庭園随想④東京都立川市昭和記念公園～花に贈る言葉

2016/04/24 - 2016/04/24

昨日に続いて本日もチューリップの撮影とジャズコンサートを聴きに昭和記念公園へ行ってきました。

立川の街の変なオブジェのおまけつきです。

買ったばかりの接写レンズの出来栄えはどうでしょうか。

レンズの向こうには、これまで見ていた光景を一変させる世界が広がっている。

公園で夢中になってシャッターを切る自分がいました。

自分がこれほどまでに花の写真にのめりこむとは思っていなかった。

花のクローズアップ写真は難しく、またそれだけに挑戦し甲斐があるものです。

巻末に花に捧げる言葉を書き添えました。

エリア 立川(東京)

• 旅行の満足度: 5.0

• 交通手段: JRローカル 徒歩

昭和記念公園のある立川市は変な街です。

いたるところに奇妙なオブジェがたくさん置いてある。

たとえば、こんなのとか。

こんなのとか。

不気味な人間を描いた彫刻。

こちらは拡大写真。

なんだろう。これ。

いくらなんでも、お地蔵さんじゃないでしょ。

プリミティブアートっていうんですか？

アフリカの原住民のつくった工芸品といった趣きです。

街灯が案山子のような、なんともいわく言い難い造形になっています。

「オズの魔法使い」の世界、とでも言うのでしょうか。

ほんでもって、椅子も奇妙なデザインが施されています。

座りたいような、座りたくないような。

微妙なアート感です。

昨日はこの椅子にお父さんが、小さい娘さんを２人座らせていました。

大丈夫なんでしょうか

蛇のお化けに食べられちゃうよ。

こちらは、アフリカの酋長の群像。

立川市とアフリカがどうしても結びつかない。

そして、ヤギまでいます。

このヤギは、市が市有地の雑草を食べてもらうために放し飼いしているものです。

そのアイディアは優れものですが、子どもがヤギに餌をあげようと、植え込みの芝を抜いています。

どうなんでしょうか。

昭和記念公園の渓流広場のレストランで今日は昼食に薬膳カレーを食べました。

薬草のみじん切りがたくさん入っていて、ヘルシー＆スパイシー。

これは万人受けするおいしさです。

カレー好きの私にはたまらなかった。

チューリップを全種類撮影しようと昨日は意気込んでみたものの、とても一日では無理でした。

そんなわけで、日を改めて今日も日参した次第。

午前中は雨が降ったけれど、午後は止んで、人出も少ない。

ゆっくりと撮影できるぞ。

上の写真はデイドリーム。

自然光の状態はいま一つですが、雨上がりで花はまだ露に濡れていて、いい表情を醸しています。

一日として同じ状態の日はない。

晴天もいいけれど、雨は雨で、曇りは曇りで、雨上がりの午後は午後で、いい味わいを出すことができる。

写真をはじめて、毎日の微妙な風情の違いがあることのありがたさを実感するようになりました。

上の写真はネグリタ。

ハクウン

白い花はつまらない？　そんなことはない。奥ゆきのある白。深みのある白は、ほかのどんな花よりも激しく自己主張している。

ストロングゴールド

湯浴みしたあとの素肌をさらしている。ストロングと名前のついた黄色いチューリップには、臆面もなくという形容詞を進呈したい。

ダブルプライス

牡丹のよう。芍薬のよう。周囲からそんな品評があがった。否。これも間違いなくチューリップ。まさしくチューリップの王道を行くもの。

アップスター

「ママの好きなピンクのチューリップを見て！」母子連れが幼子に向けて呼ばっている。こんな可憐な花を目にすると、親も少女に戻ってしまうというのか。

レッドプリンセス。

毒々しい赤。妖艶を通り越して醜悪にも通じる熟し切った風合い。

シェークスピア劇のマクベスに出てくる魔女の言葉を思い出した。


きれいは汚い。汚いはきれい。

まことに花の美は一筋縄ではいかぬものだ。

ラスティングラヴ
永遠の愛。やがては散る花によくぞこんな名をつけたものだ。永遠に続くものなどない。ならば、いまの瞬間を永遠に刻もう。