2度目のヨーロッパ旅行は、憧れの地中海！<br />いつか行ってみたいと思っていた、ヴェネツィア・サントリーニ島・ドゥブロヴニクをいっぺんに回ってしまおうと思い、見つけたのが、アドリア海沿岸の町とエーゲ海の島々を巡る、イタリアのクルーズ船「コスタ・デリチョーザ」でした！<br />高そうだと思っていた海外クルーズでしたが、アメリカの旅行会社Croise.comで申し込みをしたら日本で申し込むより30%近く安く行くことができました。本文中でもクルーズの予約や準備などについても触れていきたいと思います。<br /><br />日本ではまだあまり一般的ではない海外クルーズですが、そんなの夢のまた夢…と思っている人にもこれを読んで「これなら行ってみてもいいかな」と思ってもらえたら幸いです。<br /><br />エーゲ海を離れた船は再びアドリア海に入って北上します。6日目はどこにも寄港しない終日航海の日で、船内でのんびりと1日を過ごしました。<br />7日目は最後の寄港地となるクロアチアのドゥブロヴニクを観光します。今回の旅行を決めた「必ず訪れたい街」の一つで、非常に楽しみにしていました。半日では足りないほど魅力の詰まった場所で、いつかバルカン半島の他の場所を観光する時はまた立ち寄りたいと思いました。<br /><br />クルーズ1日目→http://4travel.jp/travelogue/11154467<br />クルーズ2日目→http://4travel.jp/travelogue/11154588<br />クルーズ3日目→http://4travel.jp/travelogue/11155026<br />クルーズ4日目→http://4travel.jp/travelogue/11155505<br />クルーズ5日目→http://4travel.jp/travelogue/11155679<br />クルーズ8日目→http://4travel.jp/travelogue/11156668

初めての海外クルーズ！コスタデリチョーザで行くアドリア海・エーゲ海の旅【クルーズ6・7日目～終日航海と念願のドゥブロヴニク～】

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2016/07/02 - 2016/07/11

979位(同エリア2050件中)

#クルーズ

エリア

ドブロブニク(クロアチア)

