2016/06/15 - 2016/06/15
126位(同エリア169件中)
イロコさん
鹿野の二所山田神社から水路にそって歩くと漢陽寺に着きました。
お寺には6っつの庭園があります。
作庭の設計・指導は、日本庭園の権威故重森三玲氏で八年の歳月をかけて完成したものです。
前から個々の庭は有名でしたが見たことがなかったのでとても楽しみでした。
6っつある庭の内一つはお寺のプライベートな部分にあるとの事で見学できませんでしたが、趣が違う5つ見られて良かったです。
それと約360年前に造られた潮音洞と、漢陽寺の裏山にトンネルがあるのを見た時は当時重機もないのにないのに
89mも岩盤を掘ったのにはびっくりしました。
見るまでに水路の説明を聞いてもピンときませんでしたが、一目見たら驚きの一言でした。
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漢陽寺参道
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塀に植物が生きづいていました。
生命力を感じます。 -
塀の切れ間に通路があります。
後で分かりましたが、拝観後こちらの道から出るようになっていました。 -
臨済宗鹿苑山漢陽寺
大本山南禅寺別格地として山口県下屈指の名刹。
開基は応安七年(約六百年前)、中国筋を一手に掌握した大名大内家二十六代
当主、左京大夫盛見公で、開祖は室町時代の迷走、用堂明機禅師。
山門前の右手には玉澗(ぎょくかん)式枯山水庭があります。 -
山門
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左手には池のある庭。
こちらは特に説明がなかったです。 -
玉澗式枯山水庭
桃山時代様式 -
北宗画の代表的な画家・玉澗(ぎょくかん)が制作した画風を日本庭園の様式に
採り入れたところから、玉澗式と呼ばれています。
中央部の枯滝上部に高く石橋を架け、その下に鶴亀式の石組を設け、上部に
蓬莱遠山の立石を見せ、いかにも北宗画の画風を思わせます。 -
中央部の枯滝上部の石橋
その下の鶴亀式の石組・・・(どれだったかな・・・)
垣根の側に蓬莱遠山の立石が見えます。 -
庭の端の方
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山門
モミジもきれいです。 -
額アップ
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山門の近くに高松宮殿下・同妃殿下お手植えの松がありました。
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本堂を眺める。
観光客は別の入り口から入ります。 -
本堂を眺める
本堂(大方丈)は樹齢2000年以上の総台湾檜材の造り
建築様式は南北朝時代に大内盛見公創建当時の様式を復元した優美な建築日w表している。 -
本堂から庭を眺める
こちらは「曲水庭」です。
平安時代様式
最初に出来た庭だそうです。
曲水の様式は、平安時代から鎌倉時代にかけて流行した庭。
当時の貴族が詩歌を作り、曲水に盃をうかべて遊んだといいます。
しかし、当時の曲水様式の庭園は現存していません。
その様式を昭和に残すべく作られたのが、この庭園です。
しかも曲水を中心に、枯滝、築山などの構成をとり入れて禅庭とした珍しい曲水庭と言えます。 -
ガイドさんの話では川は三途の川で、いるのは現世とのこと。
橋を渡って荒波を超え蓬莱島に行く・・・と表現されているとの事でした。 -
川と橋
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蓬莱山側
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蓬莱山アップ
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本堂にある額
本堂御本尊には、釈迦如来、脇侍かしょう尊者、あなん尊者。 -
本堂前の曲水庭を進むと、水路が見えます。
結構水流は早いです。 -
本堂横の庭
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本堂西側の裏山に、山口県の史蹟に指定されている潮音洞があります。
ガイドさんの説明を聞いている所。 -
水が流れる水路
左右に分かれます。
右側は蓬莱山池庭に続きます。 -
潮音洞とその上には碑文があります。
何と山を掘って89mのトンネルが続き、ここに水が流れ出ているとの事です。
今から350年ぐらい前の承応三年(1654)、岩崎想左衛門重友が、鹿野村
一帯の繁栄のため、錦川上流の水を引き、漢陽寺の裏山にトンネルを掘って、
そこから水を引いたものです。 -
以来、潮音洞からの清らかな水が、干天の時も減水することなく、
この地域全体をうるおしてきたそうです。
三百五十年以上も前にこのような灌漑の技術がすでに行われていたことには
ビックリしました。
これほどの工事をしているのに当時の灌漑工事の史料は残っていないそうです。
技術を盗まれてはいけないので残していないのではないか・・との話でした。 -
潮音洞の上には岩崎想左衛門氏の息子が、事業をした偉業を伝えるために
石に碑文を残しているとの事でした。
ガイドさんは拓本出紹介をしてくださいました。
現在はモミジの枝で文章はちょっと見えないです。 -
潮音洞側の蓬莱山池庭
鎌倉時代様式
北側の山裾を利用し、苔地の築山を作り、潮音洞の水を分岐させた流れ式の
池庭。
石組は蓬莱式の手法を用い、鎌倉期を思わせる力強い構成。 -
蓬莱山池庭
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蓬莱山池庭の前の回廊から地蔵遊化の庭を眺める
