ずかしい。みんなもうお祭りムードです。 -
それが判ったら、楽しまなきゃ損ね。
坊やはまだ射撃は早いから恰好だけね。
パパが目を細めて息子の勇姿を写真に撮っています。 -
I女史はさっきの勇敢な女性兵士さんを捕まえて記念撮影をお願いしています。
東洋人の女性に声をかけられて、快く応じていただけました。
I女史、本当にお若いです。
実は3人の中で一番の年長者で、平均年齢をぐっと引き上げている張本人なのですが、好奇心旺盛で、これもいつまでも若々しくいられる秘訣なのでしょうね。 -
ここはベルクイーゼル。
1816年ウィーン会議の後から、1918年第一次世界大戦により戦争で犠牲になった人々への追悼碑。 -
これはそのずっと前の中世の兵士の像、みたいですね。
この広場ではそういった戦いの像をいくつも見かけます。
どうしてここに戦いの像がそんなにあるのか。 -
その中で最も大きい像は「アンドレアス・ホーファー」。
逆光ではっきり見えなくてすみません。
ナポレオン軍やバイエルン軍に敢然と立ち向かったチロル解放闘争の農民軍のリーダーです。
ここベルクイーゼルこそが1809年の戦いで激戦地となった場所でした。
そのころは、ナポレオンがヨーロッパを軍事力で席巻していました。
1805年、アウステルリッツの戦いでナポレオン軍に敗れたオーストリアは、チロル地方をナポレオンと同盟関係を結んでいたバイエルン選帝侯に割譲せざるを得ませんでした。
突然故郷がバイエルンの一部となったチロルの人々はバイエルンの統治と悪政に敢然と戦います。
その主人公は手に手に鍬や猟銃などの武器を持った農民たちでした。
ホーファーを先頭にして戦いインスブルックを占拠しました。 -
この絵は2015年ミュンヘンのノイエピナコテークで撮ったもの。
フランツ・フォン・デフレガー「最後の召集兵」1872
ふいにこの絵のことを思い出しました。
農民たちが手に手に鍬や猟銃を持って、出陣する様子です。
まさにチロルの独立戦争で立ちあがった1809年8月の農民義勇軍の姿。 -
農民に敗れたナポレオンの怒りは大きく、大軍を差し向けてチロルを再奪回。この後の戦いにも農民たちは勝利するのです。
このベルクイーゼルは3度戦場になりました。最後は1809年8月。
その時もホーファー率いる農民義勇軍が勝利し、インスブルックを取り返したのです。
その後のホーファーの運命は別の機会にご説明いたします。 -
丘の上からベルクイーゼルを一望できる東屋があります。
今は教会なども見えのどかなたたずまいですが、そのころはこの辺も激戦場だったのでしょうね。 -
東屋には羽根飾りがついた帽子を被った昔の将校さんたちの姿がありました。
みんな似合いますね。
I女史と私、見惚れます。 -
勇気を奮ってI女史は記念撮影をお願いしました。
快くOK。
I女史、そんなに小さい方ではないのに、将校さんの肩の高さしかありません。 -
この東屋にはもう一組先客がありました。
このカップルが一つになったシルエットは、なんともこの場に溶け込んで美しかったのです。
思わず、「写真撮っていいですか?」って了承をもらいました。
その際、もっと二人近づいて!とかもっと顔を寄せて!とか注文をつけまくるシニア達。
ニコニコしながらそれに応じてくれていたのですが、さて写真を撮る段になって、急に女性が笑いだして離れてしまいました。
残念!もう少しだったのに。 -
さて、すっかりテロ騒ぎ(?)で時間を取られてしまいました
「チロル義勇兵博物館」でアンドレアス・ホーファーの展示をみる時間はあるかしら?