旅行の満足度: 5.0

観光: 5.0

交通: 4.0

同行者: 家族旅行

一人あたり費用: 30万円 - 50万円

交通手段: 高速・路線バス徒歩

旅行の手配内容: 個別手配

クルーズ6日目はどこにも寄港しない終日航海の日で、朝はゆっくり寝ていました。
昼食は2階のレストランでコースのランチを食べ、写真はパスタ(のようなもの）の入ったスープで、パスタは下でつぶれるほどのやわらかさでした。
もしかしたらパスタじゃなくてチーズだったかも。
エビや野菜の串焼き。
普通のバーベキューと違うのはやはりかかっているソースです。
外国でたべるケーキは往々にして甘すぎることがありますが、これは日本人の口にも合うちょうどいい甘さでした。
その後、冷房の効いた涼しい部屋のベッドでごろごろしているのも、普段なら怠惰ですがここでは贅沢な気持ちになります。
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船は順調にアドリア海を航海中。昼食後は多くの欧米人と同じように屋上で水着で焼いてみたところ、夜には真っ赤になってヒリヒリと痛み出し後悔しました。
普段焼けない太ももに至っては海パンの跡がくっきり残り、薬のカプセルのように赤と白に分かれてしまいました。
船内にある４Ｄ映画の劇場。１つの上映が確か5,6ユーロくらいで、映画といっても15分くらいの短いもので、ＵＳＪにあるアトラクションのような感じでした。今回見たものはトロッコに乗って廃坑を駆け回るというもので、特に大したストーリーは無かったので言語の問題はありませんでした。画面に合わせて座席が動き、時折空気や水滴が吹き付けられるといった仕掛けもあり、３Ｄグラスをかけて画面を見つめると確かに乗り物に乗っているような気分なって面白かったです。
実際クルーズ船という乗り物に乗っているわけではありますが。
ディナーの前菜、その名も「シーファンタジー」。スモークサーモンとレモン風味のエビ、クリームチーズにいくらを添えて。
本日のメイン、ミラノ風ラムチョップのパン粉焼き。
食事の途中、シェフの紹介？があったようで、フニクリ・フニクラやオー・ソレミオといった曲がかかると、周りの人はそろってテーブルのナプキンを頭上で振り回し始めました。
イタリアの習慣なのか、クルーズならではなのかはわかりませんでしたは、周りのイタリア人は何もためらわずに振りはじめ、自分も、同じテーブルのアメリカ人・オーストラリア人同様「何事だ？」という顔をした後、周りと同じように振ってみました。
ディナーの後は船内のカジノに挑戦。ルーレットの台を横で観ていたら、ディナーで同じテーブルのオーストラリア人の女性が、「あなたもやってみなさいよ」と、チップをいくつかわけてくれて、人生初のデジタルでないルーレットに挑みました。
結果なんとわけてくれたチップは5倍以上に増え、換金すると70ユーロにも！
さすがに申し訳ないと思っていくらか返そうとするも、「あなたが勝ったんだから持っていきなさい」と言われ、全額頂いてしまいました。
その後、船内シアターで歌とダンスとコメディのショー(無料！)を観て、部屋に戻って就寝しました。
7日目、朝起きるとバルカン半島、ダルマチア地方の岸が見えてきました。
エーゲ海の真っ白な家と異なる、赤い屋根を目にしてギリシャからまた別の国に来たことを実感します。
8時にドゥブロヴニクの港に到着しました。ここから観光のメインスポットの旧市街まで3キロちょっとで、今日もツアーには参加しないので船内のチケット発券機でチケットを買ったシャトルバスに乗車します。
港と旧市街の間には通常の路線バスやタクシーもあり、人数によってはタクシーの方が割安になることもあるそうです。
まもなくして街の城壁が見えてきました。
ジブリの映画（紅の豚だったか魔女の宅急便だったか）の舞台のモデルの一つと言われているそうで、車内では『ルージュの伝言』『海の見える街』を聴いて鳥肌が立つくらいわくわくしてきました。
バスは旧市街の西側城壁の外に止まり、ここから歩いて街に入ります。
クロアチアは加盟国内でパスポートなしで国境を越えられるシェンゲン協定に入っていますが、パスポートを持って下船するよう指示されました。
しかし結局パスポートを提示する機会はありませんでした。
街の入口「ピレ門」。多くの観光客がここから旧市街へと入っていきます。
1438年に造られた「オノフリオの大噴水」。噴水と言っても派手に噴き上げるわけではなく、周囲からちょろちょろ流れ出しているのをすくって飲むことができるものです。
ピレ門から先に延びるメインストリートのプラツァ通り。看板広告など一切なく、街並みのよさが前面に現れているようです。
目抜き通りから角を折れると雰囲気は変わって薄暗い路地になりますが、行き来しているのは観光客ばかりで、危ない雰囲気は全く感じませんでした。
モノクロにすると19世紀の写真のような雰囲気に。
狭い道ですが両側にお店があり、ちょっと歩くだけでも見るものがあって楽しいです。
再びメインストリートへ。自動車の通行は規制されているのか、ほとんど通りません。
メインストリートを歩いて街を横断すればすぐ端から端まで歩けるけれども、じっくり見て回ろうとすると時間がかかりそうです。
旧港。中世にラグーサ共和国の繁栄を支えた歴史ある港で、現在は近隣の小島へ渡るボートなどが出ているそうです。
次に、ドゥブロヴニクの背後のスルジ山に登り、よく写真で紹介される上から眺める旧市街の景色を見に行きます。
メインストリートのプラツァ通りから角を曲がって階段を登り、山側へ少し歩くとロープウェー乗り場があります。クロアチアの通貨はクーナですが切符はユーロでも購入可能でした。
この時は大勢の団体観光客も列に並んでおり、２台のロープウェーで行ったり来たりしているので、乗るまでに１５分くらい待つことになりました。
ロープウェーに乗っている間はあえて下を見ず、山頂の展望台に着いたところで振り返ると、まさにアドリア海の真珠というに相応しい絶景！
憧れの光景を自分の目で見ていることに感動です！
山の方を見ると、背の低い広葉樹が広がり、荒涼としたエーゲ海の島の山の風景と比べるとまた違った印象です。
ロープウェイ乗り場。
ロープウェイ乗り場から歩いてすぐの所に独立戦争展示館があります。