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地蔵遊化の庭
ちょっとアップ -
地蔵菩薩が子供と遊戯する様を平安様式の石組によって表現したもの。
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本堂の釘隠し
毛利家の三ツ星が見えます。 -
地蔵遊化の庭と回廊とその奥にある蓬莱山池庭を眺める
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先頭の人はもう回廊の方まで進まれました。
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地蔵遊化の庭を違う方面から眺める
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石組みアップ
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ぐるりと回りました。
今回廊の所です。 -
回廊からの眺め。
右手が蓬莱山池庭で、石組の向うに潮音洞があります。 -
蓬莱山池庭を違う位置から眺める。
左上のあたりが潮音洞です。 -
九山八海の庭
こちらは蓬莱山池庭からつづく九山八海(きゅうさんはっかい)の庭の端の方
池泉鑑賞式の庭園。
鎌倉時代様式
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九山八海の庭
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山畔下に築山を作り、鎌倉時代にみられる立石を中央に組んだ、須弥山(しゃみせん)式の手法。
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モミジがきれいです。
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立石
石の回りにはツツジの木があるようです。
春に来たらまた違って見えそうです。 -
九山八海の庭
手前の白砂がきれいです。 -
庫裏の欄間
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見学を終えて外に出ました。
本堂を眺める。
また玉澗式枯山水庭の前を通るのかと思いましたが、帰り路は違っていました。 -
建物の瓦
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左手に鐘楼があります。
木々で隠れていますが・・・。 -
右手には玉澗式枯山水庭を見下ろしました。
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わおおお・・・蓬莱山の立石を裏側から…しかもこんなに近くで見るとは。
何か良いことがありそう??? -
参考写真
最初に玉澗式枯山水庭を三門前から眺めた時の蓬莱山遠山の
立石の様子。 -
ちょっと離れた所から見た蓬莱山の立石と側の松
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出口
趣が違う5つの庭が見られて良かったです。 -
参道から出口を眺める。
次は水路を見に行くとの事でした。 -
漢陽寺の側の山道を登ると、途中で左に降りる標識がありました。
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なんか猪でも出そうな・・・。
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猪が出そうな道には進まず、私たちは右側に下りました。
水路が見えます。 -
水がたくさんある田んぼ
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坂道を降りると岩をくりぬいたトンネル入り口がありました。
なんでも山の下89mを人が一人歩けるぐらいの広さでトンネルが掘ってあるそうです。
トンネルの出口は先ほど見た潮音洞です。
潮音洞とつながっていると聞いて驚きました。
話には聞いていましたが、89mのトンネルと一致していませんでした。
350年も前の重機がない時によく岩盤を掘ったものだとビックリしました。
大体山の下をくり抜いて水を流すと言う発想がすごいですね。 -
トンネル入り口の岩盤が劣化してきているので、数年前に入り口を工事して強化したとの事でした。
奥に見える岩盤は360年前の入り口です。
蜘蛛の巣もあります。 -
見学後は錦川上流のバスに向かいます。
トンネル入り口の方を眺める。
坂を下りた左手にトンネルの入り口があります。 -
田んぼ。
水路は奥の青い屋根の小屋のあたりから続き、トンネルの入り口まで
870mもあるとの事です。 -
左手に水路があり、奥の先ほど見たトンネルにつながっています。
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回りは水が一杯の田んぼです。
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こちらが水を取る錦川上流
水路の入り口は奥の青い屋根の小屋のあたりにあるそうです。 -
あの山の向うに漢陽寺や鹿野の町があります。
水路とトンネルのおかげで鹿野の町は豊かになっています。
さて石船温泉で昼食を食べて山野草のヨクと言う所に行きます。
その3に掲載いたします。
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