GWでも桜と菜の花を楽しめる愛媛の絶景高原

2012/05/04 - 2012/05/04

石鎚山脈の「乳山の分かれ」より北東に分岐して、赤石山系を経て徳島県三好市まで続く山脈を法皇山脈と言う。この山脈の西部の赤石山系周辺は登山客に人気だが、東部にある翠波高原(すいはこうげん)は観光地化されており、標高710m〜790mの牧場跡に30万本の菜の花やコスモスが「花の絨毯」と化す。

更に高原の「ワシントン桜の園」には、ソメイヨシノやヤマザクラ、八重桜等の各種桜が代わる代わる咲き、4月から5月上旬位まで長く楽しめる。GW中は八重桜と菜の花が満開。尚、ワシントン桜の園は、日本からアメリカ・ワシントンＤＣに贈られ、その後、東京・足立区に里帰りした桜の孫桜を譲り受けたことにちなんで造られたもの。

桜の本数は何百本もあるものではないが、ロケーションがいい。眼下には「金砂湖(きんしゃこ)県立自然公園」の金砂湖が見え、その背後には石鎚山脈の大森山〜佐々連尾山〜三ツ足山〜カガマシ山等の標高1300~1400m超の山々がそそり立っている。
高原の最上部は標高900m前後のピークが三座(総称して「翠波峰」)あり、周辺各所に整備された展望所からは、前述の自然公園を始め、伊予三島から川之江の工業地帯や燧灘、瀬戸内海の絶景が広がる。

尚、この地は海に近く、瀬戸内海からの風をまともに受けるため、少し曇っただけで強風になり、気温が下がることがある。探訪当日はウィンド・ブレーカーを着てもまだ寒かった。
山の上なので当然バスの便はないが、ＪＲ予讃線伊予三島駅から松尾城跡下を通り、翠波峰の東峰(905m)へ登頂するコースはヤマケイの登山ガイドブックにも紹介され、利用されている。所要時間は2時間20分ほど。

翠波高原のサイトは四国中央市観光協会サイト内にある。市内各所の花の開花状況も公開している。http://www.shikochu-kankou.jp/?page_id=42

［マイカーでのアプローチ］
松山自動車道三島川之江ＩＣを降り、国道11号を西進してから、国道319号に入って南下。最高所の法皇トンネルを抜けて少し下った所の分岐に翠波高原の道標が出ている。が、高原に向う前に、トンネル出口東に落ちる「水ヶ滝」を鑑賞されたい。
ワシントン桜の園へは、西上に売店や食堂のある広い駐車場(無料)に駐車する。道路を挟んだ東側が桜の園。

［探訪］
桜の園から翠波峰の西峰展望台まで遊歩道が続いているが、西方のコスモス展望台横を通って進路を北に変え、北峰展望台から東に折れ、翠波峰中央展望所(瀬戸内海の絶景が広がる)まで車道が通じている。

翠波峰の三角点(889.6m)は三つのピークの真ん中にある。
西峰(903m)は、中央展望所の次に眺望の優れた西峰展望台が直下にあるため、観光客も登って来ていたと思うが、東峰は訪れる者が少ない。西峰から東峰への縦走は10分もかからなかったと思う。

エリア 四国中央(愛媛)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.0
• 交通: 4.5

• 交通手段: 自家用車

法皇トンネル南口東に懸かる水ヶ滝

水ヶ滝

水ヶ滝 自然・景勝地

駐車場奥の桜

人気の桜スポット

翠波高原の遊歩道と車道のマップ

ワシントン桜の園

枝ぶりがいい

ソメイヨシノよりボリュームのある八重桜の花見は格別

桜アップ

石鎚山脈を借景に花見

菜の花の絨毯

観光双眼鏡の付いた展望台から金砂湖が

展望台から金砂湖と石鎚山脈を

北峰展望台付近を下に見て、そこから立ち上がる豊受山

西峰展望台から見た豊岡漁港付近から仏崎にかけて

西峰周辺から中央展望所を

翠波高原 自然・景勝地

中央展望所から望見する川之江の工業地帯

ドルメン風の岩

一本の松がある三角点

駐車場越し金砂湖と石鎚山脈

右上に西峰展望台

東峰山頂だったか？

東峰からの展望

川之江東ジャンクションだったか？

岩を割って木が生える

絵本に出てきそうな菜の花群

花と山並みを楽しむ

抜群のロケーションに大人も子供もテンションが上がる

コスモス展望台にかけて。9月には全てコスモスに変わる。

北峰展望台付近から豊受山方面を望む。