クロアチアをはじめいくつかの国が独立することになったユーゴスラビア内戦で攻撃された砦を現在は博物館として利用しています。
興味はあったのですが、ここでゆっくり見ていると旧市街の周囲をまわる時間が無くなってしまうので今回は入館しませんでした。
ナポレオンが贈ったという十字架。現在のものは内戦後に建てられたものだそうです。
ロープウェーのすぐ近くで、周りには眼下に海と街を見ながら食事ができるカフェレストランもあります。
あらためて記念撮影。十字架の周りを囲う石の柵の上から撮ると綺麗に人物と景色を写真に収めることができます。
実はここドゥブロヴニクはクロアチアの飛び地にあり、位置もかなり南の方なので首都のザグレブまでの道のりはこの先のボスニア・ヘルツェゴヴィナを通って６００kmくらいあります。
帰りのロープウェーでは日本人団体ツアーの人と同じでした。
今回のクルーズでは日本人・アジア人は少数派ですが、このロープウェーの中だけは圧倒的多数派でした。
戦争展示館を見なければ山頂での滞在時間は３０分くらいでも良いかと思います。
YAMAHA！自動車以外で日本企業の名前を見るのはちょっと珍しい気がします。
城壁の外側を歩き、今度は町の東側のプロチェ門から旧市街に入ります。
街を守る要塞の一つ、レヴェリン要塞。
東側から旧港を眺める。時間があればタクシーかバスででさらに東に進み坂を上ると、これまたよく写真で見る、町全体を見渡すスポットがあるそうです。
もっと時間があれば…。
旧港中央の建物はアルセナルというかつての造船所。
今は観光用の船が並んでいますが、かつては地中海交易の一大拠点でした。
ここから城壁の上を歩いて散策します。
城壁に上がれる場所は３か所あり、入場料を払って上ります。
東側の海岸。こんな場所をドライブでもしてみたいですね。
城壁は全長1940ｍで、他の観光客も大勢歩いているので写真を撮ったりしながらゆっくり歩くと一周するのに1時間弱かかります。
出入口はピレ門の近くなど途中にもあるので必ずしも一周する必要はありませんが、せっかくなので自分は時間が許す限り回ってみます。
城壁が築かれたのは8世紀ごろで、現在残るものは15世紀から16世紀にかけて工事されたものなので、京都の秀吉の御土居と同じくらいでしょうか。
ふと、山陰を旅行した時にオレンジ色の石州瓦の家が並んでいたのを思い出しました。もしこの街の家のの屋根が黒くなったら日本っぽい雰囲気になるのかな。
高いところで高さ25メートルの場所から街を見おろせます。
青とオレンジの世界。
西側の城壁の途中にあるミンチェタ要塞から市街の外側を眺めた先に、海に突き出したロヴリイェナツ要塞があります。
城壁の入場料で要塞の見学もできるのですがいかんせん時間が…やっぱりたった4時間程度では十分にまわりきれないです！
こんなところにバスケットボールコートが！
上から見ないと全く気が付かなそうです。
古い町並みとバスケットボールコートとは不思議な組み合わせです。
最初に入ってきたピレ門の上からプラツァ通りを眺める。
朝よりずいぶん人通りが増えてきたようです。
さきほど登ったスルジ山は標高412ｍ。夜になるとライトアップされるそうです。
街の南西のボカール砦より。
あらためて、今回の旅行は天候に恵まれ、どこを向いて撮っても絵になる写真が撮れるのでカメラを構えるのが楽しいです。
天候に恵まれすぎてちょっと暑いです。城壁の上は日影がないので真夏は注意！
観光用の…潜水艦でしょうか？
海岸で水浴びする人も。暑いので自分もこのまま飛び込みたいくらいです。
城壁に登った場所からすぐ近くのイヴァン要塞の出入り口で城壁から降りました。
再び市街を歩いて帰りのシャトルバス乗り場に戻ります。
プラツァ通りの端にあるルジャ広場に面して建つのがラグーサ共和国の総督邸で、現在は文化博物館になっています。
広場ではステージが組まれて、イベントの準備をしているようでした。
広場近くのマーケットではお土産をはじめいろいろなものが売られていました。
ここでもマグネットを一つ購入していきました。
暑そう…
月並みな表現ですが、まさにＲＰＧの世界に入り込んだような感じです。
再びピレ門前のオノフリオの大噴水前に戻ってきました。
ちょうど手持ちの飲み水がなくなったのでここで水を汲んで飲むと、冷たくてすごくおいしかったです！
海外で水を飲むと危ないとはよくいいますが、今回は特に不調をきたすことはありませんでした。
プラツァ通りに面した聖フランシスコ修道院の壁の出っ張りに乗ってシャツを脱ぐと願いが叶うとガイドブックに書いてありました。
シャツを脱いでいる人はいませんでしたが、観光客がかわるがわる足をかけては記念撮影をしていました。
12時前にコスタのシャトルバス乗り場に戻ると長蛇の列が！
帰りのシャトルバスのチケットも持っているので、一般の路線バスには乗らず、30分くらい待つことになってしまいました。
いつも通りコスタカードを提示し、荷物検査機にカバンを通して乗船します。
あとはもうヴェネツィアに戻るだけで、寂しい気分です。
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9階のビュッフェでランチ。外を見るともう1隻別のコスタの船が停泊していました。
13時に出航です。ドゥブロヴニクは今回のクルーズでも一二を争うくらい印象的だっただけに、時間が足りなくてすごく物足りない気分でした。
是非またいつか来たいですね。
午後のプールはとても賑やかでした。
とりあえず明日の下船の前に部屋の荷物をまとめておきます。
荷物は配られたタグをつけて今晩廊下に出し、ヴェネツィアのターミナルで引き取ることになっていました。
毎日楽しみにしていたクルーズのディナーも最後。パン粉をまぶしたパプリカ「フリッジテッリ」とポークパテ、白ワインソースと一緒に。
1週間も続けて毎晩飲むなんて初めてです。もうしばらくはこんな贅沢できないと思うと一瞬をじっくりあじわって過ごそうという気になります。
ディナーの途中で陽気な音楽がかかったと思うと、ウェイターの方がお客の手を取ってダンスが始まりました。
イタリアらしい（ウェイターのほとんどはインドやフィリピンの人でしたが）明るい最後のディナーで締めくくり、いよいよクルーズも明日が最終日となりました。