佐賀県有田町　陶器市開催中のやきものの街・有田を散策(2016年5月)

2016/05/03 - 2016/05/03

有田陶器市開催中の佐賀県有田町を歩きます。
JR佐世保線上有田駅から有田駅まで、やきものの店が立ち並ぶ約4キロを歩き、
途中で、トンバイ塀と陶山(すえやま)神社に立ち寄りました。

今年は有田焼400周年(陶工が有田の泉山で白磁鉱を発見したのが1616年)。
毎年ゴールデンウイークに開催される有田陶器市も今年で113回目となりました。
今では一日20万人も訪れる、非常に大きなイベントとなっています。


当日は、横殴りの暴風雨となってしまい、あまり買い物や観光を楽しめずに終わりました。
また来年、来たいと思います。

エリア 有田(佐賀)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 3.5
• グルメ: 3.0
• ショッピング: 4.5
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: JRローカル 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

有田陶器市へはJRで行きます。
陶器市開催期間中は、臨時特急や臨時快速が運行され、
通常は普通電車しか停車しない、上有田駅にも普段より多くの列車が停車します。
それでも、1時間に2、3本くらいしかありませんので要注意です。

佐世保までの2枚きっぷなど、お得な切符がありますので、
出発地のみどりの窓口などで問い合わせると良いかと思います。

上有田駅です。
このあたりには結構立派な駅舎がある駅が続いていて、
隣の武雄市山内町の、三間坂駅や長尾駅もなかなか雰囲気のある駅舎がありました。

上有田駅 駅

普通電車の方向幕にも「有田陶器市号」の文字。

会場は、佐世保線上有田駅〜有田駅を結ぶ県道281沿いがメインとなります。
上有田駅で下車し、有田駅まで歩くのが一般的なルートです。
期間中の9時〜16時30分は、県道が歩行者天国となります。

上有田駅を出るとすぐにあるのが丸兄。
有田町内でも随一の売り場面積があります。

丸兄は駐車場もこんな装飾が。

県道281号に入ると、道の両側にお店が連なります。
有田駅近くまでずっとこのようなお店が続いています。
お店が多すぎて、なかなか一度来ただけではどこで買うか決めかねてしまいます。

これ！と思うものがあれば、買っておいた方が良いように思います。
車で来たらまた戻ってきますが、JR利用だと、経路が一直線なので戻って来ません。
私は、気になった市松模様の平皿があったのですが、
まだ来て最初の方の店だからと買わなかったのをちょっと後悔しています(^^;)

この日はあいにくにお天気、
カッパを着て傘を差しても、強風で膝から下がずぶ濡れになるほどの荒天でした。

それでもほとんどのお店は営業されていましたし、
晴れの日の4分の1もいないとも聞きましたが、お客さんはたくさん来ていました。
でもできれば、雨が降っていない日に来た方が良いですね。

そういう訳で、写真も撮るのが難しく、
買い物するにもなかなかゆっくりいろんな店を見るという訳にはいきませんでした。
残念。

有田焼と言えば、伝統工芸品のイメージもあり、
芸術品のような大皿も販売している店もあります。

その一方で、無料で持って帰れるものも置いてあったりします。

普段使いできる安価なやきもの(100円程度)もたくさんあります。
素人目で見てもお洒落なものや高級っぽいデザインのやきものは1000円〜5000円くらいですね。

陶器市の期間中は、そういうやきものが3個で1000円とか、
定価から二割引き、三割引き、半額・・・とお得な価格で買えますし、
お店や商品によっては値引き交渉も応じてくれるところもあります。

同じデザインの色違いや、食器セットを家族分揃えたり、
ペアのデザインのマグカップや湯のみをまとめて安く買えるのが良いと思います。

いろんなお店がありますが、
よく見ると、特徴が出ているお店もありました。
例えば、
「惣次郎窯」では、私が思い描いていた「有田焼」の印象通りのやきものが多く、
「香蘭社赤絵町工房」では、若い女性受けしそうな、
華やかなデザイン性の高いやきものを多く置いてありました。
今回の旅行では、そのあたりをまとめられるまでの余裕がありませんでした。

また、有田焼だけでなく、唐津焼、波佐見焼、日田焼など有田以外の各地のやきものを売るお店も出店されていました。

ちょっと寄り道します。
上有田駅に近い地域の、メインの県道から少し外れた裏道に、特徴的な壁の小道があります。

トンバイ塀と呼ばれる塀で、
解体した登り窯のレンガを再利用して建てられています。

トンバイ塀 名所・史跡

佐賀の菓子舗村岡屋では、同名のお菓子を販売しています。

そしてこちらは陶山神社。
「すえやま」神社と読みますが、「とうざん」神社とも呼ばれています。

ここには、やきもので造られた鳥居があります。

暴風雨の影響で載せられる写真がほとんど撮れなかったのですが、
鳥居のほかに、磁器製の狛犬や水瓶もあります。

陶山神社 寺・神社・教会

拝殿の扁額。

磁器製の灯篭。
磁器製の鳥居や灯篭は、佐賀市の佐嘉神社でも見ることができます。

町を見下ろすような少し高い場所にあります。

上有田駅からまっすぐ歩くと4キロ、
トンバイ塀と陶山神社に寄り道して約5キロを歩き、有田駅前まで来ました。

県道沿いは、最初から最後までやきものを売るお店が連なっていますので、
それほど疲れも気にならず、意外と飽きずに歩き通せるかと思います。
両駅の中間付近の、有田観光協会付近〜赤絵町〜皿山通りあたりにかけてが、
魅力的なお店が比較的多く並んでいるような印象を受けました。

コンビニと飲食店はほとんどありません。
飲食店は有田駅付近にありますが、コンビニは上有田駅付近にヤマザキショップが1件見えただけ。
お祭りの時に出る屋台や、観光協会近くのご当地グルメ会場がありますが、
小さな街ですので、そのあたりは気を付けて行った方が良いかと思います。

上有田駅を出てから、3時間ほどで有田駅に着きました。
茶碗(特価品)、マグカップ(半額)、箸(半額)、有田焼カレー(駅弁)を購入しました。

今回は天気が悪く観光客は比較的少なかったのですが、
例年期間の初日や3、4、5の連休後半は大変混みあいますので、
朝9時からなら午前中いっぱい、やはり2時間〜3時間はかかるイベントかなと思います。
何を買うかを決めて行くのが良いと思いますね。

来年は、天気を気にせずゆっくり見たいなと思いました。

有田駅 駅