2016/11/01 - 2016/11/05
53位(同エリア260件中)
AandMさん
- AandMさんTOP
- 旅行記221冊
- クチコミ2441件
- Q&A回答87件
- 605,592アクセス
- フォロワー23人
ミシシッピーは米国で最長(5,971 km)の川で、河口にニューオリンズ(New Orleans)があります。19世紀初め頃には外輪蒸気船が行きかい、今日でも水上輸送の要所です。アメリカ合衆国に統合される以前にはフランスやスペイン統治の時代があり、その伝統を引き継ぐ建造物も残されています。
11月初旬に仕事で数日間滞在する機会がありました。滞在場所は、1965年に米国国定歴史建造物の保存地区(Historic District)に指定されたフレンチクォータです。ミシシッピー川は、マークトウエインの小説「トムソーヤの冒険」や「ハックルベリーフィンの冒険」の舞台としても知られています。ディクシーランドジャズ発祥の地でもあります。仕事の合間に、散歩してみました。
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 3.5
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 3.0
- 同行者
- その他
- 交通手段
- 船 タクシー 徒歩
- 航空会社
- ユナイテッド航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
ニューオリンズ空港から市内に向かいます。タクシーはフラット料金で36ドルでした。宿泊ホテルはフレンチクォータの西側の境界であるカナル・ストリート(Canal Street)沿いです。この通りの名前は、ミシシッピー川とポンチャートレイン湖をつなぐよう計画された運河(Canal)に由来するとのことですが、結局この運河は建設されず中央をバスと路面電車が通る3本線の広めの通りとして活用されています。レトロな電車が走っていました。
-
路面電車は1861年に開設され、一度1964年に廃止されましたが2004年に復活しています。今ではニューオリンズを代表する景観の一部となっています。
-
宿泊ホテル(New Orleans Marriott)はカナル・ストリートにありました。
ニューオーリンズ マリオット ホテル
-
ホテル前のカナル・ストリートです。シエラトン、ヒルトン、ウエスチンなど付近には多くのホテルがありました。この場所はビジネスの中心地でもあります。
ニューオーリンズ マリオット ホテル
-
部屋は34階でした。部屋からはミシシッピー川が見えました。
ニューオーリンズ マリオット ホテル
-
結構大型の貨物船がミシシッピー川の上流に向かっていました。水深も結構ありそうです。
ニューオーリンズ マリオット ホテル
-
上流に橋が見えました。大型貨物船もこの橋の下を何とか通過できるようです。橋を通っている道路は90号線で、朝夕のラッシュ時には多くの車が行きかっていました。
ニューオーリンズ マリオット ホテル
-
ホテルから10分程でフレンチクォータ中心部の公園、ジャクソン・スクエア(Jackson Square)に到着します。前方に見えるのはセントルイス大聖堂です。
ジャクソン広場 広場・公園
-
セントルイス大聖堂は1727年に建造された北米最古の大聖堂です。1788年のニューオリンズ大火で消失しましたが1794年に再建され、1819年に中央の塔と時計が付加されて今日に至っています。
ジャクソン広場 広場・公園
-
公園の注意書きで、犬の立ち入りや鳥へのエサやりなどが禁止されています。景観保存に配慮されていることがわかります。
ジャクソン広場 広場・公園
-
公園中央にあるアンドリュー・ジャクソン(Andrew Jackson, 1767-1845)の騎馬像です。ジャクソンは米合衆国軍人、政治家で、米英戦争の活躍が契機となって第7代米国大統領にもなっている米南部出身の英雄です。
ジャクソン広場 広場・公園
-
公園と大聖堂の間には広めのチャートリス・ストリート(Chartres Street)があります。ここには土産物売りや、パーフォーマンスをするストリート・ミュージシャンなども見られ、広場のようでした。
ジャクソン広場 広場・公園
-
セントルイス大聖堂(Saint Louis Cathedral)はカトリック司教座聖堂としては米国最古(1718年)です。
セントルイス大聖堂 寺院・教会
-
教会の壁に、この地を法王ヨハネ・パウロ2世が1987年9月に訪問したことを示すプレートが設置されていました。
セントルイス大聖堂 寺院・教会
-
