2016/07/13 - 2016/07/13
2位(同エリア82件中)
かっちんさん
十勝にはかつて国鉄士幌線、広尾線、池北線などの鉄道が走っていました。
これらの路線は過疎化、モータリーゼーションの波が押し寄せて赤字が増え続け、昭和62年の国鉄分割民営化を前後して、次々と廃止されていきました。
今回の旅は十勝地方の廃線跡を路線バスを利用して巡ります。
この旅行記は池北線(後にふるさと銀河線)に残る駅舎や駅設備、橋梁などを探しに行きます。
鉄道の駅だったところの近くには道の駅があることが多いので、道の駅巡りも同時に行います。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 家族旅行
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩 AIR DO
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
帯広駅バスターミナル
路線バスがここから十勝地方全域に向かって出ています。 -
「十勝バス 陸別ゆき」に乗ります
かつて、十勝と網走を結ぶ鉄道「北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線」(旧国鉄池北線)が、池田〜北見間を走っていました。
やがて旅客数が減り2006年に鉄道が廃止。代替となるバス路線が南と北にエリアを分け、十勝バスと北見バスで運行されるようになりました。
これから乗る十勝バスの帯広陸別線は、十勝バス本社〜本別〜陸別 115.2kmを 3時間32分かけて走る長距離路線バスです。 -
「とかち2days乗放きっぷ」を利用
十勝管内約500kmのバス路線が乗り放題で、2日間有効、料金が3,900円です。
今回のバス路線で利用する金額は6,240円なので断然お得です。
(1日目の帯広〜愛冠間往復3,300円+2日目の帯広〜大樹間往復2,940円=6,240円)
ハートマークのあるきっぷは女性用です。 -
十勝川河川敷の酪農風景
バスは帯広から東の方向に進み、十勝川を渡ります。 -
十勝ワインの町「池田駅」に停車
JR根室本線の駅です。
以前、池田から北見まで「ふるさと銀河線」の鉄道が走っていました。 -
黄色い車体の十勝バス
帯広から1時間経過しました。
長距離バスなので池田駅でトイレ休憩をします。
では、再びバスの車窓から景色を楽しみます。 -
ビート畑(池田町)
バスは池田から北に方向を変え、緩やかに蛇行する利別川(としべつがわ)沿いに走ります。
川のまわりは河岸段丘(*1)になっていて、畑や酪農に利用されています。
*1:河岸段丘とは川の流路に沿って発達する複数の階段状の地形のこと -
イチオシ
黄金色の小麦畑と赤い屋根の家(池田町)
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本別町の「元気くん」がお出迎え!
池田からバスで30分ほど走ると、本別(ほんべつ)町に入ります。
「日本一の豆の町」にぴったりの本別町マスコットキャラクター「元気くん」が挨拶しています。 -
小さな鉄橋(本別町勇足(ゆうたり))
10年前に廃止された「ふるさと銀河線」の鉄橋と枕木が残っていました。 -
北海道糖業の本別工場(本別町勇足)
原料のビート(てん菜)からビート糖(砂糖)を製造しています。 -
駅名標識「岡女堂」
岡女堂(おかめどう)駅の手前に鉄道標識が残っています。 -
本別駅前でバスを降ります
帯広から1時間42分かかりました。
鉄道はすでに廃止されているのですが、駅前という表示は鉄道の代替バスだからでしょうか。 -
道の駅 ステラ★本別
本別駅跡は道の駅になっているので中に入ってみます。 -
道の駅のカントリーサインマグネット
町の特徴を表した思い出に残るステッカーです。 -
くり豆 甘納豆
「日本一の豆のまち」なので、おやつに買いました。
食感と味が栗に似ていました。
くり豆は生産が難しく、地元本別でも稀少な豆で、あまり流通されていません。 -
豆一同
いろいろな種類の豆があります。 -
豆の大福
これもおやつに買いました。 -
黒豆納豆チャーハン
道の駅にあるレストラン「秀華」で昼食にします。
味は黒豆(光黒大豆)の納豆風味が混じり合い、ほんのり甘く感じるチャーハンです。
黒豆はおせち料理に欠かせない煮豆に使われています。 -
ふるさと銀河線当時の駅名板
旧本別駅構内には跨線橋と駅施設が大切に保存されており、ワクワクしながら見学します。
本別駅は明治43年に「網走線」として開通し、大正元年に「網走本線」に改称しました。
