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砥部焼で有名な砥部町の古岩谷川上流に、四国霊場・岩屋寺背後の霊山と読み方が同名の礫岩の霊山・古岩谷山がある。こちらの霊山にも行場があるが、山の標高が200m程度と低く、山中を回遊する行場兼ミニ四国霊場の参拝道は道標も完備し、一般観光客でも登ることができる。<br /><br />岩屋寺の古岩屋山のような巨大岩塔はないものの、神仏が祭られた岩屋が複数あり、岩石が折り重なった洞穴を通り抜ける箇所もあり、山中の景観自体は一般的な深山の霊山と変わりない。<br /><br />山上の西と東は展望所となっている岩場があり、東の展望岩下の岩盤に開いた岩屋には、扉と床板のみが建設された毘沙門堂があるが、そこについはまりたくなってしまう(?)「割れ目」がある。<br /><br />その割れ目は山の規模同様、久万高原町の古岩屋山のせり割岩より一回り以上小さいが、せり割岩は本来、「割れ目」ではなく、浸食作用で形成されたものであることから、こちらの山の「割れ目」の方が「割れ目マニア」(?)にとっては価値がある。<br /><br />行場である「くぐり岩」も東西二ヶ所にあるが、東の方のものは小さく、四つん這いにならないと抜けられない。一方、西のくぐり岩は前述のように順路になっているので、かがむだけで通り抜けられる。<br /><br />毘沙門堂の南西の侵蝕岩屋には霊岩寺(霊巌寺)奥の院(東側)と稲荷神社(西側)が鎮座しており、独特の景観を醸し出している。<br />私は霊岩寺駐車場(トイレあり)に駐車したが、そこは狭いので、奥のミニ四国霊場登山口前広場に駐車した方が良い。<br /><br />下山後は国道379号に戻り、南下して行き、万年トンネルを抜けた先で右折し、旧瀧見橋袂に駐車し、道標のある銚子滝を探訪した。落差28mの滝は、安山岩の崖を二条になって落下している。上流に銚子ダムがあることから、水量が少ないので滝壺は浅い。<br /><br />瀧見橋袂には、ダムの東方辺りで大正期から昭和37年まで採掘されていた銚子瀧鉱山の貯鉱庫が残っている。ここまで鉱石が索道で運搬され、トラックに積み替えられていた。<br /><br />それから更に国道379号を南下し、嶽見橋袂で次の探訪地「仙波渓谷」の案内板を見るが、駐車スペースがなかったため、猿谷川沿いの道路を百数十メートルほど東進し、路肩に駐車した。<br /><br />仙波渓谷はかつて、南方の仙波ヶ嶽トンネル上の仙波ヶ嶽と一体化した景勝地だった。<br />遊歩道を下りて行って猿谷川を渡り、休憩所を過ぎると渓谷は断崖の峡谷と化し、甌穴が連続する激流となる。砥部町の国道下にこんな深い峡谷が形成されていることは意外。<br /><br />遊歩道は仙波ヶ嶽トンネル出口の神ノ森橋で終わるが、その南方に駐車スペースがあった。<br />更にそのまま徒歩で国道を南下すると、左手に神の森大橋が架かっている。この橋は我が国初の木造一等橋(20トン車の荷重に耐えられる橋)の車道橋で、平成6年5月に竣工した。幅員5mで全長は26.36m。<br /><br />神の森大橋を渡った先の広場にあるトイレで用を済ませ、そこから玉谷川沿いを走る「ふるさとかけはしウォーキングコース」を辿った。<br />最高所の展望台からの展望は対岸の神の森公園が望める位。<br /><br />コースはミニ鉄道である「こども列車」に繋がっていたが、閑散としており、野良猫の棲み処になっていた。<br />その南、第四及び第三陶芸舎を過ぎると広田鉱山のトロッコ橋と貯鉱庫が残っていた。この鉱山は明治後期から昭和29年まで採掘されており、金・銀・銅・硫化鉄鉱等が産出されていた。<br /><br />第三陶芸舎横から木造人道吊橋である神藤橋を渡ると道の駅ひろたの敷地に出るが、そこは鉱山事務所と鉱石集散地跡。<br />帰路は国道を歩いて帰った。<br /><br />[アプローチ]<br />※以下の国道379号を走る路線バスはデマンド化している可能性があるため、自治体に確認を。<br />古岩谷山登山口・・・「岩谷」バス停より徒歩20数分。<br />銚子滝・・・「銚子滝」バス停より徒歩数分。駐車スペースあり。<br />仙波渓谷・・・「仙波」バス停すぐ。<br />神の森大橋・・・「ふるさと館前」バス停すぐ。

