2015/07/19 - 2015/07/21
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mauchlyさん
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アメリカ大陸往復横断1万1千余キロ ドライブの旅から戻りまもなく1年がたとうとしているが夏が近づくにつれロッキー山脈の深い渓谷を走るデュランゴ&シルバートン狭軌鉄道(The Durango & Silverton Narrow Gage R.R)が強く思い出されその旅行記だけをハイライトで記すことにした。
この914mmの狭軌鉄道は1881年に金や銀の鉱石、人員、物資を運ぶ鉱山鉄道として建設され過ってはニューメキシコ州まで800km余を走っていた。鉱山が衰退しやがて廃鉱となり運行会社も変遷したが現在は保存鉄道として連邦政府によりアメリカ合衆国国定歴史建造物に指定されていてアメリカン・ヘリテイジ・レールウェイズ 社がデユランゴとシルバートンの72kmをSLが牽引する観光鉄道として運営している。ロッキー山脈の山々の雄大な景観を楽しみ、足のすくむようなアニマス川の激流を真下に見下に見下ろすスリルの往復6時間の大満足のSLの旅だった。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 4.0
- 同行者
- その他
- 交通手段
- 鉄道
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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** 乗車前日7/19の17:30に駅前のホテルにチェックイン。町中に響くようなSLの大きな汽笛に誘われて先ずはデュランゴ(Durango)駅へ。駅舎の駅名の左に標高6520feet(=1988m)右にはシルバートンまでの距離45miles(=72km)が書かれていた。因みに終点のシルバートン(Silverton)との標高差は約1000mだ。
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**夏のシーズンなので東京から9時30分発の列車を予約をした。ミスが無いか時刻表を見て更に窓口で確認をして先ずは一安心。
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**明日の準備をする転車台の486号機関車(1925年 Baldwin Locomotive Works社製)。
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**人影もまばらになったデュランゴ駅構内
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**入替用+緊急応援用(?)のディゼル機関車。
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** 7/20 プラットホームの無い構内に停車中の列車に案内のアナウンスが有るわけでもなくプラスチック製の踏み台を使い乗客は乗車する。
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** 汽車はほぼ定刻に出発。デュランゴの町はのどかな山岳リゾート地だ。街中をしばらく走った。多くの観光客や保育園の子供たちが手を振って見送ってくれた。
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****客車は数種類有ったがどれもかなり古い年代ものだった。私達はリオグランデクラスという進行方向と平行の二人掛けのゆったりしたシートで見晴らしのきく車両だった。窓の無いオープンエアーで朝のうちは山の空気が少し寒かった。コーヒーマグが配られビュッヘでコーヒーのサービスが受けられた。
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**最後尾は展望車付きの一等車(Silver Vista)で車内はクラッシクなインテリアだった。
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**街を抜け広々とした平原へ。アニマス川もここではこんなに穏やかな流れだ。
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**だんだんと登りはじめ高原の中へ。
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** 峠越えを前に給水の為停車。
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**思わず顔を引っ込めた。
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**急勾配をSLは喘ぎながらゆっくり登り幾つも続くヘヤーピンカーブを走った。シュ!シュ!と蒸気の排気音とボ〜ボ〜と大きな汽笛はSLの醍醐味だ! アマニス川もはるか眼下に。
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** 見下ろすと足のすくむような絶壁とその下は岩に飛び散るしぶきの激流が流れていた。
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** S字カーブで橋梁を渡る。乗客は座る暇なく写真撮影。
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** スリルに満ちた峠を登りを終えホット一息。
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** 「ヒストリーをナレーション中 お静かに!」の表示が次の車両のデッキに掲示されてた。
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** この車両はヒストリック・ナレーション・コーチと云ってガイドがこの鉄道や沿線の歴史を説明してくれる。
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** 乗車を待つ19世紀のコスチューム姿のストリック・ナレーター。車内では熱演のためか?帽子とコートはとっていた。女性のヒストリアンはビクトリアンスタイルだった。
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**左右2列のロングシートのスタンダード車両リオグランデクラス。オープンエアーで窓は無い。この車掌は説明をしない。
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**進行方向を向いた2人掛け2列のシートスタンダード車両リオグランデクラス。窓付きなので雨や寒い日向き。
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** 車掌室
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** スナック、サンドイッチ、ソーダを売っているビュッヘ。
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** シルバートン(Silverton)へ到着。途中の町で登山客やキャンパーを降ろしたり臨時停車(?)をしたため約40分遅れた。
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** ここまで牽引してきた貫禄十分な482号SL機関車。
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** 機関士(Engineer)は以外に若かった。
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**かっては銀鉱山で栄えたシルバートだが今は列車でやってくる観光客目当ての町だ。表の通りは土産屋、レストラン、カフェ、モーテルが並んでいて列車の乗客が散策していた。
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** 帰りの出発まで1時間少々。遅い昼食に入ったブラウンベアーカフェ。
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** 帰りの時刻までの間に列車は入れ替え線を走り180度向きを変えていた。お蔭で帰りは行きと反対側の景色が楽しめた。
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** 残雪の残るロッキーの山々。帰りは少し余裕ができ遠くの景色も目に入った。
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** 11両編成の10両目のシートからはこんなSLの勇壮な走りが良く見えた。
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** 時々山中に停車したがその都度車掌は赤い旗と発煙筒(?)を持って下車し車両の後方に立って背後をウオッチしていた。
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** 放置された車両や洪水で流された路線の残骸が各所に残っていた。
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** 現役の橋梁
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** アニマス川とロッキー山脈
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** 定刻より少し遅れて18:45にデュランゴに戻った。操車場の脇に博物館が有りSL機関車、客車車両や関連機材が展示されていた。
アメリカ旅行執筆家協会で「世界トップテンの鉄道旅行」やナショナルジオグラフィク誌で「北アメリカで一番の鉄道旅行」に選ばれたことの実感できる素晴らしい鉄道の旅だった。
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