2016/10/23 - 2016/11/02
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montarouさん
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ニューデリーを起点に、北インドの定番の名所を10日間で周遊し、インドの古い文化を見学。
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 3.5
- ホテル
- 3.0
- グルメ
- 2.0
- ショッピング
- 1.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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写真のニューデリー駅には、外国人に列車利用の便宜を図る事務所がある。ただ、この写真の入口付近に“切符がないと駅に入れない”とか、“メトロにはここから行けない”などと嘘を言ってボッタクリ所に連れ込もうとする輩がいる。世界の常識に無知なネギ鴨人は注意!
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ニューデリー駅のホームへの右端入口の手前で、左に曲がったところの階段を上がると、写真の外国人が列車予約できる事務所がある。順番札を取り、右端隅のデスクの係員に、空席があるか否かを調べてもらい、申込書を書き、正面で予約をしてもらう。日本と同じように信じられるが、それでも文句をつける外国人もいる。
ここで、ニューデリーからバラナシ行き(ニューデリーと同じで、バラナシ駅に停まれるホームが少ないため実際は手間の駅のManduadih行き)の夜行と翌々日のバラナシからカジュラホ行きの3段寝台のSL切符を415ルピーと315ルピーで購入した。異常に安いのはMonta老であるからだ。二つの夜行をあらかじめ予約したのは、バラナシからカジュラホまで明るい内に着くことが困難で、しかもバラナシからカジュラホ行きの夜行列車は一便だけで、取り損ねることを心配したからである。 -
メトロに戻り、Saket駅で降りて、お土産店に5分間立寄ると20ルピーと安くなるリキシャでクトゥブ・ミナールに行った。さすが世界遺産で、石彫は素晴らしいし、塔も見ごたえがある。
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ただ、外国人の入場料は500ルピーでインド人は30ルピー。インド人が建設したとは言えども、金額差が大きすぎるのでは?
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帰りは途中でメトロを降りて、歩いてインド門に立ち寄り、リキシャ100ルピーでニューデリー駅に向かい、荷物を取って夜行列車に乗った。
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帰りは途中でメトロを降りて、歩いてインド門に立ち寄り、リキシャ100ルピーでニューデリー駅に向かい、荷物を取って夜行列車に乗った。
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翌朝、明るくなると稲作の田園地帯。写真のように、牛糞を燃料にするため、板状にして干している家があった。広大な平野が農地になると木材が不足する。草はすぐに燃え上がるが直ぐに消える。繊維質を固めた乾燥牛糞は長く燃えるため、木の少ない放牧主体の草原や高原で広く用いられている。
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Manduadih駅から自動車侵入禁止地区の入口となっているゴードウリヤ交差点(Godowlia Chowk)まで150ルピーのリキシャで行った。ゴードウリヤ交差点の内側の道は狭く、牛と牛糞がやたらと多い。宿に荷物を置き、ガンジス川畔のガットを散歩。
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バラナシはガンジス川のヒンズー教の聖地であるが、極言すればインドで最高級の葬儀場とも言える。ここで火葬して川に流せば、カースト最高位で生まれ替わると信じられている。葬儀場は2ヶ所、一か所は薪だけで燃やすが、ここでは薪が貴重で、大金持ちだけが火葬にできる。
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薪と薪以外の方法でも火葬できる煙突のある葬儀場も一か所ある。薪以外なら安価というが、それでもある程度の金持ち。インドの身分は世襲との非難があるが、彼らはバラモンの家に生まれた子供は、前世に良いことをした他人の生まれ替わりだから、世襲でないと言う。なるほど?
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日本で、三途の川を渡るのに大金は不要だが、死してガンジス川を流れるためには大金が必要だ。このため庶民は生きている間に、タダでガンジス川で沐浴し、カーストを上げるのかも知れん。
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暗くなるとヒンズー教の火などによるプージャー(礼拝)の儀式が1時間にわたって行われる。見るのは無料、別のガットでは早朝にもプージャーがあると聞いた。ただ、なぜ地形的に特徴のないガンジス川の中央部が聖地とされるようになったか不可解である。
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翌日は早朝に対岸で日の出を見て、込み合う黄金寺院のリンガを回り、その後にラームナガル要塞まで行った。思ったより遠く、入場料は高く、しかも小さく単純な要塞で見学は中止。要塞の下流側の裏手のガンジス川の船着場で、久美子の家の前のガットまで手漕ぎ小舟に500ルピー払って戻った。
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久美子の家にお邪魔した。お孫さんの小学校の数学や理科の教育レベルの高さに驚く。英語、ヒンズー語、日本語、地元の言葉、語学だけでも大変なのに。インドには学校に行かない子供もいるが、リーダーとなる優秀な人間を育てるために、低年齢から高レベルの教育を行っているようだ。
インドでは数字さえ書けない人もいる。他方で、日本の4年制大学への進学率は5割を超え、さらに石を投げると大学院卒にあたる。日本に文盲はいないが、本当に賢い高知識人がいるのだろうか? 過去25年間GDPが増えず、既に家電は日本イーターに食われ、増えるのは草食性の若者と国の借金だけ?
