2016/12/04 - 2016/12/04
2839位(同エリア4890件中)
船尾唯智さん
今月、宮崎県西都市尾八重で行われた神楽を見に行きました。
尾八重は九州山地の山深いところ。国道219号からは、狭くてクネクネした道路を40分以上走らないといけません。西都市にありながら、西都市中心部からは1時間はかかりました。
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国道から尾八重までの道は、最初は民家がちょくちょくあったものの、あとはひたすら森の山道の中。「本当に集落があるのか?」と思うほど、延々と人家のない場所を走ります。
やがて急峻な崖にへばり付くような古い民家の集落が顔を出します。それが尾八重。ネットで調べると肥沃な土地であり、かなり昔から人が住み着いていたとありますが、急峻な山地ゆえに日照時間も短いような場所。ここに住む人はたくましいなあと思いました。
集落の下に、鬱蒼とした森に囲まれた尾八重神社があり、その手前に小学校跡地があります。これが今回の神楽の会場。既に40台ほどの観光客のクルマが集結してました。静寂に包まれた尾八重最大のイベントの始まりです。 -
神輿を奉納する行事を見た後、受付会場となっている旧小学校体育館で初穂料2千円を出します。一応初穂料は2千~3千円を祝い袋に入れて出すのですが、友人によると必ずしも出す必要はないとも言います。
しかし、この尾八重や高千穂などの宮崎県の神楽は、夜通しぶっ通しで行われ、翌日昼近くまで行われます。会場の駐車場の整理をしていた人は「あと12時間か」と溜息ついてました(笑)
そのような人たちに敬意を表する意味でも、初穂料を出さないなんていうのは私は出来ません。 -
受付では弁当と「しし汁」の引換券を貰いました。初穂料を出して正解です。特にしし汁は、いかにも「尾八重の味」という感じでいいですね。
しし汁はイノシシの肉が入ってるのですが、イノシシをどうやってさばくのでしょう?イノシシ自体がニオイが強烈で、イノシシに荒らされた田んぼのコメはニオイが強烈で捨てるしかない、と言われてます。少々興味があるところ。 -
神楽が始まるまでの間、味わい深い旧小学校の木造校舎の中に入ります。この日、旧小学校の校舎は神楽の演者の控室や、観光客のトイレとして解放されていました。廃校になった校舎に入る機会なんて滅多にありませんからね。
中に入ると、当時の賞状などがそのまま飾られていました。 -
夕闇が迫ると、旧小学校体育館で開会の挨拶がありました。話を聞くと、尾八重の神楽は、隣町の木城町中ノ又の人達も協力して演じるとのこと。
もともと尾八重と中ノ又は、同じ東米良村にありました。しかし昭和の大合併で、中ノ又地区は木城町へ、尾八重を含めた東米良村の多くは西都市に分割編入されました。
しかし今もなお、同じ旧東米良村としての強い交流がこうしてあります。確かに地図を見ると尾八重は西都市中心部は遠く、中ノ又の方が近くにあるように見えます。ただし中ノ又への道もまた、狭くてクネクネしており、こちらも運転には難儀しそうですが。 -
こうして神楽が始まりました。ただ雨が降り始めたため、最初は外で演じる予定が、結局は体育館の中となってしまいました。
さきほどの挨拶の中でもあったのですが、この神楽は800年もの歴史があること。その頃から尾八重には人が住み着いていたのです。他所から来た指導者が、尾八重に演習場を開いて神楽を教えたと言われてます。
これから翌日昼近くまでぶっ通しで神楽が開かれます。演じる人、そして地元のスタッフの方にはホントに頭が下がります。
しかし私は夜8時には早々とこの場を去りました。寒くなってきたため、防寒対策を全くしていなかったことから、夜通しいるのは無理と判断してのこと。
ここの神楽を夜通し堪能したいならば、初穂料、毛布などの防寒対策、そして地元には店はおろか自販機もないので飲食物の準備は必要です。
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