2016/06/18 - 2016/06/18
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アルデバランさん
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河口湖の久保田一竹美術館で「辻が花染め」を見た帰りは御殿場におりて、少し遅い昼食後、アウトレットで買い物でもして帰ろうという計画でした。
食事をした後で、娘が急に「アウトレットより吉田五十八の旧岸邸を見たい」と言いだしました。
買い物より建物探訪ネ
それならば近くの秩父宮邸やレーモンドの富士カントリーもということですが、既に3時をだいぶまわっておりそれは無理でした
東山地区にある旧岸邸は56・57代内閣総理大臣を務めた岸信介が晩年の17年を過ごした、1969年竣工の自邸です
うっそうとした森に囲まれたこの邸宅は時を経て地元の御殿場市に寄贈され、当時のままの姿で一般公開されてます。
監理・施工そしてその後のメンテナンスがよほど良かったんでしょうね、
近代数寄屋建築で名をはせた吉田五十八の晩年の傑作で、随所にさりげなく使用している工業製品の機能性が伝統的な数寄屋建築に溶け込み、半世紀を経た今でもその建築美は色あせてませんでした。
ボランティアの説明員もいて、閉館時間まで吉田五十八の近代数寄屋造りをじっくり見学出来ました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 5.0
-
山中湖を通って…
とても懐かしい籠坂峠 -
向かった先は「時之栖」
とても広いですが目指すは一点だけ
バイキングレストラン
「麦畑」 -
雄大でした
-
こんな所もあります
今回はパス -
君もパス
-
麦畑です
妻も娘も初めてだというので敢えて… -
というのもここはビールも飲み放題ですが
我輩も妻も娘もビール飲みません
ちょいと不経済… -
窓の外
サッカーの試合を観戦しながら食事できます -
休日はかなりの確率で試合してます
-
時之栖から車で15分ほど
御殿場市東山の旧岸邸の駐車場につきました。
駐車所にあった地図に従って… -
通りを渡ると入り口があります
-
で、食事後に娘が急に言いだした吉田五十八の旧岸邸
ちょっと繁茂しすぎの竹やぶの小道を行きます。 -
道なりに行くと
羊羹の「とらや」のカフェ工房に出てしまいます
ここは内藤廣の設計
緩く弧を描く独特の形は庭を見ながらゆっくりとお茶を飲めますが
ここはパスして吉田五十八の旧岸邸に… -
ちょっと戻って、案内板に沿って右の小道を行きます
-
着きました!
ロータリーに一際存在感のある巨木が「よく来たな」と迎えてくれます。
これこそ巨魁と言われた岸信介が生前に欲して叶わなわなかった椿の古木「太郎冠者」
故あって数十年の時を隔てて岸邸に… -
無料駐車場から竹やぶを歩きましたが、反対側のこちらが正門のようです
このすぐ先にレーモンドの富士カントリーがありますが、時間がありません -
これだもんね!
竣工後50年とはとても思えません -
二階部分はプライベートエリアです
欅の巨木はいい感じですが木の葉が落ちて大変そう… -
正面左手
小さなドアは勝手口? -
建物横にある受付兼ショップにて入場券(300円)を購入
御殿場市に寄贈され運営はなぜか「とらや」が…
ちなみにこの事務所部分は管理人室と車庫だったものを建え替えたそうです -
玄関の戸はぴっちり閉まっておます
深い軒、階段の照明…
絵になります
きっちり閉まっており入りにくいですが思いきって開けて入ります。 -
正面玄関を入ると…
50年前の住宅なのに観音開きの大きなガラス戸です -
玄関ホールに応接セット
来客者や随行者等の待合でしょうか
ちなみに真ん中のテーブルは長い間行方不明だったそうです
今年、「太郎冠者」移植記念セレモニーで
岸信介の長女にして現総理の母親、安倍洋子さんが
「あら、うちにあるわよ…」
ということで晴れて元のさやに納まったとか -
背もたれの生地やクッションに若干のヘタリはありますが
50年近くも経過しているとはとても思えない、吉田五十八デザインの竹の椅子 -
天井は竹と塩ビ!
-
奥への廊下を隔てる壁の建具
裏表色違いの障子が両側に重なります
そして鉄製の丸い細い柱 -
玄関ホール隣の北向きの部屋は書斎です
作り付けの机の左袖が斜めになっており使いやすそう… -
公開に際してなぜか床上げさた廊下
-
オリジナルの廊下はここで一段高くなります。
奥の和の空間に入るときに気分を一新できるとの効果をねらったとか
押込み戸の他にフローリングにスジをいれて遊んでます -
廊下には水屋もありました
-
最奥の8畳間
柱を見せない大壁、低い床の間、細い畳縁が非常にシンプルな和室を演出してます -
地袋の渋い横桟
アルミだそうです -
その和室から外を眺めると…
欄間に吊束がなく、すっきりしてます
建付けが悪くて障子が外せなくなった場合、真ん中あたりの鴨居を腕で支え上げれば外せます(^^ゞ -
束はなくしたけど細い金属棒で吊ってるんだ…
-
梅の奥に見え隠れする灯籠は政敵の吉田茂からもらったとか…
そういえば大磯の吉田御殿も吉田五十八だったよね。
焼けちゃったけど -
杉の柱
面取りしているのかと思ったら…
角は丸のまま残した「面皮柱」です
和室の柱は全て面皮柱! -
玄関ホールからすぐの居間
大開口窓です
絨毯も当時も物だそうです -
こちらは洋間にふさわしい高い床の間
大黒柱のような柱やぶっとい梁を多用してますが合成材だそうです -
その床の間の縦桟の下の穴は一体何?
