★　モンブラン　mont-blanc 4810m　ガイドレス登山　

2016/08/07 - 2016/08/08

ヨーロッパ最高峰、モンブランを単独＋ガイドレスで挑戦しました。

「ガイド無しなんて無責任」、「安易な挑戦は慎むべき」などネット上でも色んな意見がありますが、適切な判断力と十分な体力があれば、技術的な困難は少ない山です。（但し、晴天時に限る）

どちらかと言うと、登山技術もさることながら、海外でのコミュニケーションをはじめとした対応力や、スケジュール調整を含めた計画の立案能力の方が必要とされるのかもしれません。

ガイド登山の場合、ガイドのペースで歩くことを要求されます。山小屋で、もう下山した方がいいと言われた客とガイドが、「登る為にガイドを頼んだんだ」、「安全に下山させるのもガイドの仕事だ」などと言い争っていた。
ガイド登山も良し悪しだろう。

状況が悪ければ諦める×１日20〜30kmの歩行が出来る＝十分に楽しめます！

エリア シャモニー(フランス)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 2.5
• グルメ: 3.5
• ショッピング: 1.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: 鉄道 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

シャモニーへはジュネーブから入るのが一般的、乗り合いのバンで90分、空港のカウンターでもチケット購入可能だが、予めフライト到着に合わせた便の予約が各社のWEBサイトから出来る。（今回はEASYBUSを利用）料金は時間帯や人数により変わるらしく、今回は15euro程だった。

翌朝から登山開始、登山口までのトラムに間に合うよう出発。

シャモニーから望む快晴のモンブラン山塊。（よし晴れた！）

登山口のNid d'Aigleニーデグル（標高2380m）まではモンブラントラムを利用する。本数がそんなにないので、時刻表で時間を合わせて出かけた方がいい。
WEBサイトから予約も可、見た感じみんな予約なしで乗っているようだ。
基本的に観光登山列車なので、家族連れ、お年寄りも多い。

トラムの駅は、モンブラン特急st Gervais駅前にあるLE FAYET駅が始発。

※私は直前までエギュ・デ・ミュイから登山開始と思っていたのだが、こちらの方が一般的の様子。

Nid d'Aigleニーデグル（標高2380m）までは１時間ほどかかる。
ここから登山開始、一本道なのでまず迷うことは無いだろう。

Nid d'Aigleニーデグルの駅を降り、道なりに進むとグーテ小屋への標識があり、これに従い進む。
Nid d'Aigle近くの氷河をハイクするグループは真っすぐ、モンブラン登山グループは左折する。

人馴れして近づいても警戒感が無い。

左手にエギュデミュイとグランジョラス針峰を眺めながら高度を稼ぐ。

雪渓に出たところでアイゼン装着。ここにちょっとした小屋があり、管理人が山の情報提供等をしている。（帰りに少し疲れてぐったりしてたら、大丈夫か？などと声掛けしてくれたりするいい人だ。）

雪渓を渡り、しばらくすると落石地帯のクーロワールにさしかかる。
ひっきりなしに落石があるので素早く注意して渡る。

クーロワールを過ぎると、グーテ小屋までの急登が始まる。
アイゼン装着のまま登ってる人が多かったが、ここは外した方が楽だったと思う。
（もちろんその時の状況に依る）

クレバスも散見されるが、ルートはしっかりしたトレースがあり、殆ど心配ない。

Refuge de Gouter 3863m　グーテ小屋着、Nid d'Aigleニーデグル（標高2380m）から約四時間掛った。宇宙船のような外観、１Fが道具小屋になっていて、アイゼンやピッケル、登山靴はここで保管、管内は備付けのクロックスで過ごす。

ここでは食事、デザート、ワイン調達可。ソフトドリンクのペットボトルで1,000円ぐらいする。（お湯１Lで３euro、これが一番安い？）

グーテ小屋からの夕景。

小屋の予約をせずに来るとこうなる。
私は予約開始日に予約を入れたが、少人数であれば、直前でもキャンセルが出たりするようだ。

AM01：30起床、02：00朝食、3：00登山開始。

暗い山中をヘッドライトの明かりを頼りにひたすらトレースを辿る。
AM５時を回り、ようやく空が明るくなってくる。

グーテ小屋から３時間、山頂到達。（休憩なしのペース）
AM６時、日の出に間に合う。

向こうに写っているのがモンブランの影、空はどこまでも青く、雪は白い。

撮影の為、手袋を外すと一瞬でかじかむ。

寒いのであまり長居できず。
もう少し待って日が差せばだいぶ暖かくなると思う。

朝日に照らされながら下山開始。

グーテ小屋を過ぎると、しばらく急な岩場が続く、2日目の歩行時間は登り下り合わせ殆ど休憩なしで８時間、下りはちょっときついかも？

８月初旬のこの時期でも、日本の山のように登山道が渋滞するような状況ではないようだ。

１日目は日曜だった為、登山口へのトラムにやや混雑が見られた。

私の場合、高度順応とか休養日とか取らずに、むしろ時差ボケ解消のつもりで、到着の翌朝登山開始し、グーテ小屋泊後、登頂した。これだと日本を出て、３日目の朝には登頂して下山できることになる。国内でちょっと遠方の山に行くのと変わらない感覚だ。