ガラス張りの本館の方に行ってみます。
こちらにもまた迷彩服の兵士さんが何人か集まっています。
何も知らない人はこの様子だけで、一体何が起こったのかと思いますよね。
まして銃声でも聞こえようものなら「すわ!テロ」って思うのも当然のことかと。 -
もう様子がわかった私は兵隊さんもお友達のようなもの。
「グリュスゴット!」って挨拶して、恰幅の良い軍人さんに肩章を見せて、ってお願いして写真に撮らせていただきました。
今までオーストリアの兵隊さんとばかり思っていましたが、ドイツ国旗にドイツの鉄十字、ドイツの兵隊さんだったのですね。 -
円形の大きなホールには若い子が大勢。今
日は土曜日なのに、社会科見学か何かで来ているのかしら? -
壁にはここで展示されているいろんなポスターが張られています。
-
もちろんアンドレアス・ホファーも。
-
こちら側には大画面にアンドレアス・ホーファーが。
-
次にはオリンピックのスキーのジャンプが。
インスブルックに関係のある画像が次々に現れます。
建物も全面ガラス張りで大変広いのです。 -
あまりにも広すぎて、義勇軍博物館を見る前からお腹がいっぱいになってしまいました。
もうアンドレアス・ホーファーはいいか・・・。
ところが今日資料を見ながら写真を整理していて重大な間違いに気が付きました。
写真にある「Das Tirol Panorama」って、単にチロルの展望台のことで、この建物のことを指しているのかと思っていました。
違ったのですね~。 -
実はこの建物の中には、大きさが1000平方メートルの360度の円形をした巨大なパノラマ絵画「RIESERUNDGEMALDE]があったのです。なんでもオーストリアで一番大きな油絵なのだとか。
悔しいので資料からとったコピーを貼り付けます。
長すぎて入りきれませんので、二つに切って、上の段が下の段の右にくるような長い絵になっています。
しまったなー、せめてこれだけでも見ればよかった。 -
この絵画は1809年8月のベルクイーゼルの戦いの様子を描いたものです。
上は絵の右端、フランス軍とチロル義勇軍の戦い、下は左端、丘を駆け下りるチロル義勇軍 -
写真が細かくて見づらいですが、アンドレアス・ホファーが戦いを指揮している姿も見えます(矢印)。
-
時間ですからバス停に向かいます。
既に12:17分発のシーアバスが待っていました。
ベルクイーゼルに1時間くらい滞在したことになります。 -
ベルクイーゼルに別れを告げて・・・。
あの射撃はお金を出せば誰でもできたのかしら。それだったらやっておけばよかったわね。
これから私たちの一生に銃を撃つ機会なんて絶対ないのよ。
しきりに残念がるシニア達でした。 -
凱旋門。
旧市街に戻ってきました。 -
マリアテレジア通りでバスを降りて。
お昼はどこでいただきましょうか? -
ここはシーフードのファストフード店「ノルトゼー」。
この2階に「SENSEI」とあります。
『先生』のことかしら?
いや、『宣誓!』だってあるよ、『先制攻撃』ってのもあるし。
日本語とは限らないでしょう?
やっぱりSUSHI BARだから日本語でしょう。
センセイだけでこんなに話が弾むのも、久しぶりに日本語に出会えたせいかもね。
と言いつつも、インスブルックでお寿司まがい店に入る気は3人ともありません。 -
地図を見ると、1区画先に「カフェ・ツェントラル」があるからそこにしましょう。
お昼時のこと、テラス席には人がいっぱい。 -
シャンデリアがとっても豪華な店内はガラガラでした。
-
1884年創業の伝統あるカフェ。
ウィーンで朝食を摂った同名のお店と同系列なのでしょうか。 -
今日はビールをいただきます。0.3リットルのところに目盛りがあります。
泡も含めてちょうど合格ですね。 -
お食事は?
メニューを見たら今日のお薦めのところに何とかスープとある。
私は、知ったかして、
「そうそう、こちらのスープは実だくさんで、お昼なんかスープだけでお腹がいっぱいになるのよ」と。
お二人ともじゃあそれにしましょうか、ということでそのスープを頼んみました。
そして運ばれてきたのはこのコンソメスープ。
大の大人がこの小さなスープを目の前にして、えっこれが・・・!?
絶句!
ごめんなさい・・・。 -
あわてて、アイスクリームを追加注文しました。
失敗の巻でした。 -
さあ、昼食が済んだら、まだ見ていないインスブルックの観光名所が待っています。
土曜日の午後、ヘルツォーク・フリードリヒ通りは大勢の人でにぎわっていました。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (2)
-
- ペコリーノさん 2017/01/23 21:01:49
- 本当に楽しそう!
- frau.himmelさん、こんばんは。
シニア三人の旅、本当に楽しそうですね。
ベルクイーゼルの出来事も、いろいろなことがあって。
ジャンプ台にはいらっしゃらなかったのですね。
アンドレアス・ホーファーの博物館、気になっていたんです。いつか機会があったら、行ってみます。
ペコリーノ
- frau.himmelさん からの返信 2017/01/23 23:32:54
- RE: 本当に楽しそう!
- ペコリーノさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
ベルクイーゼルでは思いがけない洗礼を受けびっくりしましたが、それも思い出です。
今回の旅は本当にいろいろ予期せぬことがあり、それが楽しいことにつながることばかりで、ラッキーでした。
ベルクイーゼルのジャンプ台、本当は上りたかったのですが、行きたいところが多すぎて。インスブルックはまた行くチャンスもあると思いますので、その時の楽しみにとっておきます。
アンドレアス・ホーファーは、ペコリーノさんに教えていただいた「黒猫イクラ・・」で勉強していきました。やはり親近感がわきますね。
ブレーメン、懐かしく見せていただいています。
コメントを残そうと思いつつ、ごめんなさい。
himmel
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
インスブルック(オーストリア) の人気ホテル
オーストリアで使うWi-Fiはレンタルしましたか?
フォートラベル GLOBAL WiFiなら
オーストリア最安
478円/日~
- 空港で受取・返却可能
- お得なポイントがたまる
2
64