聞いても不明でした -
天井は玄関ホールと同じ塩ビ
照明は鉄とプラスティックです
あのスリットは一体何? -
驚いたことに自由に座れます
-
岸信介が座って景色を眺めたソファ
座れます -
開口窓のサッシのレール
内側から障子、ガラス戸、網戸、雨戸… -
押込み戸ですが障子だけは違います
-
一方、
隣室の食堂はと言うと… -
障子も含めすべてが戸袋に収まる押込み戸です
-
ソファに座って庭を見ると…
春夏秋冬、それぞれいいんだろうね -
夫人と二人だけで住んでたのに…
でかいテーブル
食事だけでなくここで般若心経1,150巻を写経したそうです
そういえば高野山に奉納時の写真がありました -
で、写経時の開口窓の景色はというと…
一幅の絵 -
反対側の壁の様子
荒組障子の縦桟が何とも言えない景色 -
障子の横の窓
外は中庭ですが簾が下がっており、これが何とアルミ製
そして網戸もスチール製の網 -
反対側の玄関ホールから中庭を臨むとよく分かります
アルミの棒簾 -
そして…
このクロスの貼りかた、油断してると埃が積もりそうですね -
そして
床は寄木張りでした… -
蒔絵の棚に引き出しが…
取っ手もなく、シンプルで言われないと気づきません -
次の間は白で統一されたキッチン
-
埋め込みの蛍光灯の横の垂れ壁
スリットがあるけどなんで?
排煙のため? -
そしてこの厨房で一番の存在感
スイッチ類
いくらなんでも
もう使えないよね -
アラ〜!
こちらのルームフォンは使えます
「お手伝いさん、食堂でお呼びですよ〜」 -
キッチンの隣は3畳二間の女中部屋
なお、お手伝いさんは3名いたそうで
通いが2名、住込みのお手伝いさんは東京からずっと仕えたベテランの方だったとか -
サービスゾーンとパブリックゾーンの境の戸は閉めると壁のようになり、完全に遮断された感じになります。
-
2階はプライベートゾーンですが何故か非公開
岸元首相は90歳の長命でしたがさすがに階段は辛かったんでしょうか…
手摺を後付けしてます。 -
木の手摺も握りやすいように台形
-
このツインの照明がオシャレ!
-
で、その奥は…
左が内玄関
奥は洗濯室と食糧倉庫
ここにも鉄の柱… -
一番東側は倉庫で2階には同じ仕様のもっと広い倉庫があります。
一階の倉庫はワインとかが保管されており、二階の倉庫はお宝がたんまりあったとか -
なんせ、巨大な金庫だったから…
でも今は資料展示室になってますが、資料は撮影禁止 -
先程の食堂から庭に出ることができます
二階が張りだしてる片持ち梁のようですが反対の北側も同じように張り出してます。
ながーい梁を渡したのか…
図面は? -
庭の奥には伊藤博文が持ってた灯籠
同じ長州だもんね -
水も流れてます
まさか循環させてるわけじゃあないよね -
南正面から…
色んなお客さん来たんでしょうね -
和室手前の庭
和洋が隣同士で仲良く同居 -
閉館時間の6時近くまでじっくり見れました
帰りましょう -
なるほどね
岸元首相がこの地、御殿場東山を選んだのは叔父の松岡洋右の別荘がここにあったからなんだ…
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この旅行記へのコメント (2)
-
- わんぱく大将さん 2016/09/02 00:52:17
- ゆっくり見てまわれる
- アルデバランさん
お久しぶりです。 いいですね、一軒の家をこうやってゆっくり見て回れるなんて。 私の方は京都で一般公開だった町屋など見てきました。
大将
- アルデバランさん からの返信 2016/09/02 09:09:55
- RE: ゆっくり見てまわれる
- こんな夜中にだあれ?
と思ったら…
お久しぶりです、大将様
こちらは厳しい残暑にヘロヘロですが、体調いかがですか。
御殿場の旧岸邸はすいており本当にゆっくりできました。
結構おおらかで、食堂の椅子や応接間のソファーにも座り放題だったし…
ボランティアの説明員も親切だったし。
説明員を募集しており、募集要項をみると月2,3回以上勤務出来る方
と言うので余程応募しようかと思ってましたが、履歴書の内容を考えてる間に期限が過ぎちゃいました
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