2016/04/29 - 2016/04/30
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ポメラニアンさん
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優しかったお母さんは、私を誘拐した人でした。
そんな衝撃的なキャッチコピーが付けられた映画「八日目の蝉(せみ)」
角田光代さんの小説を原作とした映画で日本アカデミー賞の主要部門を総ナメしており、評価も高いのですが「母性」をテーマにしていることもあり、今日に至るまで全く興味がありませんでした。
しかししかし、たまたまテレビで放映されていたのを片手間に見たのですが、その重厚なストーリーや女優陣の演技力に心を奪われ、ラストには大大大大大感動!!
早速、小説を購入して、またまた感動…と男ですがすっかりこの作品の虜になってしまいました。
…となると元来性根がミーハーな私、この作品内の舞台である「小豆島」がめっちゃ気になってしまい、毎年恒例のGWの旅行先として小豆島を提案、無事、嫁の承認も通り、今回一泊二日の小豆島旅行を楽しんできました。
瀬戸内海に浮かぶ小豆島の雰囲気を感じてもらうとともに、この旅行記を通して何か役に立つ情報等があれば幸いです。
注)本来のタイトルである、せみの漢字が何故か「?」で出てきてしまうため、タイトルにはこっちの「蝉」を敢えて使っています。悪しからず…
- 同行者
- 家族旅行
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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毎年恒例のGW旅行、暦通りの休みしか取れないので、今年は前半に出発。
祝日にあたる4月29日(金)から一泊二日の旅程。
メンバーは私と嫁と嫁の母の3人です。
小豆島へは船でしか渡れないので神戸まで行き、島内を慣れた自家用車で周りたいので、そこから自家用車ごとジャンボフェリーに乗船する行程。
朝8時のフェリーに乗るため、GWの渋滞対策を兼ねて、日付が替わった29日の深夜1時半に自宅を出発。
伊勢湾岸自動車道→新名神を通り、午前3時ごろ新名神の土山SAで休憩です。 -
GW初日ということもありSAの駐車場は大混雑。
そして!このSAに来ると必ず食べるのが、この「近江ちゃんぽん」
かなり美味しくて嫁の超お気に入りです。
ただ、深夜なので大盛りを注文して3人でシェア。
うん!変わらぬ味で美味しい! -
途中、休憩をしながら走りましたが渋滞も無く、5時半には神戸のフェリー乗り場に到着。
渋滞を警戒して早く着きすぎた… -
GWなので予約は必須。
入口で予約してることを伝えると、指定のレーンに車を停めるよう指示されました。
どうやら、ここで乗船まで待機するみたいです。 -
一睡もしていない嫁は車で熟睡。
その間に乗船チケットを購入して、少しフェリー乗り場の待合室を探検してみることにしました。 -
早朝なのでチケット売り場は閑散としています。
-
インターネットで事前予約と乗船名簿は作成しているので、パソコンからプリントアウトした紙を見せるとチケットを発券してくれます。
お金を払って往復のチケットをゲット
往復で大人3人、車込みで合計、20,240円ナリ。
ネットで事前予約すると5%オフになる特典がありますが、GW期間は追加料金が取られるので、プラマイゼロといったカンジです。
ちなみに行きは神戸を8時発、帰りは小豆島を翌日の午後5時40分発の便で取りましたので、丸々2日間島に滞在することができます。 -
乗船まで時間がありヒマなので、しばし建物内を探検します。
ここは2階の待合室、もっとこう施設が充実してるかと思ったが、意外とそうでもないです。 -
館内に何もなくヒマだったので車に戻りしばし仮眠を。
その後、7時15分になると車をフェリーに移動させるように指示が出ました。 -
ここから入ります
-
係員の指示に従って車を停車
-
こんなカンジでどんどん車を詰めていきます。
どのタイミングで降りていいか分からなかったので、しばし車の中でジッとしていましたが、これが後に悲劇を生むことに… -
皆が車を出てゾロゾロと上がっていくのを見てから、私たちも移動。
-
そして船内に入り、初めてここで自分たちが失敗したことに気づきました。
せ、席が無い…
そう…ちゃんとした席があるのはほんの一部でほとんどはこのような雑魚寝するようなスペースしか無かったのです…
ああ…せっかく早く来たのに、車でゆっくりしてるんじゃなかった(泣)
仕方なく、この雑魚寝スペースを確保したのですが、この後もどんどん人が入ってきて、過酷なスペースの取り合いに…!
