文の京の旅、水と緑の関口コース。

2016/09/12 - 2016/09/12

　生涯大学39期生の仲間達と、文京区推薦の散歩コース、水と緑の関口コースを歩いて来ました。
都心には珍しく、水と緑に溢れた散歩コースです。
　午前十時に江戸川公園に集合、東京カテドラル聖マリア大聖堂を終着とする約２．５ＫＭ、2時間のコースを文京区のボランティアガイドの説明を聞きながら歩きます。
　都心である為、何度も訪ねた処ですが、ガイドの説明を聞きながら歩くと、新しい発見に繋がります。
参加は約40人、5ッのグループに別れます。それでは出発進行。

　表紙の写真は、東京カテドラル聖マリア大聖堂のルルドの洞窟。

エリア 目白(東京)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5

• 同行者: 友人
• 交通手段: 私鉄
• 旅行の手配内容: 個別手配

午前10時に地下鉄江戸川橋駅に隣接する江戸川公園に集合。
今回は参加者が多く、5班に分かれて出発。
道案内は文京区のボランテァガイドにお願いします。

　歩き始めると直ぐに、ウォークラリーの立札が有ります。　
今回私達が歩くのは地図の上半分の部分です。

　神田川沿いの遊歩道を進みます。この川は江戸時代に造られた神田上水の名残で、改修されてきれいな水が流れます。
魚も泳いでいました。

　江戸時代の取水口の一つ、大洗堰跡。
現在は復元された模型です。

　江戸川公園の端まで来ました、ここから椿山荘の庭に入ります。

　椿山荘の庭に入りました、椿山荘はご存知の如く山縣有朋の別邸跡で、現在はホテル椿山荘として営業中、尚庭は開放されています。

茶室長松亭、松永安左衛門設計で、昭和29年完成。

　庭には七福神の石像も置かれ、これは寿老人像。

　庭のシンボル三重塔、園通閣。
広島県竹林寺より大正14年に移築。室町時代創建と云われ、国登録の文化財です。

　庭に生える大楠。

　椿山荘の隣には江戸時代から続く、水神神社が有ります。
神田上水の守り神でした。

　疎水縁に続く散歩道。
優雅な趣が残ります。

　芭蕉庵に到着しましたが、月曜日で今日はお休み。
俳人松尾芭蕉が2度目の江戸入り時、丁度主筋の藤堂家が神田上水の改修を命ぜられ、その折芭蕉はここに在った水番所に住込んで工事を手伝ったと云われます。
　芭蕉亡きあと、芭蕉を慕う人達がここに庵を建てたのが始まりで、その後いく度の変遷を経て、現在の建物は戦後に建てたもの。

新江戸川公園に到着、江戸時代は肥後熊本54万石細川家の下屋敷。
昭和35年に都立公園として開園、池泉回遊式大名庭園の名残を残します。

　池の向こうの建物は松声閣、下屋敷時代は細川家の学問所でした。

　松声閣2階より庭の展望を楽しみます。

　2階の1部屋には、こんな飾り付けが。

　新江戸川公園と芭蕉庵の間に急坂が有ります。
登り口にこんな立札が。

　登って来た後を振り返ります。

　立札に記されていた蕉雨園の門。（旧田中光顕邸）
現在は非公開。

　坂の途中から塀越しに見える建物です。

　道路を挟んだ反対側（新江戸川公園の崖上）は永青文庫、細川家に伝来する歴史資料や美術品等を管理保存する研究機関で、博物館として一般公開も行っています。
しかし今日は月曜で定休日。

　柵の間から建物を写します。
この建物は昭和初期に、侯爵細川家の家政所として建てられた物です。

　永青文庫の隣は和敬塾、昭和30年に前川製作所の創業者前川喜作氏が細川家より約7千坪の土地を購入、共同生活を通した人間形成を目的として、男子大学生、大学院生を対象に学生寮を開設しました。
　現在は財団法人であり、常時留学生を含め約500人の学生が生活します。
尚敷地内には、昭和11年建築の細川侯爵家本邸が保存されます。
奥に微かに見えます。

　目白通りに出て来ました、講談社野間記念館があります。
講談社の創業者野間清治氏が集めた美術品や文化資料を公開しています。
庭もきれいです、しかしこちらも定休日。

　目白通りを挟んだ反対側には、カテドラル関口教会聖マリア聖堂が聳えます。
この地に教会が建てられたのは明治32年、その後戦災により焼失、現在の教会は丹下健三氏の設計で昭和39年12月落成、建物そのものが十字架をかたどって居ます。

　聖堂内部

　祭壇と十字架。

　ピエタ像。
バチカンサンピエトロ大聖堂、ミケランジェロ作の原寸大レプリカ。

　洗礼盤。

　ルルドの洞窟、敷地内にあります。
フランスの片田舎ルルドの洞窟に、生母マリアが現れるという奇跡が起こり、世界的な巡礼地になります。
　マリア信仰の為、そっくりに造られた祈りの場所です。

　洞窟内の祭壇。

　同じく境内に”受けとめるヨゼフ”と書かれた像があります。
ヨゼフといえば、マリアの夫ですよね。
意味深長な言葉だと思います、果たしてそうなのでしょうか。

　これで今回の文の京の旅、水と緑の関口コースは終了、丁度12時でした。
ボランティアガイドと別れ、目白駅前で昼食、解散します。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　終