愛媛の割れ目・砥部の奇岩霊山と渓谷と鉱山遺構(割れ目シリーズ2)

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2016/05/05 - 2016/05/05

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マローズ

マローズさん

砥部焼で有名な砥部町の古岩谷川上流に、四国霊場・岩屋寺背後の霊山と読み方が同名の礫岩の霊山・古岩谷山がある。こちらの霊山にも行場があるが、山の標高が200m程度と低く、山中を回遊する行場兼ミニ四国霊場の参拝道は道標も完備し、一般観光客でも登ることができる。

岩屋寺の古岩屋山のような巨大岩塔はないものの、神仏が祭られた岩屋が複数あり、岩石が折り重なった洞穴を通り抜ける箇所もあり、山中の景観自体は一般的な深山の霊山と変わりない。

山上の西と東は展望所となっている岩場があり、東の展望岩下の岩盤に開いた岩屋には、扉と床板のみが建設された毘沙門堂があるが、そこについはまりたくなってしまう(?)「割れ目」がある。

その割れ目は山の規模同様、久万高原町の古岩屋山のせり割岩より一回り以上小さいが、せり割岩は本来、「割れ目」ではなく、浸食作用で形成されたものであることから、こちらの山の「割れ目」の方が「割れ目マニア」(?)にとっては価値がある。

行場である「くぐり岩」も東西二ヶ所にあるが、東の方のものは小さく、四つん這いにならないと抜けられない。一方、西のくぐり岩は前述のように順路になっているので、かがむだけで通り抜けられる。

毘沙門堂の南西の侵蝕岩屋には霊岩寺(霊巌寺)奥の院(東側)と稲荷神社(西側)が鎮座しており、独特の景観を醸し出している。
私は霊岩寺駐車場(トイレあり)に駐車したが、そこは狭いので、奥のミニ四国霊場登山口前広場に駐車した方が良い。

下山後は国道379号に戻り、南下して行き、万年トンネルを抜けた先で右折し、旧瀧見橋袂に駐車し、道標のある銚子滝を探訪した。落差28mの滝は、安山岩の崖を二条になって落下している。上流に銚子ダムがあることから、水量が少ないので滝壺は浅い。

瀧見橋袂には、ダムの東方辺りで大正期から昭和37年まで採掘されていた銚子瀧鉱山の貯鉱庫が残っている。ここまで鉱石が索道で運搬され、トラックに積み替えられていた。

それから更に国道379号を南下し、嶽見橋袂で次の探訪地「仙波渓谷」の案内板を見るが、駐車スペースがなかったため、猿谷川沿いの道路を百数十メートルほど東進し、路肩に駐車した。

仙波渓谷はかつて、南方の仙波ヶ嶽トンネル上の仙波ヶ嶽と一体化した景勝地だった。
遊歩道を下りて行って猿谷川を渡り、休憩所を過ぎると渓谷は断崖の峡谷と化し、甌穴が連続する激流となる。砥部町の国道下にこんな深い峡谷が形成されていることは意外。

遊歩道は仙波ヶ嶽トンネル出口の神ノ森橋で終わるが、その南方に駐車スペースがあった。
更にそのまま徒歩で国道を南下すると、左手に神の森大橋が架かっている。この橋は我が国初の木造一等橋(20トン車の荷重に耐えられる橋)の車道橋で、平成6年5月に竣工した。幅員5mで全長は26.36m。

神の森大橋を渡った先の広場にあるトイレで用を済ませ、そこから玉谷川沿いを走る「ふるさとかけはしウォーキングコース」を辿った。
最高所の展望台からの展望は対岸の神の森公園が望める位。

コースはミニ鉄道である「こども列車」に繋がっていたが、閑散としており、野良猫の棲み処になっていた。
その南、第四及び第三陶芸舎を過ぎると広田鉱山のトロッコ橋と貯鉱庫が残っていた。この鉱山は明治後期から昭和29年まで採掘されており、金・銀・銅・硫化鉄鉱等が産出されていた。

第三陶芸舎横から木造人道吊橋である神藤橋を渡ると道の駅ひろたの敷地に出るが、そこは鉱山事務所と鉱石集散地跡。
帰路は国道を歩いて帰った。

[アプローチ]
※以下の国道379号を走る路線バスはデマンド化している可能性があるため、自治体に確認を。
古岩谷山登山口・・・「岩谷」バス停より徒歩20数分。
銚子滝・・・「銚子滝」バス停より徒歩数分。駐車スペースあり。
仙波渓谷・・・「仙波」バス停すぐ。
神の森大橋・・・「ふるさと館前」バス停すぐ。

旅行の満足度
4.5
観光
4.5
交通
4.0
交通手段
自家用車

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