嫁「何でちゃんと事前に調べておかんのだ!!」
私「…」(泣)
小豆島までは3時間の長い船旅…
出航して横になって寝ていたのですが、なにせ狭いスペース…足を伸ばそうとすると結構、他の人にあたるんですよ…
特に嫁は後から来たガラの悪いチンピラ風の家族が、私たちのスペースに侵入してくるのが気に食わなかったらしく、バックで身体ごとブロックしたりしてバトルを続けていました。 -
それでも何とか2時間くらい仮眠をとりましたが、到着まで1時間を切ったくらいで、ストレスがたまるので雑魚寝スペースをあきらめて船内を散策することに。
こちらは売店で神戸のお土産とかがありました。 -
船内には名物のうどんを販売中、お腹も空いてきたのでいただきます!
向かって左は「かけうどん」、右はオリーブオイルが入った「オリーブうどん」です。
味の方はこれがまた美味しい!
桜島フェリーでうどんを食べた時にも思ったのですが、何でフェリーで食べるうどんって、こんなに旨いんでしょうか?
ちなみに桜島フェリーに乗った旅行記はコチラ
興味がある方はどうぞ♪
↓
http://4travel.jp/travelogue/11009722 -
お腹も膨れたので、外に出てみると風は強いが天気が良く気持ちがいい。
-
船内で時間を潰すこと約3時間、お目当ての小豆島が近づいてきました。
ここで小豆島のことをおさらい…
・瀬戸内海にある島で香川県に属する
・空路はなく船でしか渡れない離島
・人口は約3万人
・映画「二十四の瞳」の舞台として有名
・名産は「オリーブ」「素麺」「醤油」「佃煮」等 -
そろそろ港に到着するので車に戻ります。
尚、このフェリーは「坂出港」という、小豆島の南東にある港に泊まります。 -
いざ小豆島に上陸!
ちなみにこの時点で11時30分。 -
港から約20分くらいで、最初の目的地である、道の駅「小豆島オリーブ公園」に到着
小豆島は地中海沿岸に気候が似ていることもあり、日本で最初にオリーブを栽培して、現在も島の名産になっています。 -
小豆島でロケを行ったゆかりから、実写版「魔女の宅急便」のポスターがありました。
実はこの映画、2年前にシンガポールに行く時に機内で見たけど、30分で寝てしまったから、島が出ていたか記憶にない…
ちなみに私、ジブリのアニメ映画では「魔女の宅急便」が一番好きです。
そして私のオネエ疑惑は更に深まることに… -
また、この館内にはご丁寧にも小豆島にオリーブが持ち込まれた説明コーナーもありますので、ここはひとつ皆で勉強タイム。
その後はお土産コーナーで買い物を楽しみました。 -
道の駅を楽しんだ後、次は「寒霞渓」(かんかけい)と呼ばれる景観地を目指し、山道を走ります。
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車があるので、一気に山頂まで駆け上がりました。
ここ「寒霞渓」は小豆島を代表する観光スポットで、この山頂から見下ろす風景は絶景!
また、映画「八日目の蝉」のロケ地でもあるので、是非来てみたかったのです。 -
展望台ある「1億円トイレ」
平成2年の時に1億円投じて完備され話題になったそうです。
今見れば、まあ標準的な設備のトイレですが、26年前で考えるとかなり豪華な設備だったと思います。 -
駐車場からすぐの所に展望台がありますが、ひとまずそこはスルーして、映画のロケで使われた展望台に向かいます。
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着きましたー!ここが映画にも出てくる景色です!めっちゃ絶景!
そして、空と海と街と緑のダイナミックな景色に感動!