町はヒンズー教の新年を迎えるための買い物客で混雑、車もリキシャも動かない。何とか駅にたどり着きカジュラホ行きの夜行列車に間に合う。カジュラホ駅から遺跡のある村まで予想より遠く、リキシャの村民価格、50ルピーで行く。宿に荷物を入れ、池の前のレストランで朝食。 -
遺跡公園への入場料は500ルピー。圧倒的な石の彫刻で飾った寺院。
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イノシシはビシュヌ神。このイノシシは水没する世界を角で引掛けて持ち上げたという神話。旧約聖書のノアの箱舟の話に似ているが、独自の話か、どちらか一方が起源かは不知。
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すごい彫刻の技術と芸術性、圧倒的な人物数、神像の数、ただ魅力的な若い女性の魅惑的な像が圧倒的に多い。
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現代の宗教でさえ女性蔑視が多い。多くの宗教は性を劣情とみなし、女人禁制の聖地や寺院が多かった。しかし、ヒンズー教の寺院では全く異なる。現代でもリンガとヨーニの接合を子宮から見た石彫はシヴァ神(とパールヴァティ)として、リンガの先端に乳白色のロウやミルクをかけて祈る。リアルである。
これとは対照的に、インドでは夫婦以外の男女が宿に泊まることは許されないと聞くし、女性が半裸の姿をネットに公開したり、未婚で性交したことが知られると、親族の恥をそそぐためにその女性を殺す場合は、罪に問われない場合も多いと言う。おおらかな彫刻と、逆に厳しい実社会の性道徳の食い違いは、理解が困難だ。ただ、一夫多妻であろうとも夫婦のルールを厳守することが絶対原則で、そのための夫婦和合のための性表現かも知れぬ。ある意味では日本の道祖神と似ているかも? しかし、それだけで理解できない彫刻もある。 -
女性像はすべて魅惑的で、有力者と思われる人間の和合表現が中央に彫られている場合が多い。また半身が男性、半身が女性の像があるが、彫刻の失敗か?あるいは意味ある神像かわからない。いずれにしても、すばらし石工の芸術的技術である。石工がその技術を学んだ時代は、その性表現が当時の常識であったからだろう。現代人には理解困難だが、有るがままを見て、現代社会の常識を再考するインパクトのある材料かも知れぬ。
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日常の祭りや生活を彫った像もあり、おおらかな時代を想像させるが、何を意味するか、混乱してしまう。
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東の寺院は無料で見ることができるが、修復されていない寺院が多い。その帰りに、バスターミナルの前の広場で週一回の市が開かれていたので、新鮮なキュウリと日本型のひらべったいトマトを買って帰った。
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明日はオルチャ( Orchha )に行く予定で、バスで行くか列車か迷ったが、バスターミナルにいた村民が、列車が良いと言う。実際には駅まで遠く、列車も時間がかかり、どちらでも同じと思った。朝にリキシャを拾って、途中で客を乗せる条件で、80ルピーでカジュラホ駅に行く。写真は相乗り客二人。
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列車は9時発、あちこちで停まって5時間要して、2時にジャーンシー(Jhansi)駅。車中で写真のサラダのような物も売りに来たが、危なくて食べることは禁物。
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ジャーンシーの手前がオルチャ駅であるが、おりなかったのは、ジャーンシーでジャイプル(Jaipur)行きの夜行バスを予約したかったからである。ただ、この計画も、手順も良くなかった。
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良くない誤りの一つは、ジャイプル行きの夜行バスの予約がバスターミナルで取れると思ったこと。先ず、駅から6㎞ぐらい離れたバスターミナルに行ったが、夜行バスの予約できる事務所は2-3㎞戻ったところにあると分かった。
そこへ行く途中で見た鍛冶屋、ハンマーを打つのは二人の若い女性、インドの女性は力仕事が得意なのかな? -
次いで二つ目の誤り、分かり難い場所にあった事務所に行くと、祭りの前でそのバスは休みと言う。困ったと言うと、事務員がリキシャを停め、闇バスの事務所に行けと指示してくれた。有難い。汽車駅の近くまで戻って、闇バスを予約して、またバスターミナルに戻った。すると、すでにオルチャ行きの最終バスは出てしまったと、リキシャの運転手もバス事務所の職員も言う。怪しい話と思って迷っていると、200ルピーでオルチャに行くと言うリキシャがいたので、それに乗る。感謝をこめて、運転手に宿を紹介させて、宿からリベートが取れる便宜をはかった。宿の近くのシヴァを祭る新しい寺院も、新年の祭り前で、夜も繁盛していた。
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翌朝はオルチャの町を散歩。すると入口の前を水で溶いた牛糞を塗っていた。理由を聞くと、正月の準備で、牛糞を塗るとラーマ王(ビシュヌ神)が家に入って来るのだと言う。なぜかと聞いても答えはなかった。宗教は信じるもので合理性はないようだ。
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朝食後に城塞に行く。500ルピーと高いが、その価値は十分にあった。城塞は川の中の岩島で、いずれも4角の城壁を備えて繋がった2棟、いずれも素晴らしい。写真は町寄りの城塞。
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壁画もすばらしい。
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イスラム教だけでなく、ヒンズー教の匂いも感じるような壁画に思えた。
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次の写真は町に近い城塞から見た、オルチャの本通りと、遺跡と新しいシヴァ寺院。
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田舎から団体バスで寺院参拝に来る人が多い。彼らは笛や太鼓を鳴らし、孔雀の羽を振って踊って祈る。
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オルチャの川と遺跡。遺跡は超一級だが、川の水質はインドの平均レベルかな?