昭和24年に国鉄に移管、昭和36年に「池北線」に改称、昭和62年に国鉄分割民営化により「JR池北線」に、平成元年に第三セクターの「ふるさと銀河線」が開業となり、平成8年に廃止されました。 -
昭和の面影が残る跨線橋(旧本別駅)
昭和28年に建てられた板張りの跨線橋です。 -
跨線橋の支柱(旧本別駅)
支柱は明治40年網走線に敷設されたドイツ製レールが再利用されています。 -
跨線橋の橋上(旧本別駅)
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階段(旧本別駅)
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イチオシ
青空に映える跨線橋(旧本別駅)
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橋上の通路(旧本別駅)
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イチオシ
美しい彩りのレール支柱と発車ベル(旧本別駅)
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出発信号機(旧本別駅)
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イチオシ
今でも使われているようなホームと跨線橋(旧本別駅)
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ポイント切替機(旧本別駅)
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本別駅前ロータリー
旧本別駅を後にし、バスで足寄・愛冠へ向かいます。 -
牧草ロール(本別町)
酪農地帯を走っています。 -
旧仙美里(せんびり)駅
本別駅の隣にあり、現在はバスの待合室・コミュニティセンターとして駅舎が改築されています。 -
広い駅構内(旧仙美里駅)
以前は列車の行き違いができる駅だったのです。 -
愛冠(あいかっぷ)
足寄を過ぎ、愛冠でバスを降ります。
ここには駅舎が残されています。 -
愛の泉がある愛冠駅はこちら
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古くからある民家(愛冠)
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ウェディング ブリッジ
駅手前にあるロマンチックな橋の名前です。
この橋を渡ると、愛冠へ行けるのです。 -
欄干にカップルのデザイン
ここは足寄(あしょろ)町。
足の形をした町のキャラクター「アユミちゃん」が名産の螺湾(らわん)ブキを手に持っています。
お隣は彼氏かな? -
イチオシ
あった〜、愛のかんむり(冠)形の駅
恋人を連れてくるとゴールインできること間違いなし! -
ウェディングベルが用意されています
この駅は夏の期間だけ、地元出身の方が駅舎を借りて軽食を提供しています。
そのおかげで、駅舎やホームが綺麗です。 -
愛冠駅のホーム
昔、恋人たちが押し寄せたのでしょう。 -
駅前にある愛の泉
湧き水が出ています。
この水を飲むと願いが叶うのかな・・・ -
足寄(あしょろ)駅
足寄駅に移動して来ました。
駅舎を模した建物には、観光協会や売店、食堂などがあります。 -
平成元年の国鉄運賃表
急行、客車三段式寝台などの表示から、当時走っていた列車が想像できます。 -
国鉄時刻表
2時間に1本の頻度で走っていたのですね。 -
ミニ足寄駅
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イチオシ
ふるさと銀河線のディーゼルカー
道の駅「あしょろ」の中に、ホームや車両が再現されています。 -
本別川橋梁
バスで本別駅前に戻り、470m離れたところにある百年鉄橋に来ています。
明治41年(1908)に建設され、ふるさと銀河線が廃止となった平成18年(2006)まで、97年間鉄道の歴史とともに歩んできた鉄橋です。
橋げたは架け替えられていますが、レンガの橋台はそのままです。 -
橋上の線路
通行はできません。 -
レンガの橋台
太平洋戦争末期の昭和20年7月15日午前8時ごろ、本別町は米軍機による空襲を受け、橋台に空襲で受けた傷が残っています。(左上部の穴)
鉄道遺産といえる本別川橋梁です。
この後、帯広に戻ってルートインに宿泊し、明日も廃線跡探訪に出かけます。
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