映画では永作博美演じる誘拐犯が誘拐した女の子を連れて一緒にこの風景を見て、小豆島で暮らすことを決意します。
小説で「寒霞渓」を訪れた描写はあるものの特に感想はないので、この景色を見せて島の魅力を伝えるところはうまいなあと思いました。 -
ちなみに映画のシーンはこちら
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ロケ地を見れて大満足。
展望台に戻り、名物の「オリーブ牛のコロッケバーガー」をいただきます。 -
寒霞渓の後は宿泊ホテルに向かいます。
午後3時「ベイリゾートホテル小豆島」に到着 -
こちらが本日宿泊のお部屋
最上階のセミスイートルーム
ツインベッド+8畳の和室スペース付きで72,900円でした。 -
こちらが和室
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客室から見た瀬戸内海の風景
小説にも描写があったけど、驚くほど静かな海 -
風呂でひと汗流した後は夕食会場へ
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テーブルに並ぶ前菜
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お造り
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魚の焼き物
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海老しんじょの餡かけ
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地元の名産オリーブを練り込んだそうめん
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オリーブ牛のしゃぶしゃぶ
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海産物の陶板焼き
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最後にちらし寿司
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締めのデザート
総合的に味はまあ良かった。
この後、長旅で疲れていたので、再度お風呂に入って就寝。 -
明けて翌日。
今日も天気は良く、絶好の観光日和。
窓から眺める瀬戸内海の海は気持ち悪い位、静かで穏やか。
「瀬戸内の海、すっごい静かなんだよ。ほんと、なんか、鏡みたいなんだ。その鏡にさ、何が映ってると思う?それがね、なあんにも映っていないんだよ。雲も、まわりに浮かぶ島も、不思議なくらいなんにも映っていない。なんにも映んない鏡なの。」
角田光代「八日目の蝉」より -
ではでは、朝食会場へ
朝食はバイキング形式なんですが、何と言っても小豆島名物「醤(ひしお)丼」が食べれるのが魅力的。 -
「醤丼」セルフで作るんですが、こんなカンジ。
そもそも「醤丼」とは小豆島特産の醤油に地魚等を組み合わせたご当地丼で、以下の3つの条件があるとのこと(まっぷる情報)
①醤の郷で作った醤油やもろみを使うこと
②小豆島の魚介、野菜やオリーブなどの地元食材を使うこと
③箸休めにオリーブまたは、佃煮を使うこと
だ、そうです。
この丼はヅケになっている刺身がメインですが、美味しかったです。 -
他のメニューはこういったカンジ
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そして、この会場にはもうひとつ目玉が
それが、これ!
たまごかけご飯のコーナーです。
白米好きにはたまらん! -
しかも!異なる醤油での食べ比べができちゃうんです!
4つあるから、ご飯4杯がノルマだな!(笑)
実際は2杯しか食べれませんでしたが、朝から食べすぎました… -
ううう、食べすぎて苦しい…
パンパンになった腹を押さえながらチェックアウト
写真はロビーにいた、ゆるキャラ、その名も「オリーブしまちゃん」 -
ホテルを出たあとは自家用車で島内を観光。
こういうとき車ごと島に来ているので非常に楽チンです。
ということで、まずやって来たのは、島唯一の酒蔵として個性的な日本酒を造っている「森國酒造」 -
「ふわふわ」「ふふふ」とか可愛い名前のお酒が揃います。
ラベルもオシャレでいいカンジ。
お世話になっている人へお土産として購入しました。 -
さて、お次は車を飛ばして島の西へ
1日に2回、数時間だけ道が現われるというスポット「エンジェルロード」にやって来ました。
駐車場が満車だったので、少し離れた専用駐車場に車を停めます。 -
テクテクと歩きます。
それにしても良い天気。 -
中余島っていう島があって、干潮の前後に潮が引いて海に道ができるとういうことです。
この時点で午前11時、ちょうど道ができているはず…
事前に時間はチェックしていたので、間違いはありません。 -
おお!確かに道ができている!
小説「八日目の蝉」にも登場してます。
「天使の散歩道を知っとりますか。潮の満ち引きで渡れたり渡れなかったりするんです。」
角田光代「八日目の蝉」より -
この道を大切な人と手をつないで渡ると、天使が舞い降りて願いが叶うという、胡散臭い…いやロマンチックな言い伝えもあるそうです。
-
エンジェルロードを散策後、駐車場に戻るとその周辺は「迷路のまち」という観光スポットがあるそう。
せっかくなので散策することに。 -
この地区の個性的な街並みは海賊から島民の生活を守るため、海風から建物や日常生活を守るために意図的に複雑に造られたそうで、その路地がまるで「迷路」みたいなことから、「迷路のまち」と呼ばれるようになったとのこと。
所々、お土産屋や飲食店もあり、街歩きを楽しみました。 -
その後、車でやって来たのはオリーブオイルの店「井上誠耕園」
-
オリジナルのオリーブオイルをお買い上げ
試食も食べてみたけど、美味しかった。 -
オリーブオイルを買った後は一路車をホテル方面へ走らせます。
次の目的地はココ、生そうめんの有名店「なかぶ庵」です。
小豆島はそうめんも有名、そしてこのお店はガイドブックでもよく取り上げられているので是非来てみたかったんです。 -
店内に入ると、おお…角田光代先生のサインが…!
