２０１６年・オーストラリアの旅（３）～ブルーマウンテンズ

2015/12/28 - 2015/12/28

シドニー4日目。世界遺産・ブルーマウンテンズへの半日ツアーに参加した。
ブルーマウンテンズはシドニーの西約80kmに広がる国立公園で、「100万ヘクタールにおよぶ巨木の森林、砂岩の絶壁、渓谷、滝と原生林。青みがかったユーカリの霧に包まれ、その美しさは誰をも魅了する」（by観光局）。

エリア ブルーマウンテンズ周辺(オーストラリア)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5

• 同行者: 乳幼児連れ家族旅行
• 一人あたり費用: 25万円 - 30万円
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）

ツアーの不便なところは、一度予約してしまうと、当日の天気にかかわらず参加・決行しなければならない点だ。前日までと違い、朝から小雨のぱらつく空模様。目的地はどんな感じだろうか。ちなみに天気予報は、「曇りときどき晴れ一時雨」。どんな気象状況にもフレキシブルに対応できる予報といえる。

シドニーからバスで約2時間、まずはアトラクション施設「ブルーマウンテンズ・シーニックワールド」へ到着した。
が、バスから降りたわれわれを待っていたのは絶望であった。雨こそ上がってはいるものの、一面のもやによって駐車場からの視界はすべて遮られ、何も見えない。あとは、いつ「金返せー」の叫び声を上げるか、それだけである。

シーニック ワールド アクティビティ・乗り物体験

最初のアトラクションは、トロッコ電車のシーニック・レールウェイだ。「なんにも見えないのに、シーニックもへったくれもなかろう」とふて腐れながら乗車のための列に並んでいたが、駐車場と逆サイドの外を見てびっくり。見えているではないか。ツアーガイドによると、この近辺は山のため天候は非常に複雑であり、晴れていてももやが出て何も見えなかったり、逆に雨でも見えたり、とまちまちらしい。
というわけで、ブルーマウンテンズで有名な三連の岩「スリー・シスターズ」もばっちり。その名の由来となった伝説をここで書くと長くなるが、結論としては「村のべっぴん三姉妹が岩になっている」。

気を取り直して、シーニック・レールウェイへ。52度という世界でもっとも急勾配の斜面を走るトロッコ列車だ。

52度でも相当なものだが、さらに座面角度の微調整ができ、44度・52度・64度の3段階で変更可能。命知らずの長男は当然のように64度に固定。

64度は感覚的に自由落下と同義で、わずか2分で200mを走行する（落ちる）。岩の隙間から巨大な森が見渡せる…が、結構こわいのであまり眺めている余裕はない。

下車後は原生林のなかをウォーキング。

付近は昔の炭鉱で、ところどころに坑道の跡がある。先ほどのトロッコ列車は、元々石炭輸送のために作られた線路だった。

中が炭化している木は、落雷にでもあったのだろうか。

30分ほど散歩した後は、ケーブルカーに乗って最初の場所へ。

降り場の建物の周りにレールが敷いてあった。相当スリルのあるアトラクションを構想していたようだが、どうやら不具合があったようで、実現されていない。割と無茶なことを考える。

本ツアー最後は展望台「エコー・ポイント」へ。スリー・シスターズのすぐ脇で、眺めがよい。1954年には、即位間もないイギリスのエリザベス女王もご訪問されたとか。

スリーシスターズ＆エコーポイント 自然･景勝地

先ほどのシーニックワールドからはよく分からなかったが、確かに森は青く見える。さすがブルーマウンテンズ。こういう雄大な景色を見ると気分がよくなる。

ツアーの解散場所がロックス近辺だったため、昼食は近くのオーストラリアン・ヘリテージへ。

オーストラリアン ヘリテージ ホテル バー

パブなので、ビールを飲む。昼間でも飲む。

オリジナルピザが人気。トッピングのベーコンが味わい深い。

シドニー湾をクルージングでもするか…とサーキュラー・キーまで出るも、食事なしの単純な遊覧船のチケットはすでに売り切れ。夕食や各種ショーが楽しめるという高級ディナークルーズしか空きがなく、これに乗船すると、年末年始特別（割り増し）価格にて一家で4万円とかになってしまう。幼児を連れて、そこまで気合いを入れるようなものなのだろうか…。

キャプテンクック クルーズ (サーキュラーキー) エンターテイメント

しかし、すでに完全に乗船モードになっている子ども達の要望を無視する訳にもいかず、4万円の出費を覚悟した瞬間、ダーリングハーバー行きの船があることに気づいた。これは公共交通機関の一種なので、運賃は路線バス並みである。これでよいではないか。
豪華客船を横目に出航。

ハーバーブリッジを通過。

ダーリングハーバーに無事到着するも、またもや砂場で足止めをくう。

夕ご飯をどうするか。この日に限らず、旅行中の楽しみでもあり、検討課題でもある。多くの場合は、旅行前にガイドブックなどで候補店をピックアップしておくのだが、最近はネットでも多くの店およびその評判を見つけることができる。日本のガイドブックでイチオシのレストランが、ネットの口コミでは低評価だったりすることまで分かる。そこで今回は、「トリップアドバイザー」で人気のあった店を何店か考えておいた。
この日、われわれはトリップアドバイザーできわめて高評価の某タイ料理店へと向かった。が、店の100m手前からでも分かるような大行列なのである。高評価の店＝おいしい＝客が殺到、という至極簡単な公式は、世界どこでも同じ。そのことをまったく考えていなかった。
頑張って30分くらい並んだが、一向に店内に通される気配がなく、無念の撤退。代わりに近くのベトナム料理店へ入った。

特に期待していたわけでもないのだが、料理はなかなか本格的。オーストラリアはベトナムからの移民も多いというから、その味のレベルも高いのかもしれない。

この旅行記へのコメント （2）

• さとこさん 2016/04/17 07:45:05

  こんにちは！

  オーストラリアの子連れの本格的な日記、初めて拝見したような気がします。
  なかなか見所満載で楽しそうですね！
  トロッコ乗りたいです。
  これらの大作日記は書き溜めて一気に公開ですか？？
  
  続きもゆっくり読ませていただきます。

  norijiroさん からの返信 2016/08/23 13:08:47

  RE: こんにちは！

  書き込みに全然気づいておらず、お返事が遅れて失礼いたしました。
  旅行記には書いておりませんが、昨年カナダでレンタカーを運転した際、右側通行に戸惑ったためか、時速90kmで対向車と正面衝突しかけ、あやうく客死するところでした。
  それに比べると、オーストラリアは運転しやすいことこのうえなし。近所のドライブと似たようなものでした。
  なので、もう右側通行は勘弁…と思っていたところ、イエローストーンの旅行記を拝見し、かなり行きたくなってきました。アメリカの国立公園はいい、って言いますよね。
  最近はまた円高になってきたことだし、そろそろアメリカも検討しようか…と思っております。