教会の中です。旗が飾られている点などでヨーロッパの教会とは少し様子が異なります。明るく美しい感じの教会です。
セントルイス大聖堂 寺院・教会
-
祭壇の様子です。
セントルイス大聖堂 寺院・教会
-
祭壇上部の壁画です。絵画はヨーロッパ風で、カトリックの伝統も感じられます。
セントルイス大聖堂 寺院・教会
-
セントルイス大聖堂の左手に博物館(Cabildo, Louisiana State Museum)がありましたので、入ってみました。1795-1799年のスペイン統治時代に建設された建物で、1800年代後半まで州政府や州の最高裁判所として使用され、1911年から州立博物館となっています。博物館入口は質素で、案内看板がないと見逃しそうです。
カビルド 現代・近代建築
-
19世紀、米南部で奴隷売買が行われています。売買の様子を描いた絵画で、オークション形式が採用されていたことが伺えます。画面前の木製樽やテーブルは競売用の奴隷が乗せられた台のようです。
カビルド 現代・近代建築
-
新聞記事の切り抜きも展示されていました。ルイーズという名前の23歳の女奴隷を警察署に拘留中なので所有者は申し出るように、との公告通知です。1841年7月、奴隷解放以前のニューオリンズの状況です。
カビルド 現代・近代建築
-
19世紀の米南部で使われた日用品、写真、関連文書などが展示されています。
カビルド 現代・近代建築
-
博物館は3階建てで、階段に沿って絵が展示されています。
カビルド 現代・近代建築
-
この博物館にはナポレオンのブロンズ製デスマスク(Napoleon’s death mask)が展示されていました。世界に4個残ったものの1個だそうで、1階入り口付近にあります。流刑地(St. Helena)でナポレオンの付添医師の1人であったFrancesco Antommarchiが作製したと説明されています。
カビルド 現代・近代建築
-
セントヘレナ島でナポレオンが亡くなった時(1821年5月)の様子(絵画)、Francesco Antommarchiの肖像、および説明プレートです。
カビルド 現代・近代建築
-
博物館、大聖堂の周辺にはこのような街並みが広がっています。19世紀に建てられたものです。
-
1849年に建てられた米最古のアパート、ボンタルバアパートメント(Potalba Apartment)です。ミヤエラ・ポンタルバという男爵夫人が設計し、建設を監督したことからこのような名前が付いています。
-
クラシックな建物ですが、レストラン、バー、土産物店などとして活用され、夕方から夜には多くの観光客で賑わいます。
バーボン通り 散歩・街歩き
-
有名店が集中しているバーボン・ストリート(Bourbon Street)で、フランスのブルボン家にちなんで名づけられています。
バーボン通り 散歩・街歩き
-
大聖堂前の広場ではストリート・ミュージシャンがジャズを演奏していました。
-
ジャクソン・スクエア公園の横のセント・アン・ストリート(St. Ann Street)には販売用の絵が並べられていました。
-
セント・アン・ストリート(St. Ann Street)の終点に、カフェ・デュモンド(Café du Monde)があります。1862年開店で、フランス統治時代から続いている老舗で、粉砂糖を塗した角型ドーナッツであるペニエ(Beignet)とフレンチロースト・コーヒーのセットが看板メニューとなっています。いつも混んでいます。
カフェ デュ モンド カフェ
-
ジャクソン・スクエア公園とミシシッピー川の間に小さな公園(Washington Artilery Park)があり、野砲が展示されていました。
-
ミシシッピー川沿いにムーンウオーク(Moon Walk)があります。ムーンウオークはマイケル・ジャクソン(Michel Jackson)の独特歩行の踊りとして知られていますが、無関係です。愛称ムーン(Moon)で有名なニューオリンズ市長(Maurice Landrieu)が1970年代にミシシッピー川沿いに作ったプロムナードで、川の氾濫水が流れ込むのを防ぐことも兼ねた堤防状の散歩道です。
-
ムーンウオークには散歩をする多くの人々がいました。ミシシッピー川が良く見えます。左手の河岸にはミシシッピー川遊覧用のボートも停泊しています。
-
ムーンウオークの陸側には鉄道が走っており、時々、このような列車が通過します。とても長い貨物列車で、通過するまで10分以上はかかります。軌道は柵や踏切で隔てられていませんので、大きな警笛を鳴らしながら列車は通過していきます。夜間でも警笛が鳴り響いていました。
-
ムーンウオーク沿いにある遊覧ボートの発着場です。この場所からランチおよびディナー・クルーズのボートが出発します。所要時間2時間程で、ミシシッピー川とニューオリンズの光景を楽しむことができます。
