2015/10/18 - 2015/10/18
46位(同エリア118件中)
クッキーさん
新居浜太鼓まつりは、毎年10月に、愛媛県新居浜市で開催される秋祭り。徳島の阿波踊り、高知のよさこい祭りとともに、四国三大祭りとして知られています。
夫をはじめとする新居浜出身者は、「お正月に帰れなくても新居浜太鼓祭りの時は絶対帰る!」という意思のもと、仕事のやりくりをしてでも毎年帰省します。
ここ十年余りの間、祭りに帰省しなかった私も、久しぶりに太鼓祭りを見に帰ることにしました。
太鼓台のかきくらべを見るために、大江浜へ。
-
新居浜太鼓祭りは、太鼓台という山車の1種を担ぐ勇壮華麗な伝統行事です。
太鼓台は元は神輿太鼓とも呼ばれていて、高さ5.5m、長さ12m、重さ約3tにもなる巨大なもの。
胴体は金糸によって龍や虎などの絢爛豪華な刺繍、布団締めや継幕で飾られ、煌びやかな外観を誇ります。
この巨大な太鼓台は新居浜市内に53台あり、1台を150人の男衆によって担ぎ、市内を練り歩くのです。 -
新居浜太鼓祭りの最大の見どころは「かきくらべ」。
かきくらべとは、複数の太鼓台が一箇所に集まって、太鼓の絶妙な合図で太鼓台をかき上げ、さらに「差し上げ」という、両手を伸ばして頭上に持ち上げる技を競い合ったり、太鼓台の房の揺れ具合の美しさを競い合ったりする、男の力比べ、技比べのことを言います。 -
ダイナミックな房の動きと、鼓舞するような太鼓の音、そして威勢のいい掛け声に包まれ、久しぶりに血が騒ぎます。
-
ここ大江浜かき比べに参加するのは、大江、東町、久保田、新田、江口、西町、中須賀、西原、新須賀、庄内、口屋、金栄の太鼓台のはず。
新須賀、庄内、口屋、金栄は平成以降に創設されたもの。
また、子供太鼓台を所有する自治会もあります。
東町の太鼓台です。 -
新須賀の太鼓台。
-
この房の揺れが堪りません。
-
この幕の豪華さからもわかりますが、太鼓台を新調するためには数千万円もの費用がかかるうえ、その運行や維持管理にも多額の費用がかかります。
-
久保田の太鼓台。
それらの費用は、太鼓台運行時に企業や個人から供される寄付(「御花」)や、地区外からかき夫となることを希望する人から徴収する参加費などでも賄われますが、主には、太鼓台を持つ地区の住民や企業への寄付依頼や、自治会費上乗せなど、地区住民への負担はかなり大きいのです。 -
また、それ以上に、昔からの住民の高齢化のため、当然のことながら、かき夫の高齢化が進んでおり、かき夫の不足に悩む太鼓台も少なくないのです。
新居浜出身者が太鼓祭りに情熱を燃やすとはいっても、見物がメインですから・・・ -
庄内の太鼓台が入ってきました。
-
新田の太鼓台。
-
庄内の太鼓台。
-
庄内の太鼓台。
金糸銀糸の豪華絢爛な太鼓台の幕。 -
庄内の太鼓台。
-
かき棒の上ではバランスが大事。
-
金栄の太鼓台。
-
金栄の太鼓台。
かき棒の上でのバランスが見事。 -
江口の太鼓台。
-
江口の太鼓台はブルーが基調のようです。
-
口屋の太鼓台が入ってきました。
-
中須賀の太鼓台。
-
中須賀の太鼓台。
-
ズームアップ。
-
西原の太鼓台。
おじさんの頭が邪魔ですけど・・・ -
西原の太鼓台。
-
口屋の太鼓台の房がいい具合に揺れています。
-
金栄の太鼓台。
砂埃が舞っています。夫曰く、「祭り見物の時には汚れてもいい靴を履かなくては」。下手にお行儀のいい格好をしていたら、埃まみれになってしまいます。 -
金栄の太鼓台。
こうやって一日太鼓台をかいていると、肩の痛みは半端ないそうですよ。
酒の一杯もひっかけなければやってられない・・・ -
金栄の太鼓台。
こんな時の太鼓のリズムと掛け声を間近で聞くと血が騒ぐような感じで、故郷の祭りだなあと痛感します。 -
金栄の太鼓台。
私たちがずっと立っているすぐそばには機動隊の車両が待機しています。
でもちょっとした小競り合い位なら機動隊員は動くこともなく、ただ見守っているだけです。 -
庄内の太鼓台のかき上げ。
-
庄内の太鼓台。
-
庄内の太鼓台。
-
ズームアップ。
-
この迫力が好き。
-
左が新田、右が久保田の太鼓台。
人垣がすごい。 -
奥が東町、手前が大江の太鼓台。
この二台は今までにも衝突することが多く、夫などはもう身構えて待ち構えている雰囲気。
新居浜太鼓祭りは、別名“喧嘩まつり”と呼ばれるほど、喧嘩が絶えないお祭りです。 -
新須賀の太鼓台がアピール。
元来、かきくらべに代表するように、力技と力技を競い合うお祭りですから、力比べに熱が入り過ぎると意地の張り合いみたいになっちゃうんですね。 -
左が新田、右が久保田の太鼓台。
特に狭い道で太鼓台同士が鉢合わせをしたりすると、互いに道を譲らないので、力比べで押し合いになります。
それがエキサイトすると、太鼓台同士でぶつかり合いが始まっちゃいます。こうなるともう止まりません。そのうち太鼓台をぶつけ合います。 -
こんなにしげしげと幕を見ることは今までになかったかもしれない・・・
-
かき比べなのだから、西町以外の大江、東町、久保田、新田、江口、中須賀、西原、新須賀、庄内、口屋、金栄が揃わなくてはいけないはずなのに、だらだらと入ってきてだらだらと出ていくという、なにか統一感のないかき比べですが・・・
