2016/07/01 - 2016/07/01
119位(同エリア337件中)
naoさん
伊勢別街道は、関宿の東の追分で東海道と分岐し、津市内の江戸橋で、四日市と伊勢神宮を結ぶ伊勢街道に合流する街道で、京都方面から伊勢神宮への参宮道として、盛んに人々が往来しました。
街道沿いの楠原、椋本、窪田には、20〜30軒ほどの旅籠を擁する宿場町が置かれ、各地の参宮講の定宿として賑わったほか、街道筋には随所に茶屋が設けられ、一身田大古曽村に至っては「茶屋町」の名が付けられるほど軒を連ねていたといわれています。
三重県津市芸濃町楠原は、東海道と分岐した伊勢別街道最初の楠原宿があった町で、名阪国道関ICの東南1km余りのところに位置しています。
緩やかに昇り降りする坂道の両側には、千本格子をしつらえた伝統的な町家が連なり、問屋場や高札場も置かれていた町並みの中ほどには、完全な形の桝形が残されています。
江戸時代の町家は数えるほどしかないとはいえ、比較的新しく建てられた町家のいずれもが伝統的な建築様式を踏襲しており、歴史と伝統に裏打ちされたこの素晴らしい町並みの景観を守っていこうとする、住民意識の高さを垣間見ることができました。
なお、平安時代に整備された当初の伊勢別街道は、楠原から安濃川沿いを南下して津に至るルートを通っていたので楠原宿の存在が欠かせませんでしたが、室町時代後期に豊久野を経由するルートが新しく整備されると、お隣の椋本宿にその座を奪われることとなり、楠原宿は椋本宿を補助する「間の宿」になってしまいます。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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名阪国道を関ICで下りて、伊勢別街道の楠原宿へやってきました。
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楠原宿は、関宿で東海道と分岐した伊勢別街道に入って最初の宿場町で・・・
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関宿の南東2km余りのところに位置しています。
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室町時代には「参宮道」や「参宮京街道」などと呼ばれていた伊勢別街道は・・・
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京都方面から伊勢神宮へ向かう参宮道として、この楠原宿も盛んに人々が往来しました。
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楠原宿の町家で見かけた石灯籠。
まるで親子のように寄り添っています。 -
今は空き家になっていると思われる町家。
板張りの壁が時の流れを教えてくれます。 -
道端に手造りの小さな祠が祀られています。
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緩やかに昇りながら続く町並みには・・・
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千本格子をしつらえた伝統的な町家が連なっています。
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楠原宿の標識は、地元の方の手造りのようです。
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自然石を積みあげて・・・
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道路より一段高く敷地を設けています。
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ベンガラ塗りの塀のある町家。
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こちらの町家は、千本格子の一部を取り払って、アルミサッシが付けられています。
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楠原宿の東側に連なる町並みです。
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千本格子のない壁の部分には、下見板張りが使われています。
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西側を振り返った町並みです。
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町並みに面して「村社 明神社」と刻まれた石標が立っています。
どうやらこの先には、旧明村の各地にあった社を合祀した「村社 明神社」があるようで、この路地は参道になっているようです。 -
その参道の先の県道10号線に面して、文化10年(1813年)に建てられた常夜灯があります。
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常夜灯の立っている県道10号線から、「村社 明神社」の参道を抜けて・・・
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町並みに戻ってきました。
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この町家と、次の写真の町家は・・・
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瓦の葺き方が微妙に異なる以外、ほとんど瓜二つです。
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平入りの町家が連なって、街道筋に甍の波を寄せています。
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玄関に注連縄を掛けた町家です。
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先ほどの甍の波も望める、西側の町並みです。
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町並みの中ほどには、かつて問屋場と高札場があったようですが、残念ながらその名残は見あたりません。
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少し先に桝形が見えてきました。
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桝形の手前に建つ町家を・・・
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お向かいの路地から見た光景です。
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今度は、下見板張りの戸袋のある町家を・・・
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反対側の路地から見た光景です。
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桝形の手前から西側の町並みを振り返りました。
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「是ヨリ山下道」と刻まれた道標が桝形の中にあります。
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桝形の様子です。
造られた当時の、ほぼ完全な形が保たれています。 -
クランク状の桝形は見通しが悪いので・・・
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今は交通安全のためのカーブミラーが設置されています。
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桝形を過ぎたあたりから、街道は緩やかな下り坂に転じます。
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桝形を抜けた辺りから見た、東側の町並みの光景です。
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桝形の角にある大きな町家は、かつての旅籠です。
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格子といい外壁といい、いろんな表情を身にまとって・・・
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町並みに佇んでいます。
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桝形の方を振り返った光景です。
桝形を頂点として、緩やかに道が下っているのが判ります。 -
玄関先がツバメの糞で汚れています。
ツバメさん、もう少しずらして巣を作ればいいのに! -
妻入りのこの町家は、屋根の妻面に下見板を張っています。
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どうやら、この町家は空き家のようですね。
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またまた路地からの光景です。
楠原宿はこういうアングルで狙える路地がたくさんあります。 -
路地から見た町家の全景です。
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東側の町並みです。
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こちらの町家の格子は戸袋に引き込めるようになっています。
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こちらの格子は引き込めないんですが、格子の扱いにもいろいろ考え方があるんですね・・・。
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この町家にカメラを向けていると、良い具合に鳥が飛び過ぎていったんですが、うまくアングルに入ってくれました。
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旧芸濃町の汚水桝の蓋。
町の木「ムクノキ」、町の花「ヤマユリ」、町の鳥「キジ」がモチーフになっています。 -
何か面白そうなものが置いてあるな〜、と思って正面に廻ると・・・
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自然木を組み合わせた物干し台のようなものが置いてあります。
いったい、どんな目的で、何を掛けるんでしょうね・・・。 -
こちらの町家は、戸袋の厚み分を出窓形式で張り出させ、格子を内側に引き込むスペースを確保しています。
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玄関ガラス戸の、格子のデザインを工夫されています。
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こちらの町家も、戸袋の厚み分を張り出させて、戸袋のスペースを稼いでいます。
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中2階のない平屋建ての町家からは、すっきりとした印象を受けます。
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お年寄りの方が居られるのか、玄関に手すりが取り付けられています。
お年寄りにとっては、この程度の段差でも危険なんですね・・・。 -
玄関戸が、両側に引き分ける形式になっています。
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こちらの町家にも注連縄が掛けられています。
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こちらの町家は、意図したものではないんでしょうが、家の前に車を置けるスペースが確保できる程度まで建物を控えて建てています。
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人為的な飾り気が一切ない、とてもオーソドックスな町家です。
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町並みの外れに、大きな土蔵のある町家がありました。
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広い敷地を構えているので・・・
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立派な塀で周囲を囲わなければならないような、とても大きなお屋敷です。
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楠原宿の東の入口から見た町並みです。
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楠原宿は、新しく建てられた町家のいずれもが伝統的な建築様式を踏襲しており、歴史と伝統に裏打ちされたこの素晴らしい町並みの景観を守っていこうとする、住民意識の高さを垣間見ることができました。
では、次の目的地へ向かいます。
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