-
オーデュボン・アメリカ水族館(Audubon Aquarium of the Americans)がありましたので、入場してみました。入場料は25ドルでした。
-
水族館の中の様子です。海水および淡水の魚類がいました。この場所は淡水魚の展示箇所です。
-
これは海水魚です。カサゴの類です。
-
熱帯魚のようです。
-
複数の水槽には多種類の魚類がいました。混んでいませんので、ゆっくりと魚類を鑑賞することができました。
オードゥボン アメリカ水族館 テーマパーク・動物園・水族館・植物園
-
クラゲも複数展示されています。この種は、日本近海でも見ることができます。
-
他の種のクラゲです。複雑な動きをしますので、見ていても飽きません。
-
大型水槽では、メキシコ湾に住む代表的な魚類が泳ぎ回っていました。
オードゥボン アメリカ水族館 テーマパーク・動物園・水族館・植物園
-
宿泊ホテルの近くにあった和食レストラン、石水侍(Sekisui Samurai)です。経営者やコックは外国人です。メニューには、寿司や丼物がありました。味は大丈夫かなと少し心配しましたが、比較的まっとうな和風味で、値段も安く、お得感がありました。
石水 侍 和食
-
夕食で利用した別の和食レストラン、ゲイシャ(Geisha)です。
-
寿司「ゲイシャ」を注文しました。味噌汁とビール付で20ドル程でした。ネタも新鮮、米も和風で、納得の味わいでした。ニューオリンズは日本から遠く離れた米南部ですが、和食のレベルは悪くないと思います。
-
夕方のカナル・ストリートを散歩してみました。案内板があちこちにあり、とても親切です。
-
カジノ(Harrah’s Casino & Hotel)です。目立っていました。
ハーラーズ ニューオーリンズ ホテル アンド カジノ ホテル
-
夕暮れのカナル・ストリートです。路面電車が穏やかな観光的雰囲気を与えています。
-
フレンチ・クオータの案内看板です。
-
夕暮れ時のカナル・ストリーの中心から見た光景です。路面電車線路が真直ぐに伸びています。
-
あちこちにこのような案内看板があり、観光客は迷うことがありません。
-
宿泊ホテルの部屋から見たカナル・ストリートで、中央部にはカジノが見えます。
ニューオーリンズ マリオット ホテル
-
ムーンウオーク沿いに停泊しているディナークルーズ・ボートです。これからクルーズに参加します。外輪船ボートです。
-
これが乗船したボートです。
-
夜のミシシッピー川をボートは進みます。程よい温度の風に吹かれて、川沿いの景色を楽しみます。飲み物と食べ物は、飲み放題、食べ放題のクルーズです。
-
ボートの2階展望台ではジャズの生演奏が行われていました。
-
数名からなる楽団が次々とジャズを演奏しました。約2時間、連続の演奏です。食事をしながら、ミシシッピー川やニューオリンズの夜景を見学し、生演奏のディキシーランド・ジャズを聴くことのできるディナー・クルーズは印象に残りました。
-
ホテル部屋から見た夜明けのミシシッピー川です。これから帰国で空港に向かいます。
ニューオーリンズ マリオット ホテル
-
ニューオリンズ空港のチェックインカウンターです。チケットは発行機械を使ってセルフで行なう必要があります。対人方式チェックインの方が分かり易くて気楽ですが、どんどん機械を用いた自動化が進んでいる印象です。
ルイ アームストロング ニューオーリンズ国際空港 (MSY) 空港
-
セキュリティーチェックですが、こちらは自動ではなくて対人方式です。
ルイ アームストロング ニューオーリンズ国際空港 (MSY) 空港
-
セキュリティーチェックを終えて、搭乗口に向かいます。朝も早いのであまり混んではいません。
ルイ アームストロング ニューオーリンズ国際空港 (MSY) 空港
-
航空機搭乗の待合室です。ニューオリンズ名物のエビ料理レストランの宣伝看板がドーンと置かれていますが、早朝なのでまだ開店はしていません。デンバー空港経由で東京に戻ります。
ルイ アームストロング ニューオーリンズ国際空港 (MSY) 空港
-
ニューオリンズから2時間半程で、経由地のデンバー空港に到着しました。航空機をここで乗り換え、成田空港着で帰国しました。
デンバー国際空港 (DEN) 空港
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったホテル
-
ニューオーリンズ マリオット
3.21
この旅行で行ったスポット
もっと見る
この旅行で行ったグルメ・レストラン
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
65