ちなみに活字が嫌いで小説は一切読まない嫁ですが、角田先生のエッセイは好きだそうです。 -
そんでもって、こっちは「クッキングパパ」のうえやま先生のサインが…!
どうやらマンガで紹介されたみたいですね。
しかし、クッキングパパはホント、よく続いている…
いつか「こち亀」の200巻を抜くんじゃないだろうか? -
そんでもって、お目当ての「生そうめん」を実食
え…なにコレ…?
そ、そうめんとは思えない、もちもち感…
う、うまい!!
事前情報で今まで食べたそうめんとは「別物」とあったけど、確かに納得!こんなそうめん食べたことない!
大満足な一品でした。 -
帰りのフェリーの時間が近づいてきたので、観光はここが最後
「二十四の瞳映画村」です。 -
入場券を購入、ひとり750円です。
-
園内はこんなカンジ
映画「二十四の瞳」にまつわるモノが多いですが、建物が古く昭和の雰囲気が味わえるので、ノスタルジックな気分になれます。 -
こちらの建物では…
-
「八日目の蝉」関連の資料がありました。
-
映画のシーン、見ているとつい目頭が熱くなります。
と、ここで嫁からツッコミが…「女性目線の映画だぞ、男のくせに一体、誰に感情移入しとんだ?本当にオネエなんじゃないか?」
…うーん、誰なんでしょう?
自分でも分かりません… -
写真屋でのカット
映画版では小説にないセリフが入ってるんだけど、これがまたいいんだよな~
港での別れのシーンも泣けるけど、ここもまたいい! -
衣装も展示されており、存分に「八日目の蝉」の世界を堪能しましたが、嫁からのオネエ疑惑は更に深まるばかり…
-
その他「二十四の瞳」を上映している建物もありました。
タダなので入ってみることに -
館内、こんなカンジ
モノクロの映像を見て、しばし疲れを癒す。 -
映画館の2階には懐かしの映画コーナーが
-
ドラマ化もされた「Nのために」のDVDボックスがあり、何で?と思ってたら、どうやらドラマのロケ地がここ小豆島だった模様。
-
昭和の銀幕を彩ったスターのプロマイド
嫁から誰が好みか聞かれたので、う~ん、この中なら浅岡ルリ子かなあ…と答えたら、はあ!?という返事が返ってきました…
え…その質問に正解とかあるんですか?(笑) -
そんなこんなで映画村を堪能、いざ車はフェリー乗り場に向かいます。
-
行きと同じ港に到着
-
フェリーがやって来ました。
-
行きと同じく車を船内へ
そして、すぐさま席取りにダッシュ!
行きと同じミスは繰り返しません! -
急いだ甲斐あって、無事、席を確保できました。
-
5時40分、出航
さよなら小豆島 -
行きと同じく、うどんを食す
しかし、こういう所で食べるうどんは何で旨いのか? -
途中、明石大橋をくぐりますが、橋がライトアップされていて、めっちゃキレイ!
みんなスマホで撮影してました。 -
神戸港に無事到着
帰りはゆったりと座れて大満足
そんな中、ジャンボフェリーの歌が流れるんですが、これが妙に耳に残る!
風が恋を運ぶ、海を遠く渡り~
ふたりを結ぶジャンボフェリ~♪
帰宅後もずっと脳内でリフレインしてました… -
さあ。ここから自宅まで車で帰ります。
そして、これにて小豆島旅行記は終了となります。
最後まで見ていただいたかた、ありがとうございます。
しかし、作成が面倒くさく(笑)
ちょこちょこ作ってはいたのですが、まさか旅行から2年近く経って完成するとは思いもしませんでした…
古い情報もありますが、悪しからず。
また、機会があれば次の旅行記でお会いしましょう。
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