-
観光客ではない私たちは、そういう統一感のあるかき比べはあまり期待していないのです。(特に夫などは)
-
現在、山根グランドで開催されている統一かきくらべは、どちらかといえば観光客向けのもの。
こちらの統一感のあるかき比べは、迫力があって見応え十分です。(実を言うと、見たことがないのですが) -
太鼓台の鉢合わせはずっと昔から、祭りの風物詩のようなものでしたが、1993年には川西地区で東町太鼓台と西町太鼓台が、鉢合わせとは似ても似つかぬ破壊行為を行い、東町自治会館が壊される事態に発展。
この時には、かき棒を延長したり、先端に鉄パイプを巻き付けたりして、まさに武装状態だったそうです。
1997年には、新居浜市制施行60周年イベントの会場で、久保田太鼓台と江口太鼓台が鉢合わせ行為を行い、江口太鼓台が破壊され、多数の重軽傷者を出してしまいました。
近年は西町対東町のような因縁の町は、隔年参加で鉢合わせないよう配慮しているそうです。 -
大江の太鼓台。
死傷者が出た事件以降は暴力による喧嘩は避ける傾向にありますが、運営側(機動隊を含めて)も、パフォーマンス的な太鼓台同士のぶつかり合いは黙認状態。
-
パフォーマンス的な太鼓台同士のぶつかり合いは近年の暗黙のルールのようです。
このぶつかり合いが完全になくなったら、地元の見物客は激減するかも・・・
東町の太鼓台が出ているから、今年は西町は出ないんですね。 -
太鼓祭りの後、しばらくすると、夫の知人から、その年の鉢合わせを記録したDVDが送られてきたりします。
その中に映っている太鼓台は、たいていは幕が取り払われ、見て美しいものではないんですけどね。 -
喧嘩はある程度示し合わせて、互いに鉢合わせするようにして仕掛ける喧嘩と、突発的に起こる喧嘩があります。
-
元々は漁師が漁場争いをしたことに端を発したという説が有力ですが、太鼓台が立派になるにつれて、互いの町の優劣を競う目的が強くなっていったようです。
-
各町の財力や、男衆の力の競い合いが毎年繰り返されるようになると、因縁の対決が生まれるようになりました。
-
新居浜出身者を含め地元民にとっては、大江×中須賀のように、太鼓台同士をぶつけ合うパフォーマンス的な喧嘩は、追いかけてでも見たいものなのです。
-
太鼓台の鉢合わせが見られる狙い目は、2台の太鼓台がすれ違えないような細い道。
特に一宮神社の表参道に入る入り口周辺は道幅が狭く、宮入りする太鼓台が絶えないので、鉢合わせが起こりやすくなります。 -
太鼓台同士の喧嘩は、見物客にとってもエキサイティングな出来事ですが、鉢合わせをする道は狭いと決まっているので、逃げ場がありません。
しかも怖いもの見たさの見物客が後ろから押してくるので、危険な場所へと押し出されてしまう可能性がとても大きいのです。
では後ろの方が安全かというと、そういうものではなく、かえって太鼓台のすぐ近くの方が太鼓台の動きがよく分かり、迅速に動けるので逆に危なくないのだというのが追っかけエキスパートである夫の主張。 -
今回は成り行きで、新田の太鼓台の追っかけをしたのですが、鉢合わせを見ることはできませんでした。
お昼ご飯を食べた後も、夫は引き続き太鼓台の追っかけをしたのですが、結局鉢合わせには遭遇しなかったそうです。 -
こんなに見事で高価な太鼓台が壊れることもいとわず全力でぶつけ合う喧嘩はごめんこうむりたいのですが、パフォーマンス的な鉢合わせでも十分迫力があります。
-
お昼ご飯の後、夫と別行動の私は実家へ向かいます。
交通規制のせいで、ずいぶんと遠回りをしてたどり着いた角野地区。
スーパーの駐車場では上部の太鼓台が集まっていました。 -
北内、新田、中筋、喜光地の太鼓台だけかとおもったら、土橋の太鼓台もいます。
太鼓台の下側がよく見えます。 -
土橋の太鼓台全景。
かき棒の太さや長さがよくわかります。
鉢合わせの時には、このかき棒が群衆のまっただ中でぶつかり合うのですから・・ -
中筋、新田、北内、喜光地の太鼓台が勢ぞろい。
上部の太鼓台はめったに鉢合わせをしないので、それを目当ての見物客は、たいてい一宮神社の宮入りの方へ向かいます。 -
西泉の太鼓台。
-
西泉の太鼓台。
-
祭り最終日の、最後のかき比べ風。
-
見物客が格段に少ないので、太鼓台を差し上げている様子がくっきり。
-
新田と中筋の太鼓台。
-
中筋の太鼓台は今年で終わりということかしら?
-
新田の太鼓台。
-
北内の太鼓台。
一番上に乗っているのは子供ですよ。
でも実際に運行しているときは大人しか乗れないと思うのですが・・
うちの子が1歳の頃、お願いして太鼓台に座らせてもらったことを、ふと思い出しました。大泣きさせちゃいましたけどね。 -
喜光地の太鼓台。
-
喜光地の太鼓台。
-
北内の太鼓台が帰っていきます。
また来年に。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったスポット
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
70