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寺院遺跡を囲んだ公園、城塞入場券を持っていると無料で入場できる。青い鳥が飛び、リス、花が咲き、人のいない静かな場所。オルチャはアグーラやジャイプルより、はるかに気に入った。
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午後4時、15ルピーの公共バスでジャーンシーバスターミナルに向かい、夕食後にジャイプル(Jaipur)行きの夜行バス乗り場に向かった。バスの下段は座席、上段が寝台、寝台が開いていたので200ルピー追加して寝台へ。しかし、デコボコ道で眠れず。
ジャーンシーからアグーラ、それからジャイプル、ニューデリーのルートが正解だろう。ジャイプルには暗い内に到着、宿で一休み。町は新年の花売りでいっぱい。 -
公共バスでアンベール城から水の宮殿まで5ルピー。池と道路の間の広場のような歩道を散歩。楽しめる。
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公共バスでアンベール城から水の宮殿まで5ルピー。池と道路の間の広場のような歩道を散歩。楽しめる。ここから市中心まで15ルピー。
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4時ごろにジャイプルに戻り、バスターミナルで明日の早朝のアグーラ行きのバスの切符を購入。発車は2番ターミナルと言うので、2番で係に聞くと3番だと言う。3番ターミナルに行くと2番だと言う。切符売場で2番というので、それを信じて帰る。夜は中国並の爆竹と花火でうるさい。朝に2番の係に聞くと、もうすぐ来ると言う。20分前でも来ないので、不安になって再度聞くと2番と言う。発車時間が近いので、3番で聞くと、やはり2番だと言う。10分前になっても2番に来ないので、3番に行って聞くと、何と、向こうのバスだと言う。しかし車掌も運転手もいない。2番に戻って聞くと、バスは3番に行ったと言う。3番で聞くと、あの車掌に席の位置を聞けと言う。発車してから、座席番号を確認にきたが、予約を取っていないか、間違えた客がいて、7-8人が次のバス停で降ろされた。これは最悪の例だが、うっかりしていると置いていかれる。
昼過ぎにアグーラのバスターミナルに到着。ホテル探しを兼ねて、列車の駅まで歩き、明後日の朝のニューデリー行きの座席指定の切符を購入。近くにホテルがないので、リキシャに100ルピーで買い物に便利な宿に連れてゆけと頼む。アグーラは宿が少なく、しかも高く、不便なところが多い。それでリキシャから降りて、商店の多いところの安宿に決める。
10月31日はディワリ(Govardhan Puja)でヒンズー教新年祭。夜は爆竹と花火がうるさい。朝、50ルピーのリキシャでタージ・マハールに向かう。入場料は何と1000ルピー、飲料水付き、日本以上の入場料、ひどいボッタクリ? -
入口で厳しい持ち物検査を受けて入場、しかし空気は汚れ、タージ・マハールは霞んでみえた。近づくとさすがに立派で美しい。ただ、単に一人の女のために造ったのだから、造った職人はどんな気持ちだったのだろう。入口から出ると、新年とは言え、入口に数百mの長蛇の列。その先の道路には数百台のばす。朝早く来て良かった。アグーラは宿が少ないため、ニューデリーから日帰りが良いが、朝早く来ることが必要だ
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新年で、市内では祭りが続いていた。
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インド人に酒飲みが少なく、甘党が多い。新年が終わる前に、お菓子を売ってしまわなければいけない。
翌日は列車でニューデリーに向かうが、発車は1時間の遅れ。空気が霞んで、ニューデリーのPM2.5は999というが、これは機器の測定限界をこえた証拠。北京よりひどい汚染、日本の百倍に近いかも? 田舎も煙り、車の上には灰が積もるので、石炭火力と藁や畑の焼却が主因かな? 学